庭球部

2016.10.01

関東学生選手権 9月27・28・30日 埼玉・秩父ミューズパーク

単複共に次戦はワセダ対決に!

 開幕から約2週間が経過するが、雨の影響を受け試合が続いている今大会。シングルスではフルセットに及ぶ激闘を制した上唯希(スポ2=兵庫・園田学園)決勝進出を果たす。また金井綾香(社3=東京・早実)とペアを組むダブルスでも、両セット共にタイブレークまでもつれる白熱した試合展開に。勝負どころで強さを見せつけた金井・上組に軍配が上がった。全日本選手権後に行われるシングルス決勝戦では金井と上、さらにはダブルス準決勝でも細沼千紗(スポ3=東京・富士見丘)・大矢希(スポ2=愛知・名古屋経大高蔵)組との同校対決が実現する。

★ストレートで下し、準決勝へ

準決勝進出を果たした細沼(左)・大矢組

 前日の試合後、「出だしからしっかりやっていくことが課題」と話していた細沼。この日はファーストセットの出だしから自分たちのプレーを展開する。細沼のストローク、大矢のボレーのかたちで着実にポイントを重ねていった。相手に付け入る隙を与えず、このセットを6-0で奪取。続くセカンドセットではラブゲームをブレークされ、第4ゲームでは先にアドバンテージを握られる展開も。何度もジュースに持ち込む粘り強いラリーで応戦し、キープに成功するとその後は一気に3ゲームを連取。終始試合の中で主導権を握り、積極的に攻撃を仕掛けた細沼・大矢組。全日本学生選手権でベスト4入りを果たした明大ペアを6-0、6-1で圧倒し、次戦へと駒を進めた。雨による不規則な試合日程、クレーというサーフェスの中でいかに自分のプレーを展開していくかがカギとなってくる。

(記事、写真 佐藤亜利紗)

★恵みの雨!慶大の同学年下して金井との決勝へ

押野との同級生対決を制した上

 上がシングルス準決勝で戦ったのは押野紗穂(慶大)。関東大学リーグ(リーグ)で林恵里奈女子主将(スポ4=福井・仁愛女)を破っており、油断のできない相手だ。ファーストセットでは上のミスが目立ち、3-6で落としてしまう。セカンドセットではブレーク合戦となったが、「流れ的に自分のミスが多くて調子も上がらなくて、そのままいけば負けていた」と振り返る上。しかしここで雨が降り始め、試合は翌々日に持ち越されることに。空いた期間で自分のテニスを見直し、再開後にもつれ込んだタイブレークを7-2で取り切る。そして迎えたファイナルセットは3-1でリードした時点から4ゲーム連取されるも、「このままだとリーグの反省が全く生きない」(上)と集中力が途切れたリーグを思い出して奮起。押野に粘られても、我慢のラリーを続けてミスを誘う。「大事なところで1本多く返すことができたのが勝因」(上)。リーグからの成長を見せた上が、金井との決勝戦に駒を進めた。

(記事、写真 熊木玲佳)

★慶大ペアを撃破!ダブルスとしての完成度も高まる

激戦を制し、勝ち上がりを見せた金井(右)・上組

 シングルスの決勝進出を決めた上、金井の二人が、今度はペアを組んでダブルス準々決勝に臨んだ。ファーストセットは4-2とリードしながらも、「少しミスが多かった」(金井)と4-5まで逆転を許してしまう。しかし第10ゲームの金井のサービスをしっかりキープすると、突入したタイブレークでは後衛と前衛の役割をしっかり果たしたポイントが重なり7-3で奪取した。セカンドセットはキープキープが続く展開となった。金井のストロークで押し、上のボレーで決めるというもともと得意としていたパターンでのポイントも目立ったが、中盤からは金井が前で度々いい反応を見せて相手にプレッシャーをかけていく。ファーストセットに続きタイブレークまでもつれるも、「しっかりいいイメージで思い切ってプレーできた」(上)と相手を寄せ付けない。要所で優勢を保った金井・上組が、慶大の関東大学リーグ出場ペアを下して準決勝進出を決めた。「(もともと得意なパターンとは)逆のパターンがしっかりかたちになってきた」(上)と完成度が上がりつつあるダブルスが、細沼・大矢組との一戦に挑む。

(記事、写真 熊木玲佳)

結果

▽女子シングルス準決勝

○上唯希3-6、7-6(2)、7-5押野紗穂

▽女子ダブルス準々決勝

○細沼千紗・大矢希6-0、6-1齊藤佳帆・宮田みほ(ともに明大)

○金井綾香・上7-6(3)、7-6(2)安形玲耶・押野(ともに慶大)

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コメント

金井綾香(社3=東京・早実)

――きょうは関東大学リーグにも出場していた慶大ペアとの対戦になりました。どのようにポイントを取ろうと話されていましたか

早慶戦でも出ているペアで、普段から分析していて、ちゃんと相手の特徴は頭に入っていたので。特にこのペアだからこうしようというのはないのですが、私のサーブ、ストロークと上(唯希、スポ2=兵庫・園田学園)の前衛というのが一番の得意パターンなので、そこでちゃんと取ろうと決めていました。

――ファーストセットはいかがでしたか

ファーストに限らずセカンドもなのですが、ファースト4-2、セカンド2-0とか、リードしている場面で追い付かれてしまって。少しミスが多かった部分で取られてしまったというのが反省ですね。

――セカンドもリードを守り切れなかった部分があると

セカンド2-0で上のサーブだったのですが、そこで簡単に取られてしまったので、キープは絶対できるようにこれからやっていきたいなと思います。

――全日本大学対抗王座決定試合を挟み、全日本選手権の後にダブルスの準決勝が行われます。少し先の話にはなりますが、同士打ちに向けて意気込みをお聞かせください

あちらのペアは春関(関東学生トーナメント)で優勝していますし、団体戦もしっかり出て勝っているペアなので、こちらはチャレンジャーの気持ちで、勝ちにはいくのですが楽しめたらいいなと思います。

上唯希(スポ2=兵庫・園田学園)

――まず、きょうのシングルスで当たった押野紗穂選手(慶大)とは昨年の春の早慶対抗試合(早慶戦)以来の対戦でしょうか

いえ、早慶戦は負けて。秋季リーグ(関東大学対抗選手権)を1月にやって、7-5、7-5で勝ったのですが、その時は押野さんが年始明けであまり上がっていなかったというのもあって、勝ったといえば勝ったのですが、あまり気にはしなかったです。早慶戦のリベンジという方が大きかったです。

――ファーストセットではご自身のミスが多く見られました

相手が何かしてきたというわけではなくて、自分からミスしてサイドアウトしてサーブが入らなくて、と相手に何もされずに落としてしまったので、自分がどうにかすれば取れるというイメージがあって。本当だったらセカンドも流れ的に自分のミスが多くて調子も上がらなくて、4-4でそのままいけば負けていたのですが、でも雨で中断になってくれて。2日間調節の期間ができたので、それが良かったです。

――雨の中断が良い方向に作用したのですね

30-0ではあったのですが、自分のショットが安定しないままで、一度レストを入れて自分の悪いところを見直せて試合に挑めたので。

――ファイナルは3-5から巻き返しました

最初は3-1リードで、4ゲームぱんぱんぱんぱんと落としてしまって。リーグ(関東大学リーグ)の時にダメなゲームが続くということが反省で挙がって、またここで出してしまったのはだめだったのですが、きょうは4ゲーム終わって3-1から3-5になってしまって。このままだとリーグの反省が何も生きていないし、ここで負けたらセカンドを取った意味もせっかく中断になって自分に有利になっていることも意味がないと思って、1回我に返りました。リーグは6ゲームくらいかかってしまったのが、まあ4ゲームもだめなのですが、プラスに考えれば6から4に下がったので、だめな時間帯が(笑)。良かったなという風に思います。

――具体的な勝因を挙げるとすると

自分から打てるボールだけ打って、あとは無理して打たないというか。バックが安定していたので、バックは自信があったのですが、フォアでも自分から打ってしまうのがインカレ(全日本学生選手権)、リーグの反省で挙がっていて、でもずっと試合が続いていてそれを修正する期間もなくて。自分から打ちにいっても安定しないことは分かっていたので、クロスクロスで(相手に狙いが)ばれていてもちゃんとラリーしてラリーしてということを、コーチ陣からも、インカレで優勝した小林(雅哉、スポ1=千葉・東京学館浦安)からも。チャンピオンなので、後輩ですけど、そういうのはしっかり聞いて、アドバイスしていただいて。メンタル面でもちゃんと落ち着いていけば大丈夫とか、結構いいこと言ってくれるので(笑)。ちゃんと意識してやったら落ち着いてプレーができたなと思って。押野さんも落ち着いていたといえば落ち着いていたのですが、大事なところで1本多く返すことができたのが勝因かなと思います。

――ダブルスはどのようにポイントを取っていこうと考えていましたか

金井さん(社3=東京・早実)がサーブで私が前というのが一番の得点パターンとして挙がっていたのですが、私の集中力が欠けていたのもあって、ボレーでふかしちゃって。それは金井さんにすごく申し訳ないことをしたなと思います。そこはしっかり修正していかなくてはならないのですが、逆のパターンで私がサーブのときでも、セカンドになってしまっても結構ダブルフォルトが少なくて、サーブから展開して金井さんが決めるというかたちもでてきて。最初は私が後ろだと不安定でゲームが取れなかったことが多かったのですが、逆のパターンがしっかりかたちになってきてキープができてきたことでリターンゲームも強気にいけたので、強みになってきたかなと思います。

――ファーストセット、セカンドセットともにタイブレークまで持ち込まれてしまいましたが、まずファーストセットを振り返っていかがですか

タイブレークにはいきましたが最初に私たちがブレークという展開で、落とす気は全然しなくて。タイブレークになっても楽しんで思い切っていこうと話していて。落とす気はなかったので、気持ち的には余裕があって。それがプレーに表れたかなと思います。

――セカンドはいかがでしたか

セカンドも先に私たちがブレークできていて、本当はたぶんタイブレーク前に片付けなくてはいけなかったのですが、しっかりいいイメージはたぶん金井さんも私もついていました。しっかりいいイメージのまま思い切ってプレーできて、金井さんのストロークであったり私のさっきまでふかしていたボレーを入れるということであったりがタイブレークの大事なところでできたことが、2つ(のセットのタイブレークを)取れた勝因かなと思います。

――同士打ちとなるシングルス決勝、ダブルス準決勝は全日本選手権(全日本)後に行われることになりました。少し先の話になりますが、意気込みをお聞かせいただけますか

とりあえず休憩できていないのでしっかり休んで、夏関(関東大学選手権)も大事なのですがその前に王座(全日本大学対抗王座決定試合)もあるし、全日本も林さん(恵里奈女子主将、スポ4=福井・仁愛女)と組ませていただいて出られるので、一旦夏関のことは忘れて、次は団体戦に向けて頑張っていって。(夏関の次戦が)両方同士打ちということはワセダにとってもすごくいいことだと思うので、思い切って楽しんでする…ということを置いておいて(笑)、王座と全日本を頑張りたいと思います。