庭球部

2016.09.25

関東学生選手権 9月24日

河野・坂井組がワセダ対決を制し関東王者に!

 悪天候による6日間の中断を経て、関東学生選手権(夏関)では男子ダブルスの準決勝・決勝が行われた。早大からは準決勝に3組が登場。決勝では河野優平(スポ3=福岡・柳川)・坂井勇仁(スポ2=大阪・清風)組が同士打ちをストレートで制し、関東王者の称号を手にした。

ベスト4で大会を終えた小林雅(右)・島袋組

 準決勝では、今大会第1シードの河野・坂井組が寒川雄太・鈴木保貴組(ともに法大)と対戦。ファーストセットではタイブレークまでもつれたが、「いけると思っていた」(河野)との言葉通り、強気なプレーで相手を突き放してこのセットを奪う。セカンドセットでもキープキープが続くが、ボレーなどで崩して第8ゲームをブレークし、7-6(4)、6-3で決勝進出を決めた。もう一つの試合は小林雅哉(スポ1=千葉・東京学館浦安)・島袋将(スポ1=三重・四日市工)組と齋藤聖真(スポ2=神奈川・湘南工大付)・髙村佑樹(スポ1=千葉・東京学館浦安)組の早大下級生対決となる。ファーストセットは小林雅・島袋組がサーブ、ボレーなどで押して6-4で先取。しかしセカンドセットを齋藤・髙村組が6-3で奪い返すと、試合はスーパータイブレークへ。「ファイナルセットになっても積極的なプレーができていた」(齋藤)と振り返る齋藤・髙村組が13-11で白熱した試合を制し、決勝に駒を進めた。

齋藤(左)・高村組にとっては悔しさの残る2位となった

 決勝は、齋藤・髙村組のサービスゲームがそれぞれブレークされる展開で幕を開けた。準決勝では随所でミスが見られた河野・坂井組。しかし「アグレッシブにしながらも丁寧にやれた」(坂井)と振り返るよう、攻撃的なプレーでポイントを積み重ねていく。終盤は齋藤・髙村組もジュースの末にサービスゲームをキープしたが、序盤の2ブレークが響き6-2で河野・坂井組がファーストセットを奪取した。セカンドセットでも、「サーブでのポイントが減ってきていて、かなりやりにくかった」(髙村)と第1ゲームで髙村のサービスゲームがブレークされる。一方の河野・坂井組は「サービスゲームがいいかたちで取れた」(河野)と確実にキープ。攻め込まれても粘って攻撃に転じたこのペアが第9ゲームで再度ブレークし、6-3でセカンドセットをものにする。「キープ力の差かなと思っている」(齋藤)。互いにサーブが強みの一つであっただけに、一度もブレークを許さなかった河野・坂井組に軍配が上がった。

急造ペアながら優勝を果たした河野(左)・坂井組

 関東王者に輝いた二人は「本当に勝ててよかった」(河野)、「素直にうれしい」(坂井)と顔をほころばせたが、「王座(全日本大学対抗王座決定試合)に向けてまたゼロからスタートしていく」(河野)と見据えているのはあくまでも王座だ。敗れた選手たちも、試合を通して課題を見つけている。「悔しさはあるが、それ以上に(結果を)自信に変えて王座に向けて練習していきたい」(齋藤)。早大庭球部は約3週間の最終調整に入る。

(記事 熊木玲佳、写真 熊木玲佳、新津利征)

結果

▽男子

ダブルス準決勝
○河野優平・坂井勇仁7-6、6-4寒川雄太・鈴木保貴組(ともに法大)

○齋藤聖真・高村佑樹4-6、6-3、13-11小林雅哉・島袋将

ダブルス決勝
○河野・坂井6-2、6-3齋藤・高村

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コメント

河野優平(スポ3=福岡・柳川)・坂井勇仁(スポ2=大阪・清風)

――優勝おめでとうございます!今のお気持ちは

河野 坂井はやはり関東の学生で誰もが分かっているようにダブルスで結果を出している選手なので、その坂井と組ませていただいたからには絶対に勝たないといけないというのはありましたし、本当に勝ててよかったです。

坂井 河野さんと組むのは初めてだったのですが、個人的には2連覇することができて素直にうれしく思います。この先王座(全日本大学対抗王座決定試合)でもインカレインドア(全日本学生室内選手権)でも、まだどう組むか決まっていないので、きょう決勝はいいプレーができたのですが、いいチームをつくっていきたいなと思います。

――きょうまでに雨天での試合中止が多くありましたが、調整に難しさはありましたか

河野 特にはないのですが、周りが王座に向けて練習している中で別行動になっていたのが、チームに対しては申し訳ないという気持ちはありました。

坂井 僕もそういう気持ちはあったのですが、逆に連戦連戦だったので、自分なりにうまく調整して、メンタル面も切り替えることができたいい期間だったのではないかなと思います。

――準決勝の相手は坂井選手が春関(関東学生トーナメント)で当たっているペアでしたが、対策などは練っていましたか

坂井 寒川さん(雄太、法大)のボールが思ったより速かったのがあったのですが、寒川さんがリーグ(関東大学リーグ)からも調子を上げてきていた選手だったので警戒をしていました。こちら側も僕のリターンミスなどが多くて、余分なゲームを落としてしまったかなと思います。

河野 寒川のフォアハンドがクロスばっかりみたいなことがチームで分析した時にあって(笑)、あの打ち方ではストレートは打てないみたいな感じでやっていたのですが。そんなことより、中学の時テニスをよくしていたのですが、久しぶりにやったら全然印象が違って球が速くて、少し驚きました。

――準決勝ではファーストセットがタイブレークまでもつれたり、セカンドセットの途中までキープキープが続いたりしました。全体的にどう振り返りますか

河野 坂井もそういう場面の経験が多いですし、あまり不安というのは(なくて)、僕個人的には特にタイブレークに入ってからは「いける」という風に思っていました。ストロークに関しては、坂井はすごくいい球を打つし、ストロークでポイントを取れる選手なので、大事な場面ではそこに頼りながらやっていきました。

坂井 僕もタイブレークは序盤でいかに離せるかだと思っているので、そこで4-2、5-2、5-3で離せたのは、すごく気持ちに余裕が持てたのではないかなと思います。

――決勝は齋藤聖真(スポ2=神奈川・湘南工大付)・髙村佑樹(スポ1=千葉・東京学館浦安)組との同士打ちになりました。どのような意気込みで臨みましたか

河野 個人的にはインカレ(全日本学生選手権)で負けている相手だったので、リベンジという感じで。かつ、インカレの時にはうまく弱点を狙われていたというのがあったので、やってくることはおそらく同じだろうと思っていて、そこをどう潰すか坂井にアドバイスをもらいながらやることができました。

坂井 僕は本当に普段から仲良くしてもらっている二人で。練習試合でも僕自身何回か勝ったり負けたりしているので、力のあるペアなのですが、きょうはこちらの方が勢いがあったというか、そういう部分で勝っていたのではないかなと思います。

――ファーストセットでは6-2でした

坂井 キープがしっかりできていたのでその分相手にもプレッシャーをかけることができて、リターンも準決勝よりはミスを減らすことができて。それができれば僕たちのペアは力を発揮できるというか、いいプレーが続くような展開にもっていけていたので、それがスコアにもつながっていたのではないかなと思います。逆に相手としては、もっと僕たちがミスが多いと思っていたと思うのですが、しっかり通したり返したりアグレッシブにしながらも丁寧にやることによってプレッシャーがかかっていたのではないかなと思います。

河野 3-0まで予想していないかたちでポイントが取れて、ラッキーな部分もありましたし、3-0までぽーんといって、3-0の40-0で少し個人的に抜けてしまった部分があったのかなと。そのセットでリターンゲームも惜しいところまでいっているのですが、気持ちの部分で4-0までとは違うものがあったので。そこからキープキープで6-2というかたちで取ったのですが、とりあえずセカンドの出だしをファーストの出だしと同じような意気込みでということで、切り替えてできたと思います。

――セカンドではファーストのスコアはあまり意識しなかったと

河野 そうですね、むしろ4-0からはキープキープだったので、大差は全くないですし、勢いも止まっている状態からのスタートだと個人的には考えていました。

――セカンドは振り返っていかがでしたか

河野 先ほども言ったようにキープキープの状態と考えて、そこで1ゲーム目でブレークできたのは、自分でも思ってなかった部分がありましたし、ファーストの後半の勢いに乗れていない部分をもう一度戻し切ることができたかなと。でもそのゲーム以外のリターンゲームに関しては単調に落としてしまうゲームがかなり多くて。リターンミスが増えるというのもありましたし、まあでもリターンゲームは仕方ない部分もあるのでそこに関してはキープ集中で。キープは普段は僕のサービスゲームで苦労するということが多いのですが、そこのサービスゲームが簡単に取れて、坂井のサービスゲームも苦しい場面はありましたけどサービスでリカバリーしてくれるというのがすごく多かったので、僕のサービスゲームがいいかたちで取れたというのと1ゲームブレークできたというのが本当に大きくて。最後のゲームに関しては勢いでブレークできたと思います。

坂井 僕は正直ファイナルタイブレークにはもっていきたくないなというのはあって、相手も2回接戦を乗り切ってきていたので、セカンドセットで絶対終わらせるという気持ちで入りました。セカンドのファーストゲームで、ラッキーなショットもありましたが、河野さんと話し合いながらうまくプレーすることができたので。リターンゲームは僕のプレーが単調になったりしたのですが、それはまた次の大会に向けて課題としてやっていきたいなと思います。

――今大会はお二人にとってどのような大会になりましたか

河野 個人的にはシングルスも初めてベスト8に入れて、まだ満足のいく結果ではないのですが、今までで最高成績で。ダブルスも初戦はすごく苦戦しながらいいプレーができない、かみ合わない中でも調整期間で徐々に徐々にいいかたちになっていって。そこが先ほども言ったように(悪天候が)プラスになっていたので。かなりいい大会に、個人的にはなったかなと思います。でもやはりこれからなので、大学によっては夏関(関東大学選手権)だからということで気持ちが入っていない選手はいるかもしれないので。そういうプレーも秩父でちょくちょく見ているので、夏関での結果は決して満足してはいけないと思いますし、ここから王座、個人戦のインカレインドアに向けてまたゼロからスタートしていきたいなと思います。

坂井 僕自身インカレとリーグで負けた逸崎(凱人)・畠山(成冴、ともに慶大)にリベンジしたいというのが正直あったのですが、そこが棄権した時点でこれは絶対に優勝しなくてはいけないと思っていました。西脇(一樹)・切詰(魁、ともに明大)にもリーグで負けているのですが、僕自身こうやって2連覇することもできたもののやはり完璧ではないというか、僕より強い選手がまだいる中で、王座をどうやって勝ち切ればいいのか、もっと考えてやっていかなくてはいけないなと思いました。今大会優勝できたことは本当によかったのですが、シングルスは1回戦で畠山に負けてしまったりしているので、もう一度テニスをつくり直して、王座のあとの全日本選手権も出場できるので、しっかりそこに合せてやっていきたいなと思います。

――王座に向けてどのように調整をしていきますか

河野 約3週間あるので、まだ追い込める期間かなと。チームで元気を出して、とにかくチームの一員としてプレーするんだということを意識して練習に取り組んでいきたいなと思います。

坂井 この優勝を自信にしてもいいとは思うのですが、競って負けた試合などを毎日毎日思い出しながら、自分を戒めながら練習していければいいのかなと思います。

齋藤聖真(スポ2=神奈川・湘南工大付)・髙村佑樹(スポ1=千葉・東京学館浦安)

――悪天候による試合の中止が多くありましたが、やりづらさはありましたか

齋藤 (秩父は)クレーということで、コートの状況としては、僕は少し水分が入っている、濡れているコートの方が好きで。雨で延びた部分はあったのですが、試合ができる状況で少しコートが濡れていた時はそちらの方がよかったので、ある意味いい部分もあり悪い部分もあり、という期間でした。

髙村 試合があると思っていたらなかったということがあったので、きょうもないのかなと思ってしまった部分もあり、少し試合への入りがいつもより甘くなってしまったのかなと思います。

――準決勝は小林雅哉(スポ1=千葉・東京学館浦安)・島袋将(スポ1=三重・四日市工)組との同士打ちでした。どのような意気込みで臨みましたか

齋藤 基本的には二人のペアでいうと小林の方がダブルスに向いていないというか、どちらかというと狙い目というか、そういう意識でお互い向かっていって。島袋の方がストロークだったりサーブだったりボレーだったりというのを積極的にきていて、小林の方がすごく選択肢が少なくて困っていた部分がありました。そこはもっと狙っていけばよかったのですが、それを踏まえても島袋のプレーに押されたというのはあったので、すごくやりづらかったです。

髙村 相手は二人ともシングルスで(小林雅は)インカレ(全日本学生選手権)優勝と(島袋はこの時点で)夏関(関東学生選手権)ベスト4に入っていて、シングルスではちょっとかなわないなと思っていたので、絶対ダブルスでは勝ちたいなと思って臨んだのですが。練習と違って少し相手の球の勢いに押されたりとか、思ったようにいかない部分でファーストを取られたりしてセカンドも競って、ぎりぎり勝つことができたのですが、思っていたようにはいかなかったですね。

――ファイナルセットまで競った試合になりましたが、全体的に振り返っていかがでしたか

齋藤 ベスト4決めと準決勝がスーパータイブレークで、どちらもファイナルがすごく白熱していてどちらが勝ってもおかしくない状況だったのですが、その中で4決めの小堀さん(良太主将、スポ4=東京・大成)と三好さん(スポ3=埼玉・秀明英光)とのペアの時には自分が少し引いてしまって良くないというのは思っていて。準決勝では、ファイナルセットになっても積極的なプレーができていたので、良くなかった点を次の試合ですぐポジティブに変えられたというのはすごく良かったのかなと。そういう意味で成長できた大会かなと思います。

――決勝は河野優平(スポ3=福岡・柳川)・坂井勇仁(スポ2=大阪・清風)組との同士打ちでした

齋藤 僕たちの中でもよく練習していて、お互い作戦であったりの共通意識はあったのですが、その中でも準決勝でうまくいっていたことが決勝でうまくいかないと空回りしてしまって力が入ったりとか、どうしても感情が表に出てしまってというのがあって。2位という結果としてはすごく良くて、優勝もワセダなので良かったのですが、自分が優勝したいという気持ちがあった分空回りしてしまったので、だいぶ悔いが残るものだったかなと思います。

髙村 試合前にはいろいろ考えて入ったのですが、全然うまく機能しなくて、相手に逆にいいプレーをされて終始相手のペースでセットの序盤で先にブレークされてしまってそのままいっちゃうという展開で、僕ら的にはやりにくかったかなと思います。

――ご自身にとってサーブは武器の一つでもあると思いますが

髙村 そうですね。全部キープをした上でブレーク1回という考えなのですが、キープが全然できなくて。準決勝からそうなのですが、少し相手に慣れられてきていたのか分からないのですけれど、少しサーブでのポイントが減ってきていて、かなりやりにくかったかなと思います。

――ファーストセットを振り返っていかがでしたか

齋藤 アップの時のお互いの状態がすごく良かったと思うのですが、試合に入ってお互いに噛み合っていないというか。お互いに対して「今のショットはこうしてくれ」みたいなのがあったと思うのですが、それを共有できずにリードされたまま0-4までいってしまいました。僕らはコミュニケーションを強みにしているので、リードされている時こそそういうのを密にしてやっていかないといけないなと反省しました。

――セカンドセットはいかがでしたか

齋藤 セカンドも序盤からブレークされてリードされるという展開でした。僕らはブレーク力というか、サーブをキープして相手のサービスもしっかりブレークするのが強みなのですが、今回は1回もブレークできていなくて、そういう意味でキープ力の差かなと思っていて。ただそれにしても、レシーブでも強気で攻めていけるというのが強みだったのに、この結果というのは少し残念というか、自分らに対しても足りない部分が多いと感じました。

――今大会はどんな大会になりましたか

齋藤 去年単複ともに1回戦負けであまりいいイメージのない大会だったのですが、ポジティブに捉えるのであれば去年より単複ともに成績では上回って、ダブルスでは2位というのは自信にはなったと思います。そこはしっかり全面に出して、悔しさはあるのですが、それ以上にそれを自信に変えて、王座(全日本大学対抗王座決定試合)に向けて練習していきたいと思いました。

髙村 シングルスは思ったような結果ではなくて。ダブルスでは2位という結果で全然納得はできなくて、プレーもたぶんインカレの方が良かったのではないかと自分では思いますし、絶対に優勝したかったのですが。そこはらいねんに取っておいて、これから王座が始まるので、王座に向けてしっかりダブルスを使ってもらえるように今から準備したいと思います。

――王座に向けて切り替えていく中でどう調整をしていきますか

齋藤 ダブルスの方が成績は出ているのですが、自分はシングルスでも出たい気持ちがあるので、ダブルスだけではなく単複出られるように準備をしつつも、今出させてもらっているダブルスの状況も踏まえて、どちらでも出られるような準備をしなくてはいけないなと感じてします。

髙村 やはりキープ力が足りなかったのでサーブの強化と、ストロークの全てのショットのレベルを上げていきたいなと思います。あとちょっとの期間ですが、少しでも上げていけるようにしたいです。