野球部

2016.09.24

東京六大学秋季リーグ戦 9月24日 神宮球場

好投手の前に打線沈黙…春の王者に完敗/明大1回戦

明大1回戦
慶 大
明 大 ×
(慶)●加藤拓、小原大-郡司、須藤
◇(二塁打)山本瑛

 開幕カードを連勝で終え、優勝へ向けて好スタートを切った慶大。この日、春秋連覇を狙う明大との初戦を迎えた。慶大は先発の加藤拓也(4年)が苦しみながらも要所で踏ん張り、7回3失点と試合をつくったが、打線が沈黙。明大のエース柳裕也主将(4年)にわずか1安打に抑えられ、完封負けを喫した。先週の東大との2回戦(○9-6)で見せた粘り強さは影を潜め、大事な初戦を落とす結果となった。

 慶大の先発は加藤拓。先週はノーヒットノーランを達成したエースだが、この日は立ち上がりから苦しんだ。初回、先頭に四球を与えると、1死満塁のピンチを招き、犠飛で早々に先制点を献上。2回にも追加点を許し、序盤から追いかける展開となってしまう。しかし、その後も走者を背負うシーンは多く見られたが、粘りの投球で試合をつくることには成功。強力打線相手に大崩れすることはなく、7回を3失点にまとめあげ、味方の援護を待った。

加藤拓は悪天候の中でも粘投を見せたが、相手の打力が上回った

 エースを援護したい打線だったが、初回に四球で走者を出すも直後にけん制死。後続も絶たれ、後味悪く最初の攻撃を終えてしまう。すると、立ち上がりは球が高めに浮いていた明大の先発・柳が徐々に調子を取り戻し、慶大打線はリーグ屈指の右腕の巧みに緩急をつけた投球に苦しむこととなった。「打ち気をそらされ、狙っているボールと違うものを投げられてしまった」(郡司裕也、1年)。打線が2巡目を迎えても、攻撃のかたちはおろか、出塁することすらままならない状態が続いた。ようやく反撃の機運が高まったのは、試合途中から降り続いていた雨がひときわ強くなった最終回。柳が制球を乱し、2つの四死球から無死一、二塁の好機を得る。しかし、降雨による約40分間の中断を挟んだ後、後続が抑えられ無得点に終わった。試合を通して、安打は山本瑛大(4年)が右翼線にはじき返した一本のみ。13個の三振を奪われ、慶大のスコアボードには9つの『0』が並ぶこととなった。

大学球界屈指の好投手を相手に快音を響かせることはできなかった

 エースを立て必勝を期した初戦だったが、「(先発の加藤拓の球は)悪くなかったと思うので、明大打線のレベルの高さを感じた」と郡司が振り返るように、春の王者の力をまざまざと見せつけられ、力負けとなった。4試合にも及ぶ熱戦の末に勝ち点を落とした春のリベンジを狙う中で、エース対決となったこの試合で勝利を逃したダメージは大きい。ただ、「気持ちを落とさずに切り替えて、あしたは絶対に勝ちたい」(郡司)と選手たちは前を向いている。絶対に負けられない2回戦も難しい試合展開が予想されるが、まずは明大と対戦したことしの5試合でわずか2得点と結果が出ていない打線の奮起が不可欠だ。打で流れを引き寄せ、勝ち点獲得に望みをつなぎたい。

(記事 守屋郁宏、写真 後藤あやめ、八木美織)

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東京六大学秋季リーグ戦星取表
順位 明 大 立 大 慶 大 早 大 法 大 東 大 勝ち点 勝率
明 大 10/22
10/23
○3-0
9/25
10/15
10/16
10/1
10/2
○9-2
○7-4
1.000
立 大 10/22
10/23
10/15
10/16
9/25
9/26
○9-3
○7-5
10/8
10/9
1.000
慶 大 ●0-3
9/25
10/15
10/16
10/29
10/30
10/8
10/9
○8-0
○9-6
.667
早 大 10/15
10/16
9/25
9/26
10/29
10/30
●5-6
○8-7
○5-2
10/1
10/2
.667
法 大 10/1
10/2
●3-9
●5-7
10/8
10/9
○6-5
●7-8
●2-5
10/22
10/23
.200
東 大 ●2-9
●4-7
10/8
10/9
●0-8
●6-9
10/1
10/2
10/22
10/23
.000
コメント

郡司裕也(1年)

――きょうは明大の柳裕也投手(4年)との対戦でしたが、個人でまたチームとして準備していたことはありますか

たくさんビデオを見て、映像に合わせてスイングするなど、春から柳投手を打つということをチーム(の目標)としてやってきましたが、やはりレベルが高いなという感じでした。

――速球とスローカーブの緩急を織り交ぜての投球に苦しめられた印象を受けましたが

打ち気をそらされ、狙っているボールと違うものを投げられてしまいました。ピッチングがうまいなという感じでした。

――コースを突いてくる投球もありましたが、その点についてはいかがでしたか

そうですね。カウントが悪いときでもどんどん厳しいコースに投げられるので、相手のほうが一枚上手でしたね。

――ご自身の打撃を振り返っていかがでしたか

チャンスでも凡退してしまいましたし、自分もまだまだだなと感じましたが、もっと準備できた部分もあったと思います。

――具体的にはどのような部分でもっと準備ができたと感じていますか

きょうは外のカットボールで抑えられてしまったのですが、配球を考えればカットボールが多くなるのは当然なので、カットボールを狙っても良かったと思います。

――守備の話に移りますが、先週無安打無得点試合を達成した加藤拓也投手(4年)をリードするにあたって捕手として心掛けたことはありますか

明大打線を隅から隅まで研究して一人一人の弱点を突こうとしたつもりでしたが、やはり打者のレベルが高く、それに対応できる力が相手打者全員にありました。配球を読まれていた部分もあったと思うので、きょうのビデオをしっかり見て研究したいと思います。

――ボールは受けていて、先週の良かったときの加藤拓投手と違いはありましたか

勝負どころで多少ボールが浮いてしまったことはありましたが、そこまで違いは感じず、悪くなかったと思うので、明大打線のレベルの高さを感じます。

――きょうは雨天での試合中断がありましたが、その時にチームでなにかありましたか

これは自分たちにとってはチャンスだということで、もし再開したら絶対に勝とうという気持ちでいましたが、その場面もあっさり終わってしまったので、反省するところではあります。

――あしたは負けられない一戦となりますが、明日に向けて意気込みをお願いします

明大に勝つというのは春からのひとつの大きなテーマでした。1戦目は落としてしまいましたが、気持ちを落とさずに切り替えて、ここで負けると優勝から遠ざかってしまうので、あしたは絶対に勝ちたいと思います。