水泳部

2016.09.22

第92回日本選手権最終予選会 9月19日 埼玉・大宮公園水泳場

これがワセダだ! 予選会トップ通過でいざ日本選手権へ

TEAM 1P 2P 3P 4P
早大
秀明英光高
▽得点者
深川3、山田2、吉村2、池水
   

 前日の2試合を順調に勝ち上がったワセダはこの日、1位決定戦に臨んだ。相手は秀明英光高。序盤から何度もシュートチャンスを作ると試合を有利に運んだが、第2ピリオドで失点が重なり、逆転されてしまう。そして、1点ビハインドで迎えた後半は手に汗握るシーソーゲームとなった。激しいシュートの打ち合いが行われ、試合の残り時間がわずかになっても勝敗は読めない。同点のまま試合は進んだが、残り1分でペナルティースローを成功させると、8-7で大接戦を制した。予選会を1位で通過し、無事に日本選手権の出場権を獲得したワセダ。「チーム自体も結構にぎやかな雰囲気で、モチベーション高く戦えた」(深川幹徳主将、スポ4=福岡工)。満足のいく結果で終わることができなかった日本学生選手権から2週間とわずかな期間ではあったが、チーム一丸となり、良い形で日本選手権最終予選会を終えた。

 降りしきる雨の中、行われた1位決定戦。プレスを意識したディフェンスで相手の攻撃を抑えると、オフェンスでも安定した得点力を見せ、第1ピリオドで3-1と好調なスタートを切る。ワセダが試合の主導権を握ったかに思われたが、第2ピリオドで流れが変わってしまう。パスミスやシュートミスが目立つと、そこから相手が得意とするカウンターに持ち込まれ、3連続失点。3-4と逆転を許して試合を折り返した。

先制点を決めた池水

 リードを取り戻したい後半。開始1分半でシュートを決め同点に追いつくが、わずか15秒で相手に返されてしまう。その後も退水(※)の場面などで点を取り合い、両者は一歩も譲らない姿勢を見せた。一進一退の攻防は続き、7-7の同点のまま試合の残り時間は1分となる。そこでワセダはペナルティースローのチャンスを獲得。緊張感のある場面で深川が得点を決めると、その1点のリードを守り抜いて、見事な白星を挙げた。「流れが悪い時に我慢していくことができたのがよかった」(山田太一、スポ2=埼玉・秀明英光)。第2ピリオドではペースが乱れたものの、後半で立て直すことができた今回の試合。ワセダは相手への対応力を見せて、価値ある勝利を手に入れた。

決勝点となるペナルティースローを放った深川主将

 3週間後に迫る日本選手権は、現体制最後の大会となる。中嶋孝行監督(平13教卒=福岡工)は、「チームプレーの統一意識をもっと磨いていけば、うちがやるべき水球というものに近づいていける」とチームの伸びしろに期待を寄せた。日本選手権は強豪チームが多く出場する大会であり、これからさらなるチームの強化が必要とされる。「最後にふさわしいような集大成の試合をできるように頑張りたい」(深川)。ワセダは大会での健闘を誓い、上を目指して突き進んでいく。

試合後、笑顔を見せる選手たち

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

   

(記事 井嶋梨砂子、写真 寺脇知佳、上野真望、高橋豪)

コメント

  

中嶋孝行監督(平13教卒=福岡工)

――日本学生選手権(インカレ)の後、チームの様子はいかがでしたか

少しオフを入れて、いつも通り練習をやっていました。やはり、負けたら終わりという緊張感はありましたけど、そういった点が逆に良かったのかなと思います。

――今回の試合で、何か戦略はありましたか

1回戦は高校生相手だったので特別なことはなかったんですが、健志台クラブや秀明英光に関しても基本的には泳いでくるチームで、戦術も大体分かっていました。そういうチームにはうちらはこうやってやるというのが前からあったので、それに沿う形でした。

――ロースコアでの展開になりましたが

ロースコアになる1点の重みというのを感じる試合になりますので、うちがミスした部分もありましたが、相手のミスもありましたし、そこを上手く得点につなげられて集中できたのが良かったのかなと思います。

――失点の少ない試合となりましたが、ディフェンス面はいかがでしたか

ほとんど失点はカウンターでやられていて、ディフェンスに入る前の攻防の切り返しなどで抜かれてしまうのは、本戦になると上位チームとやることになるので、もったいないと思います。インカレの時もそうだったんですが、セットでは守れているので、そこを考えるべきだと思います。

――今のチームを監督はどうご覧になりますか

雰囲気はとても良いと思いますし、チームとしても良くなっているなと思います。毎年どのチームも8月、9月はチームの雰囲気やレベルががらっと変わってくるシーズンなんです。ここからもっと変われると思いますし、まだまだ50点ぐらいなのかなと僕は思っています。

――日本選手権までわずかですが、チームに必要となることは何でしょうか

チームプレーの統一意識をもっと磨いていけば、うちがやるべき水球というものに近づいていけるのではないかと思っています。

深川幹徳主将(スポ4=福岡工)

――予選1位通過おめでとうございます。接戦を制しましたが振り返っていかがですか

ありがとうございます。でも本当に(点数をつけるなら)70点くらいの試合でしたね。決めるところも決められなかったし、守るところも守れなかったし、そういう意味で70点くらいだったので、良くはなかったですね。

――ご自身の手応えはいかがでしたか

そうですね、シュートも決められなかったし、決めるところ決めきれなかったので、きのうのほうが良かったかなと。

――主将として、どのような気持ちでプレーしましたか

僕らの代ってタイトルみたいなものを一つも取れていなかったので、まあ予選といえどもタイトルはタイトルなので、1位を獲ろうと思って臨みましたね。ここで勝ったら選手権決定だったのでいかにチームで勝利に持っていくかっていうのを考えていました。

――きょうのチームの雰囲気はいかがでしたか

きょうも良かったですね。きのうも良かったですし、モチベーション的にノリノリな感じでいけましたね。僕自身もそういうふうに心がけてたし、四年生みんなもそういう感じだったんで、チーム自体も結構にぎやかな雰囲気でモチベーション高く戦えたと思います。

――試合前やピリオド間などで話し合ったことはありますか

試合前は、流れが悪くなっても辛抱するというか、まずは耐えて良い流れがきたときに持って行こう話していましたね。高校生相手なので絶対に悪い流れから始まるっていうのはわかっていたので。あとは途中に一回締めなきゃと思って、ちょっと強めに言ったりもしましたかね。

――失点を抑えられていたように思いますが、一番苦戦した部分は

点よりも、結構自滅みたいなことが多くて。決めなければいけないところをもうちょっと点取っていれば、もうちょっと失点も少なかったのかなと思いましたね。まあ結果論なんですが。それが高校生相手に接戦になった原因かなと思います。

――これから具体的にどう改善していきますか

日本選手権は全日体とかブルボンとか日本代表の社会人チームとの対戦なので、そういう力のある選手たちにどうやって少しでも立ち向かっていけるかということで、戦術的にももう一つ上を見てやっていきたいかなと。気持ちだけでも、レベルをもう一つ上げていきたいですね。

――最後に、日本選手権に向けて意気込みをお願いします

そうですね、日本選手権は引退試合にもなるので、最後なので個人的にもチーム的にも最後にふさわしいような集大成の試合をできるように頑張りたいと思います。

高島丈司(社4=東京・明大中野)

――接戦となりましたが、試合を終えた率直な感想はいかがですか

日本選手権に出場できてよかったなと思います。

――本日の対戦相手への対策などありましたら教えてください

ドライブで攻めてくることが分かっていたので、抜かせないようにすることと、カウンター攻撃を出させないようにするという話をしました。

――プレスを意識されていましたが、ディフェンスで気を付けていたことは何ですか

相手が高校生で、体も小さくて体重も軽いのでプレスすれば抑え込めることが分かっていました。プレスで相手にプレッシャーをかけられたらまずディフェンスしやすいですね。

――今回の試合は全体を通してロースコアの展開となりましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

そうですね。全体を見ると良かったんですが、ピリオドごとに振り返るともうちょっとできたんじゃないかなって思う部分もあります。

――特に第2ピリオドは3失点と攻め込まれましたね

相手がカウンターで点を取るチームであることは事前にわかっていました。第2ピリオド失点したのはカウンターを決められてしまっていたからで、それを第3、4ピリオドにかけて修正していくことを意識していました。

――次の試合に備えて今のチームに必要だと思うことは何ですか

日本選手権まで日にちがあまりないのと対戦相手もまだわからないので、パスの連携を深めることくらいですかね。

――では最後に、次の試合への意気込みをお願いします

頑張ります。

山田太一(スポ2=埼玉・秀明英光)

――いまの率直なお気持ちは

相手が僕の母校だったので、楽しみではあったのですがやりづらいなというのもありました。でも勝ててよかったです。勝ったことで日本選手権の予選会突破も決まったので、それに向けてここからも頑張っていきたいと思います。

――この試合の戦略はありましたか

相手がカウンター(型の)チームだったので、カウンターを食らわないようにやっていこうという感じですね。

――それは達成できましたか

そうですね、カウンターを受けないことによって失点も減るので、ロースコアのゲームに持ち込もうとやっていて、各ピリオド2失点ぐらいに抑えられたらいいなと思っているので、7失点という点ではよかったのではないかと思います。

――自身も得点も決めて早大が優位に試合を進めた第1ピリオドを振り返って、いかがですか

初めから行こうというのは常にやっていることなので、第1ピリオドはよかったのですけど、第2ピリオドで0-3で折り返されてしまったのは、その後のゲームを通してきつい展開にはなったかなと思います。

――第3ピリオドでの同点となるゴールで流れが変わったのではないでしょうか

変わりましたか?ありがとうございます。あのゴールは幹徳さん(深川主将、スポ4=福岡工)からのパスがよかったので、あとは入れるだけでした。

――勝負の分かれ目はどこだと思いましたか

1ゲームを通して流れが悪い時もありますし、もちろんいい時もあったのですが、いい時はその流れをみんなで継続していき、悪い時は断ち切っていくというよりも我慢していくことができたのがよかったと思います。

――日本選手権に向けてどう調整していきたいですか

厳しい戦いになるのは分かっているので、あと1か月追い込みをかけていって、4年生も最後の試合になるので、花を添えられるように頑張りたいと思います。