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庭球部

2016.09.01

関東大学リーグ 8月30・31日 東京・有明テニスの森公園ほか

勢いのある中大を撃破!1歩ずつ王座へ

 関東大学リーグ(リーグ)の第2戦は、悪天候の影響により2日間にわたって行われた。相手に迎えたのは、先日慶大を5-4で下した中大だ。初日を全勝で折り返した早大は、2日目のシングルスを2戦落としながらも7-2で勝利。全日本大学対抗王座決定試合(王座)に向け、着実に歩を進めた。

 ダブルスは雨による数回の中断を挟んでの試合となった。気迫あふれるプレーで相手を押し切ったダブルス1が1勝目を挙げ、ダブルス3も「良い面をしっかり出しつつも悪い面をしっかり修正できていた」(齋藤聖真、スポ2=神奈川・湘南工大付)とストレートで勝利を収める。苦しい展開となったのはダブルス2の小堀良太主将(スポ4=東京・大成)・坂井勇仁(スポ2=大阪・清風)組だった。6-2とリードして迎えた第2セットでは、「なかなか自分たちのプレーをさせてもらえなかった」と小堀。ストロークで叩き前衛で決めるというパターンを確立させた相手にこのセットを奪われる。それでも、第2セット終盤での中断でうまくリセットした早大ペア。突入した最終セットでは良いかたちで坂井のサービスゲームをキープすると、そのまま調子を取り戻した小堀・坂井組がテンポよくポイントを重ね、6-1で勝利を持ち帰った。シングルス6の巽寛人(スポ4=福岡・柳川)がラリー戦を正確なショットで制して4つ目の白星を挙げたところで、残りの試合は翌日に持ち越しとなった。

ガッツポーズを見せる齋藤(左)・髙村組

 シングルスメンバーには下級生が多く名を連ねた。シングルス4を落としながらも、シングルス5の古田伊蕗(スポ2=静岡・浜松市立)が相手をうまく振り回してチームの勝利を決めると、続いて勝利を挙げたのはシングルス3の坂井だ。ダブルスでも対戦した大和田秀俊(中大)のストロークに追い込まれながらも、次第にプレーの幅を増やして突き放した。攻撃的なプレーで試合を進めたシングルス1の小林雅哉(スポ1=千葉・東京学館浦安)も勝利を収め、残るはシングルス2の試合のみとなる。リーグ初出場となった島袋将(スポ1=三重・四日市)は、一度も勝ったことがないというインカレ2位の望月勇希(中大)と対戦。第1セットは2-5まで追い込まれるが、「向こうが先に落ちて、チャンスはここしかないと思って自分の攻めるテニスをしようと思った」と強力なサーブやフォアハンドを軸に5ゲームを連取してこのセットを奪う。勢いそのままに一気に差をつけたい第2セットだったが、タイブレークまで競り、5-7で落としてしまった島袋。最終セットでも勝負どころでミスが出るなど勢いを取り戻せなかった。一度流れをつかんでいただけに、「やはり第2セットの最初で離すべきだった。悔しい」(島袋)とほろ苦い団体戦デビューとなった。

力強いサーブが持ち味の島袋

 一つずつ白星を重ねている早大だが、主将の小堀は「早大の代表として戦っているのだという自覚を持ってほしい」と厳しい言葉を口にした。気の抜けない戦いがあと3戦残っている。部員たちがそれぞれの立場で全力を尽くしたとき、王座への道が開けるに違いない。

(記事 熊木玲佳、写真 熊木玲佳、佐藤亜利紗)

結果

○早大7―2中大

ダブルス1
○松崎勇太郎・河野優平6-2、6-4古田海人・望月勇希(ともに中大)
ダブルス2
○小堀良太・坂井勇仁6-3、3-6、6-1松浦優太・大和田秀俊(ともに中大)
ダブルス3
○齋藤聖真・髙村佑樹6-2、6-2宇佐美皓一・正林知大(ともに中大)
シングルス1
○小林雅哉6-3、6-2正林
シングルス2
●島袋将7-5、6-7(5)、3-6望月
シングルス3
○坂井7-6(2)、6-2大和田
シングルス4
●三好健太3-6、3-6斎藤和哉(中大)
シングルス5
○古田伊蕗6-3、6-1古田
シングルス6
○巽寛人6-4、6-2田中凛

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コメント

小堀良太主将(スポ4=東京・大成)

――きょうの相手は先日慶大を下した中大でした

(早大の)ライバル校である慶大に中大が5-4で勝ったということで、ある意味すごく複雑な気持ちで。本当に波に乗っているなというのは全員で話し合っていて、そこにしっかり勝つことで僕ら早大のチームも団体戦としてまた一丸となって勢いに乗れるという話をしていました。真っ向勝負でしっかり勝ち切れたのは本当に良かったと思います。

――きのうご自身が出場されたダブルス2では途中苦しみましたが、全体的に振り返っていかがですか

第1セットは緊張している中でもうまくキープして相手より先にブレークができたのですが、第2セットでは簡単にはいかせてくれなくて。シングルスが強い大和田(秀俊、中大)とボレーを主にしている松浦選手(優太、中大)というように役割分担が本当にはっきりしていて、自分たちのプレーをなかなかさせてくれなかったというので第2セットを落としてしまいました。第3セットは気迫ですかね、気持ちで何とか取って。1試合の中で3回くらい(雨での)中断を挟んで、集中力の面などがすごく難しかったのですが、それが自分たちにとってはいい方向に切り替えられてプレーができたのではないかなと思います。

――相手のどのような部分が嫌でしたか

大和田選手のハードヒットからの松浦選手の前衛のパターンがかなり嫌でしたね。

――先ほどお話にもありましたが、第2セット終盤での中断でうまく気持ちがリセットできたのでしょうか

そうですね。流れが悪かったので、ある意味あのタイミングで雨が降ってくれたのは良かったなと思います。

――最終セットでは調子を取り戻したように見えましたが、振り返っていかがですか

最終セットまでいったら正直どちらに転ぶか分からないので、本当に元気を出してやるしかないなと。僕自身主将という立場でもありますし、ここを取るか取らないかで3-0にするのか2-1にするのか、チームとしても大きく変わってくる場所でもあったので、ここは絶対落とせないという気持ちで死力を尽くしてやりました。

――きょうは途中からシングルス3の坂井勇仁選手(スポ2=大阪・清風)のベンチコーチにも入られていましたが、あの試合はどうご覧になっていましたか

このコートはすごく速いコートで、大和田選手もすごくハードヒットする選手で。坂井は真っ向勝負をしていたので、その戦いになるとシーソーゲームになって、第1セットでは6-6から結局タイブレークになってどちらに転ぶかわからない状態でした。坂井にはスピンボールなど、大和田選手より引き出しが多くあるのに使わないというのが見ていて感じていたので、それを直接ベンチコーチとして入って伝えたらうまく自分の中で修整したのか、第2セットではスムーズにプレーができていたと思います。

――特に今回は下級生が目立つオーダーになりましたが、まずオーダーはどのように決めているのですか

まず上級生、4年生でいろいろ考えて、自分たちのオーダーもそうですが、相手がこうやってくるのではないかと想像して、それに対して「こう当てられればいいね」、と。お互いに何通りかあるので、その中で一番勝率が高いオーダーでうまくやっています。

――下級生の活躍についてはどうお考えですか

前向きにとらえると、チームとしては下級生が引っ張っていくというのはいいかもしれませんが、上級生の立場からすると情けないなというのはありますね。チームとしてはいいんじゃないですかね、逆に上級生がダブルスであったりシングルス6の巽(寛人、スポ4=福岡・柳川)であったり、ある意味絶対にまくられないというので、上級生が勝ってくれることによって下級生が思い切ってプレーできるというのも確かだと思います。そういう意味も含めて、もしかしたら第三者から見ると下級生が主力だと思うかもしれませんが、影で支えているのは3、4年生でもあるので、そこらへんはチームとしてやっているのではないかなと。

――7-2で中大に勝利しましたが、この一戦を振り返っていかがでしたか

先ほども言ったのですが、中大は慶大にも勝って勢いがあったので危機感を持ってやっていました。主力メンバーも上にエースが3本いて、斉藤和哉(中大)が下で取りに来てというので、慶大も先にリードしていたにもかかわらず挽回されて4-5でした。早大もリードしてはいたものの、(シングルス)最初の3試合とも第1セットを落としてしまうのではないかなという雰囲気もあったので本当に怖かったのですが、なんとか総合力だとか、シングルスに出た選手は自分を信じてやってくれて。負けた試合もありますけど、それは次の法大戦に向けて反省を生かしてやってくれればいいのではないかなと思います。

――法大戦に向けていい勝ち方をしたとみてよいのでしょうか

はいとは言えないですね。チームとしてやっている以上、試合の負け方にもいろいろあると思うので。もっとどん欲に勝負に向き合ってくれないと…。サポートだとか選手以外の人はコート外で応援することしかできないので、選手が苦しい場面もあると思うのですが、そういうときこそファイトしてくれないともどかしい感じはします。そこは選手には早大の代表として戦っているのだという自覚を持ってほしいです。仮に負けていたとしても、最後の1ポイントまで走り切ってあきらめない姿勢が周りの選手にとってもエネルギーになりますし、そこが甘いのかなとはきょう負けた選手2人にも伝えたのですが。そこは次の法大戦で反省を生かしてファイトしてくれればいいのかなと思います。

――では最後に、改めて次の法大戦に向けて意気込みをお聞かせください

法大は4年生が主力ですが、2戦とも負けているので後がない状態だと思います。4年生はこれで負けたら引退で、もちろん僕らもそうなのですが、死力を尽くしてやってくると思うので、そこは立ち向かうというよりもこちらもやるだけで。ダブルスとシングルスでかぶっている選手があまりいないので、持ち場で1試合ずつ出し切って勝ち星を挙げて、というのを選手もやって、サポートも選手を勝たせるような準備を必死にすれば問題ないのではないかなと信じています。

齋藤聖真(スポ2=神奈川・湘南工大付)・髙村佑樹(スポ1=千葉・東京学館浦安)

――今回のリーグ(関東大学リーグ)にメンバーとして出場されるのは初めてかと思いますが、どのような気持ちで臨まれていますか

齋藤 きょねんメンバーに入りながらも、試合には1試合も出ることができず悔しい思いをしていました。ことしは早慶戦にも出させてもらっていたので、インカレ(全日本学生選手権)でも結果を残して、リーグに絶対出るという気持ちでした。個人戦は満足いく結果ではなかったんですが、ワセダの中のダブルスでの位置は、ある程度のものを築けたと思っていて。そういう意味で責任を持って、2戦共戦えているかなと思います。

髙村 すごく緊張するという部分もあるのですが、しっかり全勝してチームに貢献したいという思いが強いです。

――インカレで3位入賞を果たされて、約1週間後にリーグが開幕しました。その中で強化してきた点などはありますか

髙村 インカレ中に出た課題で、二人とも明らかにリターン力が低いというのがあって。そこだけできることはやれたんじゃないかなと思っています。

齋藤 僕もリターンということだったんですけど、リターンが通った後のストロークやボレーを積極的に取れればな、という意識でやってきました。

――きのうのダブルスの試合を振り返って

齋藤 個人戦で出た課題というものをしっかり意識して、できた試合だなと感じていて。リードしてから相手が思い切ってやってきた時間帯もあったのですが、その後のお互いのサービスゲームで良いかたちでしっかりサービスキープできて、流れを断ち切ることができました。良い面をしっかり出しつつも、悪い面をすぐに修正できていたので、第1戦よりも良い試合だったかなと思います。

髙村 ファースト、セカンドセットともに自分たちの方に主導権があったように感じていました。相手のサービスゲームでリターンさえ通れば、自分たちが取れていたので。かなり良い状態だったと思います。

――相手のペアの印象はいかがでしたか

齋藤 対抗戦で一度やっていて。お互いに気をつけるべき点やこういう状況でどこに打ったら相手に効くかというのをしっかりと話し合って、ベンチコーチとも作戦をしっかり考えて臨んだ試合でした。相手とは一回しか対戦していませんでしたが、相手の情報をしっかり知った上で臨めたかなと思います。

――次戦は法大との対戦となりますが、どのような戦い方をしていきたいですか

齋藤 法大は団体戦の戦い方や盛り上げ方というのが独特で。毎年独特な雰囲気に苦しめられているのですが、その雰囲気にのまれずにワセダらしく、僕らでダブルス一本取れるようにやっていきたいと思います。

髙村 今までの2戦と比べても、レベルは上がってくると思いますが、絶対押さえ込んで勝ちにいきたいと思います。

島袋将(スポ1=三重・四日市工)

――きょうがリーグ初出場になりますが、緊張などはありましたか

早慶戦(春の早慶対抗試合)は出させていただいたのですがリーグ戦(関東大学リーグ)は初めての出場だったので、最初は緊張しましたが、後ろで応援してくださっている先輩方やベンチコーチについている先輩がいたので、プレッシャーというのはあまり感じず自分のプレーをすることができました。

――望月勇希選手(中大)との対戦になりました

一度も勝ったことがなかったので、このリーグ戦を機に早大のシングルス2という大きい立場の中で勝ちたいというのがあったのですが、負けてしまったのは残念です。

――第1セットでは2-5からサーブやフォアハンドを中心に流れをつかみましたね

2-5で追い込まれた中で、1ブレークアップだったのでチャンスはあると思っていて。2-5だった時に向こうが先に落ちて、チャンスはここしかないと思って自分の攻めるテニスをしようと。そこから(第2セットの1ゲーム目まで)6ゲームを連取することができました。

――第2セットはタイブレークまでもつれましたが、振り返っていかがですか

第2セットは(第1セットから)7-5、1-0と6ゲーム連取した後、自分のサービスゲームの40-0までいったのですが、そこから落として、またタイに戻ってしまってタイブレークにもつれました。向こうは僕よりも経験が上ですし、レベルが高い選手でもあります。第1セットは自分が取っているので、勝つなら第2セットの最初で離してストレートで勝つというのが僕のプランというか、望月との試合前に考えていたことでした。ただ1-0の40-0から落としてしまってタイブレークにいってしまったことが反省しなくてはならない点です。タイブレークも五分五分だったところから、最終的に向こうが思い切ってやってきて、それに引いてしまってセットを取られてしまったという感じでした。やはり第2セットの最初で離すべきだったなといま振り返って思います。

――おっしゃっていたようにタイブレークは競った展開になりました

(望月選手とは)何度か対戦していて、結構タイブレークが多くて。ただタイブレークは1回も取ったことがないんですよ。タイブレークで気持ちを上げてくるというのが望月選手の特徴なので、そこを分かった上でやったのですが、やはりそれに対応できなかったですし、5-5のときに自分のミスが出てしまったというのが第2セットを落としてしまった原因かなと思います。

――最終セットは勝負どころでのミスも見られましたが、振り返っていかがですか

最終セットも僕サーブで始まって、ブレーク合戦で。何回か40-0からまくられるなど、取れるチャンスがあったにもかかわらず落としてしまって流れが向こうにいってしまったという部分があったなと。

――渡辺隼ヘッドコーチ(平19スポ卒=静岡・庵原)が途中からベンチコーチに入られていましたが、どんなことを言われましたか

細かいことはあまり言われずに、ポイント間の時間のつくり方とか、思い切って自分のプレーをしろと声を掛けてくださいました。あとは、僕は負けはじめると下を向く癖があるので、「下を見るな」ととにかくプッシュしてくださって。隼さんがベンチコーチにいて最終セットで負けてしまったのは悔しいです。

――今回は下級生が目立つオーダーでしたが、ご自身を含めて1年生が団体戦で果たす役割とはどのようなものだと思いますか

僕と雅哉(小林、スポ1=千葉・東京学館浦安)がシングルス1、2で、ダブルスに髙村(佑樹、スポ1=千葉・東京学館浦安)が入っていて。やはり早大は常に一番であって勝たないといけないという立場でもあるので、そのあたりの緊張感は常に持ちつつ、1年生なりの勢いであったり、元気さであったりをプレーに出していくのが僕ら1年生の役割かなと思います。

――では最後に、次の法大戦に向けて意気込みをお聞かせください

まだ出られるかはわかりませんが、もし出られた場合は今回の敗戦を、この悔しさをバネに、法大戦でしっかりと勝てるように。またあした1日空くので、しっかり準備して法大戦に挑んでいきたいなと思います。