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ハンドボール部

2016.08.29

9月3日〜25日 東京・日女体大体育館ほか

関東学生秋季リーグ女子展望

 創部史上初の上位リーグ進出を果たすも、その上位リーグでは屈辱の全敗。早大にとって関東学生春季リーグ(春季リーグ)は、うれしさよりも悔しさが残る結果となった。「もう絶対にこんな悔しい思いはしたくない」。最終戦に敗れた後、涙ながらに正木優唯副将(スポ4=京都・洛北)は言葉を振り絞った。正木副将ひとりだけではない。あの試合後、全員がそろって口にしたのは、やはり「悔しい」という一言だった。

 あれからおよそ3ヶ月。いよいよその悔しさを晴らすときが来た。関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)は、9月3日に女子の開幕戦が行われる。絶対王者・東女体大に勝つすべはあるのか。新たなヒロインは現れるのか。リーグ戦初制覇を目指す早大の秋季を展望する。

『がむしゃら』な堅守が運命を左右する

 優勝を目指す上で最大のカギとなるのはディフェンスだ。秋季リーグは橋本澪(スポ3=東京・佼成学園女)の負傷離脱もあり、1−2−3DFを採用する可能性が高い。より高度な連携が求められるが、この攻撃的な立体DFの成熟度を高めることができれば、春季リーグよりも積極的に仕掛けるハンドボールを展開できるだろう。

 ゴールマウスにGK大沢アビ直美(スポ1=東京・佼成学園女)が控えているのも頼もしい限りだ。U−20日本代表の守護神は今夏、ロシアで開催された女子ジュニア世界選手権に出場したことで、「気持ちの面で楽に入れるようになった」と、精神面でさらに一皮むけた印象だ。

ルーキーイヤーながら出色のプレーを見せている大沢

 ことしのチームが旗印とする『がむしゃらさ』を存分に発揮し、相手の気持ちが折れるほど、守って守って守り抜く。粘り強く、我慢比べに持ち込めれば、東女体大や筑波大のような強豪に勝つチャンスも訪れるに違いない。

バックス陣の奮起に期待

 続いてチームの攻撃面に目を向けてみる。昨年から主力として活躍する内海菜保(スポ3=香川・高松商)と川上智菜美(スポ3=東京・佼成学園女)の両翼は抜群の決定力を誇る。しかし春季リーグ同様、この二人が徹底的なマークに合うのは必至。となれば、期待したいのはバックス陣の奮起だ。エース芳村優花(教3=愛知・星城)は秋季リーグもここぞの場面で勝負強さを発揮してくれるだろう。この春季チーム内得点王が繰り出す強烈なロングシュートとパワフルなカットインは、間違いなく早大にとって最大の武器だ。

 その他3人のバックス陣も芳村と同じくらい、いや、むしろそれ以上に重要な役割を果たすことになるかもしれない。その3人とは、7メートルスロワーも務める正木、ゲームメイクが得意な安藤万衣子(教3=東京・文化学園大杉並)、そしてけがから復帰した富永穂香(スポ2=東京・佼成学園女)。それぞれ異なる個性を持つこの3人が実力を発揮できれば、攻撃にこれまで以上の厚みが生まれ、得点力も間違いなくアップする。彼女たちの活躍次第では、橋本不在の穴を埋めるどころか、これまでよりもさらに魅力的な攻めを披露することも十分可能といえるだろう。

センターの正木。司令塔として攻撃を組み立てる

チーム一の『ハードワーカー』は、他ならぬキャプテン

 優勝のためには、攻守においてこれまで以上のハードワークが求められることになる。だからこそ今夏、チームは高田紗妃トレーナー(スポ2=福岡・西南学院)考案の練習メニューを軸に、体力面の強化に力を注いだ。その成果はYo-Yoテスト(シャトルラン形式の体力テスト)でほぼ全員が記録を伸ばしたことにも如実に表れており、これはプレーの質の向上だけでなく、選手たちの自信にもつながるはずだ。

 ハードワークといえば、それを自ら体現してみせる佐藤未来主将(スポ4=東京・文化学園大杉並)の存在も大きい。「春よりも全体のことを考えるよう心掛けている」と語るキャプテンは、練習中は一人一人のプレーに気を配り、積極的にコミュニケーションを取る姿が印象的だ。コート内でのハードワークはもちろん、メニューの作成にも精力的に取り組むなど、『コート外のハードワーク』も惜しまない。こうした主将の献身的な姿勢こそが、チームにさらなる一体感をもたらしている。

 経験、ポテンシャル、そして勝利を求める強い気持ち。初優勝のために必要なものはそろっている。あとは、リーグ戦という限られた時間の中でいかに出し切れるかどうかだ。果たして早大は実りの秋を迎えることができるのか——。重要な開幕戦、まずはライバル日体大を蹴散らし、勢いそのままに頂まで登り詰めたいところだ。

(記事 栗村智弘、写真 中村朋子、比留田孟徳)

8月18日練習後のコメント

PV佐藤未来主将(スポ4=東京・文化学園大杉並)

――まずきょうの練習のテーマのようなものはありましたか

先週土曜の大会(日本選手権東京都予選)の次の日にミーティングをして、そこで挙げられた課題を克服するための練習をしました。

――技術的なところ以外に体力面を課題にしていたと思いますが、その辺りはいかがでしょうか

体力的には、春よりもレベルを上げれるよう心がけていて、春はやっぱり疲れているときに頭が回らないという場面があったと思うので、それをなくすために、例えばきょうなんかは最初にラン系のメニューを入れて、すごく強度の高い練習になったと思います。

――高田トレーナーは、「継続的に走るメニューを取り入れることで、走る習慣を身に付ける狙いもある」ということをおっしゃられていました

そうですね。練習の最初にランとかウェイトを取り込むことで、ある程度疲労がたまった状態で練習できるというのもあるので、疲れたときの判断力とかを磨く練習になりますし、そういう意味ではより実践的な練習ができていると思います。

――キャプテンとしてチームを引っ張る立場にありますが、その辺りはいかがでしょうか

春は自分のことで頭がいっぱいで、どうすればチームが良くなるのかという点でも、レギュラーメンバーに対してしか効果的なアドバイスができていなかったなと。チーム全体が良くなるためには、もちろん全員のレベルアップが必要ですし、そうすることで練習の質が上がると思うので、より全体のことを考えるように心がけてます。

――春と比べて練習の雰囲気自体はいかがでしょうか

春は厳しさが足りないということを痛感して、でも私だけが厳しく言おうと思っても限界があるので、みんなが色々言える環境をつくろうということは、自分自身気をつけてます。でもこの前の試合(日本選手権東京都予選、対東女体大戦)で負けた後に、同じようなことを監督(脇若正二監督、昭50教卒=岐阜・加納)とかに言われて、やっぱり自分自身まだまだだなと思いました。難しいんですけど、頑張りたいと思います。

LB芳村優花(教3=愛知・星城)

――夏休みはどういったことを意識して練習してきましたか

強いチーム相手には個人技では勝てないので、私がシュートを狙って相手DFが出てきたときに周りが動いてそこにつなげるということを意識していました。

――先日の日本選手権東京都予選ではその部分はいかがでしたか

まだまだでした。ボールが回らなかったときにフォーメーションからのきっかけがうまくいきませんでした。

――夏を通じて変化したことはありますか

澪(橋本、スポ3=東京・佼成学園女)がけがでいなくなって私がディフェンスでフルバックに入っています。春季リーグが終わってからやっているのでそれが通用したらうれしいです。

――春季リーグでは創部史上初の上位リーグ進出を達成しました。秋季リーグの目標を教えてください

一つでも上にいきたいです。周りの方々も期待してくださっていると思うので、最低限上位でさらに1個上、2個上、3個上になれるように頑張ります。先日の東女体大との試合で課題がいっぱい出て、今はもうそれに合わせてチームで集中していくしかないと思います。