野球部
2016.08.23
夏季オープン戦 8月13日~16日 安部磯雄記念野球場
夏季オープン戦ダイジェスト(8月13日~16日)
8月上旬、社会人の強豪・東京ガスに勝利するなどし勢いに乗っていた早大。中旬に入っても、連日夏季オープン戦を行っている。この3試合では、岸本朋也(スポ2=大阪・関大北陽)や富田直希(教1=東京・早実)など、これまで試合に出たことのない選手たちの活躍が目立った。東京六大学秋季リーグ戦まで残り1カ月。選手たちは徐々に状態を仕上げていく予定だ。
初回の一打を守り切り、接戦を制す(8月13日・対創価大)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
創価大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
早 大 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 3 |
この夏初のスタメンマスクを被った岸本。打撃でも期待に応えた
ここまで多くの選手が登場し、猛烈なアピールが繰り返されている夏季オープン戦。この日の創価大戦にも、計21人の選手が出場し、レギュラー争いの厳しさがうかがわれた。
ここまで多くの選手が登場し、猛烈なアピールが繰り返されている夏季オープン戦。この日の創価大戦にも、計21人の選手が出場し、レギュラー争いの厳しさがうかがわれた。
打線は計10安打を放ち、各選手の好調ぶりが見えた試合となった。初回、安打と四球でつくった2死満塁の好機で打席に立ったのは、初めて捕手としての先発出場を果たした岸本朋也(スポ2=大阪・関大北陽)。5球目の直球を思い切り良く引っ張ると、打球は左翼線を抜ける走者一掃の適時二塁打となる。ここまでの試合、好機での一本を欠いていた早大にあって、岸本の一打は大きな好材料となった。一方、その後は得点圏に走者を置くものの快音は響かず、得点は初回の3点にとどまる。代打出場の選手にも安打が生まれる一方、好機で結果を残したのは岸本1人に終わった。投手陣は先発の吉野和也(社4=新潟・日本文理)をはじめ、救援投手を細かくつなぎ、相手打線を封じる。6回に2点を失い、なおもピンチを迎えるが、清水陸生(人3=宮崎大宮)の火消しもあり、失点はこの回のみ。こちらも好材料を得て、この試合を終えた。3-2。終始リードを保ったものの、より良いスコアも期待できた内容であったことは間違いない。
(記事 喜田村廉人、写真 加藤佑紀乃)
序盤の失点取り返せず敗戦(8月14日・対JX-ENEOS)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
JX-ENEOS | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 7 |
早 大 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
1回の第1打席で適時三塁打を放った富田。低めの変化球にうまく対応した
連日夏季オープン戦を行っている早大。3連戦最終日のこの日は、社会人の強豪・JX-ENEOSと対戦した。先発の小島和哉(スポ2=埼玉・浦和学院)が初回から打ち込まれ、2回6失点で降板。その後の追加点は1点にとどめたものの、序盤の失点を取り返すことはできず、3-7で敗北した。
先発の小島は立ち上がりに苦しんだ。制球が定まらず、初回の先頭打者に対し4球連続ボール。四球で出塁を許してしまう。その後、2死一、三塁とされると相手の5番打者に適時二塁打を浴び2点を失った。続く2回も失策が重なり、満塁のピンチを迎える。踏ん張りたい小島であったが、再び適時二塁打を浴び、この回4失点。悪い流れを断ち切れず、序盤に大量リードを許してしまった。
一方の打線。初回に相手の失策と富田直希(教1=東京・早実)の適時三塁打で同点に追い付いたが、その後は相手投手陣の細かい継投策もあり、なかなか好機をつくることができない。反撃できたのは、4回に中澤彰太副将(スポ4=静岡)の適時打で返した1点のみ。5回以降は毎回三者凡退に終わるなど、社会人相手にレベルの高さを見せつけられる結果となった。
(記事 杉田陵也、写真 中村朋子)
残塁に次ぐ残塁…決定打を欠くもどかしい敗戦(8月16日・対近大)
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
早 大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
近 大 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | × | 4 |
4失点を喫し表情を曇らす大竹
先発投手はエース大竹耕太郎(スポ3=熊本・済々黌)。立ち上がりから走者を背負う場面もあったが低めにボールを集め、ピンチを脱していく。中盤は大竹らしい投球で試合をつくった。しかし、2—2の同点で迎えた7回、内野手の失策により立て続けに2人の走者を出してしまい、2死一、三塁。ここで踏ん張りたいところであったが、2球目の甘く入ったスローカーブを痛打され、逆転を許した。続く打者にも適時打を浴び、この回2失点。大竹は計4失点を喫したが、直球の力強さが増し、高めで空振りを取れるほどの球威があった。
打線は毎回のように走者を得点圏に進めながらも、本塁が遠かった。得点は内野ゴロの間の1点と中澤彰太副将(スポ4=静岡)の適時打のみ。9四死球ながら相手からもらった得点機を生かしきることができず、僅差のゲームを落とした。
この日は計5失策。チームが掲げる『守り勝つ野球』からは程遠い結果となってしまった。攻守共にちぐはぐで、いまいち波に乗れていない印象を受ける。東京六大学秋季リーグ戦開幕まではあと1カ月足らず。雪辱に向け、ここは一つでも多くの成功体験が欲しいところだ。
(記事 加藤耀、写真 中川歩美)
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