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2016.07.24

第2回リオ五輪・パラリンピック壮行会 7月22日 大隈会館

冨田、横尾、芦田の3選手がリオへの抱負を語る

 リオデジャネイロ五輪開幕まで2週間、リオデジャネイロパラリンピック開幕まで残り1カ月半と、夢舞台への挑戦の時が近づいている。この日はリオ五輪ラグビー女子セブンズ代表に選ばれた冨田真紀子(平26国教卒=現世田谷レディース)、横尾千里(平27社卒=現東京フェニックスRC)、リオパラリンピック男子走幅跳代表の芦田創(現トヨタ自動車)の3選手が壮行会に出席。鎌田薫総長(昭45法卒=東京教育大付駒場)から激励の言葉と記念品が贈られ、さらに応援部からもエールが送られた。

3選手にそれぞれエールを送った応援部

 『サクラセブンズ』として注目を集めている女子ラグビー。国際教養学部から初めてのオリンピアンとなった冨田は、「金メダルを目指して、笑顔で帰国したい」と意気込みを語った。ドーベルマンタックルと恐れられる力強いタックルで、リオでもトライへと前進していく。また、横尾は「(リオの舞台で)ボールを奪い返して、前に出るようなアタックをし続けたい」と力強く話した。小学1年からラグビーを始め、女子ラグビーの環境の変遷を見てきた横尾。女子ラグビーが五輪競技になってから、環境が良くなりつつあるのを実感しているという。「自分だけの夢でなくて、女子ラグビー全体の夢」。次の世代にも語り継がれる金メダルを持って帰りたい。

 「ロンドンで落ちてから4年間リオの事だけを考えてきた」と、並々ならぬ気持ちでリオパラリンピックに挑む芦田。現在世界ランキングは6位と、実力通りの力を発揮できれば入賞は確実であるが、芦田が目指すのは一番いい色のメダルだ。目標と語る7メートルを跳んで、優勝争いに絡みたい。1週間後に行う1カ月間の事前合宿、直前の調整を経てピークを本番に合わせていく。「最高の準備をしてメダルを」(芦田)。「意識し合えている」と語るOB野澤啓佑(平26スポ卒=現ミズノ)を始め、五輪も含めると多くの校友が出場する陸上競技。共に早大旋風を巻き起こしたい。

出席者による集合写真

 今回の壮行会に出席し、「早大のみんなに応援されているという気持ちになれる」(芦田)と力をもらった3選手。4年に1度のスポーツの祭典に向けて、各々が準備を整えつつある。リオで完全燃焼する姿を、同じ早大生として応援したい。

(記事 杉野利恵、写真 加藤佑紀乃)

笑顔で並ぶ選手たち。左から冨田、横尾、芦田

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コメント

冨田真紀子(平26国教卒=現世田谷レディース)

サクラセブンズ女子7人制日本代表の冨田真紀子と申します。私は国際教養学部のOG、そしてワセダでも国際教養学部としては初めてのオリンピアンということですごく誇りに思っています。私は大学に入ってからもずっとラグビーをやっていたんですけれども、女子ラグビー部がない環境の中でも早稲田大学はラグビーを受け入れてくださって、ラグビー漬けの毎日を送ることができました。そのおかげで、去年日本と香港で行われたオリンピック予選優勝というかたちでアジア枠を勝ち取り、ことしの夏リオに向けてアジアの代表として臨むことができます。今までの世界大会のランキングでいうと12位というランキングで、本当に世界のどこも日本が勝つというふうには思っていないんですけれども、そういう下馬評をひっくり返せるような結果を必ずリオの舞台では残したいと思っていますし、もちろん金メダルを目指して、笑顔で帰国したいと思っていますのでぜひ応援のほどよろしくお願いします。

――あらためて、リオに向かう今の心境を教えてください

まだなかなかリオに行くんだという実感が実際湧いていないんですけれども、あと14日を切っているので、徐々に来たなという実感が少しずつ湧いてきていて、こうやってワセダからも壮行会をしていただけることでワセダの代表として、日本の代表としてリオに行くんだという実感が少しずつ湧いてきたところです。

――初戦はカナダということで強敵ですが、意気込みは

プール戦を聞いて、実際に強豪国が多いとは思ったのですが、一番ラッキーなプールにいるなというふうに私たちサクラセブンズはみんな思っています。今までもカナダと何度か戦ったことがあるのですが、勝ったことはないにせよ今まで善戦しかしてきていなくて、あと1トライで勝てるというところで勝てなかったというチームなので、初戦の一番最初のプレーですごい良い勢いで流れに乗れれば絶対にカナダは打破できると思いますし、カナダに勝ったら必ず決勝トーナメントに進めると思うので、初戦で自分たちのパフォーマンスがピークにいけるように調整していきたいと思っています。

――きょう久々にワセダに戻ってこられたと思いますが、何か感じられることなどはございますか

私は卒業して以来なかなか来る機会がなくて、政治経済学部が新校舎になってから初めて来たので、ずっと建設中だったワセダから比べると、新しくなったワセダを見てどんどん新しくなっているなと、きょう来てまた改めて思いました。その中でも学生が楽しく外で歩いて話しているのを見て、私もこういう時代があったんだなと少し歳を感じました。

――現在はどういったトレーニングをされていますか

つい2日前まで北海道の定山渓というところで合宿をしていて、リオ前最後のゲーム形式・五輪形式で3日間試合を積ませていただきました。もちろん相手は男子を相手に戦って、想定通り私たちは金メダルを取ってきたので、これを必ずリオの舞台でリハーサル通り金メダルを取れるように頑張りたいなと思っています。

――戦略を教えてください

プールCに入ったということで、強豪国は本当に多いんですけれども、ラッキーなプールに入ったなと思っています。というのもCで戦う予定の相手は、今までもすごく良い試合をしてきて、ブラジルは何度も勝ってきていますし、イギリスとカナダも本当にあと1歩の差というところで負けてきています。私たちはプールCの他の国よりも一番負けを経験してきているチームで、やっぱり負けを経験してきているチームは最後の最後勝ちにこだわる執念がプレーに表れてくると思うので、敗戦を経験しているからこそ絶対に決勝トーナメントに出場できるという自信があります。戦術としては、相手をパニックにさせるような思い切ったアタックと、相手が嫌になるくらい粘り強くディフェンスでタックルに行きまくって、本当に相手が嫌になるような、日本とやったら本当に疲れるというような戦術を今しっかりと準備しているので、私たちも準備してきたことを本番で発揮できるようにやっていきたいと思っています。

――今タックルの話がありましたが、冨田選手といえばドーベルマンタックルで知られています。名前の由来を教えてください

自分のプレーのスタイルを何か言葉にしたいとずっと考えていた時に、自分が試合に出てスイッチを入れた時、スイッチが入ったらどうなるか分からない、相手にとって脅威になる危ない選手になりたいなと思っていて、それがすごくドーベルマンと一致してきて。ドーベルマンも普段は凛としているのに、スイッチが入ったら狂暴になってどうなるか分からないという犬だと思うので、そういう凶暴さというところに愛を感じて、そういうところをドーベルマンらしくタックルで見せられたらいいなと思います。

――同じ会社に金メダリストがいますが、助言みたいなものはもらいましたか

たくさん準備してきたと思うし、走ってきたんだろうから、今まで通り冷静に落ち着いてやればいいよというふうに言ってもらいました。きのうも話をしたのですが、ぽろっと出た会話の中でそういうこと言うってことはメンタル強いんじゃない? というようなことを言われたので、金メダリストにメンタルが強いと言われたことはすごく誇りに思いますし、自分としても自信になりました。

――今五輪のどのようなところを楽しみにしていらっしゃいますか

五輪で何が見たいかっていうと、表彰台で日本の国旗が一番高い所に上がる瞬間を私は目の前で見たいなと思っていて、5年前からずっとそういう景色に憧れていたので、絶対に表彰台に上って、目の前で一番高い所に国旗が上がる、鳥肌がぞわっと立つような瞬間を楽しみにしています。

――昨年のW杯の後から女子ラグビーが注目されるようになってきましたが、五輪を通して日本にどのような影響を与えたいと思っていますか

ラグビーで世界に勝てると思われていなかったところから男子が結果を残して、ラグビーでも世界に勝てるというふうに日本中が今なっていると思うので、『ラグビーで』ではなく『女子ラグビーで』勝てるというふうにしたいです。女子もだんだん強くなっていて、権力だったり、発言だったりすごくしやすくなってきていると思うのですが、女子は本当に強いんだよというところをプレーでも見せたいですし、ゲームを通してこんなに粘り強く女子って頑張れるんだというところを見せて、ゲームを通して見ている人に感動を与えられるような選手になりたいなと思っています。

――女子ラグビーを見る人に対して、自分のプレーのここに注目してほしいというところはどんなところですか

プレーでいうと接点に注目していただきたいです。思い切り勝負してコンタクトの部分で引けを取らないというか、自分から思い切り当たりに行くようなアタックと、相手を仰向けにするようなディフェンスのタックルという接点の部分を一番見てほしいです。

横尾千里(平27社卒=現東京フェニックスRC)

こんにちは。同じくサクラセブンズ女子7人制日本代表の横尾千里です。私も学生時代はラグビーに没頭させていただいて、周りの友達に支えられながら無事になんとか卒業することができました。ワセダにいた時は周りの他のスポーツをしている選手たちにすごく支えられていろいろな苦労を乗り越えてきたので、自分が五輪に出て、あの時ラグビーに没頭していたことをフィールドで発揮している姿をぜひその人たちに見てもらいたいなと思っています。サクラセブンズの目標は金メダルなので、金メダルを獲得できるようにしっかりいいタックルをして、ボールを奪い返して、前に出るようなアタックをし続けたいと思います。よろしくお願いします。

――あらためて、リオに向かう今の心境を教えてください

リオの舞台でこういうプレーをする、というイメージを今はしっかり持てているので、それを実際にリオのフィールドで発揮したいなと思っています。

――初戦はカナダということで強敵ですが、意気込みは

冨田が言っていたように、私たちサクラセブンズとしては強豪国の中でもカナダに当たったことは良かったというか、いいプールに入れたと感じていて。カナダ戦に向けてカナダをびっくりさせるようなプレーの練習や準備もしていますし、今までずっと練習してきたフィットネスという部分をやっとここで発揮する場が来たなというふうに思っているので、今からカナダが練習しても追い付けないような体力という部分をしっかり出して戦っていきたいなと思います。

――きょう久々にワセダに戻ってこられたと思いますが、何か感じられることなどはございますか

私は大会があってワセダの卒業式に出席できなかったので、まだ卒業していないような、卒業したか分からないような気分ではいます(笑)。きょう久しぶりに来たんですけど、間違えて社会科学部の14号館に行ってしまいそうになるくらい、違和感なくまたここに戻ってこれて。それがまたワセダのいいところで、卒業してもワセダの一員であり続けられるんだなというのをすごく感じました。

――大学時代はワセダでどのようなことをされていましたか

主に勉強です。練習は外部のクラブチームでやっていて、大学は社会科学部だったんですけど、異文化コミュニケーションゼミという花光里香先生のゼミに所属していて、そこをメインにというか、そこだけは頑張っていました(笑)。

――やはりクラブチームの練習となると日程的にもたくさん練習が入っていたのですか

そうですね。私は大学1年でサクラセブンズが強化され始める時期とかぶってしまったのでほとんど大学にも行けていなくて、友達がいなかったら本当に卒業もできないくらいで、卒業単位ぴったりで卒業しました。ラグビーに没頭させてもらいながらも、みんなに本当に助けてもらっていました。

――いつごろから競技としてラグビーを始められたのですか

小学1年の時に始めて、そこからずっとです。

――他の競技をやりたいと思われることはなかったのですか

私は本当に運動神経が悪くて。いろんなスポーツに手を出したんですけれども、全然うまくいかないというか、人よりも上手じゃなくて。でもラグビーだけは気持ちでカバーできる部分がすごく多くて、だからこそ続けられたという部分もあったので、他のスポーツにも手を出しはしましたが結局ラグビーしか残らなくて、今に至るという感じです。

――横尾選手が考える女子ラグビーの魅力などはございますか

本当にすごくみんな泥くさくて。男子に比べて派手さはないんですけど、必死さは男子よりあると思うし、そういう泥くささだったり必死さだったり、スポーツがもともと大事にしていたようなきれいじゃない部分がすごくたくさんあって、それはすごく女子ラグビーの魅力じゃないかなと思います。

――今日本でもラグビーの人気は高まっていて、リオでの結果がこれからの人気を左右するのではと思ってしまうのですが、それについてはいかがですか

それは本当に感じています。私は小1からラグビーをやっていて、女子ラグビーの環境というのをずっと見てきています。これまでは大会が前日になくなってしまうようなこともあったんですけど、そういう環境から五輪競技になったというだけで全然環境が変わって。なので、金メダルという結果を取ってきたらもっと自分たちの環境が変わることも予想ができるし、自分たちの下の代のためにも自分たちがやらなければいけないことだなとも感じています。自分だけの夢じゃなくなって、女子ラグビー全体の夢にもなっているので、先輩たちに恥じないようにしっかりプレーしていきたいなと思っています。

――これからリオに行かれると思いますが、現地で楽しみにしていることなどはございますか

唯一楽しみにしているのは、どの国もどの人たちも日本が勝つとは本当に思っていなくて、「日本には絶対勝てるから」と思っているので、そこを覆すことが今の楽しみで、本当に見ててくれという感じです(笑)。

――最後にあらためて、リオでの目標とご自身の抱負をお願いします

リオでの目標は金メダルを取ることです。自分自身はその中でタックルでチームに貢献したいと思っていて、私はチームでのアタックはみんなに自信を持っているので、その機会を増やせるようにいいタックルをしてボールを奪い返して、アタックの機会をチームに増やせたらいいなと思っています。

芦田創(現トヨタ自動車)

5歳の頃にガンを患って、右上身に障がいが残りました。5歳から15歳までが闘病生活で、以降陸上競技と出会い、陸上競技とひたむきに向き合ってきました。リオパラの代表に内定してここまでは長い道のりでしたが、自分自身を信じ切れたこと、多くの方々の支えがあって夢舞台への切符を手に入れたと思っています。この夢舞台への挑戦を最高に楽しんでやっていきたいというところと、現在世界ランキング6位なので、実力通りで行けば8番以内に入れると思っていますし、メダル獲得を目指して頑張っていきたいと思います。

――リオパラリンピック代表に内定してどのようなお気持ちですか

ロンドンの代表に落ちてから4年間リオのことだけを考えてきたので、やっとこの夢舞台をつかんだという気持ちもあるので残り1カ月と少しあるのですが、最高の準備をしてリオで勝負したいと思っています。

――リオに向けて意気込みと目標をお願いします

現在世界ランキングのトップが7メートル8を跳ぶアメリカの選手なのですが、僕は6メートル80でトップとは24センチあります。誰が勝つか分からない状況の中でのリオだと思うので、最高の準備をしてメダルを取りに行きたいなと思います。上位選手がアメリカと中国の選手しかいないのですが、誰かしら調子を崩す選手もいると思いますし、最高の準備をしてメダル争いに絡んで勝ち取りたいなと思います。自分の目標としては7メートルを跳びたいなと思います。

――久々に早大に戻ってこられて、何か感じることはございますか

先週の金曜日1限目にあるパラリンピック概論という授業でゲストスピーカーとして登壇させていただきました。パラリンピックを早大から応援していただいているなと思うのと、早大の応援の力を借りてリオでは活躍したいなという気持ちがあります。

――リオに向けて今はどのような練習を積まれていますか

パラリンピックで僕の出場種目は9月の12日と14日というタイムスケジュールが出ていて、あと1カ月以上あるので今は調子が少し落ちているのですが、その状態でいいのかなと思っています。来週から1か月間追い込みをかけて、事前合宿をアメリカのニューヨークで行い、そこから現地に入って2週間調整して、本番を迎えればいいと思っています。まずは来週からの1週間追い込みをかけて、メダルを取りに行く練習をしたいと思います。

――リオで楽しみにしていることはありますか

この4年間でリオということを考えて競技に取り組んできた部分があるので、代表が決まってからは夢の時間だなと思っています。しっかり準備をして、リオが始まってふたを開けたときに自分がどの位置で勝負できるのかということを試すのが一番楽しみです。メダルを取る練習をして、本番に臨みたいと思っています。そこでメダルが取れれば自分の努力は正しかったんだという証明にもなりますし、まずはメダルをキーワードにしっかりと頑張っていきたいと思います。

――他にも早大からリオオリパラに出場されますが、他の選手との交流などはありますか

パラ卓球の岩渕くん(幸洋、教4=東京・早実)であったり、競走部のOBの野澤さん(啓佑、平26スポ卒=現ミズノ)や、加藤(修也、スポ3=静岡・浜名)も今決まるか決まらないかといったところですが、そういったレベルの高い所で練習できているので、お互いにコミュニケーションを取ったりであったりとか意識し合えているのかなと思います。

――早大からの支援などはありますか

環境面では本当に人に恵まれていて早大で良かったなと思いますし、こうやって壮行会を開いてもらえて早大のみんなに応援してもらえているという気持ちになれるので、しっかりと頑張っていきたいなと思います。

――壮行会では緊張されているように見えましたが、いかがですか

少し硬めに入ろうかなと思ったので、若干緊張はしています。

――リオパラリンピックに向けて具体的な目標を教えてください

数字で言うと7メートル20で一番いい色のメダルを目指して行きたいと思います。ことしの状態だと、一番出来がいいという状態で7メートル20だと思うので、最低でも7メートルを飛んでメダルに絡むというところはノルマにしていきたいと思います。