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軟式庭球部

2016.06.24

第36回全日本大学王座決定戦 6月22~25日 東京体育館

熱き思いを球にのせ勝ち取った全勝!

 昨年台湾の強豪校に頂点の座を譲り、悔しさを噛みしめた早大。あれから一年、王座奪還へ闘志を燃やす早大が決戦の舞台へやってきた。最終学年を迎えた名取敬恩(スポ4=秋田・大館鳳鳴)や加藤顕成(スポ4=広島翔洋)の気迫こもったプレーが光り、全勝で決勝リーグへと駒を進めた。

 初戦の相手は信州大。1番の内本隆文(スポ1=大阪・上宮)・星野慎平(スポ2=奈良・高田商)組がストレートで勝利をおさめ、先鋒(せんぽう)の役割を果たす。続いてシングルスに登場したのは、先日、日本代表にも先行され勢いに乗る船水颯人(スポ2=宮城・東北)。コートに深く突き刺さるシュートボールと、緩急をつけたボールの絶妙な配球で相手に付け入る隙を与えず、許したポイントはわずか2ポイント。圧倒的勝利で王手をかけた。早大の白星を決めたのは安藤優作(社2=岐阜・中京)・松本倫旺(スポ1=熊本・濟々黌)組。自身のミスで第2ゲームを落とし、急造ペアゆえの粗さも垣間見えたが、「実績のある選手と組めて安心感があり楽にプレーできた」と松本が振り返るよう、徐々に調子を取り戻す。一度立て直した下級生ペアは最後までその勢いを崩さずゲームカウント4-1で撃破した。続く、3戦も快勝。5-0で信州大を振り切った。

シングルスで復活を遂げた名取

 1日目の最終戦は早大VS四日市大のカードとなった。勝って良いリズムをつくり出したい内本・星野組だったがサウスポーの相手の回転が掛けられたサーブに苦戦。相手のサービスゲームを崩すことができずゲームカウントは2-2へ。先にリードしたい場面であったが、内本のダブルフォルトで始まった第5ゲームは、その後も細かいミスが続きゲームカウント2-3で後手を踏む。四日市大のムードに包まれたが、ここで悪い流れを払しょくすべく、星野が躍動。「二人で一本を獲りに行く姿勢を忘れずにプレーした」(星野)。すこしでも甘く入ったボールをのがさず飛びつき、コートへ突き刺す。星野のペアを思うプレーが、離れかけた好機を再び引き戻した。一ゲーム挽回し、平行カウントに戻すとファイナルゲームでは内本も粘り強くラリーをつなげる。その辛抱から生み出されたチャンスを星野が確実にポイントに変え、見事挽回。まさに『二人で獲った勝利』だった。そんな下級生の活躍に負けず劣らず際立ったのは最上級生の雄姿だ。昨年の全日本大学選手権後から不振に陥っていた名取。「試合に起用してもらった限りは、4年生として最後まで戦い抜かなければ」と自身にとって最後となる王座に並々なら思いを抱え臨んだ。左右に振られても堅実にボールを繋げ、ラケットを振り切る。気が付けば、4-1で快勝。早大の武器、シングラー名取敬恩が帰ってきた。同期の活躍に刺激を受けたか、名取以外で唯一の4年生出場となった加藤も奮闘。積極的にポーチに出てコースをふさぎネット際を支配する。序盤から強気なプレーで稼いだリードを守り抜き早大の全勝を締めくくった。

4年生としての自覚を持ってプレーする加藤

 「昨年は大好きだった4年生に涙を流させてしまった。ことしこそは自分が勝ってリベンジしたい」(名取)、「自分たちが下級生の時にやっていただいたことを次は自分たちが最上級生として示せるように」(加藤)と口をそろえて語った4年生。闘志を燃やす糧になるのは、あと一勝がすり抜けた一年前の涙の記憶だ。「ことしは笑って喜べるよう、全力を尽くす」(名取)。あすはとうとう決勝リーグ。敗戦を乗り越え、再び決戦の地へ舞い戻った早大が王座に返り咲く準備はすでにできている。

(記事 三佐川唯、写真 守屋郁宏、栗林桜子)

結果

▽男子予選リーグ

○早大5-0信州大

○内本・星野4-0佐藤・鶴淵
○船水4-0柴地
○安藤優・松本4-1須永・長屋
○名取4-0小田
○長尾・加藤4-0高坂・千葉

○早大5-0四日市大
○内本・星野4-3柳田・宮里
○船水4-1小林
○安藤優・松本4-0大頭・長峯
○名取4-1池上
○長尾・加藤4-1土谷・平川

コメント

名取敬恩(スポ4=秋田・大館鳳鳴)

――ついに最終学年で迎える王座となりました。意気込みは

僕は昨年も出場させていただいたんですけど、優勝を僕が決めなくてはいけないところで負けてしまって、それを2年間すでに繰り返しているんです。3年目そして、今回が最後ということで怖いなと思ってしまう部分もあるんですけど、ことしは最上級生なので自分がみんなを引っ張っていくという気持ちを切らさずに最後までやっていきたいです。

――昨年もシングルスで出場されていました。ご自身の役割はなんですか

昨年は当時の4年生のことが大好きで、自分が4年生を勝たせてあげたいという気持ちがありました。しかし結果的に負けてしまって、先輩方に涙を流させてしまう不甲斐ない結果になってしまいました。やはりそういった面からも役割としては勝利という結果が求められていると思うんですけど、それを果たせなかったのでことしこそはリベンジしたいという思いが大きいです。

――信州大戦を振り返って

やはり初戦は何回目になっても緊張してしまって、今回も例に漏れず硬くなってしまいました。1ポイント目がボールが抜けてしまったという始まり方だったんですけど、周りの応援が自分に自信を与えてくれましたし、コートに居るのは一人ですがチームが一丸となって戦っている気がして頑張ることができました。

――応援は関東リーグから、どんどん良くなっていきますね

実は4年生を中心にミーティングを重ねていて、4年生だけでなくチームとしても話し合いを何回かしてきて、個々は考えてることとかそれぞれあると思うんですけどみんなが向かう目標は一緒だということを再確認できました。リーグ戦もいい形で終えられて流れに乗ってきていると思います。

――四日市大戦を振り返つて

間が4試合空いたので、集中を切らさないことと、また後衛陣にとってはインドアという久しぶりのサーフェイスに戸惑ってしまった場面もありました。しかしそこはみんなで声を掛け合って意識しあいましたし、各々が自分で考えながら試合に臨むというのを常日頃から訓練している部活なので、そういった面でうまく個人の力とチームの力がかみ合わさって勝てたと思います。

――昨年のインカレ後からは調子を落としていた印象を受けましたが、本日は2戦とも快勝でした。ご自身で振り返って

本当にその通りで、よく見ていただいてうれしいですけど(笑)、かなり調子を落としてしまっていたんです。自信も無くしてしまって、いまもまだ就活などでテニス一筋になれず大変な時期を過ごしています。でもそういった中で、試合に起用してもらっている限りは自分の役割は4年生として最後まで戦い抜くことだと思っているので、そこは譲ることなくがむしゃらにやり切りたいと思います。

――あすで最後の王座となります。意気込みをお願いします

結果はあとから付いてくると思います。
自分にとってもそして、このチームにとっても最後の王座なのであすは笑って喜んで泣けるよう、全力で頑張りたいです!

加藤顕成 (スポ4=広島翔洋)

――最後の王座ということですがどのような気持ちで臨まれましたか

2年生の時から王座では五番をやらせてもらっていて、昨年の王座では決勝で自分が今回と同じ立場の五番勝負で負けてしまって、優勝を逃して不甲斐ない試合をしてしまったので、ことしは最終学年の4年生としてしっかりと勝ちきりたいと思っていたので、一日目としては良かったと思います。

――対信州大戦を振り返って

ペアの長尾(景陽、社1=岡山理大付)とは初めて組んだのですが、彼は総体2位というような実績を残している選手なので、4年生の僕からは、あまり気を遣わずに楽しくやろうということを意識して頑張れました。

――長尾選手への声かけなどはされましたか

特に言葉を交わしたりとかは無かったのですが、試合に入る前に自由にやっていいよ、と言うと分かりました!!みたいな感じで明るく答えてくれたので、僕自身も安心してやることが出来ましたね。

――2戦目の対四日市大戦は、調子よく得点を重ねられていた印象がありました

試合と試合の間隔が結構開いてしまったのですが、そこで集中力を切らすことなく、あくまで優勝することが第一目標なのでしっかりと足を動かして、積極的に取りに行こうと思いました。

――いつもチームを声かけで盛り上げている印象がありますが、意識していることなどありますか

今大会は4年生で出ているのが名取と僕だけなので、主将も教育実習で不在の中でもやらなくちゃいけない、勝たなくてはいけないという状況の中だからこそ、自分から率先して自分が2年生や3年生の時に先輩たちからやっていただいたことを、きょうと明日でやって行こうと思っています。

――あすへの意気込み

やはり明日の1試合目は恐らく韓国が上がって来ると思うんですけど、おととしもやっていて韓国は一番怖い相手だと思っているので、またみんなで一丸となって頑張ってやっていきたいのと、決勝はきっとライバルである日体大か昨年敗れた中華台北なので、そこでも自分は五番で出場することにはなるかと思うのですが、いつ回ってきてもいいように準備していけたらと思います。

星野慎平(スポ2=奈良・高田商)

――予選リーグを振り返っていかがですか

二試合目は競りまして、相手に勢いや流れがあって押されてしまったのであすに向けての課題というか、自分たちから向かっていった方が試合を有利に進められるのでそういった部分が課題となった試合でした。

――多くの選手が「自分から向かっていくこと」が課題だとおっしゃいます。分かっていてもなかなか受けてしまうものなのでしょうか

受けるというほどではないですが、相手が初めからがつがつ打ってこられると自分たちは「おー」という感じになってしまいます。

――信州大戦はストレート勝ちでしたが、上手く組み立てられましたか

そうですね、相手も相手だったので自分たちはいつも通りのプレーをするだけでした。

――四日市大戦では、第4・5ゲームで後衛がリズムをつかめていない印象でしたが、自分でポイントを取りに行っていましたね

はい、ダブルスはシングルスとは違って片方の調子が悪ければ自分が頑張って挽回できることが利点です。自分が悪いときはペアに頑張ってもらうというか二人で一本を取りに行くのでその意識を忘れずプレーしました。

――ゲームカウント2-3になった時点での焦りなどはありましたか

焦りはありませんでした。自分たちのやりたい事ができていなかっただけだったので、そこをしっかり立て直せばいけると思っていました。

――やりたい事というのは戦術面、精神面のどちらですか

そうですね、戦術面と精神面のどちらもです。試合を通して相手の弱点はここだからここを攻めていこうとかある程度の攻め方は決めています。気持ちとしては、ファイナルに入ってからは後衛も調子を取り戻してくれていて、7-2で終われたので良かったです。

――今季は船水颯人(スポ2=宮城・東北)ではなく後輩と組まれていて、ポイントの取り方も変化があると思いますがいかがですか

嫌ではないですね。ペアが変わったら自分がやりたいことは自分でやって、ペアがやりたいことはそれも自分でやってというかたちなので。困ることは特にないです。変わらずプレーできていると思います。

――決勝リーグはどういったテニスをしていきたいですか

台湾はダブルフォワードが主体で、それに対して自分たちがどれだけ粘れるか、ストロークの面でどれだけ頑張れるかがカギになるかと思います。

――ボレーでいうと低く返すことが重要になってきますか

そうですね。低く返球しつつあげるときはあげていきたいと思います。

――2年生となりました。今後の抱負をお願いします

きょねんは王座が終わってから東日本学生大学対抗競技大会、全日本大学対抗選手権(インカレ)と優勝しているので、きょねん以上は難しいと思いますがきょねんと同じような成績を残したいです。インカレはきょねん団体はだめだったのでことしはしっかりと活躍します。

松本倫旺(スポ1=熊本・済々黌)

――2年生の安藤優作選手とのコンビでした

やっぱり実績のある選手と組むと後ろの安心感があって、自分も楽にプレーすることができたので、良かったと思います。

――安藤圭祐主将の代役としての出場でしたが、どのような気持ちで試合に臨まれましたか

結構直前に言われたので緊張もしたのですけど、試合に入るとリラックスしてやれたと思います。

――王座は誰もが出場できる大会ではないですが、1年生でさっそく出場を果たしました

1年生で出場できる機会はあまりないと思うので、非常に良い機会を貰ったと思います。

――きょうの試合を振り返って

やっぱり体育館に慣れていないというところがあるので、そういった課題を意識してあすもやっていきたいと思います。

――あすへの意気込み

あすはきょうよりも厳しい戦いになると思うので、もっと集中してやっていきたいと思います。