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ラクロス部

2016.06.14

プレシーズントーナメント 準決勝 6月11日 東京・大井第二球技場

死闘の末に、逆転勝利!いざ、決勝の舞台へ

1Q 2Q 3Q 4Q 延長
早大
東農大
▽得点者
菊地、田中大2、吉村

 手に汗を握る、激闘の一戦だった。Bチームで挑むプレシーズントーナメント。Aチームの選手ら、多くの部員や応援部の応援を背に、ワセダはこの日準決勝・東農大戦に臨んだ。試合は先制点こそワセダが奪うが、第2クオーター(Q)で逆転を許す苦しい展開に。しかし第4Qに追い付き、続く延長戦でMF吉村平(スポ4=埼玉・早大本庄)が決勝点を挙げ、見事な逆転勝利を収めた。

 立ち上がりに主導権を握ったのはワセダだった。開始4分、パスを受けたAT菊地智貴(政経2=東京・早大学院)が確実にショットを決め、先制。その後もワセダはAT道本愛一郎(文構3=神奈川・逗子開成)や菊地が果敢に追加点を狙う。しかし、第1Q残り1分で相手にゴール正面へのパスを許すと、そのままショットを決められ1-1。続く第2Qは、ボールのポゼッション時間が短く、ディフェンスを強いられた。G宇野達郎(人3=東京・桐朋)をはじめ、DF陣が鉄壁の守りを見せるが10分にゴールを決められ、逆転を許す。その1分後にも相手のジャンプシュートが決まり、1-3。しかし、ワセダもここで黙ってはいない。第2Q終了5秒前にAT田中大智(人3=早稲田佐賀)がゴールほぼ真横の、角度がない位置からショット。これが決まり、2-3で前半を折り返した。

 迎えた後半。第3Qは一進一退の攻防戦に。序盤は相手に攻め込まれ、中盤にオフェンスに転じるとMF本田丈武(政経2=東京・早大学院)らがゴールを狙うが、決め切れない。その後も攻守が交互に入れ替わるが、得点は変わらずに第4Qへ。何としても得点が必要なワセダは、連続シュートで相手ゴールに迫る。そして3分に田中が再びゴールを決めて3-3の同点に持ち込み、試合を振り出しに戻した。次の1点が試合を大きく左右する展開に、両校が激しくせめぎ合う。ワセダはなかなかグラウンドボールを拾えず、チャンスを作ることができない。しかしチーム一丸となってゴールを守り切り、試合は延長戦へ突入した。

2得点の活躍を見せた田中大(中央)。写真は同点ゴールを決めた後に喜ぶ田中

 延長戦は、先に1点を決めたチームの勝利となるサドンデスビクトリー方式。MF内藤壮志(政経3=埼玉・早大本庄)が開始のフェイスオフを取ると、一気にフィールドを駆け上がった。そのままオフェンスが続き、ボールは吉村のもとへ。「絶対に決めよう」(吉村)。チーム全員の思いを背負った渾身(こんしん)の一撃がゴールに突き刺さると、ワセダスタンドから大歓声が沸き起こる。劣勢でも、苦しくても諦めずに全員が前を向いて戦えたからこそ成しえた勝利であった。

劇的な勝利を収め、喜ぶ選手たち

 「食らいついて勝利までこじつけたことは非常に大きな成果だった」とG川本祐輔ゲームキャプテン(商4=岡山芳泉)が語るように、耐えて、耐えてやっとつかんだこの勝利は、選手たちの大きな自信となったことであろう。だが、ほとんどものにできなかったグラウンドボールや、不完全燃焼に終わったAT陣をはじめとするOF陣の連携の向上など、課題は多く見つかった。次戦はいよいよ決勝・立大戦。「絶対に勝たなければいけない試合」(川本)との言葉通り、もう一度チームを建て直して『強いワセダ』を体現し、前期を最高の形で締めくくりたい。

(記事 小川由梨香、写真 中丸卓己)

試合後には紺碧の空を歌った

コメント

嶋田雄二監督兼Bチームヘッドコーチ(平7政経卒=神奈川・桐光学園)

――きょうの相手、東農大に対してどのような試合を展開していこうとお考えでしたか

相手がどういう状態か分からなかったので、スタートは様子を見ながら。第1Qで相手での相手の状況を踏まえて、第2Qあたりでエンジンをかけていけば良いかなと考えてはいたんですけど、向こうがゾーンディフェンスを強いてきたのでオフェンストしてはほとんど点が取れなかったのが課題かなと。基本的にはいつもやっていることをどのくらいできるのかというのを試す場としてやっていました。

――先制点こそ取りましたが非常に苦しい展開でした。ボールのポゼッション時間も短い中で、選手にはどのような指示を出されましたか

ディフェンスの方は点は取られてはいたんですけど、その後修正もできていましたし、自陣サイドの方については特に問題はなかったと。むしろオフェンスサイドの方で、パスミスですぐに相手にボールを奪われてしまうというケースが多かったので。(OF陣で)しっかりつないでという話はしていたんですけど、なかなかアタックサイドの方でボールがうまく収まらなかったという気がします。

――グラウンドボールに関してはいかがですか

グラウンドボールは課題ですね。特に奪った後にもう一回奪い返されたりとか、混戦ではほとんど取れていないので。こういう状況で勝てたのは運みたいなところもあるんですけど、グラウンドボールはもう一回基礎からちゃんとやらないと。次の試合まで2週間あるので、そこは修正点だと思います。

――きょう本領を発揮できなかったOF陣が一皮むけるためには何が必要だとお考えですか

最後のオーバータイムの状況は相手もマンツーマンディフェンスに変わって、そうすると基本的に1対1の状態で攻められるので、その点ではワセダの方に分があるというのが見えました。なので決勝については相手は立大になるのですが、ゾーンに対しての対応をどうするのかというのをこの2週間でつめていきたいです。

――ではきょうの試合でチーム全体としての課題は何か見えましたか

ルーズボールをどう自分たちのボールにつなげるのかというのは1試合を通してできなかったので、それが1番の課題だと思います。そこができていればもっと良い展開もできたと思いますし、速攻も含めてディフェンスからそのまま得点につなげるパターンもできたはずなので、やっぱりそこが1番の課題だと思います。

――決勝の立大戦はどのような試合にしていきたいとお考えですか

2月にシーズンが始まってから、Bチームとしては今大会が前半のヤマ場になるので、内容もそうですけどしっかり勝って、いい意味でいい反省をしたいと思います。

G川本祐輔ゲームキャプテン(商4=岡山芳泉)

――きょうの試合を終えての感想を聞かせていただけますか

非常に苦しい展開で、途中まで負けている状況もあったんですけど、その中で食らいついて勝利までこじつけたことは非常に大きな成果だったと思います。

――ご自身も前半は試合に出場されていましたが、ディフェンス時間も長い中でどのように試合を組み立てていこうとお考えでしたか

4年生が少なくて下級生が多くて、こういう大舞台でみんな気持ちが高ぶっている中でいかに落ち着けさせることができるかなと思ってやっていたんですけど、自分もテンパっちゃって。結局みんながテンパる中で最後のところで食らいついていて。何をしようとしたというよりも、自分自身も焦ってしまいましたね。

――きょうは何対何で勝ちたいなどとは考えていらっしゃいましたか

全くそういうのは考えていなかったですね。ウチ(ワセダ)と東農大で東大Bと練習試合をしていて、僕たちが東大Bに普通に負けていたところを相手は引き分けていたので、それなりに強い相手だなというのは理解していて。その後僕たちも練習して予選を勝ってきた中で、どういう試合になるのか全く予想がつかなかったんですよ。この結果次第で今までやってきたことの正統性や成果だったりが見えてくるので、僕としては何対何というよりも、勝てば今までやってきたことが正しいことが証明できるという気持ちでしたね。

――ゲームキャプテンとして他の選手に何か声を掛けたりはされましたか

気負わないようにというのと、熱くならないようにというのですかね。いつも通りのプレーをすれば勝てると思っていたので、初めてこういう舞台でみんな熱くなっちゃっていたので、そこは我慢してくれみたいな(笑)。

――第4Qで追い付いて延長戦に入ると決まったときはどのような心境でしたか

勝てるなと思いましたね、最近ずっと負けたところから逆転する試合が続いていたので。特に根拠はないですけど、ここまで流れが来たら勝つなと思っている中で、延長戦ってなかなかないので気負わずに楽しんでくれたら良いなと、そしたら結果はついてくると思っていました。

――決勝点のシーンを見たときのお気持ちは覚えていらっしゃいますか

(MF吉村平、スポ4=埼玉・早大本庄が)シュートを打った瞬間に、あのコースだったら枠内にいけば(ゴールに)入るなと思ったんですよね。最後はやっぱり同期の4年生が結果を残してくれて良かったです。僕もふがいなかったので、誰か4年生が活躍してくれたらうれしいなって思っていて、実際に活躍してくれてうれしかったです。

――きょうの試合を通して感じた課題があれば教えていただけますか

やっぱりBチームなので、こういった試合に慣れていないことが課題だと思いましたね。100%出すのってたぶん無理だと思うんですけど、試合だとみんな80%くらいは出せると思うんですよ。でもきょうは慣れない応援とかもあって、50%くらいしか力を出せないのが課題だと思いましたね。でもその課題をゲームの中で少し克服してくれたからこそ勝てたというのはあると思います。次の試合でもなかなかこの課題は解決できないと思うんですけど、少しずつこういう状況(大きな試合)に慣れていってくれたらなと思いますね。

――決勝戦への意気込みを聞かせてください

BチームはAチームに上がるためにプレーしているので、こういうところでしっかり勝ち切ることでAチームに対するアピールになると思うし、そういう点からすると勝たなければいけない試合だと思っていますし、Aチームが高い目標(全日本選手権優勝)を掲げている以上、Bチームもそれに食らいつけるだけのものを出していかないとBチームも伸びないので、絶対に勝たなければいけない試合だと思います。

MF吉村平(スポ4=埼玉・早大本庄)

――きょうはどのような試合展開にしていこうというプランは何かありましたか

まずは勝ち切ろうというのが1番のプランで、その中でオフェンスとしては8点取ろうという目標を立てていたんですけど、結果4点だったので悔しいです。

――相手に押される場面も多く、ボールのポゼッション時間も短い中でOF陣としてはどのようにプレーしていこうとお考えでしたか

相手のディフェンスが堅くて攻めあぐねている中で、ミスもしてしまったので。自滅しながら相手のディフェンスも強くてという感じだったので、結果としては自滅の部分が大きかったかなと思いました。

――自分たちのミスというのは、グラウンドボールなどの基礎の部分になるのでしょうか

そうですね、基礎の部分もそうですし、あとは組織的にうまく動けないというか。相手のディフェンスが小さく守るゾーンディフェンスだった中で組織的に動こうというのは練習していたんですけど、そこがうまくできなかったなという風に感じました。

――第2Qで逆転を許した時の気持ちは覚えていらっしゃいますか

予選でも接戦で逆転を許していたゲームが多くて。でも逆転されてからみんな前を向けていたし、結果自分たちが逆転することができたのも、切り替えて逆転しようという思いがあったからだと感じています。

――タイムアウトでここを変えていこうなどと選手同士でお話はされましたか

相手がゾーンディフェンスをやっている中で細かい指示は出ていたので、そこは遂行できたのかなと思います。

――延長戦に臨む前のお気持ちは覚えていらっしゃいますか

チームとしてもサドンビクトリーは初めてで、OFに関してはDFが頑張って同点で保ってくれていたので、DFのためにも1点取ってあげようという気持ちが一つと、あとは(延長戦で決勝点を)取ったやつがきょうはヒーローだぞという話はしていました(笑)。

――決勝点のシーンをご自身で振り返っていただけますか

1周回ったときに相手のディフェンスが薄いところに動けたので、そこは絶対に決めようという感じで。あとは監督の嶋田さん(Bチームヘッドコーチ)からしっかりコースに打ち切れば入るという指示が出ていたので、あのシーンはしっかりコースを狙って打てました。

――きょうの試合を通して決勝までに改善していきたいと感じた課題があれば教えてください

きょうは4点とあまり点数が取れなくて、その中でDFがしっかり守ってくれて勝つことができたと感じているので、今度はDFに負担を掛けないようにOFがちゃんと点を取って試合が運べれば良いなと感じています。

――決勝への意気込みを聞かせてください

この大会を目標にこれまでBチームは練習してきたので、ここで優勝することで今後に弾みをつけたいなと思います。

AT田中大智(人3=早稲田佐賀)

――劇的な逆転勝利でした。試合を振り返っていかがですか

きょうは全然オフェンスができなくて。DFの人たちが頑張ってクリアしてくれても、OFがコントロールできなくて結構厳しい展開だったんですけど、勝てて良かったです。

――おっしゃったように前半は我慢の時間帯が続きましたが、オフェンスとしてはいかがでしたか

クリアしてもらっても、僕たちATが落ち着けられなかったというのが厳しくなった理由かなと思います。ATがきょうはあまり良くなかったですね。

――こぼれたボールを最終的に相手に持っていかれている印象でした

そうですね。きょうはグラボ(グラウンドボール)を全然取れなくて、厳しかったです。

――前半終了間際にチーム2点目となるゴールを決められましたがあの場面は

僕は審判に一番近い位置にいたんですけど、オフィシャルの人が審判に残り時間を言うんですよ。「10、9、8…」といった感じで。それがずっと聞こえていたので、ラスト5秒だしシュートを打ってやろうという気持ちで打ちました。

――思い切って振り抜いたシュートでしたね

少し気持ち悪いんですけど、シュートのコースが見えました(笑)。見えたというか、ここが空いているというのが分かりました。

――その後、後半には同点ゴールも挙げられました

きょう一本目が入って、自分でもシュートを打ったら入るかなというのはずっと思っていたので、絶対決めてやろうとずっと準備していました。最高のところでボールがもらえたので打てました。

――大歓声に加えて、仲間たちも走り寄ってきましたね

薫平さん(DF小林薫平、政経4=東京・国際)と「シュートを入れたら喜び合おう」という約束をしていました。決めた後、薫平さんが一番に走り寄ってきてくださったので、約束を果たせて良かったです。

――延長戦の前にオフェンスで話し合ったことなどはありましたか

いや、特に指示とかはなかったんですけど、僕らの中では無駄なパスミスやキャッチミスは絶対にやめようという話はしていて、ポゼッションしようということを言い合いました。

――勝利した瞬間は全員で抱き合っていましたね

きょう調子が良かったので最後も決めてやろうと思っていたんですけど、最後は一番決めてほしい4年生の先輩が決めてくださったので、素直にうれしかったです。

――なかなか主導権を握れない試合でしたが、課題はどういった点にありますか

ATはクリアしてもらったボールをしっかりポゼッションして落ち着けることや、パスのキャッチミスなどをしないことですね。

――最後に決勝に向けて意気込みをお願いします

4年生の先輩方が、僕ら後輩のために率先して声を出したりして引っ張ってくださっているので、その先輩方のためにも優勝して、リーグ戦に向けていい入りができたらいいなと思います。