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ハンドボール部

2016.05.22

関東学生春季リーグ 5月21日 東京・国士舘大多摩校舎体育館

最終戦は惜しくもドロー、4位で春の熱戦を終える

 1カ月にわたって行われてきた関東学生春季リーグ(春季リーグ)もついに最終戦。この日は最近2試合で課題としてきた立ち上がりの悪さを克服し、上々のスタートを切った。前半の30分間は早大が主導権を握ったまま試合が進み、4点リードで折り返しに成功。後半もそのまま押し切るかと思われたが、日大が猛反撃を開始し、勝負は1点をめぐる攻防に持ち込まれる。ラスト10分の激しい速攻合戦でも両校一歩も譲ることなく、29-29で引き分けに終わった。今試合は3位決定戦でもあったが、勝ち点の合計で日大が上回り、早大の今季最終成績は5勝1分3敗で10チーム中4位。有終の美を飾ることはできなかった。

 注目の立ち上がり、早大は小畠夕輝(スポ2=岡山・総社)のサイドシュートを皮切りにテンポよく得点を重ねた。自慢のディフェンスも機能し、日大に思い通りの攻撃を許さない。日大は早大が苦手とする高めの守備隊形を得意とする相手だったが、早大は速攻、2次速攻で押したため、序盤はセットオフェンスに苦しむ場面が少なかった。特に、西山尚希(社3=香川中央)が走り込んでのロングシュートで相手を圧倒。センターとして、松本光也(社3=神奈川・法政二)、伊舎堂博武(社2=沖縄・興南)と連携し、相手DFの裏のスペースを利用する攻撃で得点を重ねた。終始安定した試合運びを見せ18-14で前半を終えた。

相手ディフェンス攻略の起点となった松本

 後半は開始50秒で西山がステップシュートを沈めると、伊舎堂が速攻、小畠がアウトカットインで続き、日大を突き放しにかかった。早大有利な展開が続くと思われたが、流れが変わったのは後半10分。西山の2分間退場と山﨑純平(社2=岩手・不来方)の負傷交代が重なると、徐々に日大に流れが傾き始める。日大が要所でのシュートを決めていく一方、早大は高めのディフェンスに対する打開策を見失う。「ボールをもらう前の動きがあまりできず、ミスを重ねてしまった」(西山)。残り8分で1点差に詰め寄られると、そこからは取っては取られる展開に。ラスト5分の場面で起用された萩原侑(文4=東京・早実)が連続で速攻を決めて流れを呼び込んだが、日大も速攻で応戦。早大は選手同士で「辛抱!」と声を掛け合い、必死の粘りを見せた。そして、ラスト30秒で西山がカットインで得点し勝利まであと数秒。3位は目前まで迫ったが、日大最後の攻撃の判定によりペナルティスローとなる。この日も好セーブを連発したGK羽諸大雅(スポ1=千葉・市川)と日大エースの対決は経験で勝る相手に軍配が上がり、惜しくも引き分けに終わった。

緊迫した場面で見事2得点を挙げた萩原

 高めのディフェンスは前々から対策していただけに、「練習してきたことが全然出せずに終わってしまった」(岩本岳主将、スポ4=東京・早実)と悔いの残る結果となった。しかし、春季リーグを通して得た収穫は多い。開幕の国士舘大戦の惜敗に始まり、筑波との熱戦を含む5連勝、立教・明治に悔しい敗戦を喫し、この日の日大との引き分け。9試合の熱戦を通して安定したディフェンスを発揮できた。下級生は試合経験を積み、西山ら上級生は去年までとは違った自覚を持ち接戦を乗り越えた。西山が優秀選手賞、伊舎堂が新人賞を受賞するなど、その実力は他校からも認められている。課題としては、高めのディフェンスへの対応、大事な局面でのシュートの決定率などを選手たちは口にした。また、けがで今季欠場となったエース川島悠太郎副将(スポ4=福井商)の復帰も待たれる。春季リーグの課題と収穫を夏の練習に生かし、チームとして万全な状態で関東学生秋季リーグ、全日本学生選手権に臨みたい。

(記事 田中一光、写真 篠原希沙)

関東学生春季リーグ
早大 29 18−14
11−15

29 日大
GK 羽諸大雅(スポ1=千葉・市川)
LW 小畠夕輝(スポ2=岡山・総社)
LB 山﨑純平(社2=岩手・不来方)
CB 西山尚希(社3=香川中央)
PB 松本光也(社3=神奈川・法政二)
RB 伊舎堂博武(社2=沖縄・興南)
RW 齊藤凌(スポ4=岩手・不来方)
コメント

荒木進監督(平5人卒=熊本商)

――きょうの試合を振り返って感想をお願いします

やっぱり5点差まで付けたのにリードを守りきれなかったということに関しては反省が残るなって思います。やっぱりリーグ戦通してそうだけれども僅差の試合、これをなかなかものにできないというのが今後の課題かなという状況ではありますね。

――日大の高めのディフェンスに関してはいかがでしたか

よく対策は練ってくれていたんだけれどもまだまだですね。まずは1対1の個人技、そこから2対2、コンビネーション、ボールを持っていないときの動き、パスアンドラン。そういったことをやっていければもっと簡単に点数を取れたんじゃないかなと思います。

――今季の収穫はどういったことでしょうか

こうした試合を経験できたということは今後につながっていくし、課題を克服するための練習方法も見つかるんじゃないかなと思います。

――今季から出場するようになった選手も多くいました

そういった部分でも試合経験の差はあると思います。これから練習試合など普段の練習の中でコンビネーションを磨いていって、練習でも公式戦でも同様の平常心でいられるようなシチュエーションを練習からつくって、秋、インカレに向けて頑張っていきたいと思います。

LW岩本岳主将(スポ4=東京・早実)

――惜しくも引き分けとなってしまいました。きょうの試合の感想をお願いします。

練習してきたことが全然出せずに終わってしまったなという感じなんですけど、リーグを通して僕らは高いディフェンスが攻められないということが明確にはなりました。このままでは秋やインカレの時期になったときに苦しいと思うので、この夏で克服、修正して秋以降に臨みたいです。

――今季の収穫はどういった部分でしょうか

やっぱりDFの3枚目を守ってる3年生二人が自覚を持ってやってくれて、安定すべきところが安定したというのは収穫だと思います。

――岩本主将自身としての課題や収穫はありましたか

僕はもう立教戦で骨折してそこからプレーできなかったので非常に申し訳ない、情けないシーズンになってしまいました。決めるべきところでしっかりシュートを決めたり、ワンポイントで守ったりということをやっていきたいです。苦しい場面で使われる選手にならないといけないと思いました。

LW萩原侑(文4=東京・早実)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

全体的に高いディフェンスが苦手だっていうのは分かっていて、対策はしていたんですけど、どうしてもうまく攻めれない部分もあって、もう少し攻め方を工夫するべきだったかなと思います。課題は多いですね。

――後半25分頃の大事な場面で得点を挙げていました

僕結構あんな感じの場面で起用されるんですが、やるからには全力って感じで。決めれて良かったなと思います。

――きょうの試合で見つかった課題は

日大に比べてうちは出ている選手が少なくて、選手層が薄いっていうのが出てしまってるので、もっと選手層を厚くするっていうのも課題かなと思います。

――最後の春季リーグが終わりましたが、今季を振り返ってどのようなリーグでしたか

悔しいことも多くて。正直もっと主体的に活躍したかったかなって思います。春リーグは4年生が不甲斐ない感じだったので、秋リーグは僕が活躍します!

CB西山尚希(社3=香川中央)

――きょうの試合の感想をお願いします

後半の出だしに「このままの流れで離していこう」と話していたんですけど、離し切れなくて最後みんな足が止まってきたところで追い付かれてしまいました。やっぱり最後10分間を走り切れなかったっていうのは課題です。あと、高めの3-3DFは苦手としていてその練習はしてきたんですけど、やっぱり最初の方はみんな動けませんでした。博武(伊舎堂、社2=沖縄・興南)とかは打開できていたんですけど、他のメンバーがボールをもらう前の動きがあまりできなくて、ミスを誘われてのミスが多くなってしまいました。前々からの課題が最後に出てきて修正し切れなかったのが悔しいです。

――相手の高めのディフェンスに対してポストを使って崩していました

日大のディフェンスは下が広いディフェンスになっているので、最初はそこで崩せるかなって思ってポストを起点にした攻めを多めにしました。

――西山選手自身はカットインでもロングシュートでも得点していましたがいかがでしたか

たまたま博武とか他の人が崩していたところに、自分が走り込んでいけたので、打てたんじゃないかなとは思っています。

――西山選手は今季は主にセンターでプレーしましたが、9戦通して戦った中での収穫はどういったことですか

僕自身、オフェンスディフェンス通して出るのはワセダに入ってから今季が初めてで、収穫というよりは課題だらけという感じです。特に、1試合通してゲームをどう支配していくかとか、誰をどういうプレーで使うかとか、すごい考えなきゃいけないようになりました。その点で今までとはかなり違いますね。点数はそこそこ取れたかなと思うんですけど、高いディフェンスに対する自分がボールをもらう前の動きといった個人的な課題も出たので秋までにそれを修正して、秋は優勝できるように頑張りたいと思います。

――チームとしての今季の収穫と課題はどういった部分でしょうか

収穫としては、下級生が多く試合に出ていてたくさんプレーできたというのは大きな収穫かなと思います。課題としては高いディフェンスに対するオフェンスだったり、ディフェンスの最後の詰めの甘さや、上級生のプレーの質っていうか引っ張る部分は課題じゃないかなと思います。上級生が引っ張っていければ、下級生も伸び伸びできていい流れができるんじゃないかなと思います。

 

PB松本光也(社3=神奈川・法政二)

――まず、きょうの試合を振り返っていかがですか

締まりのない終わり方になってしまったかなって思います。試合前に、もう優勝は狙えないので秋とインカレにつながるような試合にしようってチームで言っていて、自分たちの今までやってきたことをできるようにしようと思っていたんですが、できなかったのが反省点です。

――日大に対してどのようなディフェンスをしようと考えていましたか

エースがしっかり打ってくる選手なのでそこのマークを厚くするのと、1対1のフェイントがうまい選手が多いので気を付けてはいたんですが、要所とかでやられちゃう部分が多かったのでそこはこれから改善しないといけないなと思っています。

――ポストとしてどのように相手のディフェンスを崩そうと思っていましたか

一応、中間で最初に前を狙うことを意識していたんですができたのが何本かだったので、自分の課題でもあるし、高いディフェンスを敷かれたときのチームの課題でもあると思うので、改善していきたいと思います。

――ロングシュートなどもありました

あれは試合前から狙えるところだなと思っていて、1本打ってみたら入ったのでよかったです。

――今季を振り返って、どのようなリーグでしたか

大事なところで、最後の3試合とかの落としちゃいけないところで勝ち切れなかったのでそこを詰めていかないといけないなと。悠太郎さん(川島副将、スポ4=福井商)がいない中で上位に食い込めたっていうのはプラスに捉えて、悠太郎さんが戻ってきた時にさらにレベルアップできるように頑張りたいと思います。

RB伊舎堂博武(社2=沖縄・興南)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

自分たちの最後のシュートミスとか、ディフェンスの際とかに甘い部分が多々見られたので、そこが勝ちにつながらなかった原因かなと思います。

――ラスト5分で相手に追い付かれてしまったときにはどのようなことを考えていましたか

ああいうシチュエーションの練習はやっていて、いつも通りの攻めや守りをやろうっていうのを西山さん中心にゲームの中で話していたし、自分だけがバーッといってミスしたらそれは練習通りでは無いと思うし、周りを生かせるプレーをしようと思っていました。

――日大の高めのディフェンスに対してどのように攻略しようと思っていましたか

練習でドリブルとかを使わないでもらう前の動きを意識してできるように練習をしていたし、ポスト絡みの攻めの練習をしていて、点数取ろうと思っていたんですが、合わないっていうのが前半からあったので、そこは合わせたりなかったのかなと思いました。

――今季を振り返ってどのようなリーグでしたか

最初、連勝でいい流れで来ていたんですが、明大と立大に負けたのが個人的にはとても悔しいし、特に立大に負けたのはOBとか周りの方々に申し訳なかったです。残りの試合で勝って立大戦の負けをどうにかプラスにできるように、もちろんプラスにはなりませんが、取り戻せるようにしたかったんですけど、最後引き分けということでみんな納得いってないし残念でした。それでも、自分たちの課題が見えたことはよかったです。

――具体的に課題というのは

個人個人で見ると練習では簡単にシュートを打ってしまっていて、試合でも簡単に打っちゃってて、決めて欲しいところで決められなかったり、離してほしいところで離せないというのがワセダにはあると思っています。チームとしては、意思疎通がうまく出来ていないところがあるので、西山さんを中心に秋リーグ、インカレとチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。

GK羽諸大雅(スポ1=千葉・市川)

――きょうの試合を振り返って感想をお願いします

コーチの人にも言われたんですけど、みんなプレー以外の点でカッとなってる部分があって、勝負にちゃんと向き合えていなかったかなと思います。

――きょうはフル出場でしたが、自身のプレーを振り返っていかがですか

相手のパッシブプレーのときのこぼれ球を入れられてしまったので、そういう細かいミスをなくしていけたらもっと楽な展開になっていたと思います。

――今季1年生ながら試合に出場した中でリーグ戦から得た収穫と課題はどういったことでしたか

大学生のトップレベルのシュートスピードだったり、コースとかフェイントの速さを1年生ながら見れたのは大きな収穫だったと思います。課題としては、もうちょっと我慢していれば当たっていたなっていうシュートシーンが何度かあって、相手もうまいので難しいですけど、これから意識して対応していきたいです。