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ハンドボール部

2016.05.16

関東学生春季リーグ 5月15日 東京・国士館大多摩校舎体育館

首位・明大にあと1点及ばず3敗目

 関東学生春季リーグ(春季リーグ)第8戦は、6勝1分けと今季負けなしの首位・明大を相手に迎えた。「無敗の明大に土を付けてやろう」(西山尚希、社3=香川中央)と意気込んで臨んだが、早大は立ち上がりでつまずき、開始10分で1-5と追う展開を強いられてしまう。それでも、伊舎堂博武(社2=沖縄・興南)が悪い流れを変えるべく奮闘すると、守って速攻のチームスタイルが徐々に機能し始める。最大8点差にまで開いた点差はなくなり、試合は1点を争うシーソーゲームに。堅守速攻で流れに乗る早大と緻密な守備や攻撃で対抗する明大。どちらが勝ってもおかしくない展開ではあったが、わずかに及ばず、24-25と1点に泣く結果となった。

 後半の追い上げが驚異的だっただけに、出だしに悔いが残る一戦となった。先制点を挙げたのは明大の絶対的エース吉野樹(4年)。伊舎堂のシュートですかさず点を返したが、首位を独走する明大の勢いは簡単には止まらない。速攻やアウトカットインで立て続けに得点を許し、開始10分で4点差をつけられてしまう。伊舎堂の回転フェイント、西山の豪快なプロンジョンシュートなど『流れを変えるプレー』はあったが、なかなか点差が縮まらない。その理由の一つに相手ディフェンスの完成度の高さがある。上からのシュート力には自信がある早大だが、平均身長181㎝を誇る明大DF陣の高い壁とキーパーの連携の精度の高さに苦しんだ。明大はエース吉野が要所で得点したのに対し、早大はなかなか加点ができず、8-15と今季最少得点で前半を折り返した。

破壊力抜群のシュートで攻撃を先導する西山

 巻き返しを図る後半の立ち上がり、山﨑純平(社2=岩手・不来方)が幸先よくカットインを決めると、伊舎堂、松本光也(社3=神奈川・法政二)にも得点が飛び出し、早大に流れが傾き始める。後半9分に山﨑が3得点目となるロングシュートを決め、14-17と3点差に迫ったところで、明大はたまらずタイムアウトを要求。流れを止めずにいきたい早大だったが、再開直後に2連続退場を食らってしまう。そこから相手に3連取を許し点差は再び6点に。しかし、この窮地で伊舎堂が再び魅せる。速攻で飛び出すと、相手GKを欺くスピンシュートでゴールネットを揺らした。後半の改善点として、「みんなで足を動かして守ることができた」と西山が分析したように、セットディフェンスを固めたことで速攻につながり、リズムに乗ることに成功した。小畠夕輝(スポ2=岡山・総社)がペナルティスローを2本連続で決めると、28分20秒時点で24-24とついに同点に。両校ベンチ、会場が固唾をのんで見守るなか、試合を決めたのは明大。早大も必死に食らいついたが、これまで幾多の接戦をものにしてきた首位・明大に逃げ切りを許してしまった。

スピンシュートを決める伊舎堂

 「最後に追い付けたことは収穫」と選手、監督が口をそろえて語ったように、きょうの早大の粘りは圧巻の一言に尽きる。無敗の明大に一矢報いたいところではあったが、首位相手にこれほどの粘りを見せられたことは今後への自信となるはずだ。また、きょうの試合結果によりリーグの順位は3位日大、4位早大となったため、次戦の日大との直接対決が3位決定戦となる。日大も高めのディフェンスと変則的な攻撃を得意とするくせのあるチームだが、「立大戦と同じ轍は踏まない」(荒木進監督、平5人卒=熊本商)。今季最終戦で3位を勝ち取り、春の熱戦を締めくくりたい。

(記事 田中一光、写真 尾澤琴美、栗村智弘)

関東学生春季リーグ
早大 24 8−15
16−10

25 明大
GK 永田奈音(スポ2=宮崎・小林秀峰)
LW 小畠夕輝(スポ2=岡山・総社)
LB 山﨑純平(社2=岩手・不来方)
CB 西山尚希(社3=香川中央)
PB 松本光也(社3=神奈川・法政二)
RB 伊舎堂博武(社2=沖縄・興南)
RW 齊藤凌(スポ4=岩手・不来方)
コメント

荒木進監督(平5人卒=熊本商)

――きょうはどういった試合でしたか

やっぱり立ち上がり。気持ち的には十分入っていて、前に向かっていけたのはよかったんだけど、セットオフェンスのときにポジションチェンジとかすれば広いところにいけるのに狭い場所での攻めだけという感じだったので、そういった意味では縮こまっていました。うちは優勝戦線から外れた分プレッシャーはなくて、一矢報いてやろうと思っていたけど、そこらへんで試合経験の差が出たのかなっていう感じはありますね。最初の立ち上がり、あれが少しでも点差を縮めて5点差で折り返せていたらまだまだ違った。あとはやっぱりノーマークシュートですよね。こればっかりはみんなの気持ち背負って打つわけだからやっぱり決めてもらわないと。

――早大のディフェンス関してはいかがでしたか

ディフェンスは最終スコアを見てもそうだけど、きょうの前後半もそうだし、リーグ通じて機能はしているという状況です。『守って速攻』の速攻の部分でちょっとつまづいたのが大きかったという感じです。

――最大8点差を追いついたということは良かった点でしょうか

これはね、本当に今後につながっていくような感じで、これを生かさないと秋もそうだしインカレでもね、一戦一戦戦っていく上で一本一本返して最大8点差を追い付いていくという状況は必ず出てくるわけだから。これは試合で生かしてもらわないとね。

――次戦の相手・日大は先週敗れた立大同様、高めのディフェンスを敷いてくると思いますがいかがでしょうか

最後の試合だし、立大戦と同じ轍は踏まないという感じで対策を練りたいです。うちが高いディフェンス苦手にしていると分かればどんどん他のチームも仕掛けてくると思うので、それをかいくぐって破っていかなきゃいけないと思います。そうじゃないとインカレは取れないと思うので、それを目指して頑張っていきたいです。

CB西山尚希(社3=香川中央)

――非常に悔しい結果となってしまいました

この試合と次の試合で勝てれば2位まで上がれる可能性もあったので、本当に痛い負けになってしまったなと思います。

――前半に比べて、後半はどういったところが修正できていたと言えるでしょうか

やはりディフェンスですかね。後半はみんなで足を動かして守ることができて、それでリズムに乗れたという印象です。前半は自分たちのオフェンスでリズムを崩してしまったのですが、後半は攻めれていて、ディフェンスもみんなでしゃべって動いて守れたことで、ペースを自分たちのものにできたのではないかと思います。

――オフェンスに関しても、後半から一気に点が取れるようになりました

前半は相手と近くなり過ぎてしまって、そこを修正して相手と距離を取れるようになったということもありますし、後半からはより大きく動いて組み立てることもできていたと思います。

――やはり前半の内容が悔やまれるということでしょうか

そうですね。前半はみんなミドルシュートが(相手の枝に)当たってしまっていて、僕自身はカットインで攻めたかったのですが、それをみんなにうまく伝えることができなくて、相手の思惑通りにいってしまったという感じですかね。

――首位の明大相手にこれだけやれたということで、手応えを感じられる試合にもなったのではないですか

明大と練習試合をしたときに、僕自身すごくいい感触を得られていたので、きょうは無敗の明大に土を付けてやろうという意気込みだったのですが、結果としては前半こけてしまったのが痛かったですね。

――次戦への意気込みをお願いします

最終戦なので、もうやるしかないという気持ちですし、日大は変則的な攻めや守りをしてくるのですが、それでも自分たちは練習してきたことをしっかりとやって勝ちたいです。

LB山﨑純平(社2=岩手・不来方)

――きょうの試合を振り返って

きょうの試合はやっぱり出だし、このリーグでずっと課題としている出だしでつまずいてしまって、最後追い付けたことは収穫だと思うんですけど、やっぱり出だしでつまずいちゃったのがちょっとこれからの課題というか、最終戦までの一週間で修正していかなきゃいけないと思います。

――きょうの相手は今季負けなしの明大でしたが、どういった部分に強さを感じましたか

ディフェンスの完成度というか、キーパーとディフェンスの枝の連携がしっかりできていて、リーグ前に練習試合をやったときよりもかなりディフェンスが完成されていたので、前半はちょっと攻めにくさがありました。

――ハーフタイムではどういった部分を改善して後半の攻撃につなげましたか

とりあえずディフェンスを固くして、ディフェンスから速攻でまずリズムをつくるということをしっかりやろうと話していました。

――後半速攻で押したのは流れを取り戻すという目的があったのでしょうか

そうですね、ディフェンスから速攻というワセダのスタイルを貫くことで流れに乗れるかなと思っていたので。それをやってうまくいきました。

――早大のディフェンスはいかがでしたか

後半はちゃんとボールに寄って全員が足を動かして、打たせるべきところで打たせました。相手のキーマンに上から打たれちゃった部分はあるんですけど、それはしょうがないという話をしていたので、足を動かした良いディフェンスはできたと思います。

――今季試合に出場する中で山﨑選手自身が得た収穫はどういった部分ですか

自分のスピードに乗ったときのシュートが通用することが分かったので、もっとそれを磨いていきたいです。他の部分では、ボールをもらう前の動きとかフェイントとか、もっと周りを生かせるようにしたいです。いまは生かしてもらってプレーしているので、生かすプレーができるようになれば、もっと右のフローターの二人も楽になると思うのでそういうところを練習していきたいです。

――次戦の最終戦に向けて意気込みをお願いします

日大も高めのディフェンスを敷いてくるので、立大戦のようにはまってしまうことがないように一週間でしっかり対策を練って、最後勝っていいかたちで春リーグを終えることができたらなと思います。