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野球部

2016.05.11

東京六大学春季リーグ戦 5月14、15日 神宮球場

明大戦展望

 開幕前、早大がここまで劣勢に立たされることを誰が想像していただろうか。第5週を終えて、現在勝ち点1の5位。直近の法大戦では、投打の歯車がかみ合わず、立大戦に続いて勝ち点を落とした。この結果、優勝争いからは一歩後退。逆転優勝のためには、一つの負けが命取りになる状況となった。今週末、好調を維持する明大に食らいつくことができるか。

 『2割1分8厘』。これは3カード終了時点の早大のチーム打率である。6チーム中最下位と打撃陣の不振を物語っている数字だ。「(適時打が)出ないですよね、あと一本がどうしても」と、髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)も嘆いている。得点を奪うカギは――。不調の打線の中で、唯一好調と言ってもいい真鍋健太(スポ4=東京・早実)の出塁がポイントになるだろう。いち早く得点圏に走者を進め、相手投手にプレッシャーをかけたい。そして、石井一成主将(スポ4=栃木・作新学院)ら主軸の奮起が勝利に向けて不可欠だ。

 頼みの投手陣にも徐々に陰りが見え始めている。中でもエース大竹耕太郎(スポ3=熊本・済々黌)の調子が上向いてこない。直前の法大1回戦では3回途中降板、今季いまだに勝利を挙げられずにいる。また、好調の竹内諒(スポ4=三重・松阪)も、法大2回戦では試合をつくれず、先発が2戦続いて早々に崩れた。また、守備陣にほころびが見えていることも見逃せない。法大戦では守備のミスが直接失点に響く場面もあった。『守り勝つ野球』を体現するにも、まずはチーム全体でいかに失点を防げるかが重要となる。

今季は制球に苦しみ、調子が上がらない大竹

 現在勝ち点3で首位に立つ明大。主将の柳裕也(4年)がチームの大黒柱だ。投げてはリーグトップの4勝、打っては法大1回戦で2打点を挙げる活躍を見せている。攻撃の中心は一発のある佐野恵太(4年)。勝負強い打撃に加え長打力が持ち味の打者だ。隙あらば一挙に大量得点を奪う攻撃陣は脅威である。勝ち点を挙げれば3季ぶりの賜杯にかなり近づく一戦なだけに、目の前の勝利を貪欲に奪ってくるだろう。

絶対的エース柳をどう攻略するかがカギとなる

 東京六大学リーグ3連覇へ、ついに崖っぷちに立たされた早大。直近3年の明大戦の成績は6勝10敗1分けと負け越している。苦手とする相手だが、早大にとっては負けが許されない状況だ。「やっぱり意地を見せないと」(髙橋監督)。『一戦必勝』へ、逆襲に燃えるナインの姿に注目したい。

(記事 井口裕太、写真 後藤あやめ、杉田陵也)

東京六大学春季リーグ戦星取表
順位 明 大 慶 大 立 大 法 大 早 大 東 大 勝ち点 勝率
明 大 △1-1
○10-0
●0-1
○18-0
5/21
5/22
○3-1
●5-6
○3-2
5/14
5/15
○1-0
●2-3
○12-3
.667
慶 大 △1-1
●0-10
○1-0
●0-18
5/14
5/15
○11-1
○8-2
5/28
5/29
○6-1
○9-4
.714
立 大 5/21
5/22
5/14
5/15
○5-4
●1-5
●6-8
○4―1
○1-0
●0-4
○15-0
○8-2
.625
法 大 ●1-3
○6-5
●2-3
●1-11
●2-8
●4-5
○5-1
○8-6
●4-5
○7-2
○5-0
5/21
5/22
.455
早 大 5/14
5/15
5/28
5/29
●1-4
●0-1
○5-4
●2-7
●0-5
○1-0
○8-0
.429
東 大 ●0-1
○3-2
●3-12
●1-6
●4-9
○4-0
●0-15
●2-8
5/21
5/22
●0-1
●0-8
.200
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