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ハンドボール部

2016.05.09

関東学生春季リーグ 5月8日 東京・国士館大多摩校舎体育館

痛恨…立大攻略できず優勝遠のく2敗目

 あまりにも痛すぎる敗戦だ。いよいよ佳境を迎えた関東学生春季リーグ、第7戦の相手は今季0勝6敗と絶不調の立大。5勝1敗で優勝争いを繰り広げる早大にとっては絶対に落とせない一戦だった。しかし、早大有利の試合前予想とは裏腹に、序盤から思い通りにいかない時間帯が続く。高めのディフェンスを敷いた立大に対応できず、最初の15分でわずか4点しか取れない。ちぐはぐなオフェンスは未解決のまま後半へと突入。GK羽諸大雅(スポ1=千葉・市川)の好セーブなどにより一時は1点差にまで迫るも、待望の初勝利に向け勢いづいた立大に押し切られ、23-28で敗北を喫する。これまで5連勝と優勝に向け疾走していた早大を待っていたのは、まさかの落とし穴だった。

 序盤から激しく攻め込まれた。立大は高めのディフェンスでボールを奪うと、速攻にセットオフェンスとテンポよく得点し、前半5分で4連取を許してしまう。一方の早大は西山尚希(社3=香川中央)がステップシュートをゴールに沈め反撃ののろしを上げると、西山のカットイン、伊舎堂博武(社2=沖縄・興南)のロングシュートで流れを引き戻す。ベンチも小畠夕輝(スポ2=岡山・総社)と1年生GK羽諸を投入するなど手を打ったが、その小畠が2分間退場となり乗り切れない。完全にディフェンスを崩して放ったシュートも相手GKの好セーブやバーにはじかれるなど、なかなか早大にツキが回って来なかった。しかし、1分間のタイムアウトを取って間を空けると、伊舎堂を起点とした攻撃が徐々に機能し始める。伊舎堂がディフェンスを引き寄せ、フリーになった小畠や戸部大悟(教4=大阪・桃山学院)が得点する。小畠の切り込みは相手DFの退場も誘発した。少しずつ早大らしさが戻り、きれいなかたちの得点も増えてきたところで前半は終了。13-15と後半の展開次第でいくらでも盛り返せるスコアで折り返した。

伊舎堂と上手く連動し、要所でシュートを決めた山﨑

 試合の主導権を握り返したい後半の立ち上がり、山﨑純平(社2=岩手・不来方)のプレーが反則とみなされ、いきなり2分間退場となる。一人足りない5人になったことで伊舎堂がマンツーマンでマークされ攻めあぐんだが、GK羽諸が堅実なセービングで失点を抑えると、再び点差は縮まり始める。退場から戻ってきた山﨑も速攻で連取するなど再び早大の時間が訪れた。いよいよ、というところで相手センターのスピードに乗ったプレーを止め切れず、松本が2分間退場となってしまう。なんとしても流れを引き戻したい場面だったが、「相手の流れをシャットできるようなプレーを誰もできなかった」(伊舎堂)。むしろ、立大の高めのディフェンスは焦る早大セブンのシュートミス、パスミスを誘発した。立大は速攻を連続で決めた上に再びGKの好セーブが飛び出し、チーム全員で大盛り上がり。早大の守護神・羽諸も孤軍奮闘したが、3枚目を守る松本が再び2分間退場の判定を食らい、万事休す。最後までもどかしい思いのまま60分を終え、立大に今季初勝利を献上する結果となった。

まさかの敗戦に肩を落とす西山

 優勝を狙って戦ってきた早大にとって、今試合の敗戦のショックは大きい。しかし、高めのディフェンスへの対応、ここ一番でのシュートの精度など、立大との戦いを通して得たものもまた大きい。この試合の課題をチーム一丸となって克服していけるかどうかは、全日本学生選手権(インカレ)で『日本一奪回』を成し遂げるために非常に重要なポイントとなるだろう。残る2試合では6勝1分けで首位を独走する明大、4勝2敗1分けで早大に次ぐ4位につけている日大が待ち構えている。エース吉野樹を中心とする攻撃力の高さが魅力の明大、立大と同じく高めのディフェンスを得意とする日大。どちらも手強い相手に違いない。『破竹の』8連勝は夢に終わったが、気持ちを切り替え、再び目の前の勝利に全力を尽くしたい。

(記事 田中一光、写真 後藤あやめ)

関東学生春季リーグ
早大 23 13−15
10−13

28 立大
GK 永田奈音(スポ2=宮崎・小林秀峰)
LW 岩本岳(スポ4=東京・早実)
LB 山﨑純平(社2=岩手・不来方)
CB 西山尚希(社3=香川中央)
PB 松本光也(社3=神奈川・法政二)
RB 伊舎堂博武(社2=沖縄・興南)
RW 齊藤凌(スポ4=岩手・不来方)
コメント

RB伊舎堂博武(社2=沖縄・興南)

――きょうの試合を振り返って感想をお願いします

連勝が止まって優勝戦線から外れたのは悔しいです。高めのディフェンスにはまってしまってやられてしまいました。

――立ち上がりの10分はその高めのディフェンスに対応できなかったためになかなか得点できなかったのでしょうか

両エースに相手ディフェンスが高めについてきて、それの対応をポストができていなくて、その歯車が合わない状況で後半までずるずるいってしまって、1点差まではいったけどやっぱり合わなくて、最後は離されてしまいました。

――伊舎堂選手は自分でシュートに行くだけでなく、視野を広く持って飛ばしのパスでチャンスメークしている印象がありましたがいかがでしたか

最初から自分にはマークがついて、そう簡単にはシュートに行けないということは分かっていたんですけど、やっぱり最初からパスパスじゃディフェンスも寄ってくれるところも寄ってくれなくなるので、最初はガツガツ自分で強くいきました。そのおかげで僕が間を狙ったらディフェンスが寄ってくるようになったので、そこでしっかりと周りを生かして得点につなげられたかなとは思います。

――立大には伊舎堂選手と同じ沖縄・興南高校出身の選手が数多くいましたが、戦った印象はいかがでしたか

相変わらずスピードはピカイチで、僕たちの3枚目二人はそれに苦戦していて、退場になって1人少ない5人になってしまう場面が多かったです。本当に全然対応できていなかったという感じです。

――相手を乗せ過ぎたという感じでしょうか

そうですね、相手の流れをシャットできるようなプレーを誰もできなかったというのもあるし、その流れを持っていかれた中で着実に点を取れるプレーとか、誰かが指揮を執って落ちかせて一本取るとか、そういうのが今回の試合ではそう見られなかったかなと思います。

――後半一点差にまで迫りながら再び離されてしまった一番の理由はどういった部分でしょうか

まあ、やっぱり普段の練習からシュート一本に対する気持ちがこもっていなかったりとか簡単に打っていたりとかがきょうの試合で出てしまいました。今まで連勝した中ではなかったのにこの落とせない試合という時に出してしまって、そこは自分たちの甘かったところだし、下位のチームだからという油断も多少あって、そういうところを突かれたのかなと思います。

――そういった部分が全日本学生選手権(インカレ)の優勝に向けての課題となるでしょうか

そうですね、今こういった悪いところが出てよかったと思うし、しっかり1人1人がこの負けを自覚して、次の試合に向けて負け運が付かないように意識して取り組んでくれたらいいと思います。

――残り2試合の相手は6勝1分けで1位の明大と4勝2敗1分けで4位の日大です

明治は流れに乗ってるチームで優勝に一番近いチームなので、そう簡単に勝てるチームじゃないし、きょうみたいな試合をしたら確実に負けると思うし。きょうの負けを忘れるのはだめだけど、きょうなんで負けたのかっていうのを個々が反省してしっかり受け止めた上で、気持ちを切り替えて次の明治戦、日大戦に備えていけたらいいかなと思います。

LB小畠夕輝(スポ2=岡山・総社)

――きょうの試合を振り返って

きょうは立ち上がりから悪くて、そのまま流れを変えられずに負けてしまったかなと思います。

――立ち上がりはどのような点で苦しんだのでしょうか

高めのディフェンスに対しては練習はしていましたが、その練習通りにできませんでした。

――ご自身で相手の退場を誘発するプレーも見られました

僕自身は切り込めたところもありましたが、チームの流れのある攻撃ができなかったので、そこを練習しないといけないと思います。

――きょうの敗戦でチームは厳しい状況になりました

ここで負けてしまったのは仕方ないので、ここから全勝目指して頑張ります。

――課題はチームプレーでしょうか

はい。あと、日大も同じように高いディフェンスなので、しっかりそこを修正していかないと厳しいと思います。

――来週は首位を走っている明大との試合になります

明大戦は絶対勝ちます。