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野球部

2016.04.28

東京六大学春季リーグ戦 4月30日、5月1日 神宮球場

法大戦展望

 一球、一発に泣かされ、勝ち点を逃した立大戦。これまでに全てのチームに黒星がつき、東京六大学春季リーグ戦の優勝争いは大混戦となった。勝率で劣る早大にとっては一戦の負けも許されない状況だ。今週末迎えるは、強力な打撃陣を擁する法大。現在チーム打率1位と好調な相手打線を前に、投手力を武器とした『守り勝つ野球』の体現者となれるか。

 打線が沈黙を続ける中、真鍋健太(スポ4=東京・早実)が稲穂打線復調のカギを握る存在といえるだろう。2番を打つ真鍋は現在リーグ2位となる打率4割5分5厘を記録しており、調子は上向きだ。これに応えたいクリーンアップだが、自慢の打棒はいまだ本領を発揮できていない。昨年は2季連続優勝の立役者となっただけに、石井一成主将(スポ4=栃木・作新学院)中澤彰太副将(スポ4=静岡)コンビの復活が急がれる。次こそ好機をものにし、神宮に快音を響かせたい。

 敗戦に終わった立大2回戦は、大竹耕太郎(スポ3=熊本・済々黌)小島和哉(スポ2=埼玉・浦和学院)に続く左腕として竹内諒(スポ4=三重・松阪)の捲土(けんど)重来を印象づけるものとなった。1本の本塁打こそ許したものの、最速148キロの直球が本来の姿を取り戻しつつある。後ろには変則投法の吉野和也(社4=新潟・日本文理)、テンポの良い投球が持ち味の北濱竣介(人3=石川・金沢桜丘)らが控えるなど、投手層の厚さは他大と比較しても別格。あとは打撃陣による援護を待つのみだ。

吉野和ら中継ぎ陣は盤石だ

 対する法大のキーマンとなるのは森川大樹主将(4年)。豊富な経験と確かな実力で打率を4割6分超まで伸ばし、現在リーグ1位の成績に躍り出た。主将自らが下位打線をけん引する、切れ目のない打線が早大にとって大きな脅威となる。また、各大学の主力選手が抜け、チームが一新された中、副将には森龍馬(3年)が異例の就任。下級生選手の厚みがあることも法大の特徴といえるだろう。創部101年目を迎え、新たな歴史の幕開けに燃えるオレンジ軍団が全力で早大に立ち向かう。

チームを常に鼓舞する森川

 早慶戦前のカードも残すところあと2つとなった。ここで勝ち点を落とせば、賜杯から遠のくことは言わずもがな。何としても勝利を手繰り寄せ、昨年の春秋リーグ覇者としての実力を見せつけたい。後がない早大は総力を結集させ、この一戦に臨む。もう負けることは許されない――。四冠への序章はここから始まる。

(記事 八木美織、写真 井口裕太、杉田陵也)

東京六大学春季リーグ戦星取表
順位 明 大 慶 大 立 大 早 大 法 大 東 大 勝ち点 勝率
明 大 △1-1
○10-0
●0-1
○18-0
5/21
5/22
5/14
5/15
5/7
5/8
○1-0
●2-3
○12-3
.667
慶 大 △1-1
●0-10
○1-0
●0-18
5/14
5/15
5/28
5/29
○11-1
○8-2
4/30
5/1
.600
立 大 5/21
5/22
5/14
5/15
○4―1
○1-0
○5-4
●1-5
●6-8
5/7
5/8
.600
早 大 5/14
5/15
5/28
5/29
●1-4
●0-1
4/30
5/1
○1-0
○8-0
.500
法 大 5/7
5/8
●1-11
●2-8
●4-5
○5-1
○8-6
4/30
5/1
5/21
5/22
.400
東 大 ●0-1
○3-2
●3-12
4/30
5/1
5/7
5/8
●0-1
●0-8
5/21
5/22
.200
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