メニュー

漕艇部

2016.04.16

第85回早慶レガッタ 4月17日 東京・隅田川

早慶レガッタ展望

 隅田川の春の風物詩・早慶レガッタ。ことしで85回目を迎える伝統の一戦に、早大は『完全優勝』を掲げて挑む。昨年、女子舵手付きクォドルプルは26連覇を達成したものの、第二エイト、対校エイトはそれぞれ宿敵を前に涙をのむ結果となった。あれから一年、ことしはどのような結末がまっているのだろうか。

27連覇達成の偉業に臨む女子エイト

 10時45分、最初に出漕するのは女子エイトだ。今大会から舵手付きクォドルプルからエイトへと種目変更となる。女子エイトでの対校レースは国内史上初である点も見どころの一つだ。27連覇という偉大な数字を前にして挑む女子エイトは種目変更にも決して動じない。「エイトでもやることは同じ」(佐藤紫生乃女子主将、スポ4=宮城・塩釜)。3回目の出場となる佐藤紫女子主将とコックスの亀本咲季子(人4=埼玉・浦和一女)を中心にクルーのユニホーミティ―を高めてきた。歴代のクルーが積み上げてきた連覇の重圧に打ち勝ち、『圧倒的勝利』はことしも譲らない。

『完全優勝』のカギを握る第二エイト

 続いて12時、第二エイトのレースが始まる。漕手のレベルが全体的に底上げされ、し烈となった選考を勝ち抜いたメンバーが集った第二エイトクルー。だからこそ、クルーキャップの石阪友貴(政経4=東京・早実)が「かなり強い第二」と自信をもって言い切った。3750メートルの長丁場、常に状況を把握し、冷静に対応しなければならない。そのため早慶戦は初出場だが、昨年度舵手付きペアで日本一に輝いた実績を持つコックスの佐藤修平(文3=秋田)のかじさばきが勝負の行方を握る。また、『ロジカル』に考える練習法から定着させた自分たちの漕ぎを隅田川の荒波でいかに安定して披露できるかも問われるだろう。『完全優勝』のカギを握るこのレース。ことしも激戦が繰り広げられるに違いない。

昨年度の雪辱を果たす対校クルー

 そして、いよいよ迎える決戦の時。15時20分、対校エイトのレースだ。ことし早大はインコースとなり後ろからのスタート。そのため、前半の700メートルでいかに早く勝負を仕掛け、宿敵の前に出るかがレースの運命を左右する。慶大のハイレートでキレのある漕ぎに対して、隅田川での経験が豊富なコックスの藤川和暉(法4=東京・早稲田)の正確なかじ取りが重要な役割を持つだろう。また、瞬発力に優れたストロークの竹内友哉副将(スポ4=愛媛・今治西)が生み出すリズムを狂いなく全員で合わせる緻密さと、どのようなラフコンディションでも一つとなって艇を推し進める忍耐力も必須だ。「絶対的な自信がある」(是澤祐輔主将、スポ4=愛媛・宇和島東)。異例の失格判定から一年、再び隅田川で歓喜の雄たけびをあげてみせる。

 ついに火ぶたが切られる両校の威信を懸けた熱き一戦。昨年とメンバーも変わり、新しく生まれ変わった早大は宿敵の5連覇を食い止め、6年ぶりに隅田の地で勝利を挙げられるか。早慶の二校にのみ許された隅田川でのレース。『One WASEDA』として総力を挙げ、チーム全員で覇権奪還へ――。桜橋を先に通過するのは必ず、覇者ワセダだ。

(記事 黒田菜々子、写真 寒竹咲月)

♦早大各クルー出漕メンバー

【女子エイト】

C:亀本咲季子

S:田口えり花(商3=埼玉・浦和一女)

7:木野田沙帆子(スポ3=青森)

6:木下美奈(スポ3=山梨・富士河口湖)

5:米川志保(スポ2=愛知・旭丘)

4:波多野響子(教4=福岡・東筑)

3:土井鈴奈(教4=埼玉・浦和一女)

2:佐藤紫生乃

B:工藤かれん(スポ2=愛媛・松山東)


【第二エイト】

C:佐藤修平

S:鈴木大雅(スポ2=埼玉・県浦和)

7:有田雄太郎(法3=東京・早大学院)

6:金子怜生(社2=東京・早大学院)

5:得居亮太(法3=東京・早大学院)

4:井踏直隆(文構2=東京・早大学院)

3:川田悠太郎(国教4=東京・早大学院)

2:菅原拓磨(国教4=東京・早大学院)

B:石阪友貴(政経4=東京・早実)


【対校エイト】

C:藤川和暉

S:竹内友哉(スポ4=愛媛・今治西)

7:石橋広陸(スポ3=愛知・豊田北)

6:石田良知(スポ3=滋賀・彦根東)

5:是澤祐輔

4:木金孝仁(社4=東京・早実)

3:伊藤大生(スポ2=埼玉・南稜)

2:東駿佑(政経3=東京・早大学院)

B:内田達大(スポ3=山梨・吉田)