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野球部

2016.04.07

東京六大学春季リーグ戦 4月9、10日 神宮球場

東大戦展望

 9日、東京六大学春季リーグ戦が開幕。リーグ戦3連覇を目指す早大は東大と対戦する。通算対戦成績は早大の324勝34敗17分け。昨年は四冠達成にあと一歩まで迫ったが、ことしのチームはどのような戦いを見せてくれるだろうか。

 昨年の快進撃を支えた投手陣はことしも健在だ。エースの大竹耕太郎(スポ3=熊本・済々黌)を筆頭に、経験豊富なメンバーがそろう。注目したいのが先発候補に名前が上がる竹内諒(スポ4=三重・松阪)だ。下級生時から神宮のマウンドに上がってきたが、昨年はわずか1勝にとどまった。威力ある直球で押していく投球スタイルは同じ左腕の大竹や小島和哉(スポ2=埼玉・浦和学院)と異なるだけに、竹内が本領発揮となれば投手起用の幅がさらに広がるだろう。

エースとしての活躍が期待される大竹

 対照的に打撃陣はレギュラーが多く抜けた。リーグ戦で安打を記録している野手は石井一成主将(スポ4=栃木・作新学院)中澤彰太副将(スポ4=静岡)だけで、六大学で一番少ない。穴を埋めるメンバーはことしも上級生中心になりそうだ。沖縄キャンプから打順の試行錯誤が続いたが、クリーンアップを中心に形ができつつある。春季オープン戦で好調だった八木健太郎(スポ3=東京・早実)は1番での起用が濃厚。パワーとスピードを兼ね備えた核弾頭が、打線に流れを呼び込みたい。全体として未知数な部分も多いが、犠打などを使った細かい野球で1点をもぎ取りにいく。

 昨年は春に連敗を94で止め、秋も1勝した東大。ことしも守り勝つ野球がテーマになる。大黒柱は宮台康平(3年)だ。昨秋の開幕戦では早大を4回無安打に抑え、シーズンの防御率はリーグ4位を記録した。スタミナ面の強化を図り、より長いイニングで勝利に貢献したい。もう一人の先発候補は、昨年リリーフでフル回転した柴田叡宙(3年)か。この二人に加え、復活を期す剛腕・山本俊(4年)も控える投手陣はある程度計算が立ちそうだ。打撃陣は昨年のレギュラーが5人残り、経験値では早大を上回る。楠田創(3年)、田口耕蔵(3年)という長距離砲の前にどれだけ走者をためられるかがカギになる。少ない好機を生かし、投手陣を援護したい。ことしのチームスローガンは『1分の1のプレー』。一球一球に全力で向かっていく姿勢を示している。必勝パターンはロースコアの接戦。シーズンを通してこの野球を続ければ勝ち点獲得、そして最下位脱出が見えてくるはずだ。

注目の宮台は1回戦での登板が濃厚だ

 過去の対戦成績では早大が圧倒しているが、昨秋の2試合はともに2点差と近年はそこまで力の差は感じられない。両チームとも投手陣に自信を持つだけに、1点を争う好ゲームが期待される。早大は今季優勝しリーグ戦3連覇となれば、2006年(平18)秋~2007年(平19)秋以来になる。春連覇となれば青木宜親(平16人卒=現シアトル・マリナーズ)や鳥谷敬(平16人卒=現阪神タイガース)らを擁した2003年(平15)以来。黄金時代として歴史を刻むための戦いが始まる。

(記事 石川諒、写真 谷田部友香氏、三井田雄一氏)

東京六大学春季リーグ戦星取表
早 大 明 大 慶 大 立 大 法 大 東 大 勝ち点 勝率
早 大 5/14
5/15
5/28
5/29
4/23
4/24
4/30
5/1
4/9
4/10
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明 大 5/14
5/15
4/23
4/24
5/21
5/22
5/7
5/8
4/16
4/17
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慶 大 5/28
5/29
4/23
4/24
5/14
5/15
4/9
4/10
4/30
5/1
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立 大 4/23
4/24
5/21
5/22
5/14
5/15
4/16
4/17
5/7
5/8
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法 大 4/30
5/1
5/7
5/8
4/9
4/10
4/16
4/17
5/21
5/22
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東 大 4/9
4/10
4/16
4/17
4/30
5/1
5/7
5/8
5/21
5/22
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