競走部

2016.01.03

第92回東京箱根間往復大学駅伝 1月2・3日 東京・大手町読売新聞東京本社前⇔神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場入口

井戸が9区で区間賞!次年度へつながる4位

 新春の陽光が選手たちを照らす中、東京箱根間往復大学駅伝(箱根)の復路が行われた。往路5位からの巻き返しを図った早大。6区で順位を一つ上げると、8区の柳利幸(教4=埼玉・早大本庄)が区間3位、9区で井戸浩貴(商3=兵庫・竜野)が区間賞と意地の走りを見せる。総合4位でフィニッシュし、相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)1年目のシーズンを終えた。3強の牙城は最後まで崩せなかったが、持てる力は出し尽くした。

 当日区間エントリー変更でどよめきが起こった。昨年6区で区間賞を獲得している三浦雅裕(スポ4=兵庫・西脇工)が外れるという波乱。代わりに任されたのは佐藤淳(スポ3=愛知・明和)だった。軽快なピッチで天下の険を駆け下ると箱根山中で山梨学院大を追い抜き、4位で小田原中継所に飛び込む。続く7区を務めるのは成長著しい光延誠(スポ2=佐賀・鳥栖工)だったが、ペースが上がらず厳しい展開となる。後半の伸びを欠き、区間14位に沈んだ。しかし、8区を担当した柳利幸(教4=埼玉・早大本庄)が快走する。一時は復路一斉スタートの明大に並ばれたが、15キロ過ぎの遊行寺坂で満を持してペースアップ。四年間鍛え上げたスタミナは、仲間の汗が染みこんだタスキを次走者に託すまで切れることはなかった。

明大を突き放し、後続に勢いを与えた柳

 レースも9区を迎え、200キロを超える箱根も佳境に差し掛かった。復路のエース区間と呼ばれし9区を走るのは、チームの主力へと成長を遂げた井戸浩貴(商3=兵庫・竜野)。井戸は1年時から箱根に出走しているが、満足のいく結果を出せていなかった。「ことしこそは」と強い気持ちで挑む井戸の前には復路一斉スタートにより前を走る中央学院大、日体大がいた。「とにかく前の2校を追いかけた」と、前半から快調に飛ばしていく。日体大を難なく交わすと20キロ過ぎには戸塚中継所で58秒前にいた中央学院大を捕まえる。距離が伸びるほど力を発揮する井戸はラスト3キロを切ってもペースが衰えない。落ちないスピード、しなやかな腕振り、バネのある走りで堂々の区間賞を獲得した。10区の藤原滋記(スポ2=兵庫・西脇工)も落ち着いた走りで順位をキープ。総合4位で大手町のフィニッシュテープを迎えた。

9区区間賞を獲得した井戸

 『大学駅伝三冠』を全員で誓い、舵を切った今シーズン。しかし、優勝した青学大とは14分29秒という大差がついた。それでも、新たな体幹トレーニングを導入するなど改革元年であった相楽体制1年目としての成果は随所で発揮されていた。2区終了時点での14位から往路5位まで挽回したのは全員3年生以下であり、9区で区間賞の力走を見せた井戸も来季最上級生を迎える。選手たちの力強い走りに共通していたのは、培った体幹やフィジカルに加えて一つでも上の順位を目指すという気であり、闘志をむき出しにする走りだった。年間を通して鍛えた脚力とムダのない動きに、自分に打ち克つ『心』をチーム全員が身に付けたときこそ、2011年以来遠ざかる栄冠が見えてくるはずだ。この一年間、本気で『大学駅伝三冠』を目指す姿を4年生から受け継いだ下級生が、新たな強さを手にするべく再出発する。

(記事 和泉智也、写真 菅真衣子、後藤あやめ)

第92回東京箱根間往復大学駅伝競走
区間 距離 名前 記録 区間順位
早大 往路 5時間34分17秒 第5位
1区 21.3キロ 中村信一郎 1時間02分10秒 5位
2区 23.1キロ 高田康暉 1時間10分46秒 17位
3区 21.4キロ 武田凜太郎 1時間04分11秒 5位
4区 18.5キロ 永山博基 55分54秒 4位
5区 23.2キロ 安井雄一 1時間21分16秒 5位
早大 復路 5時間33分37秒 第5位
6区 20.8キロ 佐藤淳 1時間00分23秒 6位
7区 21.3キロ 光延誠 1時間06分13秒 14位
8区 21.4キロ 柳利幸 1時間05分29秒 3位
9区 23.1キロ 井戸浩貴 1時間09分47秒 1位
10区 23.0キロ 藤原滋記 1時間11分45秒 6位
早大 総合 11時間07分54秒 第4位
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