航空部

2015.12.28

第31回関東学生競技会 12月21~27日 埼玉・妻沼滑空場

悔しい結果と次戦への期待

 12月21~27日の7日間、第31回関東学生競技会が行われた。全日本学生選手権(全国大会)の予選ともなる今大会には、早稲田LSと早稲田23の2チームが出場。大会全体を通し、快晴にもかかわらず条件が出ず得点者なしや強風の影響を受け発航中止となる日が出ることも。さらに4日目までの得点者は参加する18チームの中1人と、かなり苦しい状況下での競技であった。早稲田23が団体の部で5位入賞、田中努(先理4=広島・修道)が個人の部6位入賞を果たすも、早大からの全国大会出場は早稲田23の1チームのみという結果となった。

 もともと四人という少数精鋭であり、さらにチームの一人が体調不良で欠場し不利な状況からのスタートで、不安を抱え大会をスタートした早稲田LS。気候の変動が激しかった今大会では発航順などの運に「あまり恵まれませんでした」(坂田真衣子、基理4=愛知・時習館)との言葉通り、限られた条件の中の得点は難しかったようだ。またチームの主力である選手の欠場の影響で、最後まで得点をあげることは出来なかった。「勝負となるところで勝負に出られなかった」(小長谷礼美、基理4=東京・渋谷教育渋谷)と言うように、大会を通しなかなか条件が揃わない中での少ないチャンスを活かすことが出来なかったことが痛手となった。

早稲田LSは主力の欠場が痛かった

 性能の良いエース機であるスタンダード機に比べ、風などの影響を受けやすいクラブ機ながら健闘した早稲田23。こちらも気候の影響などからなかなか得点できずにいた。得点に動きがあったのは5日目。チームリーダーでもある田中が着々と点を獲得する。6日目までに開いた上位との点差を最終日のごく限られた条件の中で埋めることは出来なかったが、加点を増やし見事全国大会への切符を手にした。田中は個人6位、クラブ機クラスでは2位入賞。チームの中心選手として大車輪の活躍だったが「まだまだ上を目指したい」(田中)と全国の舞台で更なる飛躍を誓う。

クラブ機での出場で全国大会の切符を手にした早稲田23

 選手の実力だけではなく、気象状況も大きく結果に関わるスポーツだと強く感じさせられた今大会。目標として優勝、最低でも全国出場権の獲得を掲げていただけに、今大会の結果は満足のいくものではなかったはずだ。「ワンチャンスをものにするという点でまだまだ課題がある」(明妻裕也主将、教3=市千葉)。全国大会までの2か月、いかに残した課題を克服し調整することが出来るかが早稲田23チームの優勝へのカギとなるだろう。「敵を討とうという気持ちで練習の方に打ち込んでいきたい」(土居原悠史、人3=東京・高輪)という言葉を信じ、早稲田LSの分も全国大会での結果に期待したい。

(記事 冨田千瑛、写真 冨田千瑛、越智万里子)

結果

▽団体 早稲田23(田中、山下、明妻、土居原、山田) 5位

▽個人 田中 6位

※入賞者のみ掲載

コメント

明妻祐也主将(教3=市千葉)

――大会を終えていかがですか

正常に飛ぶのが大変な時期ということで、ワンチャンスをものにできるかということが重要だったように思います。きょうは完全にものにできたとは言い切れません。

――どのような調整を行ってきましたか

普段の練習の中でそれぞれの役割を意識してそれぞれの役割を果たせるように、たとえばレース本番と同じ時刻に飛んでみたりだとかレース本番と同じ順番で飛んでみたりだとかいうことは実践してきました。

――5位という結果については

5位ということは良かったのですが、やはりワンチャンスをものにするという点でまだまだ課題があると実感しました。

――新主将になられるということですが、この大会でチーム全体を見ていかがでしたか

主力の4年生を少しでも支えるとともに、来年度に向けて下級生を引っ張るということを考えていました。4年生にフライトの面で引っ張ってもらい、自分たちが良いサポートをできたらよいなと思います。

――最後に、全日本学生選手権と早慶対抗競技会への意気込みをお願いします

23チームが全国に出場できることはうれしく思いますが、喜ぶばかりではなくどうしてこういう結果になったのかということを真剣に考えて、もう一度取り組んでいこうと思います。

小長谷礼美(基理4=東京・渋谷教育渋谷)

――今大会を振り返っていかがですか

結果としては私のいた早稲田LSというチームは関東(学生競技会)で敗退となってしまいました。私たちのチームはもともと4人で、1人が体調不良で欠場していて彼が主力であったのでスタートから不安がありました。ですが3人で団結してなんとか全国(全日本学生選手権)につなげようという意識でやっていました。代わりに飛んだ浦西(雄哉、政経3=東京・海城)はずっと1番手で飛んでいて勝負になる時もずっと彼が飛んでいたので、4年生としては最終的に結果を出せなかったものの特に最終日のフライトなんかは彼の今までのフライトの中でもかなり良いものだったと思っています。4年生2人が力を出せなかったのは不甲斐なさもありますが、ただチームとして一番力を出そうと思っての選択だったのでそれに悔いはないです。振り返ってどうすれば勝てたのかということを考えると、勝負となるところで勝負に出られなかった部分があったのでそこがチームとしては痛かったです。

――序盤は無得点が続きましたが

序盤に無得点が続いたときは、この後晴れて天気が良くなることが分かっていたのでここで体力を温存してという感じだったのですが、25日に条件が出てその後何日か天気が良くなかった時は、メンタルの面では私個人としては点数が入っていない状態で何日か過ごすことは辛かったです。それは私だけではなくてチームにも同じ気持ちがあったと思います。

――天候の影響もありましたか

この関東大会というのは年末でこの時期はグライダーにとっては一番悪い時期です。その中で大会をやるというのはそもそも無理をした大会をしているというのがあるので、天気に左右されるし一回条件が出た時にやったチームしか得点できないということがあるので、それは自分以外のチームでもそうですがかなり運に左右されると思います。

――結果に対する率直な感想はいかがですか

もちろん悔しいというのが率直な感想で、全国に1チームしか行けないのが近年ないことだったので、それは主将をやっていた身としてもすごく不甲斐なさを感じます。

――課題をどのように克服していきたいですか

とりあえず私のチームの3人は今回っている関東、全国のコースは練習しなくてよいので、あとは早慶戦(早慶対抗競技会)に向けてひたすらやるだけの体制になったのでこれから集中していきたいと思います。

――早慶戦に向けて意気込みをお願いします

(全国大会に)早大は1チームしか出られなくて慶大も1チーム欠けてしまっている状態で、おそらく両チームともかなりの意気込みで早慶戦に挑むと思うので、私たちなりに今いる全員の技量を上げていけるようにただひたすら練習していくだけです。

坂田真衣子(基理4=愛知・時習館)

――今大会を振り返ってみていかがですか

今大会は全国(全日本学生選手権)の予選で目標としては優勝、最低でも全国出場権を獲得するということでした。私たちの大学からは2チーム出ていて、クラブ機という少し性能の劣るものとスタンダード機という性能の良いエース機で出ていました。私が出ていたのはエース機の方で早稲田LSチームだったのですが、今回は結果が奮わずにぎりぎりのところで全国を逃してしまいました。原因としては、関東大会というのがかなり条件の限られたコンディションの中で飛ぶということで、発航順とかかなり運要素の強い大会で、私たちのチームはあまり恵まれませんでした。最後は粘ってポイントはしたのですが、減点が多くて結局点数が出せずに負けてしまうという結果に終わってしまいました。

――今大会は強風の影響が大きかったと思いますが、天候に関してはいかがでしたか

天候では風が強くて発航が一回中止して待機するということがあったり、気温がなかなか上がらずに上昇気流が出ずに全く誰も得点しないという日もありました。上昇気流が出るタイミングも1時間だけだったり、その時間帯に飛べた機体だけ得点するという本当に気象に左右されるスポーツだと思いました。

――今大会までにどのような取り組みをされてきましたか

関東大会はやっぱり冬型の気圧配置になっていて風が強くなることが予想されていたので、上昇気流で上がっていっても風で流される方が大きくて、結局風に流されて帰ってこられないという危ないことも起こり得るので、いろんな風の強さを想定して、グライド表という「飛んで何メートルあったらどこまでいける」だとか「何メートルまでは粘れる」だとかそういうのを計算して、自分のポジションと高度を常に風の強さとか向きを意識して飛行できるようなトレーニングをしました。

――何か具体的に見つかった課題はありますか

今回は私たちのチームのエースである1番手が体調不良で大会に出られないということもあり、部員全員の体調管理を徹底するということはまず第一です。飛び方とかもコース取りとかを考えないと一気に落とされてしまって危険な状態にもなり得るので、今までの大会のGPSのログをよく見て研究して、どういうコース取りが良いとか、風が強かったらどの高度で飛べばいいのかということを綿密に計算して、余裕のあるフライトができるようにしていけたらいいと思います。

田中努(先理4=広島・修道)

――今回の大会を振り返っていかがでしたか

関東大会(関東学生競技会)のこの時期は一年の中でもグライダーに向いてない、上昇気流が出来にくい時期で。その渋い条件が続いている中で、18機いる中で一部だけいい条件にのって得点をあげるという状況が続くことが多いのですが、その中で上手なチームもたくさんある中得点出来ないチームもいて、そういったたくさんのチームを見て気持ちを切らさないようにということを意識していました。

――今回にむけての目標は

目標としては、もちろん早稲田23チームの団体優勝です。

――結果を受けてのお気持ちをお聞かせください

何日目か忘れてしまったのですが、2得点を早稲田23チームはあげていてそのうち1点はある意味減点を覚悟するフライトをしてしまって、それもあって団体で5位という結果にはなりましたが。威張れるようなフライトはしていなくて、悔しい気持ちです。

――減点を覚悟してというのは

2日前にその段階まで得点しているチームが関東学院大だけという状態で、得点がないと結果としても獲得高度や滞空時間などのポイントが小さい争いになるんですよ。それがある意味プレッシャーになって、走路から離れた際にある程度高度を保ってないとその高度を下回っている状態から1秒につき1点減点されます。ちょうどいいタイミングで飛べたのですが、第一旋回点までいったあとにちょっと無理をしたフライトをしてしまって無理やりクリアして帰ってきてしまい、それが減点に繋がったかなと。翌日飛行停止になって、それも受けて少し反省の多いフライトにしてしまいました。大会としては、もう少し良いフライトが出来たのではないかという心残りはあります。

――個人で入賞されていますが、いかがですか

同じクラブ機クラスの中で2位に入賞している、関東学院大の選手にも同じ機体でかなり差をつけられていて。チャンスを活かしきれなかったというのが敗因だと思っていて全機体ぶち抜いて1位をとるつもりだったのですが。たまたま自分の思う通りにフライトができたのがその時に点が取れたという感じなので、まだまだ上を目指したいです。

――今回の大会から得た収穫や課題はありましたか

強風時は風がすごく強いので飛び方を変えなきゃいけないのですが、自分の思うように意識しながら飛ぶことができたのでそこが収穫かなと。プレッシャーとか昔はすごく弱かったのですが、今回はあまり感じることなくリラックスして飛ぶことができましたし、チームの雰囲気もよかったので全体にもよかったです。

――全日本学生選手権や早慶対抗競技会に向けた意気込みをお願いします

全部もちろん優勝します。

山下大貴(基理4=東京・駒場東邦)

――今大会を振り返っていかがでしたか

みんな言っているとは思うのですが、やはり大会期間中通して得点できるような条件が出た日というのがかなり少なかったので、そういう意味ではまず勝負になった日が少なくその結果としてあまり満足のいくものではなかったという風に考えています。実際に勝負らしい勝負ができたのは最終日のきょうだけでしたので、そこで順位の差が出てしまったということが一つ大きく悔しかったなということと、実際に私が飛んだ時も得点につながるような状況ではあったのですがそれでも他機に比べて滞空できる時間が短かったというのがあって、かなり反省の多い大会だったと考えています。

――今大会の目標は

まずは早稲田23チームとしての関東団体優勝、加えてグライダーの種類にはクラブとスタンダードというのがあるのですが、そのクラブ部門でも1位を取っていきたいと考えていました。

――序盤は無得点が続きました

2日目に関東学院大の外池くん(治)が一人だけ得点してくるということがあったので、気持ちとしてはかなり追いつめられていたというか条件が上がらないこともあったので、このまま得点が入らないまま勝負がつくのではないかとかなり焦っていた部分がありました。

――天候の影響もありましたか

飛行自体には影響はなかったのですが、得点につながらないという意味ではもどかしい期間が長かったかなと思います。

――今後の課題はありますか

1番手の田中(努、先理4=広島・修道)に任せている部分が大きかったので、僕は2番手として任せてもらうわけですからやはり他機に比べて少しでも長く高く浮いていくという意味でも全国(全日本学生選手権)、早慶戦(早慶対抗競技会)に向けてもっと自分のトレーニングを重ねていく必要があると思います。

――全国大会に向けて意気込みをお願いします

もちろん全国大会では団体優勝を狙いたいと思います。あわせて今回慶大さんも2機中1機しか全国に進めないということになりますので、もし可能なら早稲田23が全国優勝、慶大が2位を取れるようなコンディションで私学の雄早慶というところはグライダー界に示していきたいと考えております。

浦西雄哉(政経3=東京・海城)

――今大会を振り返ってみていかがですか

うちのチームは早稲田LSチームと言っていつも全国大会(全日本学生選手権)に行っているのですが、今回は関東大会(関東学生競技会)の予選で落ちてしまいました。関東大会はもともと条件が出なくて、一発で決めなければならないということが多かったです。うちのエースが体調不良で入院してしまって、代わりに僕が最初に飛ぶことになり、そこで勢いがなくなって、一回チャンスが来た時にうまくいかなかったです。きょうも条件が良くて実力勝負だったのですが、一歩及ばずというかたちになってしまいました。

――天候や風の影響はいかがでしたか

強い風の中で飛ぶ経験がなくて、その時の飛び方というものが自分の中でできあがっていなくて、それが1回目の失敗につながってしまったので、それを踏まえて何とか頑張ってやってやろうという気持ちになりました。

――具体的な課題は見つかりましたか

夏とは違って冬特有の気象条件があって、それに対する上がり方があるのですが、それの自分の理解とか知識が少し不足していたなと思います。

――これまでされてきた取り組みや練習は何かありますか

昔の人のGPSのログがあるのですが、それを見てどういう飛び方をしているのかとか、動画を見てどういうふうに飛んでいるのかということを勉強してきました。

――今後の目標をお聞かせください

全国に行けなかったので、年度末にある早慶戦(早慶対抗競技会)には出て勝って、来年の関東は必ず全国決めたいと思います。

土居原悠史(人3=東京・高輪)

――今大会を振り返っていかがでしたか

きょうの試合を振り返って、まず4年の大熊さん(勇生、基理4=埼玉・早大本庄)が体調不良で今大会に出られないというところで代わりに3年の僕と同期の浦西(雄哉、政経3=東京・海城)が、その代わりの役目を果たしてあげたというところで、すごく良いフライトを見せてくれたので同期としてもすごく良い刺激になりました。

――今大会の目標はどのようなものがありましたか

チームとしてまず第一条件として全国大会(全日本学生選手権)に出場することと、個人としては大会で少しでもポイントを稼げるようにという目標だったのですけれど、それは少し達成できなかったので今後の目標にしたいと思います。

――取り組みの成果はいかがでしたか

4年生に気持ちよく飛んでもらいたいという気持ちがあって、そういう面で生活面だったりというのも考えたりはしていたのですけれども、どれだけ力になれたかなというのは少し疑問が残るところだったりではあります。

――きょうは天気で風が強いなどの面があったと思うのですがそのあたりはいかがでしたか

本当に風が強くて飛ぶほうも難しかったと思うのですが、例えばマイナス、プラスの差がすごく大きくて飛んでいる選手たちにすごくストレスの掛かる飛行だったと思うのですけど、飛んでいる選手たちは本当にさすがの一言だなと思います。

――最後に全国大会が決まったと思うのですが意気込みをお願いします

まず、これから厳しい部内でのレギュラー争いがあるのですけども、早稲田LSが残念ながら全国に行けなかったので、その敵を討とうという気持ちで練習の方に打ち込んでいきたいと思います。

山田ゆり(文構3=東京・日出)

――今大会を振り返っていかがでしたか

きょうは風が強くてもともと競技ができるかどうかわからないかもしれないというのがだいぶ前から分かっていたのですけれど、それまでの競技できのうウイスキーパパチームが全国(全日本学生選手権)に行けないかもしれないとなっていたので競技ができるように、あしたやむようにという風には思っていました。結局飛ばせるようなコンディションになったのは良かったのですが、結局きょうは条件が良くていろいろな機体が周回して、かなりどんでん返しとか、かなり順位が入れ替わって、ウイスキーパパチームもウイスキーウイスキーチームもどちらも全国に行けないかもしれないというような状況でした。ウイスキーウイスキーチームはもともと得点を持っていたので、きょう得点したことで全国大会出場というのは確実だったのですが、ウイスキーパパチームがきょう1ポイントか周回しないと全国に行けないという状況で、結局減点が大きくてウイスキーパパチームが全国に行けないということになってしまったのですごく残念です。

――今大会の目標があればお願いします

関東大会(関東学生競技会)は気象条件が一年の中で一番悪い時期に開催されているということで1番手勝負というものになっていて、私は3番手だったのでもし3人回れるようなコンディションがあったら回れるようにというような準備をしていました。あとは1番手の人をサポートして気分よくストレスなく飛ばせるようにというふうにサポートしていました。全国大会に出場するというのももちろんで、できれば優勝ということも考えていました。

――お話にもあったように、風や天候はやはり厳しいものがありましたか

そうですね、今大会は本当に天気は良いのですがグライダーにとっての気象条件は良くなくて、本当に飛んですぐに帰ってくるというのも気象条件が大きくて、それかもしくはもう10メートルいくような強風が吹くような日が多くて結局ポイントなどができるチャンスもその強風の日でしかなかったので、結構気象条件は今大会は難しかったと思います。

――今後の意気込みをお願いします

LSチームが行けなかった全国大会というもので私たちのウイスキーウイスキーチームが全国で優勝するというものと、あとは全国に出られる人が3人なので、その3人の中に入るというのも合宿で頑張っていきたいです。