スケート部

2015.12.26

全日本選手権 12月26日~27日 北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ

全日本選手権展望

 日本フィギュアスケート界の精鋭が集う、年に一度の夢舞台・全日本選手権(全日本)。早大からは、ルーキー中塩美悠(人通1=広島・ノートルダム清心)が4年連続の出場を果たす。グランプリファイナル銀メダリストの宮原知子を筆頭に、女子シングルは次世代を担う若き新星がズラリと顔を揃える。熾烈(しれつ)な争いを勝ち抜き、笑顔で1年を終えることはできるのか――。北海道で繰り広げられる氷上のドラマから、目が離せない。

 中塩にとって、2015年は進化の1年であった。シニア初参戦となった4月のトリグラフトロフィーで優勝すると、通信教育課程に在籍しながらアメリカに渡り練習漬けの日々を送った。転機が訪れたのは10月。グランプリシリーズアメリカ大会に出場し、世界のトップスケーターとの共演を実現させたのだ。結果は11位に終わったが、初めての大舞台での経験が中塩を成長させたことは間違いない。そして迎える全日本。初出場の2012年から15位、11位、10位と年々順位を上げている。シニアデビューの集大成として、進化の証を見せつけたい。

 26日に行われるショートプログラム。きょねんの全日本では、60.07点と高得点で4位につけた。中塩は第4グループの最終滑走、24番目の登場予定。このグループは今季のグランプリシリーズで表彰台に上がっている本郷理華や永井優香など、強豪ひしめく激戦区だ。その最終滑走、また浅田真央の直前という緊迫したリンクでいかに平常心を保てるかがカギを握る。そして最大の関門は翌日のフリースケーティング。きょねんはスタートポジションのポーズを誤るなど緊張にのまれ、大きく順位を落としてしまった。グランプリシリーズでミスが目立ったのはジャンプ。特に、冒頭のコンビネーションジャンプを含むサルコージャンプの出来が運命を左右する。かつて全ての要素でレベル4を獲得したスピン、ステップを持つだけに、ジャンプの精度が上がればおのずと結果はついてくるだろう。華やかな衣装をまとい演じる渾身の『シェヘラザード』に、注目だ。

 年明けには、早大の一員として日本学生氷上競技選手権にも参戦する中塩。フィギュアスケート王国再建へ。世界を見据える救世主が、ワセダの歴史に新たな1ページを刻もうとしている。

(記事 川浪康太郎)

※中塩美悠選手はケガのため、大会を棄権しました。