フェンシング部

2015.12.20

全日本選手権(団体) 12月16日 岩手・一関市総合体育館

男子サーブル悔しさ残る敗北

 熱戦が繰り広げられた全日本選手権大会(全日本)も最終日。この日は男子サーブル陣が高みを目指して剣を交えた。しかし、挙げた勝利は1つのみ。準々決勝敗退という悔しい幕切れとなった。

 主力の茂木雄大(スポ1=神奈川・法政二)を欠いて臨んだ今大会。初戦の相手は社会人チーム・島根クラブ。試合を優位に進めたい早大サーブル陣だったがペースを握ったのは島根クラブだった。序盤のビハインドを中々埋めることができず22-30で2周目を終え、勝負の3周目へ。敗戦のムードが漂う中、ここで気を吐いたのが竹下昇輝(スポ2=静岡・袋井)だった。8連続ポイントを奪うなど躍動し34-35と1点差まで追い詰める。完全に流れを呼び込んだ早大は続く山本隼大(スポ3=香川・三本松)が逆転をすると、最後回りの安部凌(スポ4=島根・安来)が落ち着いて試合を締めた。

チームを救った竹下

 続く準々決勝の相手は今季1度も勝ったことがない中大。しかし、相手の主力が引退したこともあり勝機を見いだしていた。その思惑通りペースを握ったのは早大。1回戦の勢いそのままに相手を攻め続け残り2人を残して35-28と大きくリード。しかし、続く山本がまさかの大ブレーキ。連続失点で逆転を許してしまう。このまま負けるわけにはいかない――。「任せろ」と言い残しピストに立った最後回りの安部は意地を見せ44-44の同点に追いつく。そして雌雄を決する一本勝負。カウンターを狙った安部だったが相手の剣をガードできず攻め切られてしまった。まさかの逆転負けに安部はピスト上で崩れ落ちた。序盤から中盤にかけ全員で築いた安全ともいえるリードがもたらしたものは皮肉にも気の緩みだった。「チームの中にどこか勝てるという油断があったのかなと思います」(安部)。この言葉がこの試合のすべてを物語っていた。

一本勝負に敗れ崩れ落ちる安部

 普段の大会とは違い社会人やプロの選手と剣を交えた今大会。女子エペは実力を発揮し優勝したが、男子フルーレ、男子エペ、男子サーブル、女子フルーレは社会人に力の差を見せつけられた格好となった。いよいよ世代交代が始まるシーズンに入る。良きも悪しきもこの経験を糧に一皮むけたワセダ剣士の活躍に期待したい。

(記事、写真 山田周史)

結果

男子サーブル

早大〔安部凌(スポ4=島根・安来)、山本隼大(スポ3=香川・三本松)、竹下昇輝(スポ2=静岡・袋井)〕 ベスト8

2回戦:○45-39 島根クラブ

準々決勝:●44-45 中大


コメント

安部凌(スポ4=島根・安来)

――一回戦の島根クラブとの試合を振り返って

僕は出身が島根県で自分にフェンシングを教えてくれた頂いた方々との試合だったので複雑な気持ちがありました。でも、負けられないと思っていて、自分は最初勝って回すことが出来たのですがその後展開が悪くなってしまいました。その後自分も全然取れずに試合が経過していったのですが、そこで2年生の竹下昇輝(スポ2=静岡・袋井)が点をいっぱい取ってきてくれて、それで勝てたようなものなので、1回戦は後輩におんぶにだっこという感じでした。しかも、古巣相手に格好の悪い姿見せてしまったなと感じています。

――続く相手は中央大学でした

中央大学には1度も勝った事が無くて、でも主力の選手が引退して抜けてて勝てるかなと思っていて、実際流れをこっちに持ってくることができ勝てるかなと思っていたんですけど…。誰のせいって訳ではなく極論を言えば最後に僕が1点取っていれば勝っていた訳なんでチームの中にどこか勝てるという油断があったのかなと思います。

――山本選手が追い上げられていた時の心境は

正直イラッとしました。ちょっとふざけんなよとか気合入れ直せよと思ったのですが、僕も正直勝てると思っていた部分があったので追い上げられてる山本隼大(スポ3=香川・三本松)に対し人のこと言えないなと。あそこで自分が出ていても追い上げられる可能性はあっただろうし、油断があったのだと思います。逆転されてからは気合を入れ直した感じだったんですけど…。

――最後の一本勝負はどうでしたか

(41-44と相手に王手をかけられ)追い詰められて気合が入り良い動きが出来ていたのかなと思います。普段だったらカッと熱くなる場面だったのですが、腰の痛みが僕を冷静にしたというか(笑)。まあ、練習の成果が出たのかなと思います。最後の一本勝負は相手の剣をガードして突こうとしてしゃがんだのですが相手の剣が自分の剣には当たらず、よけたのですが突かれてしまいました。その瞬間はごめんみたいな感じで崩れ落ちてしまいました。

――次の団体戦は早慶戦があります

男子フルーレは勝てると思うんですけど、男子エペが凄い慶應が強いので、男子サーブルが絶対勝たないと恥さらしなことになってしまうので負けられないです。全日本選手権より大事な戦いです(笑)絶対に勝ちます。