ラクロス部

2015.12.15

新人戦ウインターステージ ブロック予選 12月12日 東京・江戸川区臨海球技場

明暗分かれ、予選突破は1チームのみ

 サマーステージから約4カ月。この日ウインターステージの予選が行われ、早大からはα、β、γの3チームが出場した。ウインターステージは夏からの鍛錬の成果を実戦で試す、フレッシュマンにとって大事な大会だ。サマーステージに続き全チーム決勝トーナメント進出を期待されていた早大だが、出場権を勝ち取ったのはαのみ。β、γの選手たちは悔しい結果に涙をのんだ。

 最初に試合が行われたのは、サマーステージで優勝を果たした早大α。一試合目は成蹊大αと対戦した。試合開始後すぐに先制点を許してしまうが、AT菊地智貴(政経1=東京・早大学院)の活躍が光り、4-3で前半を折り返す。1点差とはいえリードして後半を迎えたことで選手たちの緊張も解けてきたのか、後半は早大ペースで試合を展開。7-4で白星を挙げた。勢いに乗ると、次の帝京大・日大合同チームとの対戦でも、序盤から早大αのオフェンスが続く。後半1点を失ったが7-1で圧勝。予選Hブロックを制し、危なげなく決勝トーナメント進出を決めた。

サマーステージに続き活躍を見せた菊地

 続いてグラウンドに立ったのは予選Fブロックの早大γ。東大β、東京理科大と対戦した。東大βとの試合では、積極的にシュートを放つも体格の上回る相手に攻めきれず、2-2で試合を終えた。決勝トーナメント進出がかかった次の東京理科大との試合は、何としても勝利をもぎ取りたいところだったが、「ディフェンスで崩れて負けにつながってしまった」とDF高橋直哉(スポ1=大阪・桜塚)が振り返るように、隙を埋めることができず3-5で敗戦。予選敗退に悔しさをこらえきれない選手の姿も見られた。

予選敗退に悔しさをにじませる選手たち

 日も落ち始めナイターがついたころ、早大βが望みをかけて試合に挑んだ。早大βの属する予選ブロックはL、明大α、日体大αと強敵がそろう激戦区。明大αとの一戦では、AT太田雄斗(人1=神奈川・日大)がチーム3得点中2得点を挙げ、少ないチャンスをうまくものにし見事接戦を制した。その一方で2試合目は、日体大α相手に攻めあぐね、ディフェンスの時間が続いた。試合残り2分でようやく1得点を挙げるが追い上げを見せられず、5-1で敗北。決勝トーナメント進出の目標を達成することはできなかった。

チームへの貢献を胸に果敢にゴールを狙った太田

 現在早大はウインターステージ3連覇中。今回は4連覇が懸かっている。「ワセダの誇りを胸に」(菊地)と言うように、フレッシュマンとはいえ早大ラクロス部としての自覚は十分だ。決勝トーナメントでは、βやγの思いも背負って一回り大きく進化した早大α戦士たちの姿が見られるだろう。期待されている分重圧を感じてしまうかもしれないが、選手たちにはのびのびとプレーをしてもらいたい。

(記事 中川歩美、写真 谷口武、進藤翔太)

結果


予選Hブロック(早大α)

○7-4成蹊大(得点者:菊地2、後藤2、菅原、尾花、本田)

○7-1帝京大・日大合同チーム(得点者:菊地2、嶋田育2、後藤、本田、近藤)


予選Lブロック(早大β)

○3-2明大α(得点者:太田2、吉原)

●1-5日体大α(得点者:高楠)


予選Fブロック(早大γ)

△2-2東大β(得点者:小柳、斎藤)

●3-5東京理科大(得点者:柳2、小柳)

コメント

前野起輝学生コーチ(スポ4=広島・修道)

――αチームが決勝トーナメント進出を決めましたが、αの戦いぶりはいかがでしたか

やりたいことができた部分もあったし、うまく出せなかった部分もありました。そこは今回課題に残ることかなと思いますが、19日の本戦につなげられたのはいい収穫でした。

――そのやりたいこととは何でしょうか

いっぱいありますが、例えばシンプルなかたちでオフェンスに入りシュートに持って行くことです。小刻みにパスを出したりせずに自分たちのスペースをつくって、そのスペースから1対1を仕掛けてシュートまで持っていけたことはいいことだったかなと思います。

――βチームとγチームはあと1勝というところでした

自分たちのやりたいことができずに、相手のやりたいことをやらせてしまった。これが一番の敗因でしょうか。結構惜しいところまではいけたのですが、相手チームの底力の前に負けてしまったかなという感じです。

――γチームはシュートミスが目立ちましたが

いままでも(早大は)新人戦に2チームや3チームで出場経験はありましたが、一番下のメンバーの中では、一番ワセダらしいラクロスができていたのではと思います。シュートミスは目立ちましたが、シュートで終われているということは、収穫だと思います。

――2チームが敗退してしまいましたが、この結果をどう受け止めていらっしゃいますか

βチームはなかなか厳しいブロックに入ってしまって、γも東大βのいるブロックでした。全チーム19日までつなぐことが目標でしたが、それができなかったのは単純に悔しいですね。

――来週に向けてαチームが取り組んでいきたいことは何でしょうか

αチームは、来週対戦の予想されるチームの分析を徹底して、その対策を次の練習で練っていきたいと思います。それと、やりたいことができなかった部分もあるので、それを本番の試合でしっかりと表現、アウトプットできるように練習していくつもりです。

――来週への意気込みをお願いします

ワセダはウインターステージ3連覇中なので、負けられないです。他の大学も打倒ワセダというかたちで臨んできていると思うので、圧倒できるように、4連覇できるように頑張ります。

――前野学生コーチにとっても最後の大会となりますが

そうですね。ワセダのラクロス部に自分は何を残せただろうと最近すごく思うので、1年生を優勝させてあげて、自分たちの自信につながればいいなと思っています。『優勝』というのを残してあげたいです。

小菅栄佑学生コーチ(基理4=東京・早大学院)

――サマーステージからウインターステージまでどのように調整されてきましたか

チームとしてはウインター1カ月前まで上級生と一緒にフルフィールドの練習をやってきて、1カ月前からはウインターに向けて準備しました。

――αチームは決勝トーナメント進出となりました

正直負けないだろうなというのは思っていました。実際の試合は何が起こるかは分からなくて、競った試合になるかもしれません。そこで勝ち切る力をαは絶対持っているので、負けるという心配はなかったですね。

――一方で、βチーム、γチームは悔しい予選敗退となりました

本音を言えば、βもγも勝ち上がれると思っていましたが、本番の難しさといいますか、実際の試合の怖さというのが出たかなという印象ですね。

――βチームの最後は難敵・日体大αとの試合になりました

こちらのやろうとしてきたラクロスがうまくできなかったです。その状態で向こうに気持ちよくプレーをさせてしまって、流れを相手に完全に持っていかれてしまったのかなと思います。自分たちのやりたいラクロスをしっかりとやれば勝てると思っていたので、悔しいですね。

――αチームはまだ試合が残っていますが、これから詰めていきたい課題などはありますか

きょうαはフルコートということに少し不安がみえてしまったので、そこに関して詰めていきたいです。βでやってきたこともαにいろいろ教えて、ワセダとして勝ち上がれるように練習していきたいです。

――来週が最後の試合になりますが、懸ける思いを教えてください

結果を残すだけですね。内容などは気にせずに勝つということを意識させて、この1週間取り組んでいきたいと思います。


早大α

MF後藤功輝αチームキャプテン(政経1=東京・早実)

――きょうの試合を振り返ってみていかがでしたか

1試合の入りがすごく悪くて先制点を取られてしまって、みんな焦ってしまったと思います。でも、このチームはオフェンス力が高いチームなので、落ち着いて7点を取れたのが良かったと思います。ディフェンス面で簡単にブレイク取られてしまって崩壊する場面があったので、その課題を来週までに克服したいと思います。

――先制点は痛かったですね

そうですね。試合が始まってすぐだったので。あそこでみんな緊張してしまったんじゃないか、というのはありますね。

――後半に入ってATが機能し始めた印象です

そうですね。初戦を落としたら決勝トーナメントに進むのは厳しくなるので、絶対に勝とうという気持ちだけでやりました。

――きょうの試合での目標は何だったのでしょうか

もちろん決勝トーナメント進出です。一戦一戦勝ち進んで、決勝トーナメントにいくことを目標にしてやってきました。

――2試合目を振り返ってみていかがでしたか

1試合目の反省として、簡単にブレイクを取られたというのがあったんですけど、あまり修正できていなかったかな、と思います。簡単にいかれてしまって、もったいないところで取られてしまったので、反省は残る試合でしたね。

――来週の決勝トーナメントに向けて意気込みをお願いします

課題が明確になっているので、そこを潰して、絶対に優勝したいと思います。

AT菊地智貴(政経1=東京・早大学院)

――きょうの予選にはどのような気持ちで臨まれましたか

サマーステージで優勝していたので、優勝チームとして全力で一試合一試合を圧倒する気持ちでいました。

――1試合目の成蹊大αとの試合は、開始後すぐに先制されてしまうなど相手の勢いに押される場面もありましたが、後半はワセダのペースでゲームをつくれたような印象でした

1試合目は、みんな緊張感もあって固くなっていたのですがそんな中でも前半勝ち越して追われたので、後半からはワセダのペースをしっかりつくることができました。

――2試合目は終始ワセダのオフェンスが続いており、最少失点に抑えましたが振り返っていかがですか

第2クオーター(Q)から本調子だったので、次の決勝リーグの課題として第1Qからワセダのペースで点を重ねられるようにしていきたいです。失点に関しては、ブレイクも取られなかったですし、一人一人の役割というのを1試合目で確認して2試合目に臨めたので、ディフェンスはすごく良かったと思います。

――菊地さんご自身は両試合合わせて4得点を挙げ、勝利に大きく貢献されていました

自分の仕事として点を取ってチームを落ち着けるということがあるので、どちらの試合もチームの1点目を取れて大きな仕事ができたのかなと思います。

――決勝トーナメントに向けて意気込みをお願いします

4連覇がかかっているのでワセダの誇りを胸に全力で戦ってすべての試合で圧倒して優勝したいと思います。


早大β

AT高楠和志βチームキャプテン(スポ1=茨城・清真学園)

――どのような意気込みできょうの試合に臨まれましたか

いままでの練習や練習試合を振り返って、自分たちのやりたいことをできていないことが多かったので、しっかり自分たちのやるべきことをやるということを念頭にこの試合に臨みました。

――16時20分からと1試合目の開始時刻が遅かったのですが、コンディション調整で難しい点はありましたか

βは朝東伏見で練習してから来たので疲労が溜まっていた選手もいたようですし、練習が終わってから移動まで時間があったので、そこの時間の過ごし方の難しさはありました。

――1試合目の明大αとの対戦は、何とか逃げ切り見事勝利しましたが振り返っていかがでしたか

まず勝つということを目標にしていたので、明大αに勝ち切ったということは良かったです。しかしその中でも自分たちのやりたいことというのはできてなかったので、日体大α戦ではそこをしっかり突き詰めてやるように心がけました。

――2試合目は日体大αのオフェンスの時間が長かった一方で、後半残り2分でご自身の得点もありました

日体大はパターンとしてスペースを空けて攻めるというのをよくするチームなので、まずそのパターンをさせないということを目標に挑んだのですが、いらないイージーミスが連発してボールポゼッションが全部日体大にわたってしまいました。それでオフェンス時間も短くなって、最後にようやく決めることができたのですが遅かったかなという感じです。

――きょうの試合を振り返って、チームとしてまた個人として、得られた課題があればお聞かせください

やりたいことをしっかり確実にできるようにということと、いらないイージーミスを無くしていくことですね。明大αにも勝つことができましたし、これまでやってきたことというのは間違いではなかったので、精度を高めていきたいです。

AT太田雄斗(人1=神奈川・日大)

――予選敗退となってしまいましたが、きょうの試合を振り返っていかがですか

サマー(ステージ)はαチームで活動していたので優勝できましたが、その後僕自身は膝の手術をしました。ぎりぎり復帰してβチームでやってきて、ケガ上がりの自分を受け入れてくれたβチームに対して最後ふがいない結果になってしまいました。ATとして点を取り切れなかったことは本当に申し訳ないなと思っています。それなりの準備はしてきたのですが、最後及ばなかったですね。

――接戦となった明大α戦ですが、太田選手の得点もあり勝利しました

練習試合で負けている相手だったので、個人的にはリベンジしたいという気持ちもありました。試合前からチームで決めていた攻め方がそのままできて、点を取ることができました。普段自分たちがやっていることがちゃんとできたので、勝てたのかなと思います。

――一方で2試合目は難敵・日体大α相手に攻めあぐねてしまいました

前半終わった時はまだいけるなと思っていましたが、後半になるにつれて自分自身もATとして落ち着かせないといけないところを、いつも通りのプレーができずに自分で行ってしまったり、急いでミスを犯してしまったりということがありました。普段通りのプレーができなかったことが後悔ですね。

――ハーフタイムでは小菅コーチからお話はありましたか

日体大は特徴があるので、その特徴を分かった上でディフェンスをしなければいけなかったのですが、それができていませんでした。そのことをちゃんと徹底するようにという話と、まだ2点差だったのでいけるぞと激励をいただきましたが、その期待に応えることができなかったです。悔しいです。

――来年にはあすなろカップがありますが、今後のラクロスへの意気込みをお願いします

この悔しさを忘れないで、個人的にはもう一度上のチームでできるように頑張りたいです。きょうは予選敗退というかたちで終わってしまいましたが、ここまで指導してくれた小菅さんなど学生コーチの方にために、もう一度サマーと同じように優勝できるように練習していきたいです。


早大γ

DF高橋直哉γチームキャプテン(スポ1=大阪・桜塚)

――いまの率直な気持ちを教えて下さい

悔しいです。

――どういった目標でこの試合には臨んだのでしょうか

決勝トーナメントにいって勝ち続けることです。

――チームキャプテンとして意識していたことはありますか

ぼくはこのチームのオフェンス、ディフェンスの攻め方、守り方の象徴という意味でキャプテンになったので、強さという部分でだれにも負けないという気持ちで、みんなを引っ張っていこうというのは常に思っていました。

――試合を振り返ってみていかがでしたか

全然勝てる試合だったと思います。負けた試合はいつも通りのプレーができていなくて負けてしまいました。東大戦は決め切らなければいけないところで決め切れなかったのが敗因だと思います。シュート本数はこちらのほうが多かったですし、流れ的には勝てた試合だったと思うので、とても悔しいです。

――2試合目の東京理科大戦はいかがでしたか

勝つつもりでいったんですけど、さっき言ったようにいつも通りのディフェンスができなかったのが敗因だと思います。ディフェンスが崩れたところを相手に突かれて、点を連続で決められてしまったな、と。オフェンスに関しては良かったと思うんですけど、ディフェンスで崩れて負けにつながってしまったと思います。

――次の新人戦はあすなろカップですが、それに向けての意気込みをお願いします

あすなろではチームも変わるんですけど、γのメンバーのそれぞれが成長できる部分もあると思うので、個人個人でしっかり反省して、次につなげていきたいと思います。あと、学生コーチの翼さん(MF河原翼、スポ4=大阪・早稲田摂陵)のおかげでγがこれだけ戦えるようになったので、翼さんにはとても感謝しています。

G瀧口優貴(政経1=東京・早大学院)

――決勝進出を惜しくも逃しましたが、いまのお気持ちは

率直に言うと悔しいです。2試合目は自分たちのラクロスができなくて負けたので、本当に悔しいです。学生コーチをせっかく4年生が名乗り出てくれたのに、勝たせてあげられなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。

――涙を見せるチームメートもいました

それも4年生を勝たせてあげられなかったことや自分たちのラクロスができなかったことが原因だと思うので、この悔しさをバネにして、もっと練習してうまくなりたいです。

――反省点としてはディフェンス面でしょうか

マークを付けるベタ張りの練習をしていなくて、組織的なディフェンスができませんでした。

――初戦は終盤に同点に追い付きましたが、振り返って

初戦は自分たちのやりたいディフェンスも結構完璧にできていて、オフェンスも攻められていました。でも2試合目も攻められた部分はありましたし、ディフェンスも守り切れた部分はあったと思います。

――ゴーリーとしてDF陣にどのような指示を出していましたか

1試合目は割と指示を出せていましたが、2試合目はベタ張りで崩れてしまったので、組織的なディフェンスの指示ができませんでした。

――今大会に向けて取り組んできたことは何でしょうか

うちのチームはパスが下手なので、1対1で相手を抜いて、そのままゴールに向かうことをメインにやってきました。あとは切り替えや運動量、激しさを意識してやってきました。ゴーリーとしては、ボールを止めてオフェンスまでつなげることを意識していました。

――あすなろカップに向けて修正していきたい点は

この大会を通してγチームは1対1が強くなったと思うので、クロスワークや組織的な部分を上げて、あすなろカップでは自信を持ってプレーできるように練習に取り組んでいきたいと思います。

――今後の目標を教えてください

あすなろカップ優勝はもちろん、全日本選手権での優勝が一番の目標です。それに向けてまだ個人のスキルが足りないので、それを上げていきたいです。