レスリング部

2015.12.13

ゴールデンGP決勝大会 11月27・28日 アゼルバイジャン・バクー

多胡島&香山、中東・アゼルバイジャンへ

 早大の男女のエース、多胡島伸佳(スポ3=秋田・明桜)と香山芳美(スポ2=東京・安部学院)。これまでも海外遠征を多く経験してきたこの二人が今回参戦したのは、中東のアゼルバイジャンで開催されたゴールデンGP決勝大会。優勝賞金1万ドル(約125万円)をかけた大きな大会だっただけに、非常にレベルの高い試合が予想された。共に優勝争いには絡むことができなかったものの、自分の実力が海外でどの程度通用するかを改めて実感。今後のモチベーションにもつながる経験となったはずだ。

 7月のスペイン・グランプリにて国際大会初のメダルを獲得した多胡島。2位という好成績を残したものの、内容の面だけ見れば差があった試合だったという。そこで今回は「結果より内容を重視して臨みました」と多胡島。1回戦ではロンドン五輪優勝の選手にテクニカルフォール負け、3位決定戦ではカナダの選手に2-8で負けと1勝もできず、結果は満足のできるものではなかった。だが、「勝利するうえで必要なズルさを体験できたのは非常に大きかった。勝利に貪欲になるというのはどのような事なのかを実感できた」と振り返るように、内容から学び得たものは大きかったようだ。

 8月の世界ジュニア選手権で惜しくも優勝を逃し、悔しい思いをした香山。今回は自身にとってことし3回目の国際大会、さらにシニアとして挑む初めての大会でもあった。普段の60キロ級から階級を落とし、オリンピック階級の58キロ級に出場。初戦では昨年の世界学生チャンピオンに9-4で勝利を挙げ、「自信がついた」と述べる。しかしそれだけでは飽き足らず、テクニカルフォール負けを喫した2回戦については、「今回もパワー不足。技術面では負けた試合も、自分の攻めの形が出来ればポイントが取れたと思うので、徹底して強化していきたい」と、反省と課題を口にした。

 中東の地で日本人選手として奮闘し、多くの収穫を得た二人。さて、いよいよ年内ラストには日本の最高峰の舞台である天皇杯全日本選手権が待っている。海外を経験している身として、また優勝候補の筆頭として、国内だけにとどまらない経験値を思う存分に発揮し、最高のパフォーマンスを披露できるか。多胡島と香山は再び勝ちに貪欲に、あらゆる相手にもひるまず立ち向かっていくだろう。

(記事 寺脇知佳)

結果

男子フリー

▽70キロ級   多胡島        8選手中5位

女子

▽58キロ級   香山         14選手中8位

コメント

多胡島伸佳(スポ3=秋田・明桜)

――今大会はご自身にとってどのような大会ですか

初めてのシニアの大会でした。また賞金付きの大会という事で、他の選手のモチベーションも普段の試合とは異なっていたと思います。

――どのような目標を持って臨みましたか

非常にレベルの高い試合になる事は予想できていたので、その上でいかに多くの経験、学びを得て帰って来られるか、と結果より内容を重視して臨みました。

――結果についてはどう捉えていますか

1勝も挙げられなかったので、全く満足できるものではありません。

――試合内容について振り返りをお願いします

1回戦の相手はロンドン五輪優勝の選手でした。その中で世界を獲るとはどういうことなのか、ということを肌を合わせることでしか感じられない経験として学ぶことが出来ました。3位決定戦は試合を終えて正直勝てると感じた相手だっただけに、試合前からもっと貪欲に勝ちにいかなかったのが反省です。

――いままでの国外の試合とはなにか違った点はありましたか

賞金大会ということで選手のモチベーションは一様に高かったように思います。またアゼルバイジャンはレスリングも盛んであり、試合会場の盛り上がりも高かったです。

――収穫点はどういった部分ですか

勝利するうえで必要なズルさを、自分がされた身として体験できたのは非常に大きかったです。勝利に貪欲になるとはどのような事なのかを実感できたのが大きな収穫です。

――今後の国外の試合に向けての目標をお願いします

今回の遠征で海外の試合は4回目になり、試合にもだいぶ慣れてきました。あとはその余裕をパフォーマンスの向上に繋げ、まずは表彰台に安定して乗るような選手になりたいです。

――最後に、次の天皇杯全日本選手権に向けての意気込みをお聞かせください

今度は勝たなければいけない試合なので、今回学んだ貪欲さ、ズルさを試合に活かして優勝したいと思います。

香山芳美(スポ2=東京・安部学院)

――今大会はご自身にとってどのような大会ですか

初めてのシニアの世界レベルの大会で、オリンピック階級の58キロ級での出場も国内外で初めての大会でした。自分の実力がどの程度通用するか試したいと思いました。

――どのような目標を持って臨みましたか

本来であれば全日本の優勝者が出場する大会です。選んでもらったからには最低限メダルは取ろうと思って臨みました。

――結果についてはどう捉えていますか

自分の思っている以上に差を感じました。初戦で昨年の世界学生のチャンピオンに勝てた事は自信になりました。

――試合内容について振り返りをお願いします

国際大会ではいつも感じるのですが、今回もパワー不足でした。技術面では負けた試合も、自分の攻めの形が出来ればポイントが取れたと思うので、徹底して強化していきたいです。

――いままでの国外の試合とはなにか違った点はありましたか

一番は階級だと思います。普段は非オリンピック階級の60キロ級ですが、今回はオリンピック階級の58キロ級での出場でした。メンバーも世界選手権とほぼ同じでしたし、オリンピック階級はレベルが高かったです。

――収穫点はどういった部分ですか

まだ全日本を取っていない段階で遠征に参加させてもらって、現時点で世界との差を感じられた事です。今後のモチベーションにも繋がりましたし、いい経験になりました。

――今後の国外の試合に向けての目標をお願いします

まずは、日本で優勝してから国際大会に行きたいです。そうすれば結果はついてくると思います。

――最後に、次の天皇杯全日本選手権に向けての意気込みをお聞かせください

昨年は3位に入っているので、最低でもそれ以上は行かなくてはいけないと思っています。来年度からはジュニアの試合も無くなりますし、今後の国際大会のチャンスをつかむためにも勝ちにいきたいです。