バレーボール部

2015.12.09

第68回全日本大学選手権 12月6日 東京・大田区総合体育館

フルセットを制し、笑顔の銅メダル

 「勝って笑顔で終わりたい」。中大に敗れた準決勝の試合後、山口頌平副将(スポ3=長崎・大村工)はこのように話した。日本一には届かなかったが、二人の4年生にせめてメダルを。チームが一つとなり、臨んだ3位決定戦。相手は前回大会の準々決勝でフルセットの末に敗北を喫した明大だった。第1セットを大差で失ったが、守備が安定した第2セット以降はセンターを中心としたコンビバレーを展開する。セットカウント3-2(15-25、31-29、25-15、23-25、15-13)のフルセットで勝利を収め、昨年の雪辱を果たした。

 『明治大』と書かれたスコアボードの点数だけが大きくなる。第1セット、緊張と疲労で明らかに動きが重かった。今大会を通じて安定していたレシーブがジャンプサーブで簡単に崩されてしまう。サイドにトスが集まる単調な攻撃となり、10点差でこのセットを失った。セット間に手を叩きながら声を掛け合う選手たち。迎えた第2セットでは相手のスパイクに対して組織的なディフェンスが機能し、センターの福山汰一主将(スポ4=熊本・鎮西)と加藤久典(スポ3=東京・早実)を軸に攻撃を組み立てる。しかし、流れはリベロを中心に粘り強い守備を見せる明大に傾いていた。20-24の4点ビハインド。追い詰められたが、誰一人として諦めなかった。福山のブロックや相手のミスでジュースに持ち込むと、最後は加藤がネット際のボールをダイレクトで決める。このセットを取り、試合を振り出しに戻した。

攻撃の中心としてクイックに入る福山主将

 センターを積極的に使って時間差攻撃を展開する早大と、堅守からテクニックのあるサイドアタッカーが得点を重ねる明大。1セットずつを取り合い、試合は前回大会と同様にフルセットとなった。立ち上がりは早大が試合を優位に進めるが、ミスが出た中盤以降はリードされる。「攻めるぞ、攻めるぞ」。大きな声で鼓舞するエースの喜入祥充(スポ2=大阪・大塚)。厳しい局面でも選手たちは強気にプレーした。加藤がブロッカーにマークされながらもクイックを決め、後藤光明(社3=東京・早実)は身を投げ出しながらレシーブする。終盤のブレイクで、早大が逆転した。14-13。そして、ついにその瞬間が訪れる。相手のジャンプサーブを後藤がレシーブし、ボールがセッターの山口に返った。背番号1が跳び、コート上の誰よりも高い場所へ到達する。「サーブレシーブの前から頌平は自分に上げると思っていた」。自らのため、唯一の同期である阿部あずさアナリスト(スポ4=神奈川・洗足学園)のため、そして早大男子バレーボール部に関わる全ての人のために――。福山は右腕を振り抜いてスパイクを突き刺すと、一度天井を見上げてから雄叫びを上げた。喜入はその場に座り込んでガッツポーズをし、リベロ交代でベンチに退いていた加藤が涙ながらコートに戻ってくる。次々と選手が駆け寄り、歓喜の輪ができた。寄りかかるように近づいてきた山口の肩を叩く福山には、優しい笑顔があった。

フルセットの末に勝利を収め、チーム全員で喜びを分かち合う選手たち

 「練習してきたことは間違っていなかったのだと分かった」。今大会をこのように振り返った松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)。先頭に立ってチームを統率する福山を阿部らスタッフと下級生がサポートし、プレーでは高い守備力を基盤にセンターを多用する方針を貫く。2年ぶりの優勝とはならなかったが、この一年間の積み重ねが3位という成果になって表れた。銅色のメダルを首からかけ、明るい表情を浮かべる27人のバレーボーラー。最後は、笑顔で終われた。

(記事 渡辺新平、写真 谷口武、吉原もとこ)

早大男子バレーボール部

セットカウント
早大 15-25
31-29
25-15
23-25
15-13

明大
スタメン
レフト 喜入祥充(スポ2=大阪・大塚)
レフト 藤中優斗(スポ1=山口・宇部商)
センター 福山汰一(スポ4=熊本・鎮西)
センター 加藤久典(スポ3=東京・早実)
ライト 田中健翔(スポ3=熊本・鎮西)
セッター 山口頌平(スポ3=長崎・大村工)
リベロ 後藤光明(社3=東京・早実)

個人賞

MIP賞(3位決定戦) 福山汰一主将(スポ4=熊本・鎮西)

ベストスコアラー賞   福山汰一主将(スポ4=熊本・鎮西)

ブロック賞       福山汰一主将(スポ4=熊本・鎮西)

サーブ賞        福山汰一主将(スポ4=熊本・鎮西)

スパイク賞       加藤久典(スポ3=東京・早実)

スパイク賞の加藤(左)と、MIP賞に加えて3つの個人タイトルを受賞した福山

コメント

松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)

――明大に見事雪辱を果たせられましたが、いまのお気持ちは

全日本インカレ(全日本大学選手権)なので内容はともかく、勝てて3位になれたということは非常にうれしく思います。

――きょうの試合を見ていていかがでしたか

第1セットは緊張していたのか、勝ちたいという思いが強すぎたのか、自分たちらしさを失っていたかなと思いますね。攻めにしても守りにしても、攻める気持ちを忘れてしまったかなという感じを受けました。それが結果的に点数(15-25)となって表れて、1セット目が終わりました。

――第1セットも追い込まれてから粘りました

あのあたりも自分たちがこれまでやってきたように声を出して、一人一人じゃなくチームでボールを追いかける、攻めるということをずっとやってきていたので、ようやくそれが分かり始めたんじゃないかなと思いました。

――第1セットを終えて、その後の見通しというのはいかがでしたか

僕の中では、これ以上は悪くならないだろうと。ある意味(チーム状態が)底まで行ってしまったので、あとは上げてあげるだけだなと考えていました。普段は何もしないですけれど、立ち上がって鼓舞したりしました。勝ち負けの世界なので、自分のスタイルを貫くというよりは、一部員としてそういう声掛けをしました。

――第2セットは20-24から追い付き、セットを奪いました

24点目を取られた時には本人たちも諦めるのかなと思ったけれど、そこから攻め返してセンター中心の自分たちのバレーをできたので、ようやく結果が出たセットでしたね。

――きょうは福山汰一主将(スポ4=熊本・鎮西)の打数が多かったですが、そういう攻め方だったのでしょうか

そうですね。最終的にはセンターの福山と加藤(久典、スポ3=東京・早実)を中心に、そこが決まって初めてサイドの攻撃が決まるというのがうちの勝ちパターンだったので、そういう意味では、真ん中の攻撃が決まっているうちは二人にボールを集めろという指示は出していました。

――連続得点を奪われている間は、きょうも福山主将が後衛のローテのときが目立ちましたが

5連続失点などがあった時もそうでしたが、チームの柱が抜けてしまうと「俺が俺が」という人がいなくなってしまって、どうしていいか分からないというのが続きましたね。私もその際は立ち上がって指示は出しますが、指示を聞くどころではなく、狭い視野になってしまったかなというのはありますね。

――第2セット途中から加賀優太選手(商2=東京・早実)を起用されました

龍谷大戦の時もそうでしたが、加賀の良さは雰囲気はもちろん、リーグ戦を経験しているので、本人の実績も十分買っていました。(田中健翔の不調で)ライト攻撃が少なくなり、レフトとセンターにブロックが集まってきたので、攻撃の幅を広げさせるために加賀を入れました。

――加賀選手のプレーはいかがでしたか

きょうは彼も少し気負っていて、いつもは高いところからコートの奥の方に打っていたのが、ネットの通過点が低くてブロックに引っかかったりしてしまいました。それを見ても、自分で決めに行きすぎているのかなとは感じましたね。

――昨年に続きフルセットとなりましたが、第4セットを取られた時に何か考えたりはしましたか

今回はなかったですね。本当は第4セットを取ってゲームを終わらせなければいけなかったけれど、すでに第5セットの最初の1点をどうするかの指示は出しました。

――その時のチームの雰囲気も悪くはなかった

悪くなかったですね。これはいけそうだなという雰囲気はありました。ただ、山口(頌平、スポ3=長崎・大村工)も加賀も調子が悪くなっていて、体のことは心配でしたね。

――試合を決める15点目は、福山主将のクイックでした

やっぱりあの場面は、私がセッターだったとしても福山に上げていますね。福山しかいないという場面だったので、よくぞ上げてくれた。さすが山口の配球だと思っています。

――2年前の決勝もエースの七里幸洋氏(平26社卒)で締めましたしね

そうですね。そういう終わり方をしてくれていますからね(笑)。チームの柱に最後は上げて、止められたらしょうがないという覚悟が彼の中にもあったのだと思います。

――きょうの勝因として挙げられることは

明大もリベロの瀧野頼太くんを中心に非常に守りが固かったですが、その後の決め手に欠きましたね。その分うちはセンターで決めるというかたちがはっきりとしていたので、そこも勝敗を分けた差かなと思っています。

――3位で大会を終えましたが、福山主将にはどのような言葉をかけてあげたいですか

プレーヤー1人、女性のアナリスト1人という代で、誰にも相談できずに非常につらい4年間だったと思います。でもその中で、文句ひとつ言うことなく、逆に4年生になったらすごく変わってくれて、素晴らしいリーダーになったことに驚いています。やっぱり汰一だなと。僕からもありがとうございますと伝えてあげたいです。

――もう一人の4年生、アナリストの阿部あずささん(スポ4=神奈川・洗足学園)に対しては

元々頭のスマートな子だったので、アナリストという仕事に関してもストイックに一つ一つ細かいところまで自分にストレスをかけながらチームのために貢献してくれた、素晴らしい女性でありアナリストであると思います。彼女がいなければ2年前の優勝もなかったし、ことしの第3位もなかったと思っています。チームにいなくてはならない存在だと思っていますし、私も全面的に信頼を置いていました。

――スパイク賞を受賞した加藤選手もきょうは尻上がりに調子を上げていったように見えましたが

加藤もサーブミスもなく、クイックに関してもいい場面で決められていたので、彼も自信につながったのではと思います。

――福山主将は個人3冠に輝きました

驚きもありますが、自分がチームを引っ張らなくてはいけないという責任感が、数字となって表れたのだと思います。

――3位という結果ですが、今大会を総括して

準決勝(の中大戦)が事実上の決勝だとは思っていたので、その部分で中大に1セットは取れたものの、負けたことに対しては非常に悔しいし、力不足を感じました。ただ負けた後の3位決定戦においては、序盤こそ良くなかったですが、その中でも悪い自分たちをコントロールして、いい状態に持っていけたので、練習してきたことが間違っていなかったのだと分かりました。

――フルセットの龍谷大戦などを経て、選手たちもたくましくなっていったのでしょうか

そうですね。一戦一戦力を付けていくというのは、まさにこのことです。優勝した時も筑波大戦のような苦しい戦いをした後で、それがあっての優勝でした。力が付いての第3位だったのだと思います。

――まだ天皇杯が残っていますが、本年度のチームはどのようなチームでしたか

福山を中心にいろいろな話し合いやミーティングを非常に活発にできていたチームでした。3年生も大人な人たちが多いものですから、その部分で実際の学年は1つ下ですが、3年生も4年生の役割を担えていたと思います。4年生は1人にも関わらずまとまれていたのは、3年生の頑張りも大きかったです。

――ことし最後の大会、天皇杯に向けての意気込みをお願いします

インカレが終わりましたが、今度はVリーグのチームと戦うところまではまずは進まなければいけないので、まずは近大を下し、現在リーグ戦連勝中の豊田合成に挑みたいなと思います。

福山汰一主将(スポ4=熊本・鎮西)

――3位に入りMIP賞を受賞しましたが、いまのお気持ちをお聞かせ下さい

きのう優勝を逃したので、3決で勝ったチームと優勝できるチームの二つしか勝って終われないので、その中でしっかり勝ちを得たことでみんな自信にもなったと思います。ことしは1位にはなれなかったですけど、こうやってセンターコートに戻ってこれたので本当に良かったと思います。。

――きょうは試合前は疲労からかチーム全体として体が重そうに見えました

ストレートでほとんど終わっていないので、その中で一人一人しっかりと体調管理とかもしてくれたので後輩には感謝したいと思います。

――第1セットは相手のサーブに崩されてしまいましたが、振り返ってみていかがですか

1セット目はボコボコにやられました。サーブレシーブが機能すればうちのコンビバレーで正直怖いところなんてほとんどないと思うんですけど、そこでしっかりと2セット目から徐々に立て直せていけたのでその点では彼らの能力は軸さえぶれなければしっかりとしたものがあるので、来年はそこだけ気を付けてもらえれば優勝できるのではないかと思います。

――第2セットでディフェンスを立て直すことができた要因というのは何でしょうか

1セット目20-10くらいまでいったので、正直このセットで追いつくのは無理かなと思っていました。全部こっちが15点も取るのはきつかったので、とりあえずサイドアウトを一つずつ取るのを指示しました。連続失点を与えずに1点1点切っていけば、流れというものは切れてどっちにも流れが傾きません。そこでラリーをいかに取るかで流れが変わってくると思うので、1本ずつしっかりと切っていこうということでした。ブロックが機能してワンタッチをかけて(終盤に)5点取れたので、その点で1セット目の終盤でこちらのペースといいますか相手のペースになりませんでした。そこを気を付けられたので2セット目は大丈夫だったのかなと思います。

――普段はあまり感情を表に出すことはありませんが、きょうは大きな声を出されていたり、ガッツポーズも大きかったと思います。やはりそれだけ気持ちが入っていたということでしょうか

そうですね。1位取れなかったので、正直自分が阿部ちゃん(あずさ、スポ4=神奈川・洗足学園)にできるのはメダルをかけてあげることだけなので、きょうは絶対に負けたくないという気持ちがありました。自然に出たという感じですかね。

――第2セットのタイムアウトの際に藤中優斗選手(スポ1=山口・宇部商)に声を掛けていましたが、どのような内容だったのでしょうか

彼は何でだかよく分かりませんが2セット目からテンパって黙り込んでしまったので、とりあえずキャッチを返すことをまずさせました。声を掛けたのは自分の仕事をしろというふうに言っただけです。彼は1年生で周りのことを見てられませんが、自分のプレーをやってくれればこっちの流れになります。そこら辺をしっかりとしてもらえれば良いと思って、立て直そうと思ってあそこで声を掛けました。

――最後の1点を挙げた瞬間の気持ちをお聞かせください

きのうもそうでしたが、サーブレシーブの前から頌平(山口副将、スポ3=長崎・大村工)は自分に上げると思っていました。そこで上がってくる状態で、トスを高めでいくか早めで打つか迷ったのですが、高めで明治戦やってきたので、ここでいきなり早いのを打つといけるかなと思っていたので早めを要求しました。ジュースになったらちょっとやられると思っていて14点目を先に取ったので、ここは絶対に決めてやろうと思っていました。

――先ほどもお話にあったように、きのうは阿部アナリストにメダルをかけてあげたいということをおっしゃっていましたが、喜んでいただけましたか

直接的には彼女に言っていないので分かりませんが、それでもきょう勝てたことで本当に良かったんじゃないかと思います。

――天皇杯では近大、勝ち進めば豊田合成との試合になりますが、意気込みをお聞かせください

(豊田合成とは)練習試合でもやってきましたが、企業合宿のときに比べたらうちはまだまだ強くなっていると思います。そこで一つでもVに勝って1千万に近づければいいと思います。

――ベストスコアラー賞とサーブ賞、ブロック賞を受賞されましたが、いまのお気持ちをお聞かせください

リーグ戦みたいに狙っていたわけではないのですが、これも運の巡り合せかなと思うのでありがたくもらっておきたいと思います。

阿部あずさ(スポ4=神奈川・洗足学園)

――率直ないまの気持ちを教えてください

勝てて良かったです!

――ベンチで観ていて、きょうの試合はいかがでしたか

正直、負けるなと思っていました(笑)。

――勝ちを意識し始めたのはいつ頃からですか

何回も勝てると思い、何回も負けると思いました。

――スタンドから観ていたきょねんと、ベンチから観ていたことしとでは感じ方などに違いはありましたか

ベンチの方が直接指示も出せるし、選手の顔色も見えるので、より的確な指示が出せるなと感じました。

――最後の得点は福山汰一主将(スポ4=熊本・鎮西)が決めました

絶対福山くんに(トスが)上がるなと思って、もしかしたらドシャットされるかなとも思いましたが、いつもよりワンテンポ早く打ったので、良かったです。

――唯一の同期の福山主将に何かかけたい言葉はありますか

同期は私たちだけでしたが、福山くんじゃなかったらやってこられなかったと思います。福山くんで良かったです、ありがとうございます。

――アナリストとして入部した経緯を教えていただけますか

高校生の時に、全日本女子代表のアナリストの渡辺啓太さんという方に憧れました。自分は高校までプレーヤーとして高校でバレーボールをしていましたが、全然強いチームではありませんでした。強いチームでアナリストをやりたいなと思い、早稲田大学を受験してバレーボール部に入りました。

――2年目には学生日本一に輝き、その功績も大きかったと思いますが

私が入るまではデータがなくて、2年間でデータの基礎ができて、選手にもうまく伝えられるようになりました。最初の取り組みだったので、ある程度基礎ができていれば後輩もやりやすかったと思いますが、全部1からのスタートでした。すごく大変なこともありましたが、2年目で優勝できた時も選手が感謝の言葉をかけてくれて本当にやって良かったなと思いました。

――ことしも東日本大学選手権では優勝しましたが、4年生になっての優勝と2年時の優勝とでは感じ方も違いますか

2年生の時もアナリストとしては長でやってきましたが、先輩との距離もまだありました。でも4年生になってからはチームの中心として指示できたので、そういう面では福山くんがみんなにうまく伝えてくれたりしたこともあって、自分が意見を言いやすい環境にしてくれました。ことし1年間の方が、ちょっとはみんなの役に立てたかなと近くで感じられました。

――4年間を振り返っていかがでしたか

4年生になってからは後輩にも恵まれたし、毎日が楽しかったです。みんなに感謝だし、自分が作ってきたものを後輩たちがこれから下に伝えていってほしいなと思います。

――現体制では最後となる天皇杯がこの後控えています

天皇杯は賞金1000万円を狙います。そうしたら福山くんと500万円ずつ分けられるので(笑)。後輩の分はないです。そこは同期2人で良かったなと思える部分です(笑)。

山口頌平副将(スポ3=長崎・大村工)

――3位おめでとうございます。いまのお気持ちをお聞かせください

この大会はみんなで日本一になるのを目標にことし一年取り組んできて、それを実現させたかったなっていうのはあるんですけど、きのう負けてしまいました。でも気持ち切り替えて、最終日に試合できるっていうのも4チームだけだし、勝って終われるのは2チームだけなので、勝って終わって、4年生に銅メダルかけてあげようという話をみんなでしてきょうの試合臨みました。それがかなってみんなで笑って終われて良かったなと思います。

――第1セットは思うようにレシーブが上がらず難しいトスワークとなりましたがどのようなことを心掛けていましたか

本当に崩されてしまいました。向こうはブロックとレシーブの関係が良いので、サイドサイドの単調な攻撃になったらあっちの思うツボだなと試合前から思っていたんですけど、サーブで崩れてこっちが相手の仕掛けにうまくはまってしまいました。それでも2セット目以降はもう一回気持ち切り替えてしっかりとレシーブを返してくれました。やっぱり連戦の疲れもあり、ケガ人もいたため、いつものポジションじゃないところに入ってる選手もいろいろいて、組み立て的には本当に苦し紛れのトスばっかりでした。気持ち良い状態でスパイカーになかなか打たせることができなかったんですけど、それをよく打ち抜いてくれたなと思います。

――サイドに上げることが多くなったと思いますが、サイドの選手のできはいかがでしたか

常に2枚、3枚ブロックが来る場面が多かったと思うんですけど、よく打ち抜いてくれたなと思います。

――第2、3セットは早大らしいバレーをすることができていましたがいかがでしたか

序盤にちょっと抜けれたので、あっちのサーブもちょっと弱くなりました。やっぱり良いときはキャッチがしっかり返って速攻とか時間差を使うというバレーができるんですけど、レシーブが上がらなかったりしたときにもっとどうやって攻撃を組み立てjればいいのか、スパイカーももっと工夫できるところは工夫してというのが今後の課題になってくるかなときょう感じました。

――フルセットとなりましたが、最終セットはどのような思いで臨みましたか

この前の龍谷大との試合もフルセットで勝って、ことしは結構フルセットでも勝つ試合が多かったし、やり切るんだっていうか、本当にもうマイナスのイメージはなかったですね、みんなで出し切ろうやり切ろうという言葉をみんなでかけあいながら強い気持ちで臨めたのが、終盤で相手にミスが出たりとかそういうことにつながったと思います。

――最後のトスを福山汰一主将(スポ4=熊本・鎮西)に上げるときはどのような気持ちで上げましたか

こっちがもう14点であっちからサーブが打たれるという場面で、自分がサイン出すときには汰一さんしかいないなと思っていました。汰一さんにも何打ちたいですかって言ったらAクイックで行こうっていうっていうことになったので、あとはもう汰一さん信じて、相手ブロックとか関係なしにそこはもう汰一さんに打ちやすい、思いっきり打てるトスを上げることだけ意識して上げました。

――チームが万全の状態ではなく苦しいインカレとなりましたが大会を振り返っていかがでしたか

1試合目からあっさり勝たないといけないチームにジュースでギリギリ勝ったりだとか、関西のあまりやったことのないバレースタイルのチームと戦って手こずったりする場面もあって、本当に苦しい状況が多かったんです。その中で本当にみんなで一つになって、この大会期間中の中でもいろいろチームとしての一つになったりとか、まとまっていくような雰囲気というかそういうのも感じながらこの大会で試合できたと思うし、本当に目指してた金メダルとは色が違いますけど、銅メダルを4年生にかけてあげられたっていうのは本当に良かったなとは思います。

――最後に天皇杯に向けて一言お願いします

さっき、汰一さんとみんなで集まっての話の中で汰一さんが「一応インカレ3位で終われたってことは本当にみんなにありがとう」と言う話がありました。また天皇杯でも近畿大学と当たるんですけど、そこに勝つのはもちろんのこと、次に戦わせてもらう豊田合成さんにも勝ちに行くつもりで、また練習再開したらバンバンやっていくからっていう話がありました。このチームであと何試合かできる機会があるので、やるからには自分もやっぱりキャプテンの意気込みっていうのをみんなでくんで勝ちにいきたいなと思います。

加藤久典(スポ3=東京・早実)

――きのうの敗戦から、気持ちを切り替えることはできましたか

きのう負けてからすぐあしたに切り替えようということをみんなで言っていたので、それが良い方向に向いたのかなと思います。

――昨年インカレで敗れた明大相手でしたが、特別な思いはありましたか

明治というよりも、きょう3位決定戦で勝って4年生を送り出すという気持ちが強かったので、絶対に負けないという気持ちでやっていました。

――やはり、第2セットを取れたことが大きかったでしょうか

1本ずつ我慢してキャッチして真ん中で切っていけば絶対に勝機は訪れると思っていたので、そこが2セット目からできたかなと思います。

――フルセットまでもつれましたが、第5セットはどのような心境でしたか

とにかく自分が全部決めるという気持ちでコートに立ちました。

――きのうは早大の得意とするセンター中心の攻撃ができませんでしたが、きょうは修正できましたか

きょうの試合前のミーティングで、きのうできていなかったクイックをもう一度しっかり使っていこう、そうすれば負けないはずだという話をしていて、きょうそれができたので良かったです。

――試合後は涙も見られました

一年間いろいろと辛い状況とか苦しい状況とかがありましたが、きょう良いかたちで終われたので、みんな込み上げてきたのかなと思います。

――福山汰一主将(スポ4=熊本・鎮西)、阿部あずさアナリスト(スポ4=神奈川・洗足学園)に対してはどのような思いですか

二人という少ない中で一所懸命引っ張ってくれたので、その恩返しができたらいいと全力で、全部決める気持ちでコートに立ちました。

――最後に、天皇杯に向けた意気込みを聞かせてください

ことし最後の試合なので、一戦一戦全部勝てるように向かっていく気持ちで頑張りたいと思います。

後藤光明(社3=東京・早実)

――第1セットのレシーブを振り返っていかがですか

1セット目は正直硬かったので1セット目から自分の良いプレーを出すことができなかったのは反省です。

――3位になった今のお気持ちは

結果は勝ちは勝ちなので汰一さん(福山主将、スポ4=熊本・鎮西)や阿部さん(あずさ、スポ4=神奈川・洗足学園)にいままでお世話になったという感謝を銅メダルという形にできたのでうれしいです。でも内容を振り返ると決して良い内容で勝ったわけではないので反省点が残っています。

――一番の反省点は

取られなくてよいところで連続失点してしまいました。自分たちに流れがあって点差が開いていたのに詰められて苦しい展開になってしまったのが反省です。そこを一本で切れるようにしたいです。

――2セット目以降ブロックとレシーブの関係が良かったと感じましたが、何か対策などはありましたか

相手のスパイカーは全体的にブロックの上からではなく、ブロックの脇を打ってくる選手が多かったのでそれを意識したら型にはまったという感じです。

――疲労もたまっていたと思いますがいかがでしたか

正直疲労がたまっているのは分かるのですが、スパイカーはもっと跳んだり跳ねたりしてきついのです。リベロの自分がそんなことできついとわがまま言ってられないので頑張ろうと思いました。みんな、どこのチームもきついので勝つために頑張りました。

――5セット目の最後の粘りのレシーブは振り返っていかがですか

落としたら相手に1点取られてしまうので意地で粘って上がったのは良いことでしたし、いままで練習してきたのが試合で出たのかなと思います。

田中健翔(スポ3=熊本・鎮西)

――激闘を制し3位となりました。いまのお気持ちをお願いします

本当にもううれしいの一言ですね。目標は全日本インカレ優勝で日本一にという目標だったんですど、結果はどうあれ3位で最後勝って終われたことはうれしいですね。

――きょうの試合はどのような思いで臨まれましたか

きょうはもう本当に自分はもう出るか出ないかっていうのはどっちでもよくて、もちろん準備はしていましたけど、勝てるチームで汰一さん(福山主将、スポ4=熊本・鎮西)には行ってくださいと。本当に監督もキャプテンも優しい方なので自分のこと気づかってコートに立たせようとしてくれるんですけど、勝てるチームで勝ちたいっていうのが一番だったので、それだけは二人に伝えておきました。

――1、2セット目は苦しい展開の中で加賀優太選手(商2=東京・早実)と交代になりましたがどのような思いでしたか

本当に悔しいと一言でしたね。今大会ではもうケガしたっていうのもありますけど、ケガしたという時点で僕は戦力外みたいな感じでした。本当にチームのために、汰一さんのためにというのがあり、プレーできなかったので悔しい思いでいっぱいでした。

――交代のとき加賀選手に何か声をかけられましたか

試合前から思いっきりやってくれ、頼むぞと。今大会通して加賀と山﨑(貴矢、スポ2=愛知・星城)には準備をしといてくれ、自分が全然できないから頼むぞということはずっと言っておいたので、それでちゃんと山﨑も初戦では出てくれたし、加賀も良いところ、結構場面的には緊張するだろうなというところでよくやってくれたなと思います。

――外から見ていてコートの中はどのように見えましたか

やっぱりもう連戦続きでみんな疲労困憊(こんぱい)でした。自分にはもう声を出して励ますことだったりとか、データを言うということしかできなかったので、ひたすら声を掛け続けました。

――最終セット苦しい場面で再びコートに立つこととなりましたが、どのようなことを心掛けてコートに入られましたか

もう、本当最後ああいう場面になると気持ちかなと。どっちの気持ちが出るかだと思ってるので、コートに入ったところで僕が決めれるっていうのはなかったのですが、ただ声を出して相手に圧力をかけて励ますということを考えてしっかり入りましたね。

――最後の1点を福山主将が決める瞬間をどのような思いで見つめていましたか

山口(頌平副将、スポ3=長崎・大村工)に中に時間差入れて、汰一さんに上げろっていうのを言っていました。汰一さんならやってくれるっていうのを信じていましたし、やっぱりああいうところ決めてくれるところは来年も自分たちも4年になるので、見習いたいと思っています。

――終わった瞬間最高の笑顔でしたね

そうですね、本当に心からうれしかったので。それだけですね、うれしいの一言です。

――銅メダルをかけてあげられて良かったですね

はい。でも本当に嬉しいのは嬉しいんですけど、反面悔しい気持ちも本当にあるので、来年はその思いもくんで優勝したいなと思います。

――田中選手にとって苦しいインカレとなりましたが大会全体を振り返っていかがでしたか

試合前にケガをするという本当にあってはならないことをやってしまって、チームに本当に迷惑をかけたので、本当に謝罪の気持ちと悔しい気持ちでいっぱいですけど、バレーボールは一人でやるスポーツではないので、他の選手たちや阿部さん(あずさ、スポ4=神奈川・洗足学園)や汰一さんがしっかりとチームをまとめて、本当ワセダはチームで戦えたかなっていうのがありました。ワセダの団結力の強さっていうのを改めて感じましたね。

――最後に、天皇杯に向けて一言お願いします

ことしのチームの集大成で、汰一さんは豊田合成に勝ちたいと言っていました。最後までそのキャプテンの意思にしっかりついていきたいと思います。

加賀優太(商2=東京・早実)

――3位で大会を終えられて、いまのお気持ちはいかがですか

本当は日本一を取るつもりでやってきましたが、きのう中大に負けてしまって(●1-3)、でもチームとしては切り替えて、4年生2人にメダルを取ろうという方針で臨めたので、3位という結果ですがメダルが取れて良かったです。

――きのうの試合からの切り替えはうまくできたということですか

監督(松井泰二監督、平3人卒=千葉・八千代)自身もすぐに切り替えて、勝って終わろうと言ってくれたので、うまくできました。

――きょうのご自身の出来は何点ぐらいでしょうか

20点ですね。大会前に健翔さん(田中、スポ3=熊本・鎮西)がケガしてしまいまして、オポジットをやることになりました。オポジットの経験はあまりなかったですが、準備はしていました。でも自分の力を出せたかというと全然出し切れていなくて、4セット目の途中でも足がつってしまいました。チームが勝ったからいいですけれど、チームに迷惑をかけてしまい、素直には喜べないですね。

――ウイングスパイカーとオポジットというポジションはやはり違うものですか

オポジットをやるときはキャッチをしない分、少しスパイクやブロックに対しての余裕ができるので、そこまで支障というか、意識することはなかったです。

――第2セット途中からの出場でしたが、その時の心境は

きのう健翔さんが全力でプレーした分、きょうは早く出番があるだろうなと思って準備はしていたので、焦りはなかったです。

――センターコートもご自身初めての経験だと思いますが、普段との違いはありましたか

正直めちゃくちゃ緊張していました(笑)。緊張して足がつってしまった面もあるので。2年生でセンターコートが経験できて、これからの糧になったと思います。

――観衆が多い中でのプレーはいかがでしたか

宮澤智アナ(フジテレビ)は足がつって気付きました(笑)。

――きょうのプレーで心掛けたことは何でしょうか

相手がブロックも関西の大学と比べたら高かったり、ディグもしつこく粘られました。だから1本で決まらなくても、切り返して他の人で決めたり、自分でもう一度決めようと、1本で決め急がないように意識しました。

――田中選手などからアドバイスはありましたか

ベンチから監督も汰一さん(福山主将、スポ4=熊本・鎮西)も阿部さん(あずさ、スポ4=神奈川・洗足学園)も健翔さんもいろいろ声をかけてくれました。そのおかげで少し余裕はできました。

――第5セットの雰囲気はいかがでしたか

リーグ戦では味わえないような、どっちも本気でぶつかっているところがありました。いままで一緒に戦ってきた人たちですけれど、ちょっとレベルの違う人たちに見えた時がありました。こんなに違うのかと感じました。

――最後の15点目を決めた福山主将も違う存在に映りましたか

2年間一緒にやってきましたが、きょねんは3年生という立場で、試合と練習の時ではイメージに差があったように感じました。それでも4年生になって、一人しかいないので、目つきからすごく変わって、一人で引っ張る姿が印象的でした。

――昨年とは異なる立場で臨むインカレでしたが、それから1年を経て思うことはありますか

きょねんはユニホームも着られずに外からしか見られませんでしたが、そのきょねんの悔しさを知っている分、ことしはコートに立てたので、その借りを返せればなと思っていました。

――ことしは加賀選手にとっても飛躍の一年になったと思います

そうですね(笑)。きょねんに比べたら、全然違うとてもいい経験ができました。

――まだ天皇杯が残っていますが、福山主将や阿部さんに何かメッセージはありますか

3位で勝った後に福山さん自身も「天皇杯、Vリーグとやろう」と意気込んでいたので、Vリーグのチームに勝って終われればと思います。

喜入祥充(スポ2=大阪・大塚)

――最後勝って終わりましたが、率直な感想をお聞かせください

汰一さん(福山主将、スポ4=熊本・鎮西)と阿部さん(あずさ、スポ4=神奈川・洗足学園)に、色は銅なのですがメダルを送れて良かったと思います。

――きのうの敗戦から1日経って、気持ちの入れ替えはうまくいきましたか

負けたのは取り返しがつかないので、次へ次へと、優勝はしたかったですけどしっかり切り替えてきょう勝つために準備はできていたと思います。

――昨年のインカレで敗れた明大相手でしたが、特別に意識することはありましたか

そういった思いよりも、汰一さんと阿部さんにメダルをという思いが強かったので、嫌なイメージとかはなかったです。

――第1セットは取られてしまいましたが、焦りはありませんでしたか

勢いで押された部分はあったのですが、乱された後のセット終盤は自分たちのペースが段々つかめてきたので、次からは大丈夫だろうとは思っていました。

――第2セットはジュースまでもつれましたが、どんな思いで戦っていましたか

目の前の1点を取ることだけを考えていました。

――フルセットとなりましたが、第5セットの心境はいかがでしたか

抜けた方が勝つと思っていたのですが、抜かれて抜いてという刺激のある緊迫した試合展開だったと思います。

――勝った瞬間はどのような思いでしたか

勝った瞬間もそうなのですが、最後キャプテンの福山さんがバシっと決めてくれて吹っ切れました。体も結構追い込んでいたので、やっていて自分も感動したし、(福山主将は)さすがだなと思いました。

――その福山主将に声をかけるとすれば、どんな言葉をかけたいですか

使いものにならなくてすみませんでしたというのはあるのですが、よく引っ張ってくれてありがとうございましたというのを伝えたいです。

――同じく4年生の阿部さんに対してはいかがですか

きのう負けた後、悔しいのは阿部さんだったと思うのですが、阿部さん自身切り替えて次に向けての言葉掛けを意識的にやってくれたりと、コートの中でできない分コートの外でいろいろなことをやってくれました。

――最後に、天皇杯に向けた意気込みを聞かせてください

目の前の試合に勝ちにいくだけなので、初めの近畿大、次勝てば豊田合成にもしっかり自分たちのバレーをして勝ちにいきたいと思います。

藤中優斗(スポ1=山口・宇部商)

――3位になったいまのお気持ちは

目標は優勝ということで少し悔しい結果ではありましたが、最後に福山主将(汰一、スポ4=熊本・鎮西)と阿部さん(あずさ、スポ4=神奈川・洗足学園)を良いかたちで終わらせてあげられたのでよかったです。

――1セット目は連続ポイントを取られ、そのまま失セットしてしまいましたがいかがでしたか

連続得点されるときは全部自分たちのミスだったので、そこは修正していかないといけないなと思いました。でもこの1セットを取られたらすべて終わるというわけではなかったので、次のセットは切り替えていこうという意味で自分たちの中で声を掛け合って戦えたのは良かったです。

――疲労もたまっていたと思いますがいかがでしたか

疲労はたまってはいましたが、自分のことなのでやはり福山主将と阿部さんを良いかたちで終わらせてあげなければいけないと思っていました。みんな万全の調子ではなかったですが、その思いで全員戦えていたと思います。

――ご自身のスパイクを振り返っていかがですか

数字を見たらそんなに悪くはなかったのですが、要所で自分がミスしてしまったり決められない部分ばかりだったのでスパイクは課題しか残っていないです。2週間後には天皇杯もありますし、来年からは下も入ってくるので、守備だけでなく攻撃も自分が引っ張っていかなければいけません。練習していかなければいけないと思います。