剣道部

2015.11.24

第61回関東学生新人戦 11月22日 東京武道館

新体制は悔しい幕開けも、今後の糧に

 4年生の引退からわずか1週間。新体制は1、2年生による新人戦で幕開けを迎えた。シードからの2回戦で亜大を下し、3回戦は日獣大に快勝。今大会が初の公式戦となる後藤田廉(人1=徳島文理)ら1年生も大舞台に臆することなく実力を発揮し、チームは波に乗ったかに思われた。しかし続く準々決勝、因縁の相手である流通経大戦で戦況は暗転。中堅・大﨑泰拓(社2=奈良大附)の一本勝ちで一矢報いたほかは白星を挙げることができず、1-4で完敗を喫した。早大はベスト16でトーナメントから姿を消し、悔しさの残る船出となった。

 「2年生の先輩が強いので、絶対ことしは優勝できると思って楽しみにしていた」と安井奎祐(スポ1=茨城・水戸葵陵)が語ったように早大の実力は申し分なく、トーナメントにも恵まれた今大会には内外から大きな期待が懸かっていた。2回戦では、2年生の山本聖人(政経2=埼玉・早大本庄)、安井、勇大地(スポ2=東福岡)の三人がそれぞれ二本勝ちし手堅く勝利を挙げる。続く3回戦は不戦勝もあったものの6-1という圧勝で、その期待はますます高まった。

貴重な一勝を挙げた大﨑

 ベスト8を懸けた準々決勝の相手は流通経大。ことしの関東学生優勝大会でまさかの敗北を喫した苦い記憶が残る、因縁の相手だ。「1年に2回も負けられない」(勇大)と強気で臨むも、ここまで連続で勝利し試合を作ってきた先鋒・山本がコテを奪われ、次鋒の船橋惇冶(社2=茨城・水戸葵陵)も上段相手に苦戦。ここで自分が取らなければと「気持ちが先行してしまって体が動いていなかった」と言う五将・安井も相メンで一本負けし、序盤から主導権を握られてしまう。そんな中、「悪い流れを止めないと」と登場したのが中堅・大﨑だ。キレのあるメンで勝利を収め、早大の意地を見せる。しかし三将、副将はそれに続くことができずそれぞれ二本負けし、準々決勝敗退が決定。大将戦も引き分けに終わり、ベスト16で敗退となった。

流通経大に敗れ、肩を落とす選手たち

 「厳しく、しっかり考えて練習しないと」(後藤田)、「自分の未熟さを痛感した」(勇大)と、それぞれに課題が見つかった今大会。先日引退した4年生の想いを背負い優勝を目指していただけに、まさに足元をすくわれたようなかたちでの敗退には悔いが残る。しかしこの敗戦は、「1日1日大切に無駄のない日々を過ごして、それが結果に繋がれば」(勇大)と語るように、冬の稽古への起爆剤として必ずや今後に生きてくるだろう。若い剣士たちの戦いはまだまだ始まったばかり。これからオフシーズンに入るが、春には悔しさをばねに大きく成長した姿を見せてくれるはずだ。

(記事 久野映、写真 藤川友実子、鎌田理沙)

結果

2回戦 ○早大3―2亜大

先鋒 山本  メメ―

次鋒 船橋    ―メ

五将 馬場    ―メ

中堅 安井  メメ―

三将 大﨑    ―

副将 勇大  ド反―

大将 久田松   ―

 

3回戦 ○早大6―1日獣大

先鋒 山本  コメ―メ

次鋒 後藤田 メド―

五将 大﨑   不戦勝

中堅 松葉    ―コ

三将 安井   不戦勝

副将 勇大  メド―

大将 久田松  メ―

 

4回戦 ●早大1―4流通経大

先鋒 山本   ―コ

次鋒 船橋   ―

五将 安井   ―メ

中堅 大﨑  メ―

三将 後藤田  ―メメ

副将 勇大   ―メツ

大将 久田松  ―

 

早大 ベスト16

コメント

勇大地(スポ2=東福岡)

――今回の大会を振り返っていかがですか

1、2回戦は相手に力がなくて簡単に勝ち進めたけれど、少しレベルが上がった相手のとき、取らなくてはいけない部分で取られてしまい、自分の未熟さを痛感した大会でした。

――2,3回戦目での、ご自身の試合はいかがですか

とにかく打とうと思いました。

――4回戦目の流通経済大学は、関東学生優勝大会で負けた相手でしたが

1年に2回も負けられなので、絶対勝つという気持ちでいったのですが、勝負所で決められなかったです。勝ちたかったですが、まだまだ力が足りませんでした。

――副将というタイミングで順番が回ってきたことについては

ここまで繋いでくれたので、絶対勝つという気持ちで臨みました。そうですね、とりあえずは勝たなくちゃという気持ちが大きかったです。

――試合内容について、合いメンとツキで決着がつきましたが、そのことについては

1本目のメンは、やはり向こうのほうが先に出て遅れたし、2本目のツキも意表を突かれたもので、まだまだそこを練習していかなければいけないと思いました。

――今大会は新人戦ということで、2年生でチームをリードするという立場になっていかがでしたか

そこまで変わらないですが、4年の先輩が「よし行くぞ」とチームをまとめていたので、今回自分たちが試合中もリードしなくてはいけない、最高学年になったと言ったら言い過ぎですが、そんな気持ちではいました。

――今シーズンの試合は今大会で終わりとなりましたが、来シーズンへ向けての意気込みを

今シーズン結果を残せたのは個人戦だけだったので、来年は個人も団体も優勝するという気持ちで、練習を毎日、それこそ負けた悔しさも忘れずに取り組んでかないと、絶対優勝はできないと思います。来シーズンは1日1日大切に、無駄のない日々を過ごして、それが結果に繋がればいいかなと思います。

大﨑泰拓(社2=奈良大附)

――本大会への意気込みは

優勝を狙っていたのですが結果はこうなってしまって、悔しいですね。

――ご自身の調子は

ここ最近本当に調子が悪くてどうなるのかなって思っていたのですが、きょうアップしたときは全然動くことができて、試合でも前よりは調子が上がってきてるのかなと思いました。

――新人戦ということで1、2年生で臨んだ試合でしたが、チームの仕上がりというのはいかがでしたか

チーム自体の雰囲気はすごい良くて、チームワークも良い感じだと思っていたんですけど、(流通経大戦では)相手に流れを持っていかれてしまっていたので残念でしたね。

――その中でご自身は1勝を挙げて一矢報いましたね

前で2つ負けてたんで、コーチにもとりあえず一本は取れという風に言われていました。1年生が負けていたので、2年生である自分が取り返して悪い流れを止めないといけないと思い臨みました。

――オフシーズンに入りますが、今後どのような稽古をしていきたいですか

まだこの後遠征もありますし、春には関東の個人戦(関東学生選手権)もありますので、そこに照準を合わせて地道にやっていきたいなと思います。

――ご自身の目標は

小さいころからずっと日本一を目指してきて、まだ一度も全国制覇を達成できていないので、日本一目指したいです。

後藤田廉(人1=徳島文理)

――公式戦初出場でした

実力的には私が一番低くて、先輩に迷惑掛けないようにと思ったんですけど、自分の力不足で負けてしまって、これからもっと練習を考えて、厳しいものにしなければいけないと感じました。

――流通経大戦ではビハインドを背負った状態で回ってきましたが緊張はありましたか

プレッシャーに押しつぶされそうになって一本取らなきゃっていう焦りが出てしまいました。

――自分の剣道ができなかったのですね

そうですね。

――日獣大戦を振り返って

あれは力の差があったと感じて、しっかり自分の剣道ができました。

――この大会で得た収穫は

他の大学と自分の力の差っていうのがやはり大きく感じました。

――具体的にはどういった点で感じたのですか

どういう手を使ってでも一本を取るっていう、後ろにつなげるっていうことが私たちにはできていなかったかなって感じました。

――この結果を踏まえて、次のシーズンまでの間どういった稽古をしていきたいですか

自分の振りとか動きがまだ先輩方に遅れているので、自主練習の回数を増やして、厳しく、しっかり考えて練習しないといけないと思います。

――大学に入学してから随分経ちましたが、大学には慣れましたか

生活には慣れて部活の方にも慣れたんですけど、試合が初出場だったんで今回こういう結果になってしまって先輩方に申し訳ないっていう気持ちがあります。

――最後に、来年へ向けて意気込みをお願いします

らいねんは私たちの代が新人戦(関東学生新人戦)においては一番上になるので、後輩たちがのびのびとできるように、一本を取れるような剣道をしていきたいです。

安井奎祐(スポ1=茨城・水戸葵陵)

――試合を終えたいまのお気持ちは

(流通経大戦は)私が一本を取らなければいけない場面だったのですが、逆に取られてチームに大きな迷惑を掛けて、流れも向こうに持っていかれてしまって、やはりあそこは私が一本取らなければいけないところだったと思いました。

――「一本取らなければ」という思いはプレッシャーになったのでしょうか

私が取らないといけないということは自分でもわかっていることだったので、前の試合でも取れなかったということもありましたし、少しプレッシャーに感じていたところはありました。ですが、プレッシャーに負けることなく一本取らなければいけないところでした。

――この大会にはどのような気持ちで臨みましたか

2年生の先輩が強いので、絶対ことしは優勝できると思って楽しみにしていたのですが、足元をすくわれたという感じが大きいです。もったいないことをしたなと。

――初戦を迎えたときに緊張などはありましたか

いえ、初戦は思い切ってやろうと思っていたので、緊張は別にありませんでした。

――普段の団体戦での先鋒とは異なる位置での器用でしたが、違いは感じましたか

いえ、特に私はそういうことは考えていなくて、私が一本取ってチームに貢献することを第一に考えていました。

――流通経大戦のご自分の試合を振り返っていかがですか

気持ちが先行してしまって体が動いていなかったです。1本取らなければいけない場面でも冷静に試合をしなければいけないなというのがいまの反省です。

――この一年全体を振り返って

ことしは試合を笑って終えられたのが早慶戦(早慶対抗試合)しかなかったので、らいねんからはみんなが最後に笑って終われるように、しっかり優勝目指して頑張っていきたいと思います。

――これから冬のトレーニングではどこを強化していきたいですか

まずは私が一本取ってチームにつなげられるように、一本を取れる練習を積み重ねていきたいと思います。