ソフトボール部

2015.11.20

第46回関東大学選手権 11月17日 茨城・八郷総合運動公園

国士舘大に惜敗も、関カレ2位と健闘

TEAM
早  大
国士舘大 ×
松木、●豊田―山本

 最大の好敵手・日体大を見事な逆転劇で下した早大。勢いそのままに決勝戦を迎えた。相手は秋季リーグ戦(リーグ戦)では敗れた国士舘大。これまで何度も好ゲームを繰り広げてきた相手だ。試合は5回まで松木俊皓(スポ3=宮崎・日向)と相手先発の投げ合いが続き、どちらも先制点を奪えない展開に。しかし6回、松木に代わって登板した豊田誉彦(スポ2=兵庫・滝川)が先頭打者に痛恨の被弾。その後も流れを相手につかまれ追加点を許し万事休す。残された攻撃でも得点を挙げることができず、新チーム初のタイトルを手にすることはできなかった。

 これまでの3日間、打線には確かな手応えを感じてきた。選手それぞれが出塁、適時打といった自身に求められる役割に徹し、確実に得点を重ねる。これが早大のスタイルだ。しかしこの日、早大の前に立ちはだかったのは国士舘大の長身2年生エース・池田空生。初回から走者こそ出すものの、ここぞという場面で踏ん張られなかなか一本が出ない。5回、好投を続けていた松木がバットでも見せ、先頭打者として中前安打で出塁するも後続が凡退。6回は3、4、5番と絶好の打順が回ってきたがここでも三者凡退に終わってしまう。「何よりも痛かった」(金子祐也主将、スポ3=長崎・佐世保西)。最後まで池田攻略の糸口を見いだせず、敗北。今後何度も対戦する相手だけに、今回得たイメージを生かしていきたい。

中前安打を放つ松木。今大会投打にわたって躍動した

 相手エースが好投を見せれば、早大のエース松木も負けるわけにはいかなかった。国士舘大は勢いに乗ると手が付けられなくなり、連打で一気に畳み掛けるチーム。しかしその勢いの兆しすらも作らせない投球で、相手打線を封じ込めていく。3回には失策2つが重なり2死一、三塁のピンチを迎えるも、冷静に次打者を左飛に打ち取る。またバックの守備にも助けられた。今大会、水本将文(人3=長崎・佐世保西)が離脱して空いた中堅手のポジションを担った飯泉召(教2=埼玉・与野)が4回、ホームラン性の打球をフェンスにぶつかりながらも好捕。5回には2死二、三塁のピンチでまたも飯泉が同様の打球を好捕し、松木の好投を守備で援護した。しかし、松木は背中の痛みを訴え、5回で無念の降板。6回からは豊田がマウンドへ。先頭の池田に投じた3球目、捉えられた打球は右中間へ無情にも伸びていき、フェンスを越え先制の本塁打となってしまう。「かなりプレッシャーの大きい場面で登板させてしまった」(金子)。ここから流れをつかまれ、この回3失点。だが金子は「3点で抑えてくれた」と振り返った。吉田尚央(人2=長崎・佐世保西)を欠く中で、松木と豊田の2人で大会を投げ抜いたことは大きいだろう。

被弾後ピッチャーズサークルに集まる豊田(左)と金子

 この日敗れはしたものの、2位で終えた今大会の収穫はかなり多い。投手陣の粘投は幾度も攻撃への好循環を生んだ。打線についてはそれぞれの役割が明確になり、同ポジション内での競争も生まれ始めてきた。水本が復帰すればさらに打線は強力になるはずだ。しかし、課題を挙げるとするならという問いに対し金子は、あえて「個の力」と答えた。この日の長打は0。チームで戦う力はかなり円熟味を増してきただけに、一人、一振りで流れを変えられる打撃ができれば、さらに勝利の確率は上がる。早大のスタイル、自分の役割を大切に。しかし目立つ場面では存分に暴れる。今後同リーグに属する日体大、国士舘大が全日本大学選手権(インカレ)まで最大の好敵手となる。冬のオフは公式戦がないため、この冬で一気に伸びることができれば、最大目標であるインカレ制覇にまた一歩近づけるはずだ。12月に行われる早慶定期戦に勝利し、充実のオフとしたい。

(記事、写真 中丸卓己)

集合写真

関連記事

主将、執念の一打で日体大を撃破! いざ、関東制覇へ/第46回関東大学選手権(11/18)

4本の花火を打ち上げ、東海大に快勝!/第46回関東大学選手権(11/16)

コメント

金子祐也主将(スポ3=長崎・佐世保西)

――きょうの国士舘大戦はいかがでしたか

みんな多少硬かった部分はあったと思うんですけど、この大会でピッチャーや増形(俊輔、社2=千葉敬愛)とかがいい働きをしてくれて、善戦はできたんじゃないかなと思います。

――2位で終えましたがこの順位についてはいかがですか

リーグ戦は東京4位で負け方も良くなくて、そういったところに自分たちがいると思っていたので、そこから1カ月弱の間にどれだけ成長できたかなというのを見たかったんですけど、みんなかなり成長してくれているなとこの大会で感じられました。

――きょうの試合についてですが、投手陣が抑えている中でなかなか点が取れなかったというのがあると思いますが

それはもう3、4番の責任だと思っています。特に4番、自分です。決勝という舞台で下級生にプレッシャーのかかる場面で打ってもらうというのは、なかなか申し訳ないことでもありますし、1、2番がそれなりの仕事をしてくれている中で、強打系の3、4番が打てなかったというのがずるずるいってしまった原因なのかなと思います。

――飯泉選手の2度目のファインプレーの直後の攻撃は3、4、5番と絶好の打順でしたが、三者凡退に終わってしまいました。これはかなり痛かったのではないでしょうか

その前の回に先頭が出てその後1、2番が倒れた時に、「3、4番で打つしかないな」という話は出ていて。でも結局凡退してしまったので、僕としてもそこは何よりも痛かったというか、大きな敗因だったのかなと思います。

――そして直後の6回に先制を許しましたがあの場面はいかがでしたか

豊田に代えたところだったんですけど、豊田にもかなりプレッシャーの大きい場面で登板させてしまって緊張もしていたと思います。でも3点で抑えてくれたというふうに僕は捉えています。

――リーグ戦では打線の模索が続き、今大会でかなり固まったと思いますが手応えはありましたか

役割が明確になって、ピッチャー対バッターというよりも打線で勝負できて、打線力がついたかなと思います。選手の入れ替えというのも同じ役割の中での競争となっていているので、そういった意味でも打順は固まってきたのかなというところです。ただこれでも負けたチームなので、これからももっと工夫は必要かなと思います。

――逆に、見えた課題などは

個の力です。全体として力はついているんですけど、一人一人を見ると日体大や国士舘大にまだ劣っているんじゃないかと思います。

――一人で流れを変えるような力がまだないということでしょうか

はい。ワセダはチーム力というのはあると思うので、それに加えてもっと一人一人の力がつけばさらにいいチームになるんじゃないかと思います。

――ことし最後の試合として早慶戦が控えますが、そこではどういった戦いをしたいですか

ことし最後の大会ですし大事な大会でもあるので、この大会で築いたワセダのスタイルというのを存分に発揮できればいいなと思います。