ア式蹴球部

2015.11.20

皇后杯全日本女子選手権 11月21日 静岡・藤枝総合運動サッカースタジアム

皇后杯3回戦 日テレ・ベレーザ戦展望

 皇后杯全日本女子選手権(皇后杯)2回戦でPK戦の末に劇的勝利を収めたワセダは、ベスト8を懸け日テレ・ベレーザ(ベレーザ)に挑む。2年前の今大会3回戦、まさしく今回の舞台と同じ境遇で0-4と大敗を喫したことが記憶に新しい。これまで数々の逆境を乗り越え、自ら勝利をつかんできたワセダのリベンジマッチとなるか。チーム一丸となって、創部史上初のベスト8に駒を進めたい。

 今季の強みは何といっても「粘り強さ」、その一言に尽きる。皇后杯2回戦の対ASハリマアルビオン(○2-2、PK3-0)での逆転勝利など、大一番の戦いで観客の心を揺るがしてきた。窮地に立たされようとも、勝ちへの執着心を切らすことなく自分たちのサッカーをやり通す。シーズンを通して多くのプレイヤーが口にしている「チャレンジャー精神」が、まさにかたちになって表れている。選手層の厚さを武器としているワセダではあるが、ここで特に注目したいのは堅固たる守備だ。関東大学女子リーグ戦(関カレ)でリーグ最少失点に抑えたGK山田紅葉(スポ3=東京・十文字)は、最終ラインから熱い鼓舞でチームを統率し、幾度となくピンチを救ってきた。また、右サイドを張るDF大島瑞稀(社4=宮城・常盤木学園)の突破力のあるドリブルや、ロングパスによるチャンスメイクに期待がかかる。さらには中盤で攻撃参加しながら、守備にも重きを置くMF高木ひかり(スポ4=静岡・常葉学園橘)の身体能力の高さでチームの危機をはねのけたい。これまで以上に厳しい戦いとなるが、「粘り強い守備のおかげで前線の選手が頑張れる」(MF山本摩也副将、スポ4=スフィーダ世田谷)といった厚き信頼のもと、勇猛果敢な攻撃を展開できるか。ボランチでワイドなゲームを仕掛けるMF松川智主将(スポ4=大阪桐蔭)を筆頭に、今大会の関東予選決勝、関カレ決勝といった天王山で決定的ゴールを挙げてきたFW河野朱里(スポ1=静岡・藤枝順心)のボールさばきにも注目だ。

松川主将を先陣に、ワセダの意地を見せつけたい

 対するベレーザは、昨年の皇后杯王者であり日本の女子サッカートップ集団としてその実力は誇り高きものである。今季のなでしこリーグ1部でも首位に立つなど、いま最も勢いのあるチームといっても過言ではない。女子日本代表の常連メンバーであるMF阪口夢穂、今季なでしこリーグ1部で最多得点を獲得したFW田中美南、右サイドから豪快な攻撃を展開するDF有吉佐織など逸材が集結する。フィジカル、スピード共に優れる言わずもがなの強豪。日本の女子サッカー界で名をはせるトッププレイヤーを相手に、いかにワセダのプレーを繰り広げられるかが試合の鍵となってくるだろう。

プレイヤーもスタッフも一つになって挑む

 1年のブランクを経て、再びこの地に舞い降りた。「粘り強く戦って、勝ちにこだわっていきたい」といった松川主将の熱い意気込みを胸に、チーム一丸となって勇ましく立ち向かいたい。新たな歴史を切り開くべく、エンジイレブンが挑む大舞台。その戦いは、もう間もなく幕を開ける。

(記事 渡部歩美、写真 渡部歩美、田中祐茉)