剣道部

2015.11.18

早慶対抗試合 11月15日 神奈川・慶大日吉記念館

伝統の一戦、慶大を圧倒し連覇を飾る

 ことしで80回目を迎える早慶対抗試合(早慶戦)が慶大日吉記念館で行われた。20名による抜き勝負となる早慶戦は大勢のギャラリーに見守られ、白熱した戦いに。安井奎祐(スポ1=茨城・水戸葵陵)や森本翼(社3=京都・龍谷大平安)らの活躍により、序盤から早大は慶大をリードしていく。終盤では慶大の追い上げにあったものの、勇大地(スポ2=東福岡)が相手側の大将を制する。ことしも早大が見事優勝し、2連覇を成し遂げた。

 先鋒として出場したのは1年生の安井。初戦から見事なコテを決め、白星を挙げる。その後も勢いは止まることなく、延長戦が続く中、安定した動きで5人抜きを達成。前陣から慶大に大きな差をつけた。そのまま早大は順調に勝ちを重ね、十六将の森瑛磨(基理3=千葉・成田)は強烈な打突で3人を抜いた。続く十五将・森本も「自分が抜いて勝利に貢献したい」と奮起。力強い攻めで5人抜きを果たし、チームに流れを引き寄せた。

1年生ながら5人抜きを果たした安井

 会場内の歓声も徐々に高まっていく中、終盤を迎えると、慶大随一の実力者・廣田憲亮に4人抜きをされるなど苦しい場面が続く。しかし1年生の馬場健太(社1=東京・都富士)がコテで廣田を仕留め、見事悪い流れを断ち切った。そして六将・勇大に出番が回ると、頼れる2年生は引きメンを決め慶大の副将を撃破する。大将との試合もキレのあるメンで先行。さらに相手の2回の反則により一本を獲得し、二本勝ちを収める。早大は主力選手6人を残して『陸の王者』を下し、『覇者』として格の違いを見せつけた。

強烈な諸手ツキを見舞う森本

 「最後いい結果で終わることができて良かった」(勇佑多副将、スポ4=東福岡)。花道を勝利で飾ることができた4年生はもちろん、下の代の選手たちも顔をほころばせた。また、剣道部での4年間を「人生の中ですごく良い4年間を過ごすことができた」と諏訪稜介副将(スポ4=茨城・水戸葵陵)は振り返る。部を引っ張ってきた嘉数卓主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)は「らいねんこそは全日本(全日本学生優勝大会)優勝、そして早慶戦優勝できるように頑張ってほしい」と後輩たちへ思いを託した。代が変わり、新体制となる早大剣道部のさらなる活躍が今後も楽しみだ。

(記事 大石藍、写真 鎌田理沙)

集合写真

結果

○早大20-14慶大

先鋒 安井   メ―  豊永

        コ―  黒田

        メ―  杉山大

       メコ―  高橋慧

        コ―  多田

         ―メ 北村

次鋒 矢ケ﨑  ド― 

         ―コ 木村

十八将 大﨑   ―メ

十七将 山本浩 コ―

         ―コ 杉山貴

十六将 森  メコ―メ

       メメ―メ 長澤

        メ―  赤松

         ―コ 近藤

十五将 森本  メ―

       メメ―  波多野

        メ―  遠藤

        ド―  北城

        ツ―  河村

         ―メ 藤本

十四将 大重   ―メコ

十三将 船橋   ―メ

十二将 菅原  メ―

        コ―  山田

         ―メ 廣田

十一将 友利   ―メ

中堅 小林    ―コ

九将 山本聖   ―メメ

八将 馬場   コ―

         ―メ 村越

七将 和泉    ―メ

六将 勇大   メ―

       メ反―  井手

五将 上垣    ―

四将 勇佑    ―

三将 久田松   ―

副将 諏訪    ―

大将 嘉数    ―

優秀選手 早大 森本、勇大、安井

     慶大 村越、廣田、藤本

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コメント

嘉数卓主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――この早慶対抗試合(早慶戦)に向けて全日本学生優勝大会(全日本)からどういった稽古をしてきましたか

まずは早慶戦の選手を決める部内戦を1週間ほどやって、その後部内で試合練習を多くやりました。あとは今回勝ち抜きなので体力面の強化ということで朝稽古も取り入れたりしてやっていました。

――きょうは嘉数選手に出番が回ってくる前に決着がつきましたが、後輩や同期が懸命に戦う姿を間近でご覧になっていていかがでしたか

回ってきたときはかならず勝つっていう気持ちを持っていて準備を進めていたんですけど、試合を観てる中で、常にワセダの選手が攻めていて流れも良かったので、見ていて頼もしかったですし、1、2、3年生、特に3年生が非常に良い試合をみんなしていたので、らいねんにつながる良い試合だったんじゃないかなと思いました。

――早慶戦優勝はやはりうれしいですか

自分が出た出ていないにかかわらず、最後の試合で勝てたということで、ことし1年やっていて良かったなというふうにすごく感じました。

――きょうを持って引退となります

私は卒業後も実業団で剣道を続けさせていただく予定ですので、学生剣道はひとまずこれで終わりなんですけど、剣道自体はずっと続いていくので、これからもしっかり練習に励みたいと思います。

――4年間を振り返って

あっという間だったなって。この会場は1年生のときの早慶戦で来たぶりなんですけど、あれからもう3年経つのかと思うとすごく不思議な感じがします。1年生のときは負けてしまったのでそのときの悔しさとか、いろんなものがこみ上げてきて。特に主将を務めたことしの1年間というのは短かったんですけど、その前の3年間よりも濃い1年間だったんじゃないかなって言うふうに感じます。

――剣道部の活動を通して得たものはありますか

主将という立場でやらせてもらえる人っていうのは限られた人なので、やはり恵まれているな、普通の人じゃできない経験をいっぱいできたなっていうのは感じます。その分大変なこともありましたし、剣道では悔しい思いも多くしたんですけど、その分人間的には大きく成長できたなって思っています。

――同期に言いたいことは

1年生のときからしんどいことも楽しいことも一緒に乗り越えてきた同期なので、ありがとうという言葉を伝えたいです。また、部活は引退というかたちになりますが、剣道もそうですし、それ以外の面でも卒業後も付き合っていける仲間だという風に感じています。これからもよろしくという言葉を伝えたいです。

――後輩へのメッセージはありますか

きょうは本当に1、2、3年生が頑張ってくれてうれしかったんですけれども、その中にも悔しい思いをしている部員も何人かいると思うんですよ。全員が全員うれしいかっていうとそういうわけではないと思うので、この経験をらいねんにつなげて欲しいですし、私たち4年生ができなかったことであったり、私たち4年生が良かったところではなくて悪かった点とかをらいねん以降に改善していって、らいねんこそは全日本優勝、そして早慶戦優勝できるように頑張って欲しいと思います。

勇佑多副将(社4=東福岡)

――きょうで引退ですがどのようなお気持ちですか

4年間頑張ったな、最後良い結果で終わることができて良かったなと思います。

――悔しい結果となった全日本学生優勝大会(全日本)を終えてからの早慶対抗試合(早慶戦)でしたがどのようなお気持ちで臨まれましたか

選手はもちろんですが、部員全員が早慶戦に悔しい気持ちをぶつけたのでそれが結果に出ました。

――きょうは仲間の試合を見守るかたちとなりましたがいかがでしたか

みんなの気迫や思いが伝わってきて、私たちも応援を必死にやったのでそれが結果に出てよかったです。

――副将として引っ張ってきたチームはご自身にとってどのような存在でしたか

なかなかみんな個性が豊かで、まとまることが難しかったときもあったのですが、最後はひとつになれたかなと思います。

――同期への思いを教えてください

みんな頑張り屋さんな同期で、それに私も引っ張られたなと思うのですごく感謝しています。

――後輩に向けてのメッセージをお願いします

後輩はどの学年もみんなそれぞれ力を持っているので、あとはみんなで一生懸命練習して全日本優勝、早慶戦優勝を目指していってほしいと思います。

――卒業後も剣道は続けられますか

そうですね。一応企業に就職して実業団でも頑張っていきたいです。

――最後に4年間を振り返っての気持ちを教えてください

楽しく生き生きと前向きな4年間を送れたかなと思っています。自分はもう試合しませんが、まだ残り応援とかがあるので後輩の応援をしっかりして卒業まで部員として頑張っていきたいと思っています。

諏訪稜介副将(スポ4=茨城・水戸葵陵)

――諏訪選手の前に優勝が決定しましたが、試合をご覧になっていていかがでしたか

きょう出場した20人はみな(部内戦を通して)自分の力で出場権を勝ち取ったメンバーなので、私自身も信頼できるメンバーでした。もちろん自分に出番が回ってきたら勝つつもりでいましたが、後輩や同期が頑張って優勝できたので本当に嬉しいです。

――特に良かったと思う選手はいますか

優秀選手賞をもらった安井(奎祐、スポ1=茨城・水戸葵陵)、森本(翼、社3=京都・龍谷大平安)、勇大地(スポ2=東福岡)の3人は特に良かったと思います。個人的には1年生の馬場健太(社1=東京・都立富士)が八将という後ろのポジションでありながら気負うことなくしっかり戦ってくれたので、すごく良かったと思っています。他の選手についても、1人1人が連敗することなく1勝をもぎ取ってくれたところすごく大きかったと思います。

――先月の全日本学生優勝大会(全日本)からきょうの早慶対抗試合(早慶戦)の間までは、どのように過ごしてこられましたか

全日本では非常に悔しい思いをしたので、正直切り替えが難しい部分があって練習にも力が入らないこともありました。しかしこの早慶戦が最後ということでしたし、普段は試合に出ていない4年生もいたので、自分たちの代でしっかり責任を取って勝とうという思いで、ここまで気を引き締めてやってきました。

――諏訪選手にとってこの1年はどのようなものでしたか

1番上の学年ということで、剣道についてはもちろん、上に立って部をまとめるということも学べた1年間でした。それが自分の成長にもつながって、充実し楽しく過ごすことのできた1年でした。

――早大剣道部で過ごした4年間を振り返っていかがでしょうか

剣道がメインの生活の中でも、勉強や私生活も充実した4年間を過ごすことができました。剣道部では、先輩、同期、後輩と関係なく本当に仲良くずっと剣道をすることができて、人生の中ですごく良い4年間を過ごすことができました。

――今後も剣道を続けられる予定ですか

はい。これからもずっと、実業団で頑張っていこうと思っています。

――最後に、後輩へのメッセージをお願いします

代が変わるので、これからは主将の小林直道(スポ3=東京・高輪)を中心に、私たちが成し遂げられなかった日本一を達成できるよう、一から頑張って欲しいと思います。また、近い目標としては来週、再来週と男女の新人戦(関東学生新人戦、関東女子学生新人戦)が続くので、そこで関東一になって、日本一への弾みをつけて欲しいです。

小林直道(スポ3=東京・高輪)

――本日の意気込みは

絶対勝つという気持ちでした。

――結果として、優勝を果たしました

団体では勝つことができたんですけど、個人的には課題が残ってしまったのでうれしい反面悔しい部分はあります。

――4年生はこれで引退してしまいます

4年生はすごく頼もしい代だったので、らいねんは今の4年生のように引っ張っていけるように、しっかり1年間作り上げていきたいと思います。

――4年生に向けてメッセージはありますか

3年間すごくお世話になりました。その一言だけです。

――らいねんは主将としてどのように部を引っ張っていきたいですか

私たちの代は今の4年生に比べて実力は下がってしまうので、そういう部分を気持ちでカバーしていきたいと思います。

――これからオフに入りますが、どういった稽古をしていきたいですか

全日本(全日本学生優勝大会)と早慶戦(早慶対抗試合)に向けて、技術面よりも気持ちの方を強く心掛けてやりたいと思います。

森瑛磨(基理3=千葉・成田)

――3人抜きを達成されましたがどのようなお気持ちですか

勝ち抜き戦で勝ったことがなかったのでとりあえず1人抜くことが目標だったのですが、なんとかうまくいって取れたのでよかったです。

――自分らしい剣道はできましたか

できた部分もありましたが、取られたところは自分らしくなくて、もう少し(自分らしく)できれば中堅戦もうまくいったかなと思いますね。

――早慶対抗試合(早慶戦)にはどのような意気込みで臨まれましたか

早慶戦は自分が剣道部に入ろうと思ったきっかけの大会でもあったので、勝ちたいなというのはありました。

――4年生はきょうで引退ですが、どのようなお気持ちですか

私は一浪で本当は同い年なのですが、よくしてもらったので寂しいです。

――これから最高学年になりますが今後の目標を教えてください

もちろん日本一を目指して、その日本一に貢献することが目標です。

森本翼(社3=京都・龍谷大平安)

――ご自身の試合を振り返っていかがでしょうか

1試合目が延長で長くて体力的にきつかったのですが、そのあとは流れに乗って勝つことができたので良かったです。1年生のときに4人抜きをして優秀選手賞をいただいたのですがチームとしては勝てなくて、今日は自分が抜いて勝利に貢献したいと思っていました。2年前を超える5人抜きで、チームとしても勝つことができたので良かったと思います。

――きょうの試合で4年生が引退となりましたが

悲しくて寂しい思いはあるんですけれども、きょうの早慶戦に勝って気持ちよく送り出すことができたのではないかと思います。次は自分たちが幹部として引っ張っていかなければならないので、身が引き締まる思いです。

――今後最高学年として部をまとめていくことになると思いますが、どのようにお思いですか

私は副将を務めさせていただくことになり、今後は部をまとめていく立場となります。副将として、主将に足りないところを補って、部全体のバランスを見て動くことのできる広い視野を持って、まとめていけるように頑張ります。

――今後の目標を聞かせてください

すぐ新人戦(関東学生新人戦)が始まって、春には個人戦がまた行われるので、その全てに勝って優勝できるようにしたいです。

――4年生への思いをお願いします

本当に愉快で良い人ばかりの学年だったので引退されてしまうのは寂しいですが、先輩方から教えていただいたことを糧にして頑張っていきたいです。

勇大地(スポ2=東福岡)

――今大会への意気込みをお願いします

4年生が最後の試合ということで、とりあえず「勝つ」ということを目標にして、自分で勝負を決めてやると。それだと自分の後の4年生は試合しないことになるのですが、それでも自分が決めてやろうという気持ちで臨みました。

――勝負がかかった場面で出番が回ってきましたが、緊張はしましたか

三将の廣田くん(慶大)が強いので、そこさえ勝ち抜ければいけるかなと思っていました。そうしたらまさにその場面での登場になったので、いけると思いました。

――チームへの自分の働きぶりを振り返っていかがですか

今回は良かったのではないかと思います。

――きょうで4年生は引退ですね

今までたくさん面倒を見てきてもらったので、感謝の気持ちでいっぱいです。

――今大会の優秀選手に選ばれたことについていかがですか

良かったのではないかと思います。

――次戦の新人戦(関東学生新人戦)についての意気込みをお願いします

きょねんは慶大に負けてしまいましたが、今回も当たることになっているので、慶大に勝ち、優勝することを目標にしています。1試合1試合地道に勝っていければ結果はついてくるのではないかと思います。

安井奎祐(スポ1=茨城・水戸葵陵)

――初めての早慶対抗試合(早慶戦)となりましたがどのような意気込みで臨まれましたか

みんなから10人は抜けって言われたんですけど、きょうは5人しか抜けなかったので、少し自分的には悔いが残っているんですが、チームがしっかり勝てて良かったと思います。

――早慶戦の雰囲気はいかがでしたか

いつもの試合と違って、なんと言ったらいいか分からないんですけど、すごい雰囲気があって、難しいところもあったなと思います。

――ご自身の試合を振り返っていかがですか

あまり自分的には納得のいく結果が出せなかったので、新人戦(関東学生新人戦)ではしっかりもっと自分が活躍できるように頑張っていこうと思ってます。

――優秀選手に選ばれたお気持ちは

ありがたいんですけど、自分的には全然だめだなと思ってるので、頑張ります。

――4年生がきょうで引退されますがどのようなお気持ちですか

ちょっとさみしいです。

――新人戦に向けての意気込みをお願いします

新人戦では、もっと自分が活躍できるようにしっかり頑張ります。