剣道部

2015.11.10

第34回全日本女子学生優勝大会 11月8日 愛知・春日井市総合体育館

「うれし泣き」で飾れず、ベスト16で閉幕

 借りを返すことはできなかった。現体制で挑む最後の公式戦、全日本女子学生優勝大会(全日本)。9月の関東女子学生優勝大会(関東)では惜しくも敗れた女王・法大を今度こそ倒すべく、厳しい稽古にも耐え抜いてこの日を迎えた。早大は1、2回戦と順調に駒を進め、3回戦でついに法大と激突。先鋒戦で一本負けを喫するが、女王を相手に互角の戦いを見せ引き分けが続く。しかし最後まで法大から一本も奪うことができず、無念の敗戦。ベスト16で大会を終え、4年生は引退を迎えた。

 1回戦は同大との対戦。先鋒・河村奈穂(スポ2=大分鶴崎)は序盤から果敢に攻め、幸先良く一本勝ちを収める。次鋒戦にはルーキー小西波瑠(スポ1=大分鶴崎)が出場。大学初の全国戦、硬さこそ見られたものの引き分けでつなげた。最後は大将戦で畝尾奈波女子主将(スポ4=京都・日吉ケ丘)が貫録の二本勝ちを果たし初戦を突破する。2回戦では次鋒戦に髙橋萌女子副将(スポ4=栃木・佐野日大)が登場。絶妙なコテを決め、引き分けに終わったが納得の試合を展開した。試合は中堅・川﨑茜(文2=京都・日吉ケ丘)と副将・川上ゆき(スポ3=熊本・菊池女)が二本勝ちを収めるなど快勝。勢いに乗り、法大との決戦に臨む。

攻撃的な剣道で相手を攻め立てる髙橋

 「うれし泣きをして終わりたい」(畝尾)。日本一を見据える上で、法大は破らなければならない最大の相手であった。先鋒の河村は「今回は自分が取る」と意気込み、積極的に攻めていく。しかし相手に一瞬の隙を突かれ、一本負け。追う展開となったその後は小西、川﨑、川上と有効打突を奪えず、大将・畝尾に全てが託される。相手は関東で代表戦の末敗れた高橋萌子。リードを守ろうとする高橋に対し、畝尾は果敢に攻める。惜しい打ちを何本も繰り返し、そのたびに観衆から応援の拍手が上がるも審判の旗は上がらず。そして、無情にも試合終了を告げる合図が鳴り響く。法大に雪辱を果たすことはできず、日本一への挑戦は悔しい敗北で幕を閉じた。

畝尾ら4年生はこの大会をもって引退となる

 法大へのリベンジ、そして日本一を誓って戦った今大会。やはり、選手たちからは「悔しい」という声が数多く聞かれた。接戦とはいえ、またしても差を見せつけられる結果だっただけに、悔しさも大きい。そして悔しさの原因はもう一つ、二人という少なさでも女子部をけん引し続けてきた畝尾、髙橋の引退。後輩たちは二人への思いも並々ならぬものを抱いていた。「勝たせてあげたかった」(川上)と、花道を飾れなかったことへの無念もひとしおだ。「もう悔しい思いをしてほしくない」(畝尾)。4年生の思いを受け継ぎ、3年生はいよいよラストイヤーへ。そして1、2年生は今月末に控えるシーズン最終戦、関東女子学生新人戦大会へと臨む。

(記事 中丸卓己、写真 八木美織、藤川友実子)

結果

1回戦 ○早大2―0同大

先鋒 河村  メ―

次鋒 小西   ―

中堅 川﨑   ―

副将 川上   ―

大将 畝尾 メメ―

2回戦 ○早大3―0東北学院大

先鋒 河村   ―

次鋒 髙橋  コ―コ

中堅 川﨑 メメ―

副将 川上 メツ―コ

大将 畝尾  メ―

3回戦 ●早大0―1法大

先鋒 河村  ―メ

次鋒 小西  ―

中堅 川﨑  ―

副将 川上  ―

大将 畝尾  ―

早大 ベスト16

コメント

畝尾奈波女子主将(スポ4=京都・日吉ケ丘)

――大会を終えたいまの率直なお気持ちは

以前うれし泣きをして終わりたいと言ったのですが、悔しい気持ちの方が多くなってしまいました。悔しい結果になりました。

――1、2回戦を終えた時点でチーム全体の調子はいかがでしたか

調子は良い方だったと思います。流れも良く、一人一人がすごく良い試合をしてくれたので私自身もやりやすかったです。

――畝尾選手ご自身の調子はいかがでしたか

私も良かったと思います。

――攻めの剣道ができましたか

はい。その点はできていたと思います。

――法大戦についてお伺いします。関東学生優勝大会のリベンジということもあり、特別な意識を持つ相手でしたか

そうですね。やはり日本一を目指してやっていたので、3回戦で法大に勝たなければ日本一にはなれないとわかっていたのですごく重要視していました。

――法大戦はチーム全体として強気に攻めている印象でした。その点の評価はいかがですか

関東大会(関東学生優勝大会)の時もすごく良い試合をしていたと思うのですが、やはりまだ足りない部分があって。今回も良い試合はしていて、みんなが攻めた剣道をできていたのでその点ではすごく良かったと思うのですが、0―1で負けてしまったという点ではやはりまだまだ法大に勝つには足りない部分があるのかなと改めて感じました。

――足りない部分とは具体的にどういったところでしょうか

一人一人は全然変わらないレベルだと思うので、その中で法大の方が勝ちたいという気持ちが強かったり、選手5人の流れや、向こうは先に一本取ったというのもあるのですが、それを絶対に守るという気持ちが強かったです。その中で私たちが(一本を)取ることができなかったということが反省点です。

――ご自身の大将戦も何度も惜しい打ちがありました

私が一本取らなければ勝てない試合だったので、一本を取りに行く姿勢は忘れないようにしました。惜しい打ちが何本かあったかなとは自分でも思うのですが、それを一本に決めきれないところがまだまだ私の足りない部分かなと思いました。

――早大剣道部での四年間を振り返って

四年間やってきて、悔いはないかなと思います。もう一緒にすることはないのですが、今回のこのメンバーでできたこともすごく誇りに思います。チームワークが良いところがワセダの良いところだと思っていたので、それをまたらいねんにつなげて、次は優勝してほしいと思います。

――主将としてのこの一年間はいかがでしたか

最初は主将として引っ張っていくことができるのかなという不安はすごくあったのですが、やってみて周りからのサポートがあったり、私が主将を務めることで自分自身の成長を感じられました。チームを率いる立場としては、少しは良くできるようになったかなと思います。

――同期の髙橋萌女子副将(スポ4=栃木・佐野日大)に対してはどのような思いがありますか

副キャプテンと主務を兼任してくれていたことや、2年生から入部したということで大変な思いやつらい思いをしたこともあっただろうと思っていたので、その中でも三年間一緒にやってこれて良かったなと思っています。人数が少ないからこそ団結できたかなと思う部分もあるので、萌には感謝の気持ちでいっぱいです。

――後輩たちへのメッセージをお願いします

良い試合ができたと言っても負けてしまったことには変わりはないので、もう悔しい思いをしてほしくないというのもありますし、らいねんは絶対に日本一になってほしいなと思います。

――今後も剣道を続けられるということで、新しい舞台への意気込みをお願いします

社会人では大学のように毎日練習することはないので、週に1回の練習を大切に、いまと同じような気持ちで社会人でも剣道で活躍できたらと思います。

髙橋萌女子副将(スポ4=栃木・佐野日大)

――大会を終えたいまの率直なお気持ちは

1回しか出られなかったんですけど、みんなで1つになって試合ができて良かったと思います。

――試合前にチームで共有したことは

とにかく、絶対勝つっていう強い気持ちをみんなで持とうと(共有しました)。

――自身の戦いぶりを振り返って

きょうは絶対下がらないで、前で前で勝負しようっていうのを気を付けて、できたかなと思います。

――悔いはありませんか

まあ、勝ちたかったっていうのはありますけど、思い切ってできたかなと思います。

――チームとしてはきょねん同様、ベスト16という結果で終わりました

悔しいですけど、相手の方が技術的に上だなと思いました。

――この4年間で得たものとは

剣道にしても生活面にしても、自分で考えるっていうことを身に付けました。

――後輩に伝えたいことはありますか

この悔しさを忘れないで、必ず日本一になって欲しいと思います。

――同期へ伝えたいことは

途中から入ったんですけど、剣道部に入って良かったっていうのを伝えたいです。

――卒業後の進路は

福祉系の専門学校に行きます。精神保健福祉士っていう資格を取ります。剣道はしないと思います。

川上ゆき(スポ3=熊本・菊池女)

――きょうの試合を振り返ってお願いします

悔しいという思いが一番にあります。

――法政を追う苦しい場面での出番となりましたが

関東(関東女子学生優勝大会)で負けていて、この組み合わせが決まった瞬間から法政は意識していたし、関東が終わってみんなで必死に稽古して、頑張ってきたところだったので今回は絶対に勝ってやろうという気持ちがあったのでまだ足りなかったと感じますね。

――以前「僅差の中にも差を感じた」とおっしゃっていましたが今回も感じる部分があったのでしょうか

そうですね。誰一人取れなかったというのは負けている部分をすごく感じたし、法政にはまだ及ばなかったです。

――特集では「メンにこだわって」という話もされていましたが、試合中に思い通りの技は出せましたか

相手の上手さに勝てなかったのが一番で、自分の思い切った技も封じられてしまって悔しいです。完敗です。

――4年生の引退試合である本大会に臨んだお気持ちを聞かせてください

一つ上の先輩ということでよくしてもらったし、二人だけですし、一緒に練習してきてその先輩たちを勝たせてあげたかったという気持ちです。その思いだけでことしやってきたので、勝たせてあげられなくて悔しいです。

――ラストイヤーは部を引っ張る立場になると思いますが

終わったばかりで何を具体的にやったらいいかは分からないですけれど、来年はあるし、私が引っ張っていかなければいけないので、下を向かずに前を向いて、課題を冷静に分析して一つ一つクリアしていくしかないなと思っています。

阪本皇子(スポ3=長崎・島原)

――きょうのベスト16という結果についてはどうお考えですか

日本一を目指していたので、やっぱり素直に悔しいです。

――この大会に向けてどういった意気込みで臨まれましたか

3回戦に法大がいるのは分かっていたんですけど、みんなで1回戦から一つ一つ勝っていこうというふうに話していて。最終的な結果として日本一になれればいいなと思っていました。

――きょうは出場機会に恵まれませんでした

そうですね。やっぱりまだまだ力不足なので素直に受け止めて、腐らずに頑張っていこうと思います。

――試合中はどういったお気持ちで戦況を見つめられていましたか

自分も試合をしたいという気持ちはもちろんあったんですけど、みんなが頑張っているのでどうにか応援でパワーを与えられればいいなと思って、一生懸命応援していました。

――これで4年生のお二人は引退となりますがいかがですか

一緒にやってきたので、急に引退というのは受け入れられなくて、もっと練習もしたかったし試合も出たかったので、寂しいです。

――来年は主将という立場となりますが

まだまだ力が足りないというのは自分でも常に思っていて、今回の大会の結果でもそれを痛感させられたので、主将としてチームをまとめていかなければいけないんですけどまず自分自身の力をしっかりつけて、背中で見せていけるような主将になりたいです。

――ここからはどういった剣道を目指していきたいですか

やっぱり剣道は攻めないと勝てないので。今の自分だと打たれはしないんですけど、相手から一本取るとなるとまだまだなので、確実に一本取れる力をつけられるように頑張ります。

――最後にこれからに向けての意気込みを教えてください

オフを挟むので、ここで自分がどれだけ頑張れるかだと思います。ここでしっかり力をつけて、関東個人(関東女子学生選手権)にはまず出場してことし行けなかった全日本女子学生選手権に行けるように、そして関東個人では優勝できるように頑張りたいと思います。

川﨑茜(文2=京都・日吉ケ丘)

――きょうの試合で4年生が引退ということで、どのようなお気持ちで試合に臨みましたか

私たちは本当に法大に勝ちたくて、そのために4年生を中心にこれまで頑張ってきたので、これでもう4年生と試合ができないと思うとすごく悲しいし、試合に負けたことに対しては悔しい気持ちでいっぱいです。

――法大戦でのご自身の試合を振り返ってはいかがでしょうか

私が取らないと勝てないと思って一本狙いにいったのですが、相手もここで取られてはいけないという感じで取られないように徹底した剣道をしてきました。そこで取れなかったところに、自分の弱さが出てしまったのかなと思います。

――2回戦の東北学院大戦では二本勝ちのご活躍でしたが

調子は悪くはなかったのですが、やはり法大戦にかけていたので、そこで勝ちたかったです。

――畝尾選手(奈波女子主将、スポ4=京都・日吉ケ丘)の試合はどのようなお気持ちでご覧になっていましたか

本当に、一本取ってほしいと祈っていたのですが、相手(高橋萌子選手)は世界で戦う日本代表で、そんなに簡単に取れる相手ではもちろんなくて。でもその中で惜しい打ちもたくさんありましたし、一本取ってほしいと必死で祈ってました。

――今後の大きな試合は関東女子学生新人戦(新人戦)になると思いますが、きょうの結果を受けての意気込みを聞かせて下さい。

新人戦は1、2年生の試合で、2年生が引っ張っていく試合でもあるので頑張っていきたいです。昨年は優勝している大会なので、きょうの全日本(全日本女子学生優勝大会)で悔しい思いをした分、新人戦では絶対優勝して2連覇を達成したいです。

河村奈穂(スポ2=大分鶴崎)

――ベスト16で今大会を終えましたが、いまのお気持ちは

最後は私のせいで負けてしまったので、本当に悔しいです。

――今大会にはどういった意気込みで臨まれましたか

私は出るとしたら先鋒というのは分かっていたので、出させていただくからにはまずワセダに流れを持ってくるために、積極性のある試合をしようと心掛けました。

――同大戦はチームの初戦の先鋒ということで、緊張されましたか

とても緊張して足も動かなくて、何とか一本取れたという感じでした。

――その一本をメンで決められましたが感触は

ちょっと浅いというか、打ちが軽かったかなと思いました。でも取らないといけないところだったので、取れて安心しました。

――法大戦についてですが、相手が上段の構えの選手ということで対策などはされていましたか

関東大会(関東女子学生優勝大会)の時も先鋒戦で岡崎さん(千尋、法大)と戦ったんですけど引き分けで、最後は代表戦になって。取れるところといえば私のところというのが関東大会の反省だったので、今回は自分が取るという強い気持ちで結構積極的にいったんですけど、ちょっとあわて過ぎたというか。フッと休んだところを乗られてしまったので…。最悪引き分けて後ろに回せたら良かったんですけど、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

――緊張はされていましたか

いや、2試合目以降はそんなに緊張しなかったです。

――相手にメンを取られた後は焦りなどはありましたか

試合のはじめから自分が取りに行こうと思っていたので、焦り過ぎていたのかなと思います。

――やはり法大は強かったですか

そうですね。やはり中学高校からの強いメンバーがそろっているので、技のスピードや気持ちの面でも向こうが上回っていたのかなと思います。

――これで4年生のお二人は引退となりますが、お二人にはどのような思いを抱いていらっしゃいますか

本当に優しい先輩方で、私を先鋒として使ってくださってチームに貢献したかったんですけど…。最後は私のせいで先輩方の引退試合となってしまったので、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。けど、次の大会で良いところを見せられるように頑張りたいと思います。

――お二人とは何かお話されましたか

謝ってばっかりだったんですけど、「頑張ったよ」って言ってくれて…。最後まで優しい先輩でした。

――次に控えるのは関東女子学生新人戦(新人戦)ですが、どういった戦いをしていきたいですか

私が負けている場合じゃないというか。きょねん優勝したし、きょねんみたいにしっかり上まで上がって良い成績を残したいので、残りの期間でこの悔しい気持ちを忘れずに反省して、努力したいと思います。

小西波瑠(スポ1=大分鶴崎)

――きょうは大学初の全国の舞台でした

1試合目はとても緊張してあまり自分の剣道ができなかったんですけど、3試合目出たときはもう相手が強いのは分かっていたけど、自分が一本を取るという気持ちで思い切った剣道ができました。

――お話の通り、3回戦対戦した福川菜月選手(法大)は強い選手でした

関東の個人でもチャンピオンになっている人で、同じ九州出身なので、高校のときから知っている人だったんですけど、チャンスはあったかなって思うので、そこを自分が一本取れる選手になれたらなと思いました。

――話が前後するのですが、初戦の相手は上段でした。何か気を付けたことは

上段だったから私が出たっていう部分があって、ずっと対策はしていて、研究もしていたんですけど、練習していた引き逆ドウとか片手ツキとか、試合で出せたので、あれを一本にできたらよかったんですけど、対策の効果はあったかなと思います。

――上段の相手をするのは得意なのですか

いや、あんまり(笑)。

――ベスト16という結果に終わってしまいました

やはり、法政じゃなかったらとか思ってしまう部分はあるんですけど、日本一になるには絶対法政も倒さないといけなかったと思うので、2週間後の新人戦(関東女子学生新人戦)ではこの悔しさを生かして頑張ります。

――この大会で得たものは

いままで法政とかの強豪とやってる試合は上(観客席)で観たりとか、自分が出てやることはなかったので、今回すごく貴重な経験をさせていただきました。経験をきょうは積めたなと思います。

――この試合で4年生は引退となります

(4年生が)抜けるっていうのはチームとしてもすごく大きい部分はあるんですけど、先輩たちの悔しさを引き継いで頑張っていこうと思います。

――何か4年生に伝えたいことはありますか

らいねんは私たちが日本一に必ずなるので、待っていてください(笑)。

――改めて、新人戦に向けて意気込みをお願いします

新人戦では、多分ほとんどの試合に出られると思うので、私が一本取ってチームを優勝に導きます。