ハンドボール部

2015.11.08

第58回全日本学生選手権 11月7日 北海道・函館アリーナ

底力見せつけ1回戦勝利

 今季の集大成、目標とするものはもちろん『日本一』だ。昨年は3位で終えた全日本学生選手権(インカレ)。2年ぶりの頂点を目指すべく、選手たちは函館の地でインカレの初日に挑んだ。初日の緊張感もあってか、前半は思うような試合を運ぶことができない。パスにミスが続き、愛教大の勢いに押される場面も見られた。しかし後半、ベンチの選手が適材適所で出場し、27-18とワセダの本来の実力を見せつける初戦となった。

 日本一がかかった試合に緊張が抜けない。「初戦なので、ミスや硬さが出るというのは想定していました」と東江雄斗副将(スポ4=沖縄・興南)が語ったように、シュートミスやパスミスが目立つ立ち上がりとなる。ワセダは強く相手をカットインするプレーが続いたが、決定打となるシュートは外れるという展開が続き、前半が終わった時点でリードを保つものの13-10。「インカレ前に『5点差をつけること』を目標にして、そこまでは粘り切ろうとやっていた」と太田翔主将(スポ4=北海道・札幌月寒)が述べるように、点差を開く試合展開となるはずだったが、ワセダの本来の強さを前半で出すことができなかった。

初のインカレで躍動した三輪颯馬(スポ1=愛知)

 僅差で前半を折り返すものの、後半には本来のワセダの底力が光る。選手の交代を活発に行った後半。前半のミスを多少は引きずりながらも、一人一人が函館の舞台を経験し、自らの能力を発揮することとなる。後半開始直後、GKの中野裕通(スポ4=兵庫・神戸国際)のファインセーブから始まり、ディフェンスの強さが際立った。後半10分までに愛知教育大に1点しか与えない。その堅いディフェンスの傍ら、オフェンスも波に乗ってくる。松本光也(社2=神奈川・法政二)がブラインドシュートを見せ、また西東匡寛(文構4=東京・早実)がループシュートを見事に決めた。さらに試合終了3分前には太田がカットインから華麗なシュートを決めた。終わってみれば9点差での快勝。日本一への一歩を踏み出した。

ゴールを死守したGK中野

 次戦の相手は、今季いまだ白星を挙げられていない東海大。「春季リーグ、秋季リーグ共に勝ち切れず悔しい思いをしていたので、勝ちたいという思いしかないです。トーナメントは1発勝負なので、やるしかありません。」とラストイヤーの東江は語る。東海大相手にリベンジの一勝をあげられるか。勝利への気合は十分だ。

(記事 中村朋子、写真 寒竹咲月、藤巻晴帆)

全日本学生選手権
早大 27 13−10
14−8
18 愛教大
GK 中野裕通(スポ4=兵庫・神戸国際大付)
CP 桐生正崇(人4=群馬・富岡)
CP 福岡佑哉(スポ4=北海道・札幌月寒)
CP 東江雄斗(スポ4=沖縄・興南)
CP 伊舎堂博武(社1=沖縄・興南)
CP 松本光也(社2=神奈川・法政二)
CP 三輪颯馬(スポ1=愛知)
コメント

太田翔主将(スポ4=北海道・札幌月寒)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

チームで話し合ったことを試合で実践して、そこで自分たちでできたということを実感することでモチベーションを上げていこうと話をしていました。実際に相手を寄せて寄せてディスタンスシュートとかロングシュートで勝負できていた部分があったので、そこに関しては良かったなと思っています。

――準備した成果が出たということですか

前日ミーティングでビデオを見て対策しました。ポイントをつかめたので、そこをうまくやろうと言っていたところができたので良かったと思います。

――オフェンス・ディフェンスについて、試合を通して課題は見つかりましたか

ロングシュート勝負になるんですけど、ノータッチで相手に打たせると相手のエースも上手いので決めてくるかなと。そこのノータッチで打たれるケースをなるべく減らすことと、途中で代わった選手がディフェンスでずれた時に押しにいかないとかですね。それによって2分間退場ももう少しへらしていければなと。

――アグレッシブになりすぎて2分間退場者が出る印象もありましたが

最初なので思いっきり当たって警告ぐらいなら構わないと言っていたので、想定内なので大丈夫です。

――早大のミスもあり前半を僅差で折り返しました。ハーフタイムで太田主将からチームへの鼓舞はしましたか

インカレ前に「5点差をつけること」を目標にして、そこまでは粘り切ろうとやっていました。でも3、4点差の時に簡単なシュートミスで逆速攻を食らってしまうといくうことがこの試合でもあったので、そこに対しては厳しくみんなで言い合うこと。あと、ミスした選手は次のプレーのために切り替えろということを試合内で共有するようにはしましたね。

――チーム内で目標に対するずれはハーフタイム中に修正できましたか

「5点差」に関しては、競ってなかなかうまくいかない場合でも、粘って最終的にはその目標にもっていこうとしたので、なんとかなったかなと思います。

――以前の取材で「インカレでシュートを決めたい」ということをおっしゃっていて、見事に体現しました

危なかったですね(笑)。

――会場も大いに盛り上がり、チームを再度勢いづけた印象がありました

ちょっとフローター3人が自分の持ち味を出し切れていなかったので、自分で下からなんとかしなきゃなと思ったのですが、結果的に相手を抜いてシュートまでいけたのはすごく良かったですね。やっとシュートというかたちでチームに貢献できて、ちょっと遅いかもしれませんが、良かったなと思っています。

――太田選手にとってもチームにとっても弾みをつける試合になったと思います。次戦の東海大戦に向けての意気込みをお願いします。

お互い手の内が分かっている状態で、ミーティングで対策が出たところを試合でどう実践するかがカギになっていると思います。今回の試合である程度対策を実践するということができたと思うので、それを東海大戦でもぶち込んでいけばなんとかなるかなと。絶対勝とうと思います。

東江雄斗副将(スポ4=沖縄・興南)

――全日本学生選手権(インカレ)をついに迎えました。チームの雰囲気はいかがでしたか

4年生は最後というのもあったので、声を出して雰囲気をつくって気持ちよく大会には入れたのかなと思います。

――ゲン担ぎはされましたか

あまり変わったことはしないですけど、いつもお世話になっている東京ステイの寮のランチをしっかりと食べて函館に来ました(笑)。

――自身のプレーを振り返ってみて、調子の方はいかがでしたか

初戦なので、ミスや硬さが出るというのは想定していました。前半もシュートミスが連続であったりもしたのですが、あまり気にせずに守備をしっかりとして次のチャンスが来るまで粘ろうと思いました。前半の途中からは点が決まるようになったので、うまく波に乗れてよかったです。

――チーム全体としても決定力に欠けてしまっていた印象でしたが

ちょっと点差を開くところでのシュートミスが目立ちました。そこで逆速攻や相手の攻撃に負けて、5点差に広げるべきところを3点差になってしまいました。そういう試合展開をあしたしたら厳しいと思うのでシュートまでしっかりと集中していきたいです。

――テーマにしていたチームの底上げには成功していましたが

代わった選手が出てもある程度チームにフィットして得点するシーンがありました。ずっとやってきていた底上げというところではできてきていると思いました。

――ディフェンスは機能している印象でした。一線ディフェンスの他にもされてるように見えたのですが

ベースは一線ディフェンスで、たまにエースがセンターに入ってきたときは高めに守るという変形システムです。基本は一線ディフェンスですね。

――次戦、東海大戦への意気込み

春季リーグ、秋季リーグ共に勝ち切れず悔しい思いをしていたので、勝ちたいという思いしかないです。トーナメントは1発勝負なので、やるしかありません。もう一度気を引き締めて夜のミーティングをしっかりとして臨みたいです。

桐生正崇副将(人4=群馬・富岡)

――インカレ初戦ということで固さはありましたか

全員動けてはいたので、固さはあまりなかったと思います。最後のシュートはずっと課題としてきたんですけど、今回もシュートミスが多くてまた課題が出てしまったなという感じです。

――桐生副将が東江雄斗副将(スポ4=沖縄・興南)選手とオフェンスをコントロールしていくなかで、今日意識したことはどういうことでしたか

チームの組み立てとしては大きい動きをやろうと決めていました。あとは個人個人で1対1を強く攻めていくということを話していました。シュートは抜きにすると、相手の間を強く割っていくということはしっかりできたのかなという感じですね。

――ディフェンス面では秋季リーグ以上に積極的に足を動かしていた印象ですが、秋以降練習してきたかたちが出ましたか。

ディフェンスリーダーの佑哉(福岡、スポ4=北海道・札幌月寒)が積極的に動くようになってきて、真ん中が動けば自然と1・2枚目も動いていけるので、秋以上にかなり積極的に動けるようになっています。きょうのディフェンスはなかなか悪くなかったと思います。相手に無理矢理シュートを打たせる形に持ち込めたので良かったです。

――控えの選手も出場できたということでインカレ初戦としてはいい試合だったと言えるでしょうか

そうですね、インカレは初戦の入りが難しいと言われているので良かったと思います。僕自身インカレは4回目ですけど、シュートミスを除けばいい試合展開ができたほうだと思います。

――あしたの対戦相手の東海大はお互い知り尽くしている相手ですが

東海大は強いチームという認識は当然あります。相手どうこうよりも一人一人が気持ちを高めていって、いかにワセダのプレーができるかというところが重要になると思います。

西東匡寛(文構4=東京・早実)

――インカレがきょう開幕となりましたがどのような気持ちで臨まれていましたか

4年間やってきて最後なのでやるしかないという気持ちと、しっかり準備しようという気持ちでした。練習でやってきたことを全部出すことを考えて臨みました。

――後半、立て続けにゴールを決められていましたが、1点目のゴールについてお聞かせください

1点目は速攻だったと思うんですけど、正崇(桐生副将、人4=群馬・富岡)がずれてたところをしっかり見て長いパスをいいところに出してくれて後は決めるだけみたいな感じで。ちゃんと決めれて良かったです。

――2本目はループシュートだったと思いますがキーパーの動きなど見て選択したのでしょうか

けっこうパッシブプレーの判定があがりかけの時で、雄斗(東江副将、スポ4=沖縄・興南)だったと思うんですけどいいパスが来てこれはシュートいくしかないタイミングだったので飛ぼうと思いました。そしたらキーパーが横から詰めるのが見えたので、飛んだ瞬間にループを打とうと思いました。打ちながら踏み込んで、ちゃんと枠に行ってくれて良かったです。

――流れが悪い時に交代で入ってくることが多かったように思いますが、チームの中での自分の役割はどのようなものだと意識していましたか

チームの中で僕にできることといえば決まりごとを守るだとかいうことで、たいしたことはできないので。あの時はデフェンスを寄せるだとかでしたね。点を取れたのもよかったですけど、それ以外のところでも貢献はできたんじゃないかなと思います。

――次戦となりますあすの試合への意気込みをお願いします

あしたも厳しい戦いになると思うので、繰り返しにはなるんですけどやれることをしっかりやって実力を出すこと。あとはチームで1つにまとまってなんとか勝てたらいいなと思います

伊舎堂博武(社1=沖縄・興南)

――本日初めてのインカレでの初戦でしたが、どのような気持ちで挑みましたか

1年生なので思い切りやろうとは思って挑みました。初めてのインカレで初戦ということもあって、高校の時とは違う緊張感というものを持って試合に挑んだので。自分の思うようなプレーができなかったりということはありました。

――試合全体を振り返って、ご自身のプレーなどはいかがでしたか

前半後半ともに固くなって、プレーに柔軟性がなくて、プレーの幅が少し狭くなってしまいました。自己採点するとあまり良くはなかったです。明日もまた春、秋勝っていない東海大に挑むのですけが、シュートを外さなければ勝てる相手なので、あしたは適度な緊張感も抱きつつしっかり柔軟性を持って、プレーしていきたいと思います。

――本日の試合、カットインまではいったもののシュートまで繋がらないというプレーがありましたが、それの原因は

最近は練習の時も外すようになってしまっていて、直さないといけないところではあると思っていたのですが、そううまく修正できずにいて。あとは意識の問題かなと思います。

――本日のチームの雰囲気は

最初の立ち上がりは初戦というのもあって楽しくみんなもプレーできていたのですが、試合の時間が経過するにつれて、声が出なくなったりして。最後のほうはスターティングメンバーもベンチに下がったときにベンチから声をかけてあげていたので、最終的にはよかったかなと。

――本日東江雄斗副将(スポ4=沖縄・興南)とのコンビプレーなどはいかがでしたか

1本だけ完璧なクロスプレーがあったのですが、あれは練習の中でもなんども行っているプレーなので、あしたの東海大戦でも使えたらいいかなと思います。

――あすの東海大戦に向けての意気込みをもう一度お願いします

あしたは、シュート一本一本にしっかり責任を持って打っていきたいと思います。ここまでこれているのも自分だけの力ではないので、周りの方々への感謝の気持ちを忘れずにプレーしていきたいと思います。

三輪颯馬(スポ1=愛知)

――インカレへの意気込みは

4年生の最後の大会で、自分が出るからにはやはりチームに貢献しないといけないので、試合が始まる前はすごく緊張しました。

――初めてのインカレという舞台に立ちましたがいまどのようなお気持ちですか

会場の独特な雰囲気とかに飲み込まれがちだったのですが、4年生やチームのみんながすごく声を掛けてくれたので安心してプレーできました。

――試合を振り返っていかがですか

僕の得意とする速攻からはいいかたちで得点が取れたと思うのですが、僕の前での1対1のディフェンスやキワでのシュートミスだとかがまだあったので、あしたから試合に出られた時はそういったところを無くしていきたいです。

――ご自身自らシュートにいく場面も多かったですが、意識はされていましたか

消極的になってもチームのためにならないので、自分がいけると思ったらどんどんいこうとは思っていました。

――ディフェンスに関してチームで試合前のイメージ通りでしたか

ロングシュート勝負というところで、前半はそれがうまくできていたので良かったです。けれど抜けたポスト(への対応)などの細かいところがまだ少しダメだったかなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

一発勝負の大会なので、一戦一戦全力でチームで戦っていきたいなと思います。