ハンドボール部

2015.11.08

第51回全日本学生選手権 11月7日 北海道・函館大体育館

執念のプレーで勝利をもぎ取り、見事初戦突破

 函館の寒空のもと、ついに全日本学生選手権(インカレ)が開幕した。それぞれの思いを抱きながら引き締まった表情を浮かべた選手たちがコートに姿を現した。前半は緊迫したシーソーゲームとなる。しかしラスト5分で相手に立て続けに失点を許し9−12で折り返す。後半が始まると、ディフェンスでの好プレーが続き波に乗ったワセダ。連続得点で一気に追いつき、逆転する。一時は2点差まで詰め寄られるも、GK高田美沙(スポ4=千葉・昭和学院)のファインセーブなど要所で好プレーが光り、23−20で念願の初戦突破を果たした。

 初戦ということで緊張もあったのか、「ディフェンスから速攻の流れができず、ミスが多かった」(高田)。先制点を許したワセダだったが、4分全員での細かいパス回しから内海菜保(スポ2=香川・高松商)が鮮やかにシュートを決めチーム初得点。その後も立て続けに小林稚菜(スポ4=東京・小金井北)らが倒れ込みながらのシュートを決め気迫を見せる。しかし相手も黙ってはいない。前半を通してワセダらしい積極的な攻撃は出せたものの、ディフェンスの面では我慢の時間帯が続き、粘りどころとなった。そして前半終了間際の5分間、連続で失点し追いかけるかたちで前半を折り返した。

チーム初得点を挙げた内海

 何かやってくれる。そんな空気が後半始まってからワセダの選手たち、そして会場にも流れていた。詰めの早くなったディフェンスとそこから次々と繰り出されるカウンター攻撃で相手に迫る。芳村優花(スポ2=愛知・星城)や森本方乃香(スポ4=愛知商)の得点で一気に同点に並ぶと、4分小林のポストシュートで逆転に成功する。また、GK高田もファインセーブを連発。会場は完全にワセダペースの空気に包まれた。同時に2人の退場者を出すなどピンチを迎えたが、きょうのワセダは違った。再び高田の好セーブと森本・内海のコンビプレーで相手に主導権を渡さない。久しぶりの公式戦出場となった兒玉菜夏(スポ4=富山・高岡向陵)や終了間際の長谷千尋(商4=千葉・八千代)の得点で逃げ切り見事23−20で初戦を突破した。

相手を圧倒した森本

 まさに激闘、チーム全員でつかみ取った勝利だった。「みんなが諦めないで前を向き続けたおかげで勝てた」(川村いぶき副将、社4=岩手・花巻北)。リードを許してもなお冷静に声を掛け合い、何度でも流れを引き戻すチームの連帯感の強さは今まで以上にレベルアップしたもののようにみえた。明日の日体大は春、秋共に負け越している。その悔しさを晴らす時が来た。勝って笑顔の花をコートに咲かせて欲しい。

(記事 篠原希沙、写真 藤巻晴帆、栗村智弘)

全日本学生選手権
早大 23 10−13
13−7
20 大同大
GK 高田美沙(スポ4=千葉・昭和学院)
CP 川村いぶき(社4=岩手・花巻北)
CP 森本方乃香(スポ4=愛知商)
CP 内海菜保(スポ2=香川・高松商)
CP 小林稚菜(スポ4=東京・小金井北)
CP 川上智菜美(スポ2=東京・佼成学園女)
CP 芳村優花(スポ2=愛知・星城)
コメント

千葉絵里子主将(社4=東京・文大杉並)

――きょうの試合を振り返って

反省点はたくさんあるんですけど、とにかく初戦みんなの力を合わせて勝てたのですごく安心しました、よかったです。

――前半、苦しい展開になったと思うのですが後半どのようなことを意識してプレーされましたか

自分がコートに立っているとき、まずはとにかく落ち着いてプレーしようということは意識していました。コートに立っていないときも早稲田がリードしたときに気を緩むことなく、リードしたからこそここが勝負所だということをタイムの時間みんなに伝えるようにすることをしていました。

――オフェンス全体として完成度に点数をつけるなら

セットオフェンスは良いところも悪いところもあるんですが、50点くらいですかね。

――反省点とは具体的にどのような点ですか

ディフェンスから速攻での自分たちのイージーミスがすごく目立って、得点伸ばせる場面でも伸ばせませんでした。なので、まずは速攻でのイージーミスを失くすことです。また、フリーでポストに走られて何本か入れられて、自分たちはそこが弱みだというのもずっと前から言ってきていたのですが、きょうの試合でもその弱みを相手にうまくやられてしまったなという印象があります。それはしっかりコートの中の人間で修正したいと思います。

――あすの試合への意気込みをお願いします

日体大には秋季リーグで競り負けて、私もみんなもすごく悔しい思いをしたと思います。泥くさくてもなんでも良いので全員で勝利を取りにいきたいと思います。

川村いぶき副将(社4=岩手・花巻北)

――試合前チームで話されていたことは

きのうまでちゃんと対策をやってきたのでそれをしっかりやるということと、悔いの残らないように全員出し尽くそうと話していました。

――大同大への対策というのはどういったものでしたか

両45が1対1で強い子たちだったので、どう抑えるかということを話していました。

――あらためてきょうの試合を振り返って率直な感想をお願いします

最初の方はミスがすごく目立って、これからどうなるんだと見ている人にも思わせてしまったし、自分たち自身もそう思う時間が長かったです。でもみんなが諦めないで前を向き続けたおかげで、苦しみながらもなんとか勝てたんだと思います。

――苦しい時間帯も多かったですが、課題としていた雰囲気づくりという点に関してはいかがでしたか

その部分はリーグの時と比べて、みんな淡々と「次、次」と言うことができていてよかったと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

あしたはきょうの反省を生かして、しっかりスタートダッシュを決めたいと思います。トーナメントということで一発勝負なので、悔いの残らないように頑張ります。

兒玉菜夏(スポ4=富山・高岡向陵)

ーー見事な勝利おめでとうございます!いまのお気持ちをお聞かせください

うれしいです!うれしいの一言です!

ーー試合内容を振り返っていかがですか

前半はみんなあたふたしてしまっていつも通りのプレーができていませんでしたし、(前半の)中盤に退場者を出したことで失点してしまった場面なども良くなかったなと思います。後半は全員が気持ちで頑張れたかなと思います。

ーー前半は3点ビハインドの状態で折り返すことになりましたが、焦りなどはありましたか

ありましたね。正直言うと負けることも考えてしまって、ベンチで涙が出そうなのをこらえていました。

ーーハーフタイムにはどんな修正を図りましたか

相手が広がるディフェンスだったので、シンプルに自分たちで狙いながら、つくりながらやっていくということ。そして、これまでの練習でやってきたことをいつも通りやろうということについて話しました。

ーー逆転勝ちを収めることができた要因は何だと思いますか

交代で出てきた選手の底力であったり、全員の負けたくないという気持ちが大きかったと思います。本当にここまでの練習も頑張ってきたので、ここで負けてたまるかという気持ちが強かったです。

ーーご自身のプレーに関してはいかがですか

久しぶりの公式戦だったので、試合に出た瞬間から涙が止まらなくて、みんなに笑われてしまいました(笑)。自分らしいプレーができたことが本当にうれしかったですし、みんなのおかげでここに立てているんだな、ハンドボール続けてきてよかったなと心から思いました。

ーー最後に2回戦への意気込みをお願いします

日体大は前回の対戦で負けた相手ですし、リベンジするつもりで挑みたいです。ただ自分たちが挑戦者であるということも忘れずに、全員で戦って必ず勝ちたいです。

小林稚菜(スポ4=東京・小金井北)

――本日振り返っていかがでしたか

出だしは緊張があって、ディフェンスは守れていたのですけど、速攻のつなぎとかでミスがあったので。結果的にはとても守れていましたし、ディフェンスもオフェンスもいいところはあったのですけど課題が多く見つかったのであしたはそこをしっかり修正してもう一度気を引き締めていきたいなと思っています。

――本日インカレ初日でしたが、どのような気持ちで挑みましたか

わたしはもう(競技を)続ける気がないので、最後になります。いままで4年間自分がやってきたことをしっかり出し切ろうというのと、あとやはり支えてくれた人たちにしっかり恩返ししたいという思いで挑みました。

――スタメンでの登場となりましたが、緊張などは

すごく緊張しました(笑)緊張していないつもりではいたのですけど、やはり周りにガチガチだったといわれました(笑)。あしたはしっかり緊張をほぐして挑みたいです。

――どのように緊張をほぐしましたか

ほぐしたというよりはみんなが声をかけてくれて。すごくリラックスはできたのですけどやはりコートに立って、プレーしているうちにほぐれましたね。

――前半焦りが見えた中での2点目。倒れながらのシュートでした

高いパスを出してくれるというのはわかっていたので、しっかりキープして、倒れこんで、絶対ねじ込もうという気持ちで思い切り中に飛び込みました。

――相手チームからのマークを非常に受ける立場ですが、その中でも自分の力を発揮するためにどのようなことを心がけていますか

やはり位置取りをしっかりすることです。自分の強みは高さなので、高いところでボールをキープしてしっかりシュートに持ち込めるようにするための位置取りだったり、位置取りができないときも手を挙げて高いところで(パス)をもらえるようにというのは意識しています。

――後半は、小林選手の得点でチームの雰囲気がよくなる場面がございました。本日の全体のチームの雰囲気はいかがでしたか

チームの雰囲気は、後輩も盛り上げてくれましたし、やはり同期も気持ちが伝わってきたといいますか。プレーヤーの4年はみんなコートに立つことができたので、そういう意味ですごくうれしかったですし、よかったかなと。あしたもこの調子でやっていけたらいいなと思います。

――あすの試合ではご自身としてはどのような役割を果たしたいですか

やはりディフェンスがメインなのでしっかりディフェンスの中を締めて、自分がディフェンスを引っ張っていけたらいいなと思います。あと、前回はなかなか修正などに時間がかかったので、すぐに修正して、前向きに考えながら流れを持っていくこと。オフェンスでは高さを生かして泥くさくやっていきたいという風に思います。〈/p>

――あすへの意気込みを改めてお願いいたします

絶対勝ちます!あしたも絶対勝って、みんなで笑顔でまた函館で最終戦まで行きたいなという風におもいます。

森本方乃香(スポ4=愛知商)

――接戦を見事に制しました。率直な感想をお願いします

全員で勝ちにいった試合でした。その印象がとにかく大きいですね。

――試合直前のチームの雰囲気は

気持ちを一人一人が高めて、気合いが入っているなと見ていて思いました。自分なりにも冷静に気持ちを高められました。

――立ち上がりの方は不安がありましたが

自分たちは立ち上がりがこけてしまうと、リズムに乗れません。後から苦しいことになるから出だし頑張ろうとは言っていたのですが、場の雰囲気などでいつも通りではなく硬くなってしまいました。

――後半は開始から巻き返して勢いに乗りました。ご自身も得点を連続で挙げられていましたが、振り返ってみて

個人的には満足のいく試合ではありませんでしたが、自分がダメだと思ったときも周りがいるから大丈夫だという思いでプレーしました。関東リーグ(関東学生リーグ)のときは自分がどうにかしなきゃという気持ちが強くて、マインドコントロールができずにうまくいきませんでした。今回は仲間を信頼する、自分がだめなときこそ周りを信頼信頼して頼るというのを意識しました。そしたら守備では4年生を中心に守ってくれて、攻撃では後輩を中心に思いきりプレーしてくれたので助かりました。

――今試合はやはりチームで勝ったという印象でした。あすにもつながる試合だったと言えますか

つなげるしかないですね。きょうの勝利が無駄にならないように、そして秋のリベンジのためにも切り替えていきます。

――途中相手のマンツーディフェンスに戸惑いがあるように見えましたが

そうですね。相手が1人少なかったというのもありますがそこで無理して攻撃参加しなくてもいいかなと思って、周りを信頼して任せました。不安だなと思うことはありませんでした。

――あすは日体大との対戦になると思いますが、意気込みをお願いします

秋季リーグのリベンジということで、まだまだこれからですし期待していてください。思い切り暴れてきます。

高田美沙(スポ4=千葉・昭和学院)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

前半はディフェンスから速攻の流れが全然できず、ミスが多くて相手にやられる展開がありました。ミスが増えた時の切り替えがちょっとできていなかったなと思います。

――後半はどういった気持ちの切り替えがありましたか

後半のスタートがオフェンスからで、最初のオフェンス時にいいプレーで点を取って2点差に縮めてくれたので、すごくいい流れができました。そこからのディフェンスもすごく足が動いていて、そこから速攻につなげられました。途中追い上げられたりしたのですが、ディフェンスメンバーの足が止まらなかったのでいいディフェンスとなり、速攻などに再度もっていけたと思います。

――大同大の対策は事前に行っていたのですか

はい。東海地区にいる友達からDVDなどを送ってもらい、それを見て大同大のキーマンを見つけて作戦の話し合いなどをしました。

――そういった中で高田選手の好セーブが光りましたね

いやあ、良かったです(笑)

――加えて大同大のキーパーがセーブするシーンも多くありました。そこに闘争心などはありましたか

相手のキーパーとかは全然見ていなくて、「あー、シュート外したなあ」ぐらいにしか思っていなくて。残り時間もなくなり、点もとれなくなってきた時に、「明日から村さん(村山絵理奈コーチ、平成21スポ卒=埼玉・浦和実)がいらっしゃるのに、ここで負けたら村さんが来る意味がなくなっちゃう」と思って、もう死に物狂いで止めました。

――コーチのためにもですね

私、きのう練習で小指を脱臼しまして、救急車で運ばれちゃったんです(笑)。それに比べたらボールの怖さとか痛みとか全然やわだわと気持ちでいきました。

――明日はコーチも合流されるということですが、意気込みをよろしくお願いします

秋季リーグ(関東学生秋季リーグ)で日体大に負けてしまったことに加え、高校の同期も日体大に行って試合に出てくると思うので、そこのリベンジを果たしたいです。また明日勝てばベスト8なので、歴代タイ記録にも並びたいです。

内海菜保(スポ2=香川・高松商)

――インカレにはどのような気持ちで臨まれましたか

前回は初戦で負けてしまったので、絶対、絶対勝ちたいと思っていました。そういう気持ちで挑んでいたので、初戦勝てたというのはほんとに嬉しいです。

――1番印象的だった後半の森本方乃香選手(スポ4=愛知商)からの早いバウンドパスに反応してのゴールについて聞かせてほしいです

速攻では方乃香さんとのコンビプレーが結構あるので、なんとなく来るだろうなというのはわかるようになってきました。早いパスではあったんですけど、ここで絶対取って決めなきゃっていう、流れ的にも点差的にもそういう時間帯だったのであそこで決められて良かったです。

――前後半通して細かいパス回しから内海選手が得点をするという場面が多く見られましたが

私は基本サイドなので待っていることが多いんですけど、センターの絵里子さん(千葉主将、社4=東京・文大杉並)とか万衣子(安藤、教2=東京・文大杉並)とかがデフェンスの状況を見て、事前にみんなで共有していた攻め方をできるように崩してくれて。自分で突っ込まずにさばいてくれたのでシュートチャンスがいっぱいあったと思います。上で崩してくれた人のおかげかなと思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

初戦勝てたので、この波に乗って次も行けたらなと。あしたの相手は日体大で春負けている悔しかった分、あした勝ちたいと思います。4年生も最後なので4年生のためにもチーム一丸となって自分ができることを精一杯やってチームに貢献できるようにしたいです。

芳村優花(スポ2=愛知・星城)

――接戦を制した感想を聞かせてください

インカレ初戦ということで、緊張や雰囲気も分からず不安な気持ちでやっていたんですけど、勝てて安心しました。

――前半の相手ペースの苦しい時間帯はどのような気持ちで乗り切りましたか

点数的には負けていたんですけど、そこまで負けている気はしなくて、競っているつもりでやっていました。一つ一つやっていくしかないとは思っていました。

――試合を通じてベンチもコートもすごく雰囲気がいいという印象でしたが

雰囲気がいいと上がっていくので流れに乗ってやっていこうという感じでした。

――芳村選手自身も最後まで攻めの姿勢を崩しませんでした

そうですね、後半は2本くらいミドルシュートが入ったんですけど、前半は全然決められなかったのでもっとシュートに行く姿勢を出していけばよかったかなと思います。シュートが上手くいかないときは周りを活かすプレーやディフェンスの要として守り切ることはしようと思っていました。

――きょうもGK高田美沙選手(スポ4=千葉・昭和学院)が好セーブを連発しました

美沙さんはきのうの練習で指を脱臼してしまっていて不安だったのですが、アドレナリンと気合で痛くないと言っていたので(笑)。やっぱり頼れる存在ですね。

――次戦の相手は日体大となりましたが

秋に負けている相手なので、次こそリベンジということで絶対に勝ちたいです。