アーチェリー部

2015.11.07

早慶定期戦 11月1日 埼玉・早大所沢レンジ

早大が全制覇!昨年の早慶戦の雪辱果たす

 昨年はアウェーである慶大レンジで、男女共に敗戦となった早慶定期戦。天候に恵まれ、紅葉も色づき季節の移り変わりを感じる中、ことしはホームである所沢レンジで行われた。6月に行われた全日本学生王座決定戦(王座)で引退となった4年生も今試合に加わり、男女それぞれベストメンバー8人で挑んだ。多くのOBや関係者も集まる中、緊張感が漂いながらも、両校の伝統をともに分かち合う和気あいあいとした雰囲気で試合が開始された。

引退後初の定期戦出場となった田寺元主将

 「不完全燃焼のままでいたので、今年の早慶戦はずっと勝ちたいと思っていた」(田寺洋貴、人4=茨城)。昨年は男女共に悔し涙をのむ結果となってしまっただけに、選手たちのこの試合にかける思いは並々ではない。今年の王座では、ベスト8だった早大に対して慶大の男子部は学生日本一に輝いた。今回も個の力で慶大に圧倒されるかと思われたものの、早大は持ち味のチーム力を前半50メートルから存分に発揮。試合中も応援でチームを盛り上げ、ベストメンバーの選手たちもガッツポーズを見せるなど笑顔で応える。先日行われた全日本ターゲット選手権で決勝に勝ち進み、9位に輝いた池田亮(人2=東京・国際)を筆頭に一人一人が着実に点数を出し、早大が男女共にリードし前半は終了。

1年の舩見(左)と狐塚(右)が女子部でチームトップの成績を収めた

 迎えた後半30メートルには、3本の矢を全て満点の10点に当てたときに行われる「30金」のコールも多く見られた。選手同士が声を掛け合い、明るく活気のある雰囲気の中選手たちものびのびと射を展開。「久しぶりに4年生がいてくれる安心感があった」と舩見真奈(スポ1=山形・鶴岡南)が語った傍ら、「みんなが頼もしく良い点を出していた」と吉峰さやか(スポ4・香川・高松東)も後輩の成長した姿にしみじみとしている様子であった。試合は終了時には男子は22点差、女子は大差をつけ186点差で勝利。その後に行われたOB戦も、大勢に見守られながら11点差で早大が制した。

 昨年の雪辱を果たし、早大が見事全制覇を果たした。課題としていた個の力をそれぞれが発揮し、チーム全員でつかみとった勝利である。そして下級生の活躍が光ったことも、この勝利の大きな要因であるだろう。舩見はU-20の選考会が控えており、大学の域を越えた挑戦が今後に控えている。「すごく成長したとは感じたのですが、来年のリーグ戦や王座に向けての完成形ではない」と田寺は後輩を頼もしく思う一方、チームとしての成長にまだまだ余地があると期待を込めて振り返った。そんな後輩たちに次に待っているのは、新人個人選手権大会。先輩たちの思いを胸に、早大アーチェリー部はこれからも高みを目指していく。

(記事、写真 新庄佳恵)

※掲載が遅くなり申し訳ありません。

結果

▽男子

○早大3898-3876慶大

▽女子

○早大2558-2372慶大

コメント

田寺洋貴(人4=茨城)

――学生最後の早慶戦となりました

個人的に非常に楽しみにしていた試合でした。昨年は負けましたし、全日本学生王座決定戦(王座)も慶大に負けてそのまま6月に引退となって不完全燃焼のままでいたので、今年の早慶戦は勝ちたいとずっと思っていました。勝てて良かったです。

――きょうのご自身の出来は

点数自体はあまり良くなかったのですが、今週は調子がすごく良くて、ショートでは自己ベストと同じ点数を出していました。きのうも650点を超えていたので調子は良かったのですが、きょうは30メートルで不調で全体の点数は満足はいっていいません。でも最後の一射がXに入ったので満足しています。

――久しぶりに側で後輩が射っている姿を見ていかがでしたか

とても成長したなと思います。まだまだ成長段階になっていて、もちろん自分が引退した直後の練習にいったときよりもすごく成長したと感じたのですが、来季のリーグ戦や王座に向けての完成形ではないなと感じていて、ここからまた橋本尚記主将(政経3=東京・早大学院)率いる3年生以下が成長していくのが楽しみです。

――卒業後はどのようにアーチェリーと関わっていきたいとお考えですか

とりあえずOBとして部費は納めようかと思います(笑)。射てるときには射って、国体も頑張って、衰えない程度に練習をしていけたらいいなと思います。

――今後のアーチェリー部に期待したいこととは

もちろんそれは王座制覇です。

――4年間を振り返ってみていかがですか

自分が入部したときは、主将をやるというのは思っていなくて、こんなに後輩ができるとも思っていなかったですね、自分がもうすぐ卒業してしまいますが、チームが望んでいる方向にしっかり成長してきてくれているのが嬉しく思います。

山本周平(スポ4=山梨・甲府一)

――学生で最後の早慶戦となりましたね

100パーセントの力を発揮できなかったのは悔しかったんですけど、チームとしては勝てて良かったです。

――山本選手は不調だったのですか

思ったようにいかなくて。

――練習不足だったのでしょうか

若干あると思います。

――昨年は男女共に敗北ということで、今回の早慶戦に対する気持ちも強かったのではないでしょうか

やっぱりそうですね。昨年負けたのが本当に大きかったですし、絶対勝つぞという意識はありました。

――後輩の姿は引退した立場としてどう感じましたか

本当に頼もしくなりましたね。いまは1年生の子たちも全力を発揮することができるようになってきましたし、これからはもっともっと期待できるんじゃないかなという思いがありますね。期待の後輩ばかりなので、これからとても楽しみです。

――卒業後はどうアーチェリーに関わっていきたいとお考えですか

企業に入って、アーチェリーができるときにはやりたいですね。国体に出るチャンスはあると思うので、それくらいは出ることができるように頑張っていこうと思います。

――最後にアーチェリー部に向けて一言お願いします。

大事な試合で得た経験を元に、全力で頑張って楽しんで、良ければ結果を残してもらいたいですね。

吉峰さやか(スポ4・香川・高松東)

――学生生活最後の早慶戦となりましたね

久しぶりに試合をしたので、先週から練習には入っているんですけど楽しかったというのが一番大きいです。

――昨年は男女共に慶大に負けてしまったということで、どんな意気込みで臨まれましたか

学生生活最後の早慶戦ということで、絶対に勝ちたいと思っていました。後輩たちが点数を出してくれたんですけど、勝てて良かったなと思います。

――後輩を見て感じたことはありますか

――ご自身の調子はいかがでしたか

目標点数にはあと2点届かなかったのですが、みんなが頼もしく良い点数を出していたなと思います。

――今後はアーチェリーにどう関わっていきたいですか

私は地元で就職をするのですが、地元でコーチを頼まれているので自分も練習は少しずつやろうと思っています。

――早大アーチェリー部に今後期待したいことはありますか

来年こそは王座を制覇してもらいたいです。

池田亮(人2=東京・国際)

――きょうの試合を振り返ってみていかがですか

結果としては良かったのですが、せっかくのホーム試合なのにみんな変な緊張感があったと思います。

――ご自身の調子はいかがでしたか

最近はショートハーフを射てていなくて、慣れていなくて当たるか不安でした。でもそこそこ当たってくれたので、感覚で当たるのではなく、当たっているなという感じで試合が終わったので良かったなと思います。

――全日本個人選手権の本戦にも進出されたということで、ご自身の成長は最近感じているのでしょうか

点数面での成長は去年の方が感じていたのですが、ことしはメンタルとか精神的な方にも成長が見られました。例えば大舞台でも緊張しないとか、重要なところで点数を取るとか、そういうところは去年よりも成長したと思います。

――現在のチーム全体の雰囲気はいかがですか

4年生もOBさんも来ていて、人数が多いとワセダは盛り上がる定評があるので、盛り上がって雰囲気も良く射てたのではないかと思います。

――2年生のエースとして、リーダーシップの面についてはいかがでしょうか

引っ張っていくとしたら頑張ります(笑)。困っていたり悩んでいる人がいたら助けてあげたいですし、自分からも声を掛けていきたいです。

――今後に向けて目標は

これからはインドアのシーズンに入っていくので、とりあえず全日本学生室内個人選手権(インカレインドア)にしっかり出て、決勝に進出したりと少しずつレベルアップをしていきたいです。

富田芽生(スポ2=北海道・帯広三条)

――きょうは男女共に勝利ということでしたが、試合を振り返っていかがでしょうか

序盤からワセダらしい、声を出しつつ笑顔も見えつつ、なおかつきょうはコールもよくありました。一つのエンドごとに、良かった点数の人は自分の点数を読みあげるのですが、それをできる人が最初から多くて、良い雰囲気が最後まで持続できました。

――きょうのご自身の出来については

昨日の調子が練習ではあまり良くなくて、それ以前までは良かったので、自分の中ではもう少し頑張れたのではないかなと思います。ですが、昨日までの調子から立て直せたので、そこは頑張ったのではないかと思います。

――今後に向けて、強化していきたい点はありますか

私はいつも射つのが遅いというか、射つこと自体というよりも、1射目に向かうまでの時間が結構長いので、1射目からチームの中でもいい点数を出してけん引できるようになれればと思います

――後輩2人の姿を見ていかがでしたか

舩見(舩見真奈、スポ1=山形・鶴岡南)と狐塚(狐塚佑姫、社1=岐阜・聖マリア女学院)が一番手、二番手となっている位置にいるのですが、やっぱり負けていられないし、先輩として良い姿を見せてあげられるように、自分自身も2人に引っ張られながら頑張っていきたいというモチベーションがあります。

――今後に向けて最後に一言お願いします。

次の全国大会がインカレインドアの室内の大会となるので、練習も頑張っていきたいと思います。

鬼塚聡(スポ1=千葉黎明)

――初の早慶定期戦お疲れ様でした。試合を振り返ってみていかがですか

点数は自己新に近い点数が出たんですけど、射型の方が点に追いつけていなかったです。

――具体的にどういうことなのでしょうか

具体的には、射法八節(※全日本アーチェリー連盟では、一本の矢を正しく射る一連の動作のことをいう)がきちんと全部できていなかったです。最後のフォロースル―(※リリース後、しばらく姿勢を保っている状態)をしなかったことが原因ですね。

――きょうは試合の雰囲気も良かったように感じられました

はい、みんな笑顔で雰囲気もとても良かったですね。六大学のときは雰囲気が潰れてしまっていてあまり良くなかったのですが、今回はみんな調子が良く、元気で射てつことができました。チームとしてもまとまりがありましたね。

――4年生と出場して感じたことはありますか

4年生が最後の団体戦で、一緒に出るのが最後だと思うと寂しかったです。春のリーグ戦から一緒に射っていたので、寂しさを感じながら射っていました。

――新人戦への意気込みをお願いします

きょう課題となった射型をしっかり整えて、新人戦では射型も点数を良くなるようにしていきたいです。

――今後の目標はなんですか

U-20の選考会は落ちてしまったので、来年以降ナショナルチームに入れるように努力したいと思います。

舩見真奈(スポ1=山形・鶴岡南)

――初の早慶定期戦を終えていかがですか

早慶はいつも戦う仲なので、緊張する場面もありましたがワセダの雰囲気で楽しく射つことができました。

――チームでもトップの成績となりましたね

前半の50メートルで点数を出すことが以前からの課題だったのですが、やはりまだまだ改善点があると思います。ですが、久しぶりの試合だったので、楽しんで射てたのは良かったです。p>

――狐塚選手(狐塚佑姫、社1=岐阜・聖マリア女学院)と楽しそうに射っている姿がとても印象的でした

寮も一緒なんです(笑)。互いに高め合っています。

――引退した4年生と射って感じたことはありましたか

全日本学生王座決定戦だったので、久しぶりに4年生がいてくれる安心感がありました。

――新人戦に向けて意気込みは

前半にしっかり点数を出していって、一本一本の点数で落ち込んだりせずに、しっかりと集中して射っていきたいです。

――最後に今後の目標を教えてください

U-20の選考会もあるので、しっかりとこういう大会で成績を残してメンバー入りを目指します。