庭球部

2015.11.07

全日本選手権 11月4~6日 東京・有明テニスの森公園

今井、吉冨はベスト16で大会終える

 シングルスでは3回戦、ダブルスでは準々決勝の戦いが繰り広げられた。早大からは今井慎太郎(スポ4=神奈川・湘南工大付)と吉冨愛子(スポ4=愛知・椙山女学園)の2名が出場。どちらも早大OB・OGとの同窓対決となるも、白星を挙げることはできず。準々決勝進出はかなわなかった。

★ペースつかめず、井藤・今井組はベスト8

ベンチで話し合う井藤・今井組

 男子ダブルス準々決勝に登場した今井慎太郎(スポ4=神奈川・湘南工大付)は井藤祐一(ライフ・エヌ・ピー)と共に第8シードの佐野紘一(平23スポ卒=現伊予銀行)・小ノ澤新(イカイ)組と対戦した。ファーストセットの序盤はキープが続いたが、第5ゲームをジュースの末にブレークされ、徐々に相手に流れが向かう。精度の高いサービスとボレーに押され気味となり、3-6でこのセットを落とした。続くセカンドセットでも、積極的に攻撃を仕掛けてきた相手に対し先にミスをしてしまった井藤・今井組。「こちらのショットに対しての攻めであったりポーチの出方であったりで上回られてしまった」(今井)となかなかペースをつかむことができず、2-2から4ゲーム連取を許しゲームセット。ベスト8という結果でダブルスを終えた。

(記事、写真 山本葵)

★今井、シングルス8強入りならず

今後はプロとして戦っていく今井

 今井慎太郎(スポ4=神奈川・湘南工大付)がシングルス3回戦に出場した。今井の相手は早大OBである片山翔(平24スポ卒=現伊予銀行)。ファーストセットは競りながらも「うまくプレーを進めることができた」と7-5で先取する。セカンドセットでも第1ゲームをブレークし、良いスタートを切ったかのように思われた。しかし、この場面で相手の冷静さが光った。今井は決め球をしぶとく拾われ、簡単にポイントを取らせてもらえない。焦りからミスを重ね、このセットを落としてしまう。ファイナルセットでも流れを引き寄せることができず、今井はベスト16という成績で全日本の舞台を去った。試合後には「もっと上を狙っていた」と語ったが、これからプロの道に進む今井にとって今大会で得たものは大きいはずだ。若きテニスプレイヤーの次なる活躍に期待したい。

(記事 熊木玲佳、写真 佐藤亜利紗)

★昨年に引き続きベスト16入り果たす

目標としていたベスト8には届かなかったが、粘り強さを見せた吉冨

 昨年ベスト16に終わった今大会で、ことしはベスト8以上という目標を掲げていた、吉冨愛子(スポ4=愛知・椙山女学園)だったが、またしてもベスト8に進出することはかなわなかった。女子シングルス3回戦の相手は、早大出身の波形純理(平18社卒=現伊予銀行)。「雲の上の存在」と吉冨が称えるほどの相手に、手足の長さを生かしたレシーブで序盤は上手くプレーをさせてもらえず、第1セットを1-6と圧倒される。迎えた第2セットは気持ちを切り替えて臨んだ。3ゲームを先取し試合の流れをつかみ、このセットを6-3で奪う。ファイナルセットはお互いに譲らない展開が続いたが、波形の強いショットとサーブに最後まで苦戦し、5-7でベスト8進出はかなわなかった。「今後の自分の試合につながるいい経験になった」と語った吉冨。ベスト8は達成できなかったが、次はプロの選手としてグランドスラムを狙える選手になってみせる。

(記事、写真 豊田光司)

結果

▽男子シングルス

3回戦

●今井慎太郎(7-5、5-7、3-6)片山翔(伊予銀行)

▽男子ダブルス

準々決勝

●井藤祐一(ライフ・エヌ・ピー)・今井慎太郎(3-6、2-6)佐野紘一(伊予銀行)・小ノ澤新(イカイ)

▽女子シングルス

3回戦

●吉冨愛子(1-6、6-4、5-7)波形純理(伊予銀行)

コメント

今井慎太郎(スポ4=神奈川・湘南工大付)

――きょうのシングルスの相手は早大ОBでもある片山翔選手(平24スポ卒=現伊予銀行)でしたね

向こうも僕のやりにくいようにやってくるとわかっていましたし、よく(一緒に)練習しているのでお互いの弱点をわかったうえでのプレーでした。裏を返して(弱点を突けたので)出だしは良かったのですが、片山さんは僕よりもいろいろ経験してきていて、そこの差が出たかなと思います。勝利は目前まで来ていたのですが、そういうところでしぶとく諦めずにやってくる片山さんとの気持ちの持ちようであったりプレーの質であったりの差が今回の敗因かなと感じましたね。

――第1セットを振り返っていかがですか

ずっとキープ、キープというわけでもなくて、途中はブレーク合戦が続いたこともあったのですが、こちらも片山さんがどうやってくるかを先読みしてうまくプレーを進めることができました。気持ち的にもこちらが押して取ることができたのが第1セットだったかなと思います。

――第2セットではリードする場面もありました

出だしは2-0まで持っていくことができて良かったです。でもそこで、自分のせいでもあるのはもちろんですが、片山さんも冷静にしぶとくやってくることができていた分こちらに焦りが出てきてしまい、ミスを重ねてしまいました。向こうが決めるというよりは僕が焦ってミスを続けてしまったのが第2セットを落としてしまった原因かなと感じます。

――メディカルタイムアウトをとられていましたが

初戦から肩を気にしていたのですが、サービスの確率もやはり少し落ちてきてしまって肩の痛みも感じたので、1回(タイムアウトを)とってもう一度サービスゲームを迎えることを目的にメディカルタイムアウトをとりました。

――サーブの確率にも肩の調子の影響がありましたか

もちろん肩もあるかもしれませんが、白熱した試合をするごとにだんだん肩の回りが悪くなったり、身体の使い方が悪くなったりというのが原因かなと思います。今後どんなに長い試合になってもサービスをしっかり確率よく入れられるようにもっと追求していきたいです。

――きのうのダブルスの試合を振り返っていただけますか

学生とこういったプロの世界のダブルスは違う部分が多くありまして、そこに戸惑ってしまったと思います。井藤さん(祐一、ライフ・エヌ・ピー)とは初めて組むことになったのでなかなかコンビネーションをうまくとることができなくて、人間関係はすごくよくしていただいたのですが、プレーはなかなかうまくいきませんでした。相手は先輩の佐野さん(紘一、平23スポ卒=現伊予銀行)だったのですが、佐野さんの調子がすごく良くて、こっちのショットに対しての攻めであったりポーチの出方であったりで上回られてしまったかなと。そういう状態が終始続いてしまったのでなかなかこちらのペースに持ってくることができなかったかなと思います。

――学生とプロの違いとおっしゃいましたが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか

やはり学生はチームの応援などもあって雰囲気や勢いのあるプレーをするのに対し、プロは少し冷静になって自分の技術をうまく見せながらやっているな、と。

――今大会は全体的にどう振り返りますか

ダブルスもシングルスももっともっと上を狙っていたのですが、きょねんと同じ結果でダブルスはひとつ落としてしまいました。でも上位シードの選手に勝つことができましたし、これから僕はプロとして活動していきますが、得たものはたくさんあるので今後につなげていきたいなと今大会で思いました。

吉冨愛子(スポ4=愛知・椙山女学園)

――粘りながらも敗戦となりました

波形さんは自分の雲の上の存在な方なので。もちろん最後はそこの場面で勝ちたい気持ちはあったのですが、ファイナルセットまで持ち込めたというところは、少し自信にはなったかなと思います。

――早大の先輩相手でしたが、どういうことを思いながらやっていましたか

昨年ベスト16で負けてしまったので、ベスト8以上に上がるというのがことしの目標でした。やっぱり相手は自分の大先輩でありますし、きょうはどれだけコートの中で自分ができるかをたくさん発揮して、長い間コートに立たせてもらえるかということでやっていました。

――第1ゲームを落としてからどう切り替えましたか

相手が強いというのもありますし、自分が少し遠慮してしまっているような気がしました。あと観戦者の雰囲気にのまれている感じもしたので、第2ゲームからは相手が強いとかいつも違う雰囲気とかは全部忘れて自分ができることを精いっぱいやろうと思いました。出だしにゲームを取ればチャンスが来るのではないかと思ったので、しっかり最初から自分の気持ちを上げていこうと思いました。

――波形選手のどこに苦戦しましたか

手足長いですし、簡単に決まらないですし。なんといってもサーブも強く、1個1個のショットの威力も強くてやっぱり普段は打ち込めているようなボールも自分が思ったようには打てませんし、どうしても劣勢になってしまってそこが苦しかったです。

――自分の調子はいかがでしたか

プレッシャーとかは何もないので、自分の力はすごい調子良くて出せていたと思います。

――今大会はどのような大会になりましたか

目標に掲げていたベスト8以上には行けなかったのですが、自分がすごい尊敬している先輩と本番の試合で戦うことができました。そこで、簡単に負けるわけではなく、遠慮せずに自分が勝ちにいけたので、今後の自分の試合につながるいい経験になったと思います。

――今後の抱負をお願いします

今後はプロとしてやるんですけど、きょう当たった先輩のようにグランドスラムに挑戦できるような選手になりたいと思います。