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　２５－４５、１５－９２。関東大学対抗戦（対抗戦）、ここ２試合の早大のスコアだ。客観的に見れば不安視せざるを得ない点数。しかし、「下を向いている暇はない」とＣＴＢ岡田一平主将（スポ４＝大阪・常翔学園）は前だけを見据える。まずは来る日体大戦で内容を伴った勝利を収め、勝負の１１月後半を迎えたい。

攻守で奮闘した山岡

　帝京大戦での目を覆いたくなるような大量失点。その中でも、勇猛果敢に戦い続けた男がいた。ＷＴＢ山岡篤樹（教４＝東京・本郷）。本職はＳＨ、１５８センチと小柄ではあるが、勢いを買われ対抗戦初スタメンをＷＴＢで飾った。すると、大柄な相手にも臆せずタックルを連発。ＳＨの経験を生かし、アタックでは積極的なサイドアタックを見せた。日体大戦でも攻守に渡りチームの起爆剤としての活躍が期待される。また、フッカー貝塚隼一郎（政経４＝埼玉・早大本庄）は試合を経るごとにスローの安定感が増している。加えて、フィールドでも体を張ったプレーで存在感を出しており、ラインアウトスローのみならずオフェンス面でも注目したい。

フィールドプレーにも磨きがかかった貝塚隼

　一方の日体大は、今季から対抗戦Ａグループに再昇格。しかし、ここまで勝ち星がなく苦戦を強いられている。その中でもひときわ目立つ存在が、ＳＨ髙嶋就斗だ。１６０センチ、５７キロとラガーマンとしては非常に小柄だが、俊敏な動きで、隙あらばサイドアタックを仕掛けていく。１年時から主力として活躍しており、早大ＦＷは髙嶋を自由にさせぬよう、ポイント周りのディフェンスに気を付けたい。

　「結果と自信をつけていきたい」（ロック桑野詠真、スポ３＝福岡・筑紫）。経験が浅い選手が多いチームということもあり、練習の成果をここまで出し切れておらず、苦しい戦いが続く早大。ただ、自信を持ってプレーできればまだまだ大いに伸びしろは残されているはずだ。「目の前の試合でレベルアップしていくことが大事」（ＮＯ・８佐藤穣司副将、スポ４＝山梨・日川）。まずはこれまでの反省を生かし日体大戦から新たなスタートを切りたい。そして充実した内容での勝利を収め、早慶戦、早明戦と続く終盤戦へ向け勢いづくことを期待したい。

（記事　菅原拓人、写真　近藤廉一郎）