野球部

2015.11.05

秋季新人戦 11月4日 神宮球場

タイブレークの激闘の末に難敵・明大を撃破!

準決勝 10 11
明大
早大 3×
(早)二山、奈須、○黒岩佑—吉見
◇(本塁打)八木1号ソロ(二塁打)織原

 幾多の激戦を乗り越え春秋連覇を果たした秋季リーグ戦の閉幕から3日。次なる栄冠を目指してヤングワセダの戦いが幕を開けた。1、2年生からなるチームで行われる新人戦。シード権を持つ早大は2日目から登場し、リーグ戦では連敗を喫した明大と対戦した。試合は3回八木健太郎(スポ2=東京・早実)の本塁打で主導権を握るも、6回にバッテリーミスで同点とされる。その後は互いに後続の投手が一歩も引かぬ投手戦を展開。試合はタイブレーク制の延長へもつれ込む。勝負が決したのは11回。2点を追う早大は無死満塁の好機でここまで無安打だった宇都口滉(人2=兵庫・滝川)が執念の右前打を放ちまたも同点とすると、続く打者への初球が暴投となり三塁走者が生還。5-4のサヨナラ勝利で明大を下し、ホームベース付近には歓喜の輪が広がった。

 リーグ戦では無念の連敗となった明大を相手にきょうは早大が先手を取る。3回に先頭打者の八木が思い切りバットを振り抜くと、高く上がった打球はそのまま左翼席へと吸い込まれる。今秋のリーグ戦でも全試合にベンチ入りを果たしながら、出場は代走でのわずか1試合のみ。久しぶりの打席でのうれしい神宮初本塁打が、早大に先取点をもたらす。その後は明大投手陣を打ちあぐね試合は延長戦に投入も、11回に同じくリーグ戦での出場機会に恵まれなかった宇都口が意地を見せた。2点を追う中無死満塁の好機を作ると、ファールで粘った末の7球目を右前に。打球は詰まりながらも右翼手の前に落ち、2者が生還する。浮き足立った相手投手が続く打者への初球を暴投し、よもやの逆転劇で試合にピリオドは打たれた。

同点打を放ち塁上で喜ぶ宇都口

 一方の投手陣は先発の二山陽平(商2=東京・早実)が序盤こそキレのある球を武器に次々と三振を奪うも、制球への不安ものぞかせる。6回には2つの四球で許した走者をバッテリーミスで生還させてしまい無念の降板。しかし、1死満塁というピンチでマウンドに送り出された奈須怜斗(社2=宮崎・延岡学園)が圧巻の2者連続三振で相手の反撃を拒む。これで波を乗った奈須はその後もコーナーを巧みに突く投球で明大打線をシャットアウト。疲れの見え始めたタイブレーク制の延長で失点こそ許したが、テンポのよい投球で初のリーグ戦登板へ確かにその存在感を示してみせた。

6回途中から救援し好投を見せた奈須

 リーグ戦に続く頂を前に「最後に1点勝っていればいい」と岡田稔基新人監督(スポ4=埼玉・川越東)は語った。春は果たせなかった新人戦の優勝。その座をめぐり決勝で相対するのは春に敗れた立大だ。「一戦必勝」。リーグ戦を戦う選手たちが幾度となく口にしたこの言葉を胸に、今度はヤングワセダが自分たちの栄冠をつかむべく最終決戦にいざ繰り出す。

(記事 三井田雄一、写真 中丸卓己)

黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前 10 11
(遊) 宇都口滉 .250 右飛    二飛       四球    二飛       右安
(左) 長谷川寛 .000 中飛    中飛       空振       二飛    投ギ
(二) 岡大起 .250 中安       左飛    空振       中飛      
  走二 小野寺旭 .—                                 
  熊田睦 .—                                 
(一) 佐藤晋甫 .000 見振       捕飛    空振       遊ゴ      
(捕) 吉見健太郎 .000    空振    三ゴ       空振       投ギ   
(三) 織原葵 .250    中飛       左2    遊ゴ       二ゴ   
  野田奈津郎 .—                                 
  増田裕匡 .—                                 
(中) 三倉進 .000    二ゴ       投ゴ    空振            
  佐藤厚志 1.00                            二安   
  戸谷光助 .—                                 
(右) 八木健太郎 .250    左本    左飛       見振    空振   
(投) 二山陽平 .250    二ゴ    空振                  
  奈須怜斗 .000                      空振         
  黒岩佑丞 .—                                 
  大島俊輝 1.00                               投安
早大投手成績
名前
二山陽平 5 1/3 1.68
奈須怜斗 5.40
黒岩佑丞 0 2/3 0.00
コメント

岡田稔基新人監督(スポ4=埼玉・川越東)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

選手みんながあきらめず、粘り強く戦うことができて良かったと思います。

――きょうのスターティングメンバーはどのように決めましたか

きょうは、自分としては打線に切れ目を作らないイメージでした。春には、三倉(進、スポ2=愛知・東邦)とか八木(健太郎、スポ2=東京・早実)を本来もっと上の打順で打たせていたんですけど、きょうはあえて彼ら二人を下位に置くことで相手バッテリーからしたら切れ目がない打線になるかなと思い、三倉7番、八木8番という打順にしました。

――6回にマウンドに行った時に、なんと声をかけられましたか

あの時は、前の回で結構二山(陽平、商2=東京・早実)が立ち直りかけていたんですけど、四球2つで、ちょっと球がうわずっていたので、(投手を)交代しようかなと思って。無死一、二塁だったのでバントさせて、1死二、三塁で奈須(怜斗、社2=宮崎・延岡学園)を送り出そうと思いました。しかし(相手が)バントした時にここは二山でいけるかなと思って、(交代を)のばしてしまったんですが、あれは自分のミスです。マウンドに行った時は、バントして1死二、三塁で奈須でいくと伝えました。

――タイブレークに持ち込みましたが

タイブレークは、(攻撃回が)裏だったので、1点2点は大丈夫だろうと考えていました。

――あすはどのように戦っていきたいですか

春は決勝で負けているので、相手がどこであれ、自分たちの野球をして、最後に1点勝っていればいいので、きょうみたいに全員で粘り強く戦っていきたいと思います。

宇都口滉(人2=兵庫・滝川)

——ナイスゲームでした

ありがとうございます。

——最終打席を振り返っていかがですか

それまで3打席で凡退していたので、最後はチームのためにと思って打ちました。

——好機で回ってきた時の心境はどうでしたか

ネクスト(バッターズサークル)にいる時からずっと、「回ってこい」と思っていました。

——やはり好機は燃えますか

チャンスに強いとはよく言われます。

——右方向への打球でしたがあのバッティングはいかがでしたか

詰まっていたんですけど、結果として前に落ちたので良かったです。

——1軍ではずっとベンチ入りをしていらっしゃいましたが、この新人戦はどういったお気持ちで臨まれていますか

最後の新人戦なので、悔いのないように思いっ切りプレーしようと思っていました。

——きょうは1番ショートでの出場でしたが

ショートはあまりやらないんですけど、練習しています。

——きょう明大に勝って次は決勝ですね

春は立大に負けているので、立大に勝ちたいですね。

——1軍でベンチ入りしている立場から何か心掛けていることなどはありますか

1軍でいつもやっているのは「試合が終わった時に1点勝っていればいい」という意識でやっているので、きょうも最後結果として1点差で勝っているのでいいゲームだったと思います。

——では最後にあすの決勝に向けて意気込みをお願いします

全力プレーで、絶対勝ちます!

奈須怜斗(社2=宮崎・延岡学園)

――1死満塁の場面での登板でしたが、どのような気持ちでマウンドに上がりましたか

ランナーを考えるよりも、自分のピッチングをどうするかということを考えていました。

――2者連続三振に切っていかがでしたか

ピンチの方が逆に気持ち的にも上がってくるので、自分のピッチングができたかなと思います。

――その後も好投が続いていましたが、ご自身の投球全体についていかがですか

バッターが打ち損じてくれていた結果がうまくつながって好投になったと思うのですが、最後まで投げきれなかったということは悔しいです。

――タイブレークでの登板で意識することはありましたか

変わらずに自分のピッチングをするだけだと思っていたので、特に意識したことはなかったです。

――ご自身の投球の持ち味とはどんなところですか

球速があまり速くないので、球のキレとコントロールが持ち味だと思っています。

――投手陣は若い選手が多い中、どのように存在感を示していきたいですか

新人戦では自分が引っ張っていく気持ちでいいピッチングをしていけたらいいなと思います。

――リーグ戦ではいかがですか

(リーグ戦では)まだ一度も投げたことがないので、メンバーに追いついて追い越せるようにしたいです。そして神宮で活躍できるように頑張っていきたいです。

八木健太郎(スポ2=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

今季のリーグ戦は全然出られていなかったので、とりあえず思い切ってフルスイングしていこうと思っていました。

――先制の本塁打を放たれましたが、改めて振り返ると

最初はレフトフライかなと思ったのですけれど、たまたま入ったので。ただ神宮での初本塁打だったのでちょっと気持ちよかったです。

――第2打席のレフトフライも当たりとしては同じようないい当たりに見えましたが

悪くはなかったんですけれど、アウトはアウトなので。あそこは走者が一塁にいたのにレフトフライは良くない打撃でしたね。

――タイブレークの中の重要な場面でも打席が回ってきましたが、タイブレークに対してチームではどのようにお話されていましたか

どんどん振っていけと。お前が打てという感じに言われていたのですけれど、打てませんでした。すごい緊張しましたね。

――神宮の打席に立つのは久しぶりのことだったと思いますが、意気込みなど何かありましたか

春の新人戦でも打てていなくて、リーグ戦でも代打の機会もなく悔しかったので気持ちですね。絶対に打ってやろうという強い気持ちを持って打席に入りました。

――リーグ戦では今季も優勝された訳ですが、先輩たちの戦いぶりはどのようにご覧になられましたか

すごいですね。本当にいい学年で自分たちの代でもああいったように優勝できたらいいなと思います。自分にとって手本となる先輩がたくさんいるので、明治神宮大会でもそういう先輩のいいところを盗んで来年に生かしたいと思います。

――リーグ戦で勝てなかった明大にきょう勝てたという点ではいかがですか

新人戦で絶対明大に勝とうと岡田さんが言っていたので、こういうかたちで勝ててよかったですね。

――あすの決勝に向けて一言お願いします

優勝します。