野球部
2015.10.29
秋季リーグ戦 10月31、11月1日 神宮球場
慶大戦展望
東京六大学野球連盟結成90周年を迎えた今シーズン。節目となった秋季リーグ戦も華の早慶戦でクライマックスを迎える。大混戦の中、優勝の可能性が残されたのは3校。早大は勝ち点を取れば春秋連覇が決まる。慶大は連勝で明大との優勝決定戦に、2勝1敗の場合は明大の優勝となる。
早大投手陣の中心となるのが小島和哉(スポ1=埼玉・浦和学院)。現在チームで唯一規定投球回数に達しており、強気な投球で試合をつくる役割が求められる。キーマンとなるのは大竹耕太郎(スポ2=熊本・済々黌)か。春は日本一の立役者となったが、今季はケガで出遅れ、復帰後のマウンドも安定感を欠く場面があった。完全復活で再びチームを栄冠へと導けるか。総力戦が予想されるこのカード。中継ぎながらチームトップの3勝を挙げている北濱竣介(人2=石川・金沢桜丘)や最後の早慶戦となる吉永健太朗(スポ4=東京・日大三)などブルペン総動員で慶大打線を封じたい。
ここまで先発として存在感を発揮している小島は、慶大打線を抑え込めるか
リーグ戦序盤は苦しんだ打撃陣も徐々に調子を上げている。打線をけん引する重信慎之介副将(教4=東京・早実)は、ここまで打率は4割超えでリーグトップ。先日のドラフト会議では読売から2位指名を受け、今最も勢いのある選手だ。同じくドラフト指名を受けた茂木栄五郎(文構4=神奈川・桐蔭学園)はチームトップの10打点を挙げている。プロ入りを決めた2人をはじめ、先発野手8人の内4年生が6人を占める。最上級生の打棒で勝利をつかみ取れるか。
3季ぶりの賜杯奪還へ1敗も許されない慶大。大学球界屈指の破壊力を誇る打線が持ち味だ。チームがここまで放った18本塁打は、法大の持つ20本というリーグ記録に迫っている。その中心が横尾俊建主将(4年)と谷田成吾(4年)。2人で10本塁打、26打点を稼いでいる。投手陣を支えるのは今季中継ぎに回っている加藤拓也(3年)。現在防御率リーグトップと抜群の安定感を誇る。先発投手に不安要素を残すが、三宮舜(4年)や加嶋宏毅(4年)らのサウスポーが左打者の多い早大打線を最少失点に抑えるべく立ちはだかる。最後に加藤拓につなぐのが必勝パターンとなるだろう。
得点するごとに大きく盛り上がる慶大ベンチの雰囲気も脅威だ
一度は消滅した自力優勝の可能性は再び復活し、賜杯は手の届く位置にある。髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)が就任前に掲げた目標は『早慶戦での勝利、リーグ戦の優勝、そして大学日本一』。そのすべてを成し遂げた春に続き、秋もそのチャンスが見えてきた。記念すべきリーグ戦の最終章にふさわしい伝統の一戦がまもなく幕を開ける。
(記事 石川諒、写真 杉田陵也、田島光一郎)
東京六大学秋季リーグ戦星取表 | ||||||||||
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明 大 | 慶 大 | 早 大 | 法 大 | 立 大 | 東 大 | 勝ち点 | 勝 | 負 | 勝率 | |
明 大 | ※ | ●3-5、○3-1、○4-3 | ○6−4、○3−2 | ⚪︎4-1、⚫︎2-8、⚫︎1-2 | ●2−4、○4−1、○5−3 | ○2−1、○2−0 | 4 | 9 | 4 | .692 |
早 大 | ●4−6、●2−3 | 10/31、11/1 | ※ | ○8-6、○6-4 | ○4−2、○3−2 | ⚪︎4−2、⚪︎4−2 | 3 | 6 | 2 | .750 |
慶 大 | ⚪︎5-3、⚫︎1-3、⚫︎3-4 | ※ | 10/31、11/1 | ○9−3、●1−4、○8−5 | ⚪︎7−5、︎⚫︎4−5、⚪︎4−2︎ | ○5−1、○9−3 | 3 | 7 | 4 | .636 |
立 大 | ○4−2、●1−4、●3−5 | ●5−7、○5−4、●2−4 | ●2−4、●2−3 | ●1−9、○3−0、○6−2 | ※ | ○5-0、○6-3 | 2 | 6 | 7 | .462 |
法 大 | ⚫︎1-4、⚪︎8-2、⚪︎2-1 | ●3−9、○4−1、●5−8 | ●6-8、●4-6 | ※ | ○9−1、●0−3、●2−6 | ⚫︎2−5、⚪︎6−4、⚪︎10−1 | 2 | 6 | 8 | .429 |
東 大 | ●1−2、●0−2 | ●1−5、●3−9 | ●2−4、●2−4 | ○5−2、●4−6、●1−10 | ●0-5、●3-6 | ※ | 0 | 1 | 10 | .091 |