ソフトボール部

2015.10.27

第47回秋季リーグ戦 10月24日 埼玉・早大所沢キャンパスグラウンド

最終戦を快勝で締めくくり、リーグ戦終了

TEAM
早   大 11
東京学芸大
(6回コールド)
○豊田、杖子―林、山本
◇(本塁打)塩沼、鳥岡 ◇(三塁打)鳥岡 ◇(二塁打)実重

 秋が深まり、吹き付ける風に少し肌寒さすら覚える時節。全5試合を戦う秋季リーグ戦(リーグ戦)もいよいよ最終戦を迎えた。1勝3敗と負け越して東京学芸大との一戦に臨んだ早大は、初回から打線がつながり3得点。その後攻めあぐねるが5、6回と打線が再び目覚め、一気に畳み掛けてコールドを決めた。投げては先発の豊田誉彦(スポ2=兵庫・滝川)が4回を投げ無失点。後を受けた杖子量哉(スポ1=岡山・新見)も6回に1点こそ失ったものの無難に締める。これで最終対戦成績は2勝3敗となり、内容の濃いリーグ戦を戦い終えた。

 打線を組み替えながら試行錯誤を繰り返してきた早大。この日もまた違った打線で臨んだ。吉村正監督(昭44教卒=京都・平安)の助言の下、全日本大学選手権連覇の礎ともなっていたソフトボール特有の『ダブルクリーンアップ制』を採用。1・2番、5・6番に出塁できる打者を置き、それぞれ3・4番、5・6番で走者をかえすという戦略だ。初回、好機に鳥岡健(スポ1=岡山・高梁)が2点適時三塁打を放つなど、3点を奪って早速打線のつながりを証明した。5回には塩沼泰成(スポ2=福島・安積)と鳥岡の本塁打で3点を追加。そして6回、早大はまた違った顔をのぞかせる。点差が開いたため控え選手を多く代打で起用すると、その選手たちが奮起。次々と安打や四球で出塁し、濱中勇輝(人3=神奈川・桐光学園)の適時打などで加点する。またこの日が公式戦初出場となった実重僚右(人1=島根・高卒認定)も代打で2点適時二塁打を放つなど、選手それぞれが持ち味を発揮し大量得点を見せた。この日の試合でのパフォーマンスを相手投手のレベルが上がっても維持できるようになれば、さらに楽な試合運びができるだろう。

公式戦初打席で適時二塁打を放った実重

 この日の先発は豊田。初回から相手打者の空振りを誘うボールがさえ、相手打者を手玉に取る。3回まで無安打投球と、攻撃につながるリズムを守備からつくった。4回には先頭に二塁打を許すも、後続を落ち着いて打ち取り、4回無失点で降板。リーグ最終戦を充実の投球内容で締めた。5回からマウンドに立ったのは、秋季初登板のルーキー杖子。登板は予想外だったようで「びっくりした」と振り返ったが、豊田とはまた球質の違ったボールでタイミングを取らせない。大崩れすることなく2回1失点と、次につながる投球となったはずだ。

これが秋季初登板となった杖子

 2勝3敗。結果だけ見れば負け越したリーグ戦だが、さまざまなことを試せたのは収穫に違いない。選手がどのくらいの力を持っているのか、どの打順なら効果的に得点へとつなげられるのか、自分たちの現在位置はどこなのか。そして最終戦、メンバーが固定されつつあった中で控え選手たちに出場機会を与えられたことも大きいだろう。さらに選手たちはその期待に応え活躍。これほど首脳陣にとってうれしいことはないはずだ。次に控える関東大学選手権(関カレ)へ向けても、まだメンバーが完全に決まっているわけではない。互いに高め合い、成長しているからこそ結果が残せるものである。新体制初のリーグ戦を終え、早大はたくましく、そしてチームらしさを帯びるようになってきた。

(記事 中丸卓己、写真 戸田郁美)

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コメント

金子祐也主将(スポ3=長崎・佐世保西)

――きょうは新たに打順を入れ替えての試合でしたが

キーは1、2番と5、6番でした。ソフトボールの特徴でもあるのですが、そこに出塁できるタイプのバッターを置いて、3、4番と7、8番に走者をかえすバッターを置くというダブルクリーンアップ制で組みました。ここ何試合かはその方式を取っていなかったのですが、先生(吉村正監督、昭44教卒=京都・平安)にアドバイスをいただきました。ワセダがインカレ(全日本大学選手権)連覇した時から始めた組み方で、それをきょうもう一回やってみろということでそうなりました。

――初回3点を奪いましたが2~4回は無安打でした。あの場面はいかがでしたか

勝ってたというのもあって、あまり焦ることはなかったです。2巡目、3巡目になるにつれてもっといい攻撃ができると思っていましたし、守備はピッチャーの豊田(誉彦、スポ2=兵庫・滝川)を中心にいいリズムで守れていたので、もう一回流れが来ると感じていました。

――そして6回は控えの選手たちがそろって活躍しましたね

今一応スタメンの選手は固定してはいるんですけど、みんながまだ肩を並べるような状況なので、機会をもっと与えたかったんですけど、なかなか与えられない状況で。先生もきょう後押ししてくださって、いろんな選手を使ってみんなが結果を出してくれて、さらにみんなに出番が回るように頑張ってくれました。

――打線の中では水本将文選手(人3=長崎・佐世保西)がこれまでの4番から8番に移っていますが、どういった意図がおありでしょうか

下位打線が薄くなりがちというのがあったので、どこからでも点が取れる打線にしたかったというのもありますし、8番に水本がいることでまたそこにつなぐという打線ができるので、そういうトライもしました。

――これでリーグ戦の5試合を消化しましたが、全体的にいかがでしたか

かなり学びの多い5試合で、特にきょうの東京学芸大戦はコールド勝ちだったんですけど、いろいろと学びがあって。自分たちの現在地も分かりましたし、関カレに向けて何が必要かというのが目に見えて表れてくれたので、そういった意味でも学び多き試合だったと思います。

――打順をはじめいろいろなことが試せたと思います

試したことが外れたりうまくいったりということもあったんですけど、こっちが何を試したところでやってくれるのは選手たち自身なので、その選手たちが結果を残してくれたというのが、采配をする上でも何よりの収穫だったと思います。試したことがうまくいったのも選手のおかげだし、今後も選手を信用していろいろ試していきたいと思いました。

――次は関カレということで2週間ほど空きますが、どういった練習をしていきたいですか

1、2番と5、6番の強化をやっていきたいなと思っています。あとはピッチャーですね。きょうを除いた4試合で計28失点しているので。教えられる人が先生ぐらいなのでどうするというのは難しいんですが、ピッチャーと1、2番、5、6番の強化を一番の課題にしてやっていきたいです。

――最後に関カレに向けて意気込みをお願いします

2週間で成長して、関カレのトーナメントで優勝できるようレベルアップしたいと思います。

濱中勇輝(人3=神奈川・桐光学園)

――代打での打席を振り返っていかがでしたか

前の3年生の田原(大幹、スポ3=早稲田渋谷シンガポール校)が二死の打席で四球を選んでつないでくれたので、ここをつなごうと思って打席に入りました。前の打席が四球だったので、初球に甘い球が来そうだと思っていました。

――初球を打ったのは、狙い通りでしたか

そうですね。甘いところに入ったので、きちんと打ち返すことができました。

――最後の1年間をどのように過ごしていきたいですか

今、代替わりしたばかりで、この1、2ヶ月は落ち着かなかったのですが、ようやく慣れてきて、チームを作っていこうという自覚が徐々に出てきました。インカレ(全日本大学選手権)を取りに行くというのを意識して、この冬はトレーニングしていきたいと思います。そしてらいねんの夏には笑って終われるようにしたいです。

――関東大学選手権に向けて、意気込みをお願いします

昨年は少し悔しい結果に終わっていて、また同じチームと当たる可能性が高いので、しっかり勝って最終的に優勝ができたら良いと思います。

実重僚右(人1=島根・高卒認定)

――きょうは代打での出場でしたがいかがですか

公式戦初出場だったのですごく緊張していたんですけど、ふだん使っているバットよりもいい物を使おうと思っていたらそのままいつものバットで打席に入ってしまって。打席の中で「このバットじゃなきゃ良かったな」とかいろいろ考える間があったのが、逆にリラックスにつながったのかなと思います。最初はもうガチガチでした。

――2死満塁での打席でしたが

あまり意識はしていなかったですね。2死だったので、振るだけというか打つだけというか。強く振ろうということだけ心がけていました。

――結果は2点適時二塁打でしたが、打った感触はいかがでしたか

少し詰まりがあってきれいに打てたなという感じではなかったんですけど、思った以上に伸びて最高でした。気持ち良く走っていました。

――いつもベンチから大きな声を出していらっしゃいますが、ご自身の役割というのは

やっぱり声ですね。僕はソフトボールの知識もあまりないので、その中で自分に何ができるかと考えた時に、ありきたりなことしか言えないですけど声を張ることだと。指示を出すのではなく大きな声を出すというのを自分の役割としてやっていました。

――これからどういった選手を目指していきたいですか

将来的にはレギュラーというか、試合に出て活躍したいですけど、その前に先輩方のプレーを見て少しずつ自分も学んでいって、最終的にはチームをバッティングで引っ張るような選手になりたいです。

――最後に関カレに向けて意気込みをお願いします

なかなか厳しい戦いが続くと思いますが、一戦ずつベンチでの自分の役割を考えてやっていきたいと思います。

杖子量哉(スポ1=岡山・新見)

――きょうの投球を振り返って

最近先生(吉村正監督、昭44教卒=京都・平安)に速いボールを投げるようにと言われていたので、それを意識して投げていました。またストライク先行で投げるようにした結果、四球もなかったので良かったと思います。

――リーグ戦初登板でしたが、緊張はされましたか

投げるとは思っていなかったので、先生に言われたときはびっくりしたのですが、マウンドに立ったらいつも通り投げることだけを考えていました。

――捕手が変わりましたが、いかがでしたか

特に変わったことはなかったです。

――関東大学選手権に向けて意気込みをお願いします

与えられた仕事をこなして、勝利に貢献したいと思います。