卓球部

2015.10.25

第82回全日本大学総合選手権個人の部 10月24日 京都市民体育館

激闘制すも、連覇ならず

 全日本大学総合選手権個人の部(全日学)2日目は、ダブルスの決勝までが行われた。昨年この大会を制覇した小道野結(スポ4=神奈川・横浜隼人)・高橋結女(スポ4=新潟産大附)組が2連覇に挑んだが、惜しくも逃してしまう結果となった。またその後行われたシングルスでは3人がランク入りを果たし、その内の阿部愛莉(スポ1=大阪・四天王寺)と昨年は決勝で涙をのんだ小道野がそれぞれ勝利を収め、あすの準々決勝へと駒を進めた。

 準決勝の相手は中大の山本・明神ペア。1ゲーム目は11-3の大差でゲームを取ったものの、2ゲーム目から試合の流れを奪われ2、3ゲームを連続で落とす。そして重要な第4ゲームも10-7とあと1点取られれば負けという絶体絶命のところまで追い込まれ、自然と2人の表情がこわばる。しかしここで「開き直ってプレーすることができた」(高橋)と1本1本得点を積み重ねてデュースの末このゲームをもぎ取ることに成功。最終ゲームもこのスタイルを貫き、13-11でなんとかこの試合の勝利をつかみ取った。「小道野と組む最後のダブルスの試合だったので楽しんで試合をすることを1番意識した」(高橋)と続く決勝で2人は試合を楽しむことに専念。小道野は得意なバックハンドを決める度、高橋はスマッシュで相手の隙を突く度、互いに顔を合わせ笑みを浮かべた。試合は終盤に驚異的な粘りを見せるも、2連覇は達成できなかった。

最後まで勝利への執念を見せた

 多くのランク入り選手をだした以外にも収穫の多かった女子シングルス。特に栗原加奈子(スポ3=北海道・札幌大谷)は強豪・専修大の主力の一角を担う庄司をフルゲームの末に破り、そして続くランク入り決定戦では高校の後輩である中大の伊藤と対決し、持ち前の粘りであと1歩のところまで追い込むなど大健闘を見せた。また鳥屋真帆(社2=高知・明徳義塾)も昨日のダブルスと同様に好調を維持、ランク入りは逃したが、試合後に「きょねんの自分と比べると自分の力はついてきている」「自分の気持ちをコントロールする力があれば1ランク上にいける」(鳥屋)とも話しており、2人にとって今後に期待が持てる大会となった。

ランク入りまであと一歩と健闘した栗原

 あす行われる女子シングルス準々決勝以上の試合に早大からは2人が出場する。全日学初出場の1年阿部は全国でどこまで通用するのか、小道野は昨年の結果を超えることはできるのか。それぞれに期待が高まる。

(記事 本田京太郎 写真 豊田光司)

※ダブルスではベスト8以上、シングルスではベスト16以上を『ランク入り』と呼ぶ。

笑顔の小道野・高橋ペア

結果

▽女子ダブルス

準決勝

◯小道野・高橋組3-2山本・明神組(中大)

決勝

●小道野・高橋組1-3鈴木・安藤組(専大)

▽女子シングルス

3回戦

◯栗原3-2庄司(専修大)

◯徳永3-0三浦(中大)

◯高橋3-0粟屋(龍谷大)

◯阿部3-0西廣(広島大)

◯鳥屋3-0林(東京富士大)

◯佐藤3-1大野(朝日大)

▽4回戦

●栗原3-4伊藤(中大)

●佐藤1-4山本(中大)

●高橋0-4丹羽(淑徳大)

◯小道野4-1澤田(近畿大)

●鳥屋2-4明神(中央大)

◯阿部4-0後藤(東京富士大)

◯徳永4-0小鉢(東京富士大)

▽5回戦

●徳永3-4中畑(愛工大)

◯阿部4-2佐藤(淑徳大)

◯小道野4-2安藤(専修大)

※上位進出者のみ掲載

コメント

高橋結女(スポ4=新潟産大附)

――ダブルスについて、準決勝を振り返ってみていかがですか

4セット目に10ー7で負けていて結構危ないなって思っていたんですけど、お互い励ましあってなんとか乗り切ることができました。最後までデュースのセットが続いたんですけど、その時は特にプレッシャーとかはなかったですね。開き直ってプレーできたのが良かったのかなと思います。

――準決勝はかなり緊迫した試合でした

試合をしていて相手も緊張しているなって感じてきました。自分たちも同じように固くなっていたので、勝ちを意識せず1本1本集中して取っていこうっていう気持ちでやっていましたね。

――4ゲーム目のあと1点取られたら負けという場面では、どのようなことを意識されていましたか

あと1点取られたら負けっていうのは嫌でも考えちゃうんで、それをあまり意識せずあと3点を1本1本集中して取っていこう、ってことを意識しました。

――惜しくも2連覇を逃してしましたが

悔しいといえば悔しいですね。でも小道野と組んで臨む最後の全日学だったので、楽しんで試合をすることを1番意識してやっていたので、今はスッキリとした気持ちです。

――決勝では準決勝の時とは対照的に笑顔が見られました

きょねん優勝していたので、決勝まで行かないとなって考えたり、周りからも連覇を期待してるよ、って言われてたので決勝に行くまでは絶対に負けたくないっていう気持ちはありました。あと準決勝の相手がいつ試合しても競った展開になる相手だったので我慢しながらの試合でした。心に余裕もありませんでしたしね。それで準決勝では表情が硬くなってたのかな。決勝では、楽しんで試合をするということだけを考えてやってきたので、笑顔が自然と出たんだと思います。

栗原加奈子(スポ3=北海道・札幌大谷)

――惜しくもランク入りを逃す結果となりました

ランク入りが目標だったので悔しいんですけど今出せるものは出せたかなって思います。

――庄司さんとの試合を振り返って

カット打ちは結構得意なんで自信はあって。でもやったことないのでどんな試合になるかは想像できなくて。自分の粘り強さを最後まで貫き通せたのが良かったかなと思います。

――伊藤選手との試合はフルゲームにもつれました

伊藤選手は高校の後輩で4年間一緒にやってきて。気持ち的には受け身になってしまったんですけど、やってみるとそんなことはなくて。実力かなって思います。

――あと1本足りなかったところは

体力(笑)。サーブがすごく上手くて最後まで対応できませんでした。

――今大会を通しての収穫はありましたか

カットマンは得意だったんですがレベルの高いカットマンには勝てたことがなかったので自信になったかなって思います。

鳥屋真帆(社2=高知・明徳義塾)

――惜しくもランク入りを逃しましたが

相手もすごく強くてきょねんと同じようにランク決定で負けているんですけど、自分の力はついてきているなって思いました。

――粘り強さが見られました

明神さんは同じ高知県でいつも一緒にやっていた仲ですごくライバルで高めあっていたというか。同じような戦型なのでラリーも続くんですけど、相手の方が強い気持ちがあってそれで私の方が守りに入ってしまったと思います。

――ランク入り決定戦までは順調に勝ち進んできました

今回組み合わせがすごいところに入れられてしまって、シードの中に入ってしまって。一戦一戦やるしかないなと思って。相手もやりにくい相手だったんで我慢してやって。2回戦目の林(東京富士大)さんもこの間やっていたのでボールが理解されているかなと思ったんですけど、いい感じにいったのでそう考えたら全体的に見ていいプレーも出せたかなと思います。

――今大会を振り返っていかがでしたか

思っていたよりいいプレーが出たんですけど、勝ちたいって思うとぽろっと落としてしまったりしたので自分の気持ちをコントロールする力があれば1ランク上にいけるんじゃないかなと思ったし、体力面やフィジカルを強化したいなと思います。

――4年生が抜け、今後どのようなプレーでチームを引っ張りたいですか

2年生3年生と、後輩は強いんですけど、田中とのダブルスも起用していただいたときには頑張りたいし、シングルスも出さしていた時には勝てるように。今のままだと関東はすごくレベルが高いので、その中で勝つために変わらないといけないなと。練習を変えるであったりしないとリーグ戦も苦しいんじゃないかなと。秋季リーグ戦(関東学生リーグ戦)で勝っているのでみんな向かってくると思うので、そこに負けないように対策したいなと思います。

――次の試合に向けての意気込みをお願いします

大きい試合は全日本選手権ですね。結構サーブが得意なんで、サーブからの攻撃をフォアでいけるようにしたいのでフォアの強化と、レシーブからの4球目と、ラリーでもっと粘れるようにしたいと思います。