漕艇部

2015.10.16

全日本新人選手権 10月16~18日 埼玉・戸田ボートコース

再びの頂点へ!3艇が準決勝進出

 全日本選手権が終わり、新体制として初の公式戦となる全日本新人選手権(新人戦)が開幕した。全国の中学生から大学2年生までが競い合う今大会。早大からは男女合わせて8艇が出場した。その中で男子エイトと女子ダブルスカル早大A、女子舵手付きクォドルプルがあさって行われる準決勝への切符を手に入れる。その他のクルーはあすの敗者復活戦に回ることとなった。

 女子シングルスカルと男子ダブルスカル2組は序盤から出遅れると徐々に他艇から離され、苦しい展開となってしまう。最後までその差を詰められないままレースを終え、敗者復活戦に臨むこととなった。続いて登場した女子ダブルスカル早大Bは他艇に先行を許してしまうスタートであったが、中盤から艇を伸ばしていき巻き返しに成功。ラストスパートで決死の追い上げを見せるも、先頭にはわずかに及ばず2着と悔しい結果に。「あしたは絶対に勝ちたい」(北村綾香、スポ1=滋賀・膳所)と敗者復活戦で勝ち上がり、準決勝進出を狙いにいく。この流れを断ち切るようかのように女子ダブルスカル早大Aは見事なレースを見せた。プラン通りスタートから飛び出すと、中盤以降も他艇を大きく突き離していく。そのまま危なげなくゴールし、準決勝へと駒を進めた。続く男子舵手付きフォアは前半後れを取るも、中盤から積極的なレースを展開していく。ラストはスパートが光り順位を上げたが惜しくもトップには届かなかった。

他艇を突き離した女子ダブルスカル早大A

 続いて登場したのは女子舵手なしクォドルプル。スタートから他艇を捉えるとレースプラン通り中盤からしっかりと切り替えてリード保ち続ける。同組の大学勢をまったく寄せ付けない堂々とした漕ぎを披露した。最後に出漕したのは花形種目・男子エイトだ。好スタートを切ると、勢いそのままに中盤以降も先頭を譲ることはない。ラストは法大が猛追を見せるも見事に交わし、準決勝進出を決めた。しかし「後半にかけてまとまりが無くなってしまった」(佐藤修平、文2=秋田)と課題も見つかり、いかに修正できるかが準決勝以降のレースを左右するカギとなるだろう。

新たなメンバーで構成された男子エイト

 昨年、早大はこの大会で男女アベック4連覇を逃してしまった。そしてアベック優勝の称号を譲った相手は明大。準決勝に挑む女子舵手付きクォドルプルと男子エイトの予選タイムではそれぞれ明大には届いていない。男女共に再び頂点へと返り咲くためには見えた課題を修正し、それぞれの強みを生かしたレースを展開できるかが重要となってくるだろう。あすは5艇が敗者復活戦へ挑み、準決勝進出を狙う。若きクルーが繰り広げる戦いに注目だ。

(記事 黒田菜々子、写真 石川諒、寒竹咲月)

結果

▽男子部(予選)

【ダブルスカル】

早大A

S:正木丈治(商1=米国・ウッドブリッジ高)

B:山口幹太(法1=青森)

7分40秒33【4位、敗者復活戦へ】



早大B

S:飯尾健太郎(教1=愛媛・今治西)

B:伊藤光(文構1=東京・神代)

7分50秒66【5位、敗者復活戦へ】


【舵手付きフォア】

C:片所宏介(社2=東京・早大学院)

S:尾崎光(スポ1=愛媛・今治西)

3:井踏直隆(文構1=東京・早大学院)

2:得居亮太(法2=東京・早大学院)

B:金子怜生(社1=東京・早大学院)

6分58秒79【3位、敗者復活戦へ】


【エイト】

C:佐藤修平(文2=秋田)

S:内田達大(スポ2=山梨・吉田)

7:石田良知(スポ2=滋賀・彦根東)

6:石橋広陸(スポ2=愛知・豊田北)

5:鈴木大雅(スポ1=埼玉・浦和)

4:伊藤大生(スポ1=埼玉・南陵)

3:東駿佑(政経2=東京・早大学院)

2:有田雄太郎(法2=東京・早大学院)

B:冨田剣志(スポ2=愛媛・今治西)

6分03秒77【1位、準決勝進出】


▽女子部(予選)

【シングルスカル】

工藤かれん(スポ1=愛媛・松山東)

9分09秒19【5位、敗者復活戦へ】


【ダブルスカル】

早大A

S:米川志保(スポ1=愛知・旭丘)

B:青木華弥(教1=東京・本所)

7分42秒73【1位、準決勝進出】



早大B

S:北村綾香(スポ1=滋賀・膳所)

B:渡邊楓(文1=新潟南)

7分49秒76【2位、敗者復活戦へ】


【舵手付きクォドルプル】

C:澤田夏実(スポ1=東京・小松川)

S:木野田沙帆子(スポ2=青森)

3:石上璃奈(スポ2=長野・下諏訪向陽)

2:木下美奈(スポ2=山梨・富士河口湖)

B:田口えり花(商2=埼玉・浦和一女)

7分17秒96【1位、準決勝進出】


コメント

S:木野田沙帆子(スポ2=青森)

――きょうのレースはいかがでしたか

これまでスタートはあまり得意ではなかったのですが、きょうは他艇をとらえることができたので、それに関しては良かったと思います。ただ、レース全体を振り返って、漕ぎが練習のときと比べて短くなってしまったので、そこは改善していきたいと思います。

――きょうのレースプランをお聞かせください

600メートル地点ぐらいで切り替えて、後半に向けてしっかり他艇と(差を)広げていこうという考えでした。きょうはしっかりそこの切り替えができたことで、リードを保ったままゴールすることができたので、プラン通りに進められたと思います。

――きょうは終始大差をつけていましたね

本当はもっと後半で差を広げたかったですし、他大学が粘りを見せる中で、もう少し焦らず漕ぐことができれば良かったと思います。

――4年生の引退からきょうに至るまで、チームにはどういった変化がありましたか

それぞれの選手が国体をはさんだことで、県代表の方に漕ぎ方などが寄ってしまっていたのですが、みんなで相模湖に行ったりして、クルーの漕ぎを固めることができたという印象です。

――あす以降への意気込みをお願いします

2年生が主体となっているクルーなので、自分が引っ張っていく立場にならなければならないと思いますし、この大会で私たちがワセダの漕ぎをしっかりと確立できるように頑張りたいです。

C:佐藤修平(文2=秋田)

――きょうのレースを振り返っていかがですか

とりあえず1位で上がれたというのは良かったかなと思います。ただ、課題点がかなり多く見つかったレースだったので、僕も含めまた修正してあさってに臨みたいと思っています。

――その課題点というのはどういったものでしょうか

たくさんあるんですけど、一言で言うなら後半にかけてまとまりが無くなってしまったということですかね。そのあたりをもう一度2000メートルを通してまとまっていけるようにしたいです。

――全日本大学選手権が終わって1カ月がたちメンバーも大きく変わりましたが、どんな練習をなさっていましたか

ストロークの内田(達大、スポ2=山梨・吉田)が国体で抜けたりして、あまりまとまった練習期間が取れなかったりしたんですけど、その中でも集中してやっていました。パワーがない分しっかりまとまりをつくるということを意識してきました。

――クルーの皆さんの様子は佐藤さんからご覧になっていかがですか

かなりキレッキレだなと思いながら見ていたんですけど、ちょっと力んだかなというのもありますね。

――上級生の皆さんが抜けてから初めての試合だったと思うのですが、そのあたりはいかがですか

プレッシャーはやっぱり感じましたね。僕もエイトのコックス初めてなので、かなりプレッシャーを感じたんですけど、雰囲気は良いのでうまくやっていけるかなと思います。

――最後に準決勝への意気込みをお願いします

先ほども言ったように課題点をしっかり修正して、また謙虚に挑戦者として臨みたいと思います。

S:北村綾香(スポ1=滋賀・膳所)

――きょうのレースを振り返っていかがですか

組んでから初めてのレースで緊張したんですけど、しっかりと自分たちのいままでした漕ぎを最大限表せたかなと思います。

――きょうのレースプランは

スタートで出て、コンスタントを落とさずに最後までというイメージでした。

――今大会まではどのような練習を行いましたか

もともと国体とかがあって短期間の練習しかできなったんですけど、その中でも漕ぎが全然違ったのでそれを合わせる練習だったりとか、パワーがないので体力をつけていって粘っていけるようにしたいねっていう思いで練習していました。

――1位と僅差でのゴールでした

スタート500(メートル)で4位でそこからしっかり粘って1位とコンマ差までもっていけたので、準決勝行けずに敗復(敗者復活戦)に回ってしまったのは悔しいんですけど、良い収穫があったので敗復で絶対に上がって準決勝につなげたいと思います。

――あすへの意気込みをお願いします

きょうがすごく良い漕ぎができたので、きょうよりもさらに良い漕ぎができるようにあしたは絶対勝ちたいと思います。

S:米川志保(スポ1=愛知・旭丘)

――きょうのレースを振り返って

初めて2000メートルをこの2人で漕いだのでちょっと未知の世界だったんですけど、とりあえず予選を1番で通ることができて、良かったなと思いました。

――青木華弥選手(教1=東京・本所)との相性はいかがでしたか

私たちは、一回高校のU-19の合宿の時に二人でダブルを漕いだことがあったんですけどその時は本当にお互い「この人とは合わないな」と思ってつらい練習だったという記憶しかないんです(笑)。でも大学に入ってからお互い一回りも二回りも成長してすごく漕ぎやすく漕げたなと思います。相性は良いと思います。

――どのようなレースプランで臨まれましたか

スタートが大事だと思っていたので、スタートでまず出て、コンスタントに離していくというプランでした。

――レースプラン通りの展開になりましたね

はい、そうなんですけど、私たちとしてはもう少しスタート出たかったなということと、スパートの切り替えをスパッとできるようにしたかったです。

――タイムとしては満足していないということでしょうか

すごく一本で伸ばすことができて、良い感じで漕げたんですけどもっとアグレッシブにいけたかなとも思うので、次の課題です。

――雨や風などの悪いコンディションに何か影響を受けましたか

服を何着ようとか話していたんですけど、私たちのレースの時は雨も降っていなくて少し寒かっただけだったので、二人とも暑がりなのか、半袖でいこうということになって(笑)。でも全然寒かったりしなかったです。

――今大会の目標は

最初は、二人ともどこまでいけるのか分からなかったんですけど、予選をやってみて優勝狙えるなということが分かったので、優勝目指して頑張っていきたいと思います。

――準決勝への意気込みをよろしくお願いします

決勝につながるレースになると思うので、しっかりとこなして良いレースができたらいいなと思います。