米式蹴球部

2015.10.14

関東大学秋季リーグ戦 10月11日 東京・アミノバイタルフィールド

負けなしのBIG BEARS、専大に圧勝!

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 17 14 10 14 55
専大 GREEN MACHINES

 ここまで関東大学秋季リーグ戦(リーグ戦)3連勝と勢いに乗る早大BIG BEARS。この試合では『全員フットボール』をテーマに専大との一戦に臨んだ。第1クオーター(Q)にFGで先制すると、QB笹木雄太(法3=東京・早大学院)を中心にパスとランを織り交ぜた攻めで試合を進め、前半を31-0で折り返す。後半も勢いに乗って得点を重ね、第4Q終盤にはLB栗田嵩大(教3=神奈川・鎌倉)がファンブルリカバーTDを奪って試合を決定づけた。ディフェンスは最後まで安定した守備を見せ、55-0でリーグ戦開幕節の中大戦以来の完封勝利を飾った。

 早大のリターンで始まったこの試合。2回の反則による合計20ヤードの後退があったものの、QB笹木のパスなどでゲインを重ね、K/P佐藤敏基(社4=東京・早大学院)のFGで幸先良く3点を先制する。直後の専大の攻撃シリーズを早大守備陣がスリーアンドアウトに追い込む。攻撃権を得た早大は、RB藤井光成(政経4=東京・早大学院)がエンドゾーン手前まで独走するロングラン見せ、チームを盛り上げる。最後はRB片岡遼也(法1=東京・早大学院)がTDランで得点。さらに第1Q終了間際には、WR岡田義博(教4=東京・早実)が「あんなに長いTDは初めてだった」と振り返る、85ヤードのTDレシーブで得点を追加する。守備でもDL陣が奮闘し、専大に得点を与える隙を見せず、無失点で前半を終えた。

この試合2TDを決めたRB片岡

 後半も早大ペースで試合は進む。攻撃陣が敵陣深くまで攻め込むと、後半から投入されたQB政本悠紀(創理4=東京都市大付)がQBスクランブルで35ヤードを走り切るTDランを決めるなどオフェンスが猛攻を見せる。一方、DL植森翔(社3=東京・早大学院)、DB寺中健悟(教4=東京・早大学院)ら守備陣の活躍も光る。第3Q後半、自陣エンドゾーン付近まで攻め込まれた場面。「集中力を切らさずに良い守備をしてくれた」(濱部昇監督、昭62教卒=東京・早大学院)と、粘り強い守備で失点の危機を凌いだ。その後も得点を重ねた早大。第4Q終盤には、LB栗田がパントブロックからボールを抑えてファンブルリカバーTDを決めるなど、最後まで手を緩めることなく試合は終了。55-0で専大に勝利し、開幕4連勝となった。

ディフェンス陣の活躍が光った

 前節・日体大戦から好調をキープしているQB笹木の安定したプレーからオフェンスが流れをつくり、大量得点を奪った早大BIG BEARS。ディフェンスはサブのメンバーを中心にしながらも最後まで相手に得点を与えなかった。しかし、「反省点が多い試合だった」(DL植森)というようにチームがターニングポイントとする日大戦へ向け課題も見つかった。次戦はいよいよ関東王者・日大との大一番。「何としてでも勝ちたい」(濱部監督)。ひたむきなフットボールで勝利を手繰り寄せることができるか――。早大BIG BEARSの真価が問われる時が来た。

(記事 辻本紗支子、写真 近藤廉一郎)

得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
早大 FG #16佐藤敏 3-0
早大 RUN #30片岡 #16佐藤敏 10-0
早大 PASS #12笹木→#1岡田 #16佐藤敏 17-0
早大 PASS #12笹木→#85鈴木隆 #16佐藤敏 24-0
早大 RUN #30片岡 #16佐藤敏 31-0
早大 FG #16佐藤敏 34-0
早大 RUN #10政本 #16佐藤敏 41-0
早大 PASS #12笹木→#86佐藤圭 #16佐藤敏 48-0
早大 SAF #10栗田がパントブロックをリカバー 55-0
個人記録(※一部のみ掲載)
ラン 回数 ヤード TD 最長
#30 片岡遼也 85 38
#39 元山伊織 10 54 10
#10 政本悠紀 34 35
#12 笹木雄太 28 15
レシーブ 回数 ヤード TD 最長
#1  岡田義博 144 85
#11 諸口貴則 38 22
#86 佐藤圭樹 32 28
#85 鈴木隆貴 19 10
パス 回数(試投) ヤード TD 最長
#12 笹木雄太 14(21) 322 85
#10 政本悠紀 3(8) 27 17
星取表(10月11日現在)
日大 法大 慶大 早大 中大 明大 日体大 専大
日大 11/22 11/9 10/25 75○14 44○6 49○20 66○7
法大 横浜 10/24 11/8 38○6 42○14 38○9 55○13
慶大 横浜 川崎 11/22 39○20 34○10 37○25 58○19
早大 川崎 横浜 横浜 30○0 24○6 54○24 55○0
中大 14●75 6●38 20●39 0●30 11/22 11/8 10/24
明大 6●44 14●42 10●34 6●24 横浜 10/25 11/21
日体大 20●49 9●38 25●37 24●54 横浜 川崎 11/21
専大 7●66 13●55 19●58 0●55 川崎 アミノ アミノ
コメント

濱部昇監督(昭62教卒=東京・早大学院)

――開幕戦以来の完封勝利となりましたが

ケガ人も多くチーム状態としては良くなかったので、専大も力があるチームなのでどんな展開になるか分からなく不安もありましたが、オフェンスもディフェンスも比較的安定してプレーはできていたので、内容としては良かったと思います。あと、控えの選手も多く出場できたので非常に良かったかなと思います。

――サブのメンバーが多く出場し、その選手たちが活躍する試合でしたが

ちょっと疲労もあるのか、ケガも多いので、そういう意味では戦力を温存しながらできたのは良かったのかなと思います。本来ならば関東大学秋季リーグ戦(リーグ戦)終盤に向けて、きょうの試合も選手個人もチームとしてもレベルアップ、ステップアップしていけるような試合をやりたかったのですが、ケアを優先したというところでは、まだまだチームとしては厳しい状況かなと思います。

――前節に引き続きフレッシュなメンバーが活躍しましたが

若い選手は思い切りも良くて、失敗も恐れずダイナミックなプレーをしてくれたので、上級生の刺激にもなっているのではないかと思います。そういう点でチームが活性化してくるといいなと思っています。

――第3クオーター(Q)に自陣深くまで攻め込まれるも、ディフェンスが踏ん張り失点を防ぎましたが

まだまだ欲を言えばきりがありませんが、あのような場面でも集中力を切らさずに、良い守備をしてくれましたね。こういうことが今後の試合にもつながってくることなので、良かったと思います。

――QB陣に関しては笹木雄太選手(法3=東京・早大学院)が前節に引き続き安定したプレーを見せ、そして政本悠紀選手(創理4=東京都市大付)がTDを決めるなど徐々に良くなってきている印象ですが

きょうも笹木は立ち上がりからいいプレーができていたかなと思います。政本に関してはもうちょっと思い切り良く、政本自身の良さを前面に出したプレーをしてほしいなと思います。最終学年なので政本にはもっともっと頑張ってほしいと思います。そういう意味ではもっと期待しています。

――いよいよ次節は日大戦ですがチーム状態としては

チーム状態としては決して良くはないのですが、そうといってもその時の戦力で戦わなければならないので、その時の最大限の戦力でベストな能力を引き出してやらないといけないので、そういう試合をできたらと思います。

――この2週間でまずどういったところを詰めていきたいですか

フィジカルやファンダメンタルズの面ではまだまだ上を狙っていきますし、対日大に関しては十分準備をしてきましたが、この試合ではモーションなど細かい部分で反則を取られたりしたので、そういった細かいところをもう一度整理をして、プレーの精度を上げて、本当に隙のないプレーをできるように準備していきたいです。

――最後に今後の意気込みをお願いします

僕らはことし、『日本一』を目指すと言ってやってきて、日大、法大、慶大を越えて甲子園に行かないと何も始まらないので、その第1ラウンドとしてとにかく一点差でもいいし、タイブレークでもいいし、なんでもいいから勝つという気持ちでやっていきます。きれいに勝つことは僕らが勝つことはないと思うので、泥くさくひたむきなフットボールをやって、接戦に持ち込んで何としても勝ちたいなと思います。

DB寺中健悟副将(教4=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

結果としてディフェンスは完封できたことはいいですけど、まだまだ詰めの甘い部分があって、タックルの甘さだったり、ボールを取れるところで取れなかったりとか、そういった詰めの甘さが出たのかなとは思っています。

――ディフェンス全体の出来についてはいかがですか

結構ラインも押し込まれていて、パスも上手く決められていた部分もあって、全体としては内容を見るとあまり良くなかったのかなと思っています。

――課題だったパスカバーについてはいかがですか

まだまだですね、全然。パスが通されていることもあって、インターセプトもなかったのでで、全然です。

――ご自身の、相手のランに絡んだプレーについてはいかがですか

元々ランに絡むのは好きなので、得意だったことをそのまま出せて、結果としてタックルできて、良かったかなと思います。

――次戦への意気込みを一言お願いします

昨年負けた悔しさを皆覚えてると思うし、日大戦に向けてしっかり全員で勝てるチームをつくろうということでやってきたので、しっかりと一年間の集大成を見せられるように頑張りたいと思います。

WR岡田義博(教4=東京・早実)

――きょうの試合のコンセプトはなんでしたか

『全員フットボール』というのを掲げていました。専大戦は全員が出る可能性があり、その中で出ている人も出てない人も試合に集中して自分のやるべきことをやる、というのがチームの目標でした。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

 

2プレー目のロングパスで雄太(笹木、法3=東京・早大学院)と合わずに取れなかったことは悔しかったです。どんな球がきても取るのがレシーバーの仕事だと思うので、そこは日大戦までに改善していきたいです。

――独走TDがありましたが、キャッチやランの出来はいかがでしたか

雄太がリードに投げてくれたので走りやすかったです。それから自分もあんなに長いTDは初めてだったので、気持ちよかったです。

――下級生も多く出た試合でしたが、レシーバー全体として反省などはありますか

レシーバーとして細かいミスが全体的に多いです。ブロックやキャッチ、もう一歩寄るということだったりすごく細かいことですが、あと2週間、日大戦までに全員でつぶしていかなければと思います。

――次戦に向けて一言お願いします

日大戦はどこかが一対一で勝たなければチームが苦しくなると思うので、そこでレシーバーが相手のDBとの一対一で勝つというのを目標にして練習していきたいと思います。

DL植森翔(社3=東京・早大学院)

――今日の試合のコンセプトはどのようなものだったのですか

きょうの試合はDLは全員出ようということでやりました。点差がついたら1年生を含めてとにかく全員試合に出て、チーム全員でフットボールをやるということを主将もおっしゃっていました。

――きょうは相手OLを押せていたと思いますが、振り返ってみていかがですか

ランはむしろ押されていました。どちらかというと相手がランばかりで押してきた時間帯は中のDLでやられることが多くて、特に僕や2本目の選手が押されて、そういう中ではもっと僕たちが押し込んでLBを自由に動かせてやれなかったのは大きな課題だと思います。

――DL全体としての出来はどうですか

ランはけっこうやられていたなという印象で、自分たちがいつも練習で意識しているスタートなどが全くできていませんでした。反省点が多い試合だったので、東伏見に帰ってもう一度練習したいです。良かったのは、最後に1年生が試合に出て、吉田(開、国教1=大阪・早稲田摂陵)と丸茂(宏太郎、スポ1=山梨・甲府西)なのですが未経験の2人がQBサックできたのはすごく良かったと思います。

――QBサックも決めていらっしゃいました

あのプレーはうまく抜けることができて目の前にQBがいてタックルするだけだったので、どちらかというとあれは外のエンドが内に入ってくるプレーだったのですが、うまくそこを避けて取れたところは良かったと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

今回4試合とも勝ててはいるのですが、次勝たなければ僕らが今までやってきた意味もなくなってしまうので、早大のいままでやってきたことが正しいというのを日大戦で証明できるように、2週間しっかり準備をして全てで圧倒して勝ちたいと思います。

LB栗田嵩大(教3=神奈川・鎌倉)

――完封勝利となりましたが、今日の試合を振り返っていかがでしたか

僕自身としては課題が多く残る試合で、特にキーリードの面で課題が残ってしまって、点は取られなかったのですが、ドライブされてしまい、ディフェンスとしては不安の残る試合でした。

――いい動きで相手のオフェンスを防いでいたように見えたのですが、ご自身の出来はいかがでしたか

イメージ通りに動くことができたのは良かったのですが、相手のオプションプレーやパスプレーなど相手の狙い通りにやられてしまったプレーも見受けられたので、そこをしっかり直していかないと、次の相手が日大ということなのでつらいかなという感じです。

――相手のヒッチなどを用いた攻撃に対してうまく対応できていたように見えましたがいかがでしたか

ヒッチに関しては、相手のプレースピードがそれほど速くなかったので落ち着いて対応できました。

――パントをブロックし、リカバーしてTDを奪った場面は振り返っていかがでしたか

相手のプレーヤーがかわしにいくと流してくる印象があったのでそこで押し込んでみようかなと思ったら、それが功を奏してブロックにつながり、リカバーできたので良かったです。

――最後に日大戦に向けての課題と抱負をお願いします

日大はパスがとても強いチームなので、些細なパスでもちょっとパシュートが遅れるだけでロングゲインにつながってしまったり、一発TDにつながってしまうと思うので、パシュートやプレーリードからしっかり見直して、日大戦に対応できるように頑張っていきたいと思います。

RB元山伊織(商1=大阪・豊中)

――きょうの試合で意識していたことはありますか

きょうの試合は僕の中でチャンスで絶対にアピールしなければいけないと思っていました。TDという結果が欲しくて、早大はOLが強いのできょうの試合でしたら2TDくらいは自分の中で持っていけると思っていたんですけど、結果としては1回もTDできず、すごく悔しいです。

――同期のRB片岡遼也選手(法1=東京・早大学院)に関しては

彼は同期の中でもすごいライバルなので、試合中は特に意識していませんが、練習中は彼より良いプレーをしようという気持ちを常に持っています。

――試合全体を振り返ってはいかがでしたか

きょうは力の差がある試合だと初めから言われていたので、若い選手が出ることは分かっていたんですけど、後半もう少し点が取れてもいいシーンがあったし、集中力が切れてるシーンもあったので、チームとして日大戦に勝つためにはもうワンギアあげていかなければならないと思います。

――1年生が活躍することでチームにどのような影響があると思いますか

そうですね、経験としては上級生の方があるんですけど、フレッシュさ、元気さというのは下級生の方があると思うので、そういうところで自分をどんどん出していって、先輩を刺激して、更にチームが良い方向に進んでいくように1年生が頑張れば良いなと思います。

――次の試合に向けた意気込みをお願いします

次は日大戦なので1年生の僕は出れるか分からないのですが、もし自分に出場機会が回ってきたら絶対チームを勝利に導けるようなプレーをすることを心掛けたいと思います。