スケート部

2015.10.11

関東大学リーグ戦 対明大 10月10日 東京・ダイドードリンコアイスアリーナ

堅い守りで価値ある1勝!

 開幕4連勝と波に乗る早大は、関東大学リーグ戦(リーグ戦)5戦目で明大と対戦した。関東大学選手権(選手権)では延長戦の末敗れた因縁の相手だ。第2ピリオド(P)までに1点ずつを取り合い迎えた第3P。FW青木優之介(スポ3=埼玉栄)が決勝ゴールを決めると、自慢の守備陣が最後まで相手の猛攻に耐え2-1で勝利。理想とするロースコアの展開へと持ち込み、見事強豪校の牙城を崩した。

 第1P序盤から早大は攻め込まれるが、得点は許さない。試合が動いたのは6分22秒。一瞬の隙を逃さなかった。華麗なパス回しを受けたFW矢島雄吾(スポ1=北海道・駒大苫小牧)がゴール右前からスティックを振り抜き、先制に成功する。しかし終盤立て続けに反則を取られ数的不利のキルプレーとなり、我慢の時間帯が続く。それでもGK遠藤秀至(社3=東京・早実)が好セーブを連発するなど懸命に守り抜き、ここをしのいだ。第2Pも3度の反則が重なりキルプレーの時間が増えるが、相手のシュートを幾度となく弾き返し流れを渡さない。だが残り1分を切ったところでゴールネットを揺らされ、ついに同点とされてしまった。DF石川貴大主将(スポ4=埼玉栄)が「流れや雰囲気的には悪かった」と振り返ったように、会場には不穏な空気が漂っていた。

先取点をもぎ取ったFW矢島

 その嫌なムードは、第3P開始早々に振り払われる。44分27秒、ゴール前の攻防から抜け出したFW金子立樹副将(スポ3=北海道・駒大苫小牧)のパスに反応した青木が殊勲の決勝点をたたき出し、氷上に歓喜の輪が広がった。するとここから明大に焦りが見え始め、数的有利のパワープレーに持ち込む。「速いプレッシャーから相手のミスを誘発」という、まさに石川主将の思惑通りの展開となった。相手のFW陣は逆境に屈せず果敢に早大のゴールを狙うが、第2Pでの死闘を戦い抜いた守備陣はさらなる安定感を発揮する。追加点こそ得られなかったが、シュート数がこの日初めて相手を上回るなど、「ワセダらしいホッケー」(矢島)で1点差を守り切り、薄氷の勝利で試合は幕を閉じた。

随所で攻守を見せたDF堰合芳貴(社3=青森・八戸工大一)

 1試合を通してのシュート数は、早大の38本に対し明大が46本。押される場面は多かったが、工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)が「ロースコアに持ち込んで接戦を制する」と今季の目標を掲げているように、守備力の光った勝利であったと言えるだろう。次の相手はまたしても強豪校である中大。栄光をつかむための戦いは、まだまだ終わらない。

(記事 川浪康太郎、写真 田中一光)

関東大学リーグ戦
早大 ピリオド 明大
1(8) 1st 0(11)
0(12) 2nd 1(21)
1(18) 3rd 0(13)
2(38) 1(46)
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 06:22 矢島 金子立 寺井
明大 39:09 大津 大椋 大場
早大 44:27 青木 金子立
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
青木 金子立 寺井 ハリデー 石川
加賀美 高橋 鈴木 新井
矢島 坂本龍 金子聖 松本 堰合
佐藤 瀬戸 飛田 斜森 坂本之
GK遠藤
関連記事

4連勝も課題が残る(10/6)/関東大学リーグ戦

3連戦で全勝を果たす!(9/25)/関東大学リーグ戦

慶大下し開幕2連勝!(9/22)/関東大学リーグ戦

コメント

工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)

――きょうはまさに守り勝った試合となりました

セットごとの役割を意識して、一人一人がしっかりと自分のプレーをしたので、このような結果になったのだと思います。

――スコア的にはロースコアで、かなり理想的な展開ではなかったでしょうか

ロースコアに持ち込んで接戦を制するというのが今季の目標ですので、それを実行できたのは良かったと思います。

――第2Pでは数的不利な場面が続きました

第2Pは相手も仕掛けてきたなかで、それに対応しきれずスティックを使った反則が増えてしまいましたね。そこは次回に向けての反省点です。

――次戦の相手は中大ですが、意気込みをお願いします

きょうはいい内容で勝つことができたので、間は1日しかないですが、しっかり準備をして勝ち切りたいと思います。

DF石川貴大主将(スポ4=埼玉栄)

――きょうは明大戦でしたが、試合前にはどのようなことを意識されましたか

まず勝つということを目標に試合をやってきたのですが、その中で前回の試合の反省を踏まえ、少ない失点の中、自分たちの理想としている3-2で勝つというところを意識しました。

――明大の印象は

やはりスコアリングチャンスを与えてしまうとしっかり決めてくるという攻撃陣の圧倒的な強さがあるので、いい攻めができるようにまず守りからということを意識していました。要所でチャンスを与えてしまいましたが、遠藤を中心に守れたのでそこはよかったと思います。

――第1Pの立ち上がりはいかがでしたか

第1Pの段階で1点は取れて、先制点は欲しいところだったのでそれはよかったのですが、その後のシュート数等では押されていて、うちのペースにはなかなかできていないのではないかという感じでした。ただ失点しなかったのは本当によかったのではと思います。

――第2Pでは数的に不利になる場面がありました

ペナルティが多い時間で4対5や3対5という場面が多かったのですが、そこで本当にみんなが我慢して我慢して守り切れたというところが、相手にペースを与えなかった要因ではないかと思っています。特にサードラインはしっかり体を張って5本ほどシュートブロックをしていて、そういったところが失点しなかった、相手に流れを持っていかせなかったというところにつながったと思います。

――第2P終盤で同点に追いつかれた後、第3P前にはどのように気持ちを切り替えましたか

残り少ない時間で失点してしまい、流れや雰囲気的には悪かったのですが、守りからいい攻めをしよう、DFは速くFWにパスを出してしっかり決めようということを意識しながらやりました。それができたかどうかはわかりませんが、速いプレッシャーから相手のミスを誘発できて得点し、最終的に勝てたことはとてもよかったと思います。

――次の中大戦への意気込みをお願いします

前半戦は残り2試合で、中1日で中大戦なのですが、サマーカップでもやられていますし、きょうのように守りの時間が長くても粘ってチャンスでしっかり決める、ロースコアの試合にするということを理想にして勝ちたいと思います。

青木優之介(スポ3=埼玉栄)

――今回の試合を振り返っていかかでしたか

今回の明大戦はこれからリーグ戦を戦っていく中で一番重要になる試合だと思っていたので、今日勝てたことは非常に嬉しいです。

――特別な気持ちで臨まれたりしましたか

個人としては普段と変わらないようにプレーしようと思っていたのですが、相手も強かったので、少し緊張しました。

――第2Pで追いつかれてからの第3Pへの気持ちの切り替えは

そのときはまだ負けているわけではなかったので、また一からスタートとして切り替えて頑張ろうと皆で話していたので、うまく気持ちを切り替えることが出来てよかったです。

――第2Pの終わりで追いつかれたことが、第3Pでの得点につながったのでしょうか

いえ、本来ならあそこでの失点はなしで第3ピリオドで0対0の気持ちで戦いたかったのですが、あの時の失点は仕方がないので、切り替えてプレーできたことがよかったなと思います。

――次の試合への意気込みを

次の中大戦は夏のときに負けている相手なので、そこでの反省をしっかり活かし、勝てるよう頑張っていきたいです。

GK遠藤秀至(社3=東京・早実)

――強豪・明大相手にどのような対策をして挑みましたか

この後中大戦があるんですけど、中大戦も一緒に含めて対策して、基本的には明大の攻撃パターンを封じるような練習をしました。

――その明大の攻撃陣はいかがでしたか

明大はFWに良い選手が揃っていて、パスとかもうまいんですけど、基本的には個人技というか個人でホッケーできる人が多いので、まずはしっかり止めることを意識してやりました。

――シュート数では明大が上回りましたが、何度もゴールを阻止できた要因は

明大は春も対戦して負けているのですが、攻撃パターンが個人でシュートを打ってきたりするので、そういうところを注意して、まず1本目を打たれた時にそこで1本で抑えようと思ってやっていました。

――守備陣の調子はいかがでしたか

悪くはなかったです。たまに相手に裏を取られたりする部分はあったんですけど、それ以外は人数が少ない状況でもしっかり守っていたと思います。

――第2Pでの失点はどのように振り返りますか

残り時間少なかったんですけど、その時に出ていた選手が疲れていて足が動かなくて、相手にもついていけてなかったので、選手を代えられなかったというのもあると思うんですけど、相手に攻め込まれ続けて疲れが出ていたので、最後もう少し相手の流れにしないようなかたちで持っていければと思います。

――中大戦に向けての意気込みを聞かせてください

中大にはここ最近勝てていないので、ことしこそはしっかりと勝ってリーグ戦優勝に向けて頑張りたいと思います。

FW矢島雄吾(スポ1=北海道・駒大苫小牧)

――どのような思いで明大戦へ臨みましたか

明大、中大と2連戦あってどちらも上位のチームなので、勝たないといけないという気持ちが強かったです。

――特に明大戦ということで、どういった試合展開をしていこうと考えていましたか

失点を少なくして、ロースコアのゲームでやっていこうと思っていました。

――きょうの試合を全体的に振り返ってみていかがですか

第2Pのキルプレーが多い時間帯は辛かったのですが、そこを守りきれたということで最終的に勝てたのではないかなと思います。

――キルプレーはどのように対処していきましたか

みんなで声を掛け合ってコミュニケーションを取ってやっていました。

――貴重な先制点を決められていました。振り返ってみていかがですか

ゴールを見ていなくて(笑)。たまたまGKがいなかったので入ったのだと思います。

――第2P残り1分で同点に追い付かれてしまいましたが、第3Pに移るまでにチーム内で話したことはありますか

想定内だったのでここから第3Pはワセダらしくプレーをしようと話していました。焦りとかはなかったです。

――その第3Pを振り返ってみていかがですか

シュート数も上回っていますしワセダらしいホッケーができたかなと思います。

――2日後に中大戦が控えていますが、どうやった試合を展開していきたいですか

中大戦も落とせない試合なので、しっかり勝ってリーグ戦優勝に向けて頑張っていきたいです。

――中大戦への意気込みをお願いします

勝ちます!

DFハリデー慈英(スポ1=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返って

強豪校の明大に対して自分たちはチームワークで勝つことを意識して臨みました。結果的に2-1で勝てたので良かったです。

――試合中の明治大の印象は

他校よりもFWが揃っているし、選手一人一人のスピードが速く、スキルも高かったです。

――第1、第2Pは攻め込まれながらも守り切った印象でした

そうですね、キルプレーや攻め込まれた時間が長かったので、自分たちにも焦る気持ちはありました。しかし、そこで耐えて第3Pにつなげることができたので逆転して勝つことができました。

――きょうの守備陣の調子は

悪くなかったですね。大きなミスもなく、3つのPを通して戦うことができました。

――ハリデー選手ご自身の調子は

全力出してやることはやったつもりですけど、要所で小さなミスがあったり、自分のミスからピンチを招いたりしてしまったので、次の中大戦に向けて修正していきたいです。