ソフトボール部

2015.10.11

第47回秋季リーグ戦 10月10日 東京・国士舘大多摩キャンパスグラウンド

明暗くっきり 1勝1敗で新体制がスタート

TEAM
早 大 10
日 大
(5回コールド)
○吉田―林
◇(本塁打)松木
◇(二塁打)笠井
TEAM
早  大
国士舘大 6× 11
(4回サヨナラコールド)
●松木―林

 2回戦敗退に終わった全日本大学選手権(インカレ)。再び頂点に返り咲くべく、金子祐也主将(スポ3=長崎・佐世保西)を中心とした新チームがいよいよ始動した。全5試合を戦う秋季リーグ戦の初日、早大は日大、国士舘大と対戦。日大戦では初回に笠井新一朗副将(スポ3=徳島・城東)の適時二塁打で先制し、4回には打者一巡の猛攻を見せるなど大量得点でコールド勝ちを収めた。続く国士舘大戦では初回、笠井の適時打でまたも先制したが、直後に先発の松木俊皓(スポ3=宮崎・日向)が2点本塁打を浴び逆転を許す。その後も相手打線の勢いを止められず、大量得点を奪われコールド負け。全く対照的な展開の2試合を経験し、内容の濃い初日となった。

 新体制初の公式戦、相手は今秋から1部に昇格してきた日大。立ち上がり、早大打線は相手投手の投球を冷静に見極め、2死満塁の好機を演出する。打席には昨年度から小技でチームに貢献していた笠井。「ランナーをかえす大きいのを打つタイプではない」と自己分析しながらも、絶好の好機に燃えていた。鋭く三塁線を破る2点適時二塁打を放ち、きっちりと仕事を果たす。また、新生打線のつながり、そして機動力が最も強く表れたのが4回の攻撃だ。安打や四球で出塁し、すかさず盗塁。常に得点圏に走者を置き、相手投手にプレッシャーを与える。そしてこの試合を決定づけたのは松木の満塁弾だった。普段はエースとしてマウンドに上がる松木だが、「松木の打力はチームの右バッターの中でもトップレベル」(金子)ということでこの試合は5番DPとして出場。満塁の場面で初球を迷わず振り抜くと、打球は弾丸ライナーで中堅フェンスを越えた。この回に奪った得点は7点。この爆発力を今後も目指したいところだ。先発の吉田尚央(人2=長崎・佐世保西)は調子が上がらない中でも5回2失点で投球をまとめ、先発の役割を果たす。最高のかたちで初戦に勝利した。

2試合通じて活躍した笠井。日大戦では先制の適時二塁打を放った

 2戦目の相手は強豪・国士舘大。この試合では逆に相手打線に圧倒されることとなってしまう。初回に1点を先制し流れをつかんだかと思われたが、その裏の守備。この試合ではマウンドに上った松木は、1死を取った後に四球で走者を出す。続く打者に甘く入った球を完璧に捉えられ、逆転を許してしまった。その後早大打線は相手先発の前に沈黙。逆に松木は相手打線につかまり、4回には一挙6失点。最後は本塁打でサヨナラコールドを決められ、完敗となった。

試合が終了し対照的な表情を見せる松木(左)と国士舘大の選手たち

 自分たちのスタイルを確立できた1試合目と、そのスタイルがまだまだ発展途上にあることを実感できた2試合目。新チームが発足してまだ3週間、発展の余地はたっぷりと残されている。やはりテーマは『機動力』だろう。足の速い選手が多いため、強豪相手にもっと盗塁を決めるなど機動力を発揮できれば、勝利はより確実なものになる。投手陣には松木を始めとして下級生時から経験を積んできたメンバーがそろうため、計算ができる。野手陣が守備で盛り立て、打線でいかに投手陣を援護できるか。「急激に成長してくれている」(金子)。最終日に控える日体大戦を見据えつつ、まずは目の前の敵から圧倒していきたいところだ。

(記事 中丸卓己、写真 藤川友実子、芦沢仁美)

※3回終了時に15点差、4回終了時に10点差、5回終了時に7点差がついていた場合、その試合はコールドゲームとなる。

コメント

金子祐也主将(スポ3=長崎・佐世保西)

――きょうの2試合を全体的に振り返っていかがですか

特に2試合目、全体的な力の差を感じました。このチームが始動して3週間なんですけど、全員がかなり成長したとは感じていました。でもやはり打力、投手力ともにまだ及ばないと痛感しました。

――1試合目では打で圧倒しました。金子主将は新チームでは1番打者ということで、どのようなことを心掛けていらっしゃいましたか

きょねんの秋も1番だったんですけど、久しぶりに1番を打ちました。役割としては出塁が一番大事で、それと同時に完璧なスイングをすることです。自分が崩されると2番、3番もそれを見て打ちづらくなってしまうので、スイングをきっちりすることを意識していました。

――この秋の打線にはどういった意図がございますか

4番の水本(将文、人3=長崎・佐世保西)、3番の塩沼(泰成、スポ2=福島・安積)、2番の増形(俊輔、社2=千葉敬愛)、そして1番の自分で、ここが一番キーになるところかなと思っています。きょねんから出ているメンバーなので、そこでまずかたちをつくっていくという感じです。初戦では5番に松木(俊皓、スポ3=宮崎・日向)を入れたんですけど、松木の打力はチームの右バッターの中でもトップレベルなのであえて5番に入れました。林(友暉、スポ3=大阪・清風南海)や山根(航、政経3=東京・国立)といった右バッターが新しく入っていますが、調子が良くてつなぐことのできるいいバッターだったので打線に組み込みました。1年生の鳥岡(健、スポ1=岡山・高梁)は本当はもっと上位を打てるバッターなのですが、今回は下位に置いてつないだり(走者を)かえす役割をしてもらおうと思いました。あまり調子は良くなかったですね。そして笠井(新一朗副将、スポ3=徳島・城東)ですね。2試合とも6番で、上位と下位のつなぎ目として信頼して置きました。結果、つなぐのもかえすのもやってくれたので、正解だったと思います。

――初戦では盗塁も目立ちました

そうですね。このチームの一番大事にしているところが機動力なので、走れるところはどんどん走って。本当はエンドランとかもしたかったんですけど、増形の内野ゴロでの1点だったり、盗塁だったり、このチームの掲げている機動力を発揮するために積極的にトライしていきました。国士舘大戦でもトライしたんですけど、刺される場面もあったのでそこは課題です。

――一方、投手陣は金子選手の目からご覧になっていかがですか

松木の調子は良くないです。吉田(尚央、人2=長崎・佐世保西)も良くはなかったですが、試合を組み立ててくれて。松木は調子が良くない中でももう少し持ってほしかったですけど、まだ実力不足なのと、上位のチームとはまだ戦えないというのは自分も松木自身も感じていると思います。

――国士舘大との差はどういった点に感じられましたか

直感的に一番大きく感じたのはスイング力、ミート力ですかね。彼らはきょねんからのメンバーなので試合慣れもしているんですけど、やっぱり違いましたね。

――これからはどういった勝ち方を目指していきたいですか

もちろん機動力というのは前提に置いて、きょうは大量に点を取られましたが、それ以上打線で取り返すというよりかはまず投手力、守備力で失点を抑えることかなと思います。それに加えて得点も1点だったので、まずしっかり冬場にバットを振り込んでスイングの速さから見直して、ミート力と打球の質を上げるというふうに段階を踏んでやっていこうかなと思います。

――主将に就任されて、何か難しさなどはございますか

きょねんに負けたチームなのでそこは難しいんですけど、その負けた状態からは急激に成長してくれていて。それでもまだ勝てるチームにはなっていないので、いかにその差を埋めるか、追い越すかというところが難しいところだと思います。

――では最後にあすの東京学芸大戦に向けて意気込みをお願いします

来週に中大戦、日体大戦が控えているので、まず学芸大戦できょうの1試合目のように機動力を生かして、打線、守備力、投手力を出していいかたちで勝って、弾みをつけられるようにしたいです。

笠井新一朗副将(スポ3=徳島・城東)

――きょうの2試合を全体的に振り返っていかがですか

きょう2試合やって、1試合目ではいいワセダの勝ち方ができて、2試合目は悪いワセダの負け方で。すごく対照的な2試合だったので、課題も見つけやすいと思います。

――初戦では先制の適時打を放たれましたが、あの打席を振り返っていかがですか

僕は小技で出塁するタイプのバッターで、ランナーをかえす大きいのを打つタイプではないんですけど、満塁で回ってきたからにはやっぱり先制のヒットを打ちたいなと思って打席に入って。でもやることは変わらないので、逆方向に打った結果です。

――きょうは2試合通じて安打が出ていましたが、調子はいかがですか

新チームが始まって3週間くらいたつんですけど、練習では全然打てていなくて。でも新チームのリーグ戦初戦ということで意気込んでいけたので、気持ちで打てたかなと思います。

――笠井選手は昨年度から6番右翼手で出場されていますが、昨年度のチームとの違いはございますか

やっぱり溝口さん(溝口聖前主将、人4=長崎・佐世保西)と翼さん(大嶋、スポ4=群馬・新島学園)っていう2枚看板が抜けて、その打力をどう埋めるかというのが不安だったんですけど、新しい力もどんどん下から出てきて打線になるなと思っていて。上が抜けても下が出てくるというのがワセダのいいところだと思うので、そういう力が出てきてくれれば前のチーム、前の前のチームみたいな強さが出せるんじゃないかと思います。

――その打線の中ではこれからどういった役割を果たしていきたいですか

前のチームで貴志さん(奎太朗、スポ4=大阪・関西大倉)、吉野さん(恵輔、スポ4=福岡・城南)という1、2番コンビがいて、そこが出塁して点につなげるというスタイルがあったので、その役割は僕や増形といった小技のメンバーで果たしていきたいです。貴志さんと吉野さん、その前の代の修治さん(兼子修治氏、平27スポ卒=群馬・新島学園)と池田さん(康平氏、平27人卒=長崎・佐世保西)みたいに、コンビが作れればいいなと思います。

――いよいよ最終学年を迎えられましたが、どういった意気込みでプレーしたいですか

この勝ちと負けはまだ始まったばかりの段階なので、課題を見つけて一つずつ埋めていって、最終目標はインカレ(全日本大学選手権)で優勝することなので、そこに向けて一つずつ新しくトライする気持ちを忘れないでどんどん挑戦していこうかなと思います。

――では最後にあすの東京学芸大戦に向けて意気込みをお願いします

あしたもきょうと同じ気持ちで、一戦必勝で頑張っていきたいと思います。

松木俊皓(スポ3=宮崎・日向)

――きょうの試合を終えたいまの率直なお気持ちは

ピッチングに関してはボールの変化がなかったです。打たれたところはだいたい甘い球で、変化の幅がきょうはだめだったと思います。変化球のキレですね。はっきり曲がるとか落ちるとか。バッターの捉えやすいボールになってしまったのがだめでした。

――国士舘大打線はやはり手ごわい印象でしたか

そうですね。やはり力強いイメージがありましたが、いけるだろうと思っていたのですが。きょうはボールの変化が全然なくて、自分もいまそこがわからないです。ブルペンで投げていた時は良かったのですが。

――試合前にはどのような投球を意識していたのですか

基本的に自分は外を中心にライズ、ドロップを組み合わせるのですが、2ストライクに追い込んでからストライクはいらないとか基本的なことをキャッチャーとかとかたちをつくっていました。でもその基本までもいけなかったですね。何度も言うようにボールに変化がなくて、ちゃんと動かさないとバッターも捉えやすくなるので。

――その部分を改善するために今後どのような練習に取り組みたいですか

正しいフォームの修正というかかたち付けが課題かなと思います。

――第1試合は5番DP出場でしたがどのような気持ちで試合に臨みましたか

昨年はバッティングは任されなくて、自分も「なんで出られないんだろう」という思いがありました。自分は出たかったのですが、なかなか出してくれない状況があって。それでもこの5番DPはことしのチームではやっていかないといけないかなと思います。バッティングの面でもチームに貢献できれば良いかなと思っていました。1試合目は要所で打つことができて良かったです。投げるときは基本的に8番なのですが投げないときはDP5番になるかなと思います。ちょっといまうちの4番が頼りないのでそこを奪いにいこうかと。少し思いながらやっています。

――第1試合では満塁本塁打がありましたがその打席を振り返って

自分にチャンスで回ってくるということは分かっていました。自分はファーストストライクの方が打率が良くて、ピッチャーもライズしか投げてこないだろうと思って待っていたら、待っていたボールが来たので、そのままたたくことができてああいう結果につながりました。

――全日本大学選手権(インカレ)を終えてからどのような練習をしてきましたか

新チームになって一番上の代になってチームを引っ張っていかなければならなくなって、後輩を引っ張っていけるかはわからないのですが、ピッチャーとしては先輩の古川さん(恵士、平26人卒=長崎・佐世保西)からインカレの時にアドバイスをもらって、2ストライクからはボール球でストライクはいらないということを聞きました。インカレの立命館大の時も2ストライクからストライクを取りにいって打たれて負けたという経験があるので。

――新チームの雰囲気はいかがですか

昨年は貴志さん(奎太朗、スポ4=大阪・関西大倉)や翼さん(大嶋、スポ4=群馬・新島学園)を筆頭にチームを盛り上げてくれたというかたちがあったのですが、ことしのチームは大人しいというか、真面目な人が多いです。自分は先輩をいじるのが好きだったので、金子(祐也主将、スポ4=長崎・佐世保西)をいじってチームの雰囲気を笑いのある雰囲気に全員でしていきたいですね。

――今後の試合への意気込みをお願いします

あすはおそらく打撃での出場になると思いますが、来週の日体大はリーグ戦でのライバルのチームなのでそこに照準を合わせて、あしたも試合の合間などで投げ込んで何かをつかみたいです。なので周りのみんなにも意見を聞きながら頑張りたいと思います。