軟式庭球部

2015.10.07

第128回東京六大学リーグ戦 10月3、4日 早大所沢テニスコート

秋の大一番に向け弾みを付ける

 新チーム発足後、初めてとなるリーグ戦で早大が地力を見せつけた。安藤圭祐主将(スポ3=岐阜・中京)がチームを率いて一ヶ月。試合前の円陣や応援に戸惑いが残り、慶大戦は7番勝負にもつれ込むなど完璧と言える内容ではなかったが五戦全勝。1、2年生の活躍も光り、上々の滑り出しを見せた。

 大会初日。東大を7-0で退けた早大は、全日本大学対抗選手権(インカレ)で4強入りを果たした慶大と対戦。1、2番が連敗し嫌な空気が流れる中、3番の名取敬恩(スポ3=秋田・大館鳳鳴)・星野慎平(スポ1=奈良・高田商)組が奮戦する。いよいよ最終学年を迎える名取が球速の増したボールを相手コートへ果敢に打ち込むも、慶大の勢いに押されゲームカウントは1-2。劣勢に立たされたが、ここから星野が厳しい攻めを見せる。ファーストサーブで相手を崩すと、そのままセンターに駆け上がり鋭角にバックボレーを叩き込む。その後も相手の甘い返球をスマッシュで決め5-3で勝利した。1勝を挙げた早大はここから連勝し、勝利をたぐり寄せる。2年生の高倉悠輔(商2=東京・早実)・井山裕太郎(基理2=埼玉・松山)組やルーキーの大津悠平(スポ1=宮城・東北)も強気のストロークと冷静なボレーでチームに貢献。4-3で慶大との7番勝負を制した。続く法大戦も2で振り切り、優勝まであと二勝とした。

強気なプレーで早大の勝利を引き寄せた星野

 

 大会2日目は立大と明大との戦いに臨む。立大戦では各組が初日の勢いそのままに、7-0でのストレートでの勝利をおさめた。全勝優勝が懸かる明大戦。先手を取られ、明大が2勝を挙げる。相手に勢いを明け渡すか、という場面で安藤優作(社1=岐阜・中京)・安藤圭組が登場。序盤にミスを重ねてなかなか自分たちのテニスを展開することができない。しかし中盤からは相手のミスにも助けられ、徐々にリズムを取り戻し始める。安藤優がコースを突いた力強いストロークを打ち込み、浮いて返されたボールを見逃すことなく安藤圭が積極的にポーチに飛び出る。相手も必死に食らいつくが、最後は意地で流れを引き寄せ5-4で白星をつけた。続いて登場したのは船水颯人(スポ1=宮城・東北)・星野組。船水颯のツイストを織り交ぜた多様な攻撃と、星野のミドルへの強烈なボレーで相手を圧倒する。インカレで早大を日本一へと導いた実力を遺憾なく発揮し、危なげない試合運びでチームに勝利をもたらした。春季リーグ同様明大を5-2で破り、全勝優勝を果たした。

今大会MVPの活躍を見せた大津

 新チーム発足後初の称号の持つ意味は大きいが、あくまでこのタイトルは単なる通過点に過ぎない。今大会MVPを獲得した大津も「チームに貢献できる選手になりたい」と飽くなき向上心をのぞかせた。早大軟式庭球部は今大会の勝利の勢いそのままに、秋の大一番である関東学生秋季リーグ戦に一丸となって臨んでいく。

(記事 吉澤奈生、写真 和泉智也、吉澤奈生)

結果

▽男子部
優勝
○7-0 東京大学

飯沼・加藤 ○5-0 武富・鈴木
山根・小西(健) ○5-2 金丸・中山
名取・星野○ 5-0 粂川・稲岡
安藤(優)・安藤(圭)○ 5-0 吉松・渡部
高倉・井山○ 5-0 高澤・鈴木
神崎・大津○ 5-0 瀬尾・塩川
小西(晶)・吉川○ 5-0 奥田・岡林

○4-3 慶応義塾大学

飯沼・加藤● 2-5 白石・浜高
山根・田口● 3-5 伊藤・矢崎
名取・星野○ 5-3 芳村・伊東
安藤(優)・安藤(圭)○ 5-4 青山・松野
高倉・井山○ 5-1 新保・竹田
神崎・大津● 3-5 川崎・芳賀
小西(晶)・吉川○ 5-2 相川・高柳

○5-2 法政大学

飯沼・加藤○ 5-0 佐藤(大)・宮守
山根・小西(健)○ 5-3 白石・尾前
名取・星野○ 5-2 國松・田中
安藤(優)・安藤(圭)○ 5-2 高崎・長嶋
高倉・井山 ○5-1 福嶋・濱咲
神崎・大津● 4-5 相山・上田
小西(晶)・吉川 ●2-5 坂本・佐藤(健)

○7-0 立教大学

飯沼・加藤○ 5-2 石川・中村
神崎・小西(健)○ 5-2 岡安・根本
高倉・井山○ 5-1 高橋・小野
船水・星野○ 5-0 山田・小野
安藤(優)・安藤(圭)○ 5-3 佐藤・川俣
名取・大津○ 5-0 平野・松浦
小西(晶)・吉川○ 5-1 峯村・安藤

○5-2 明治大学

飯沼・加藤● 2-5 立木・平井
神崎・小西(健) ●3-5 寺下・川平
高倉・井山○ 5-1 平山・寺尾
船水・星野 ○5-0 丸岡・垣崎
安藤(優)・安藤(圭)○ 5-4 坪井・藤田
名取・大津○ 5-0 西澤・佐々木
小西(晶)・吉川○ 5-0 福原・宗

コメント

小野寺剛監督(平元教卒=東京・巣鴨学園)

――新チーム発足後の初の団体戦でした。印象は

やはり危惧していた良くない部分が出てしまったなという感じです。時間はないのですが試合後のミーティングで学生たちには関東リーグまでに何とか修正してやろうという話をしました。相手にやられたとか自分がいいテニスをしてダメだったらいいんですけどこちら側がミスをして、例えばサーブが入らないとか、新チームになったばかりということもあってしてはいけない失敗が見受けられたのでそれを何とか修正してほしいなと。

――具体的に危惧していた部分というのは

インカレ終わって、一年間船水キャプテンが率いながらインカレに照準を合わせて集中してやってきたものが各県国体で散らばったりということあったので、集まって、「いざ、新体制で秋リーグだ」となったときに同じようなモチベーションで臨めるかというのはずっと気にかかっていました。それが六大学リーグと関東リーグで違ってはいけないとは思いますが、やはり関東リーグの方がモチベーションは高いと思うので、そのへんが集中力が足りなかったり、雑な部分につながったように思います。加えて4年生が抜けていますから、ばらばらになった部分が見られて。緊張があったからなのか逆に緊張が足りなかったからなのか、最終的には競ってもあまり落とすこともありませんでしたが昨日は慶大相手に7番勝負までもつれたということでチーム力からするとそれは信じられないというかあってはいけないことなので、関東リーグ戦では立て直してほしいですね。

――新主将に安藤圭祐(スポ3=岐阜・中京)選手が着任しましたが、期待したい部分は

そうですね、意外とイメージよりもほんわかしているというか、船水はすごい熱い男なんですけど、それに対して安藤はそこまでの引っ張っていく情熱というのは表に出ないので、責任感とかは出てきていると思うのですが、チームを同じ方向に持っていく力というのを出せるかということは心配しています。そのあたりは3年生と協力して頑張ってほしいです。

――今後チームの主軸となる選手は

やはりインカレで活躍した1年生3人が中心になるのは間違いがないので、そこにキャプテンの安藤が入って2ペアは確定ですね。あとは船水・九島が抜けてしまったので、3番目に来るのが新入生なのかいまの現勢力の中にいるのかというのは不安半分楽しみ半分という感じです。いまの在学生の方に新入生に負けるなという風には言っていきたいですね。

大津悠平(スポ1=宮城・東北)

――今日の試合を振り返っていかがですか

きのうの敗戦が響いていたので、きょうは朝からしっかりと足を動かして自分のできることをちゃんとやろうという思いで取り組みました。

――代替わりしたあとの新チームの雰囲気はどうですか

新チームには個性が強い選手が多いと感じるので、それをいい方向に試合で発揮できたらと思います。

――今回の優勝という結果をどのように受け止めていますか

代替わりしてから初めて手にしたタイトルなので、これからもこの勢いを維持していきたいです。今までの先輩方は全部優勝してきていると思うので、これからそれに負けないようなチームになっていきたいと感じています。

――今大会のMVPに輝きました

最後はいいところだけをもっていったという感じなので、あまり実感はないんですが(笑)。今後もっと起用してもらえるように試合でどんどんアピールしていきたいです。

――名取敬恩(スポ3=秋田・大館鳳鳴)選手とのコンビネーションはいかがでしたか

きのう、あまりペアとは話さなかったことで試合の流れをもっていかれてしまった気がしたので、きょうはひとつひとつ確認しながらやっていきました。

――これからはチームの主軸として活躍されると思うのですが、意気込みを教えてください

チャンスをものにして、チームに貢献できるような選手になっていきたいです。