アーチェリー部

2015.10.07

六大学定期戦 10月3・4日 千葉・東大検見川総合運動場

男子部が日本一の壁破れず、アベック優勝逃す

 昨年は台風の影響で中止を余儀なくされた六大学定期戦が、夏の暑さがまだ残る中検見川で開催された。6月の全日本学生王座決定戦(王座)で4年生が引退し、新体制となってからは初の団体戦だ。今回の試合形式は、6大学の総当たり戦。同的で射った相手の選手とそれぞれが競い、勝った選手の多かった大学が優勝となる。早大は男子が慶大に敗れ4勝1敗、女子が5勝で全勝し男女で明暗が分かれる結果となった。

新主将としてチームを鼓舞する橋本

 「チームの雰囲気や応援で圧倒していけるように」(橋本尚記主将、政経3=東京・早大学院)。新主将として挑む初の団体戦は橋本にとってプレッシャーもあったはずだが、それすらを感じさせないほどチームを率先して盛り上げていた。男子部は1位で初日の予選を折り返し、2日目の順位決定戦へと臨んだ。第4戦目までは順当に勝ち星を挙げていく早大。最終戦の相手は、ことしの王座で日本一を決めた慶大だ。この試合を制したチームが優勝という状況であったが、選手は落ち着いた様子で射を展開していく。しかしこの試合を制したのはまたしても慶大。最大のライバルに圧倒的な「個の力」の差を見せつけられ、優勝を果たすことはできなかった。

チーム一人一人に気を配る姿を見せた福井女子リーダー

 一方の女子部は見事全勝で優勝をつかんだ。予選から、「みんなしっかり前を向いて顔を上げて、笑顔でした」と福井瑞生女子リーダー(スポ3=埼玉・春日部共栄)が語ったように、明るい雰囲気で試合は進んでいく。2位の法大と29点差と大差をつけて、1位で順位決定戦に挑んだ。特有の慣れない形式の中で、一人一人の点数が直接勝敗に関わっていく緊張の中でも、応援が中心となってチームを鼓舞していく。段々と勢いに乗っていく女子部は、無敗で優勝を決めた。「点数を出していなくてもお互いに声を掛け合っていた」(福井)と、まさにチーム一丸となってつかみとった優勝だ。

 新体制後初めて挑んだ団体戦で男女アベック優勝を飾ることができず、選手にとっても悔やまれる結果となったであろう。橋本と福井が底上げを図らなければならないものとして挙げていたのは、やはり以前から課題として挙がっていた「個の力」だ。しかし、守屋麻樹監督(平3政経卒=東京・杉並)が「個として強くなっている部分もある」と語ったように、チームとしてだけではなく個としても着実に成長を遂げているのは間違いないだろう。一カ月後には早慶戦が控えている。昨年は男女ともに涙をのむ結果となっただけに、早大がさらなる成長を遂げ、リベンジを果たしてくれることに期待したい。

(記事 新庄佳恵、写真 谷田部友香、山下夢未)

結果

▽男子

4勝1敗 2位

▽女子

5勝0敗 優勝

コメント

※予選終了時

橋本尚記主将(政経3=東京・早大学院)

――きょうの予選を振り返っていかがですか

予選はみんな決して調子が良いわけではなかったと思うんですけれども、みんなこなしてきてくれました。

――橋本選手自身の調子はいかがでしたか

僕はこの部活の中でも上手い方ではないのですが、それでも合わせてこれたのでチームに貢献することはできたと思います。主将としてはまだまだ点数が足りないので、これからどんどん上げていってチームを引っ張っていきたいです。

――橋本選手が主将に就任後初めての団体戦ですが、チームをどのように引っ張っていこうと意識されていましたか

点数では引っ張っている子が他にいるので、行動の面でチームを引っ張っていこうと意識していました。もちろんこれから点数面で引っ張っていくことも大事なのですが、言葉は練習の姿勢などの面でも引っ張っていきます。

――いまのチームの状態や雰囲気はいかがですか

4年生の代が抜けて、活発な雰囲気はなくなったんですけど、一人一人が自分のアーチェリーに集中して取り組めている状況だと思います。

――主将としてチームをどう盛り上げていきたいですか

いまは本当に上手い子たちが何人かいて、全日本の試合にも出ている子がいます。チームを盛り上がていって実力の底上げを図ると共に、上手い子はどんどん上手くなっていってもらって、全員が上手くなるチームを目指していきたいと思います。

――最後に明日に向けての意気込みをお願いします

明日が順位決定戦で一番重要な試合なので、出るのは選手7人と応援ですが、チーム一体となっていきたいです。慶大は今年の王座で日本一になっていますが、チーム一体となって戦って、チームの雰囲気や応援で圧倒していけるように全体で戦っていくことを意識して頑張ります。

福井瑞生女子リーダー(スポ3=埼玉・春日部共栄)

――きょうの試合を振り返って

70メートルからしばらく離れていたというのと、この射場は独特な風が吹くというのもあって、正直チームとしても個人としても、思ったほど点数が伸びなかったと感じています。でも、1番下の学年の子たちの点数がきょねんよりも上がっていたので、チーム全体として見ると、底上げができていますね。今後チームで戦っていくうえでは、良い結果だったのかなと思います。

――女子リーダーに就任して初めての団体戦でしたが、どのようにチームを引っ張っていこうと意識していましたか

この六大学戦自体が普段の試合とは違う形式なので、男子も含めて、いつものように声をかけたり、全体を見たりというのが難しい環境ではありましたね。その中でも、自分が積極的に声をかけていこうと意識していました。

――インカレの時は、福井さん自身あまり練習の時間が取れないとおっしゃっていましたが、今回はどのくらい練習できましたか

自分では満足できるほどの練習できていなかったのですが、六大学戦に向けての調整はしっかりできていました。点数を見ると良い結果は出ていないのですが、今後につながるような感覚は、きょうの試合の中でも掴めたと思います。

――福井さんの目からみて、女子チームの雰囲気はどうですか

離れていたので半分ぐらいしか見えていなかったのですが、みんなしっかり前を向いて顔を上げて、笑顔でしたね。点数が出ていなくてもお互いに声をかけあっていたのは見えていたので、今後チームで揃ったらもっと良い雰囲気が作れるのではないかと思います。

――あしたへの意気込みをお願いします

あしたの選手選考はまだなのですが、試合形式もきょうと変わって、少ない本数での点数というのが大事になってくるので、最初のうちから点数を出すというチームの課題を克服できるようにしたいですね。勝つことはもちろんですが、これからに生かせるような試合をしたいと思います。


※順位決定戦終了時

守屋麻樹監督(平3政経卒=東京・杉並)

――惜しくも男女アベック優勝を逃してしまう結果となりました。選手にどんな声を掛けたいですか

ちょっと試合の運び方が良くないなと思ってますので、その辺を修整していきたいと思っています。アーチェリーって、自分がしっかり射って点を出していくスポーツなのですが、相手のことや点数のことを気にしすぎてしまってそれがプレッシャーになってしまったのだと思います。勝手に自分たちのイメージを低くしてしまって、結果が悪くなる悪循環を特に男子の方が起こしていたので、しっかり修整していきたいですね。

――新体制となってから、チームに変化はありましたか

1ヶ月間射場が工事で使えなかったので、夏の期間中は全体練習があまりできなくて、そこはチームとして一体化するには時間がかかるのかなという感じです。

――橋本主将、福井女子リーダーの戦いぶりをどう評価していますか

今までの主将や女子リーダーとは違った良いところがあるので、そこをどんどん伸ばしていってほしいと思いますし、これから出せるものがいっぱいあるのではないかなと思います。

――王座でも個の力の向上についてが課題に上がりましたが、いまのチームの状態はいかがでしょうか

個として強くなっている部分もあるので、そこは引き続き伸ばしていきたいと思いますし、まだまだ充分ではない人もいますので発想の転換をしてく必要があるのではないかと思っています。

――来月の早慶戦で何としてでもリベンジしたいところですね

絶対に勝ちます。

橋本尚記主将(政経3=東京・早大学院)

――2位という惜しい結果に終わってしまいましたが、いまのお気持ちをお聞かせください

2位という結果だけだと惜しいというようになってしまいますが、慶大との個人の差が圧倒的だと思うので、日本一を目指していくチームとしてはまだまだこれから伸びていく必要があると思うし、実力面でもチームの雰囲気でも圧倒されてしまいました。これからは早慶戦が1ヶ月後に控えているので、それに向けてしっかり準備していかないとなと思いました。

――いまのチームの状況はいかがですか

夏合宿まで団体プレーというよりは、個人個人が点数を上げていくことを意識してやってきました。きょうの結果を見て、もっと詰められるところは詰めていかないといけない、もう一段レベルアップしていかないと日本一には遠いなと感じました。

――個の力を高めていくには練習などで何が必要になっていきますか

いまの点数で満足せずに、もっともっと日本トップの選手と同じような点数を目標としていきます。あとは練習量の面でも質と量を意識してやっていきたいです。

――後半でチームを率先して盛り上げている姿が印象的でした

自分は後半に出れなかったので、チームに貢献したいなと思って。昨日のミーティングで、もっと盛り上げていかないとなという話をしたので、雰囲気をいかに盛り上げていけるかを考えていました。

――来月の早慶戦で何としてでもリベンジしたいですね

そうですね、チーム全員で勝ちにいきます。

福井瑞生女子リーダー(スポ3=埼玉・春日部共栄)

――新体制初めての団体戦を終えていかがですか

きのうに引き続き風が吹いてきたということと、慣れない形式だったということで個人個人の点数を見ると思わしくはないのですが、危ない部分はあったのですがチーム力を発揮して勝てたのでその点では得られた部分はあったのかなと思います。

――全勝優勝ということでいいスタートにはなりましたか

まだまだこの後も早慶戦や定期戦が続いていくのでこの流れに乗って勝っていきたいというのはあるのですが、そこで勝っていくにはまだ個人の実力が足りていない部分があるので、この後の早慶戦まで1カ月近く残っているのでしっかりと個人の力を伸ばしていってほしいと思います。

――立ち順を決める作戦などはありましたか

六大学戦は毎試合立ち順が変わってお互いに裏を読み合ったりというのが毎年見られるのですが、誰に当たっても勝っていこうということでことしはあみだくじで決めました(笑)。

――他の大会と気持ちに違う面はありましたか

本数も少なく、点数がトータルではなく一人一人の点数が直接勝敗に関わってくるということでいつもよりもプレッシャーがかかる試合だったと思うのですがそこで成長できた部分はあったと思います。

――新チームになってこれまでと変えた部分や力を入れた点はありますか

応援もこれまで通りしっかりと声を出していくのですが、射っている選手第一ということで射っているときと射っていないときのオンとオフを分けるようにチームとして動いています。

――来月の早慶戦では昨年敗れていますが、ことしはどのように戦っていきたいですか

まずは個人の実力をアップして、少ない土日の全体練習の中でチーム力を上げていって男女共に完全勝利していきたいと思います。