ア式蹴球部

2015.10.04

第89回関東大学リーグ戦 10月4日 茨城・たつのこ陸上競技場

立ち上がり2得点!駒大下し、2位浮上

 現在3位で迎えた関東大学リーグ戦(リーグ戦)16節は、優勝圏内に残るためにも負けられない一戦となった。前半開始6分でMF堀田稜(商4=浦和レッズユース)が先制点を決めると、11分にはCKからのセットプレーでDF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)がたたき込み2得点。勢いに乗ったワセダであったが、後半は間延びした時間が続いた。そこから追加点こそはなかったものの、2-0で貴重な勝ち点3を手に入れた。

こぼれ球を豪快にたたき込んだ堀田

 「入りのプレーの強度が低かった」(金澤)という前節(神奈川大戦、●1-2)の敗戦から1週間を経て、迎えた今節。立ち上がりから変化を見せたワセダは、6分FKから競り合いでこぼれ球を堀田が逃さずシュート。利き足とは逆の右足から放たれたボールは、ゴール天井を突き刺した。幸先の良いスタートを切ると、11分にはMF田中太郎(商4=静岡・藤枝南)からのCKをゴール正面でフリーとなっていた金澤主将がヘディングシュート。相手の油断を見事に突き、2得点を挙げることに成功した。対する駒大は出遅れを見せたものの、テンポの良いパス回しで前線にボールを集めて機を狙う。空中戦が多く苦しむもののセカンドボールを譲ることなく、堅実な守備で相手のチャンスの芽を摘み前半は2-0と好調の折り返しとなった。

 攻めの前半から一転、後半は守りの時間が続く。ロングボールで幾度とゴール前の競り合いに持ち込まれ、自陣でのプレーを許してしまう。またワセダの弱みでもあるセットプレーからのチャンスが多かったものの、カバーリングなど守備陣の連携が光り得点を与えることはなかった。87分にはGK後藤雅明(スポ3=東京・国学院久我山)が弾いたボールを押し込まれそうになるも、DF八角大智(社4=千葉・流通経大柏)のクリアに助けられピンチをしのいだ。攻撃においては途中出場のMF相馬勇紀(スポ1=三菱養和SCユース)を中心にカウンター攻撃を仕掛けるも、追加点を奪えず。後半の攻撃に課題が残る試合となった。

追加点を決め仲間に駆け寄る金澤主将

 結果は2-0で見事に勝ち点3を奪取し、リーグ2位に浮上したワセダ。「前節の課題を克服できたというのが勝因」(MF小林大地、スポ3=千葉・流通経大柏)と語るよう、序盤からの積極的なプレーが功を奏した。守備においても共通認識の再確認の下、壁を崩すことなく無失点。次節の桐蔭横浜大戦では金澤主将が累積警告で出場停止のため、守備の要を欠いての試合となる。果たして鉄壁の守りを維持することはできるか――。さらなる高みを目指すべく、立ち止まっている時間はない。

(記事 中澤奈々、写真 高柳龍太郎)

スターティングメンバー

関東大学リーグ戦第16節
早大 2-0
0-0
駒大
【得点者】(早)6堀田、11金澤
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 後藤雅明 スポ3 東京・国学院久我山
DF 新井純平 スポ3 浦和レッズユース
DF 奥山政幸 スポ4 名古屋グランパスU-18
DF ◎4 金澤拓真 スポ4 横浜F・マリノスユース
DF 12 八角大智 社4 千葉・流通経大柏
MF 平澤俊輔 スポ3 JFAアカデミー福島
MF 14 小林大地 スポ3 千葉・流通経大柏
MF 田中太郎 商4 静岡・藤枝東
MF →56分 相馬勇紀 スポ1 三菱養和SCユース
MF 堀田稜 商4 浦和レッズユース
MF →81分 秋山陽介 スポ2 千葉・流通経大柏
FW 宮本拓弥 スポ4 千葉・流通経大柏
FW →90+3分 中山雄希 スポ3 大宮アルディージャユース
FW 10 山内寛史 商3 東京・国学院久我山
◎はゲームキャプテン
監督は古賀聡(平4教卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部リーグ順位表
順位 校名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
国士舘大 30 16 38 19 19
早大 30 16 19 15
慶大 27 15 26 15 11
流通経大 27 16 21 13
明大 25 16 25 19
法大 23 15 22 19
順大 22 16 20 20
専大 20 16 18 16
駒大 17 16 18 25 -7
10 神奈川大 14 16 11 20 -9
11 桐蔭横浜大 12 15 16 36 -20
12 中大 11 15 10 18 35 -17
※16節終了時点
※上位5校は全日本大学選手権の出場権獲得
※6位は北信越大学リーグ2位のチームとプレーオフ
※下位2校は関東大学リーグ戦2部に自動降格
コメント

DF金澤拓真主将(スポ4=横浜F・マリノスユース)

――ゴールおめでとうございます!第4節以来のゴールとなりましたが、感想をお願いします

太郎(MF田中太郎、商4=静岡・藤枝東)がいいボールをくれたのと、相手のマークが緩かった印象があります。自分も中で待ってしまった状況でしたけどそれでもフリーでした。相手がもっとタイトなマークをしていれば間違いなく得点は取れなかったので、相手の緩さが目立った得点なのかなと思います。

――ただ試合後はいつもより喜びの表情が見れなかった印象もありますが

すごくきつかったっていうのが(笑)。ここ2日練習に参加できず、生活リズムも崩れてコンディションが悪かったのもあってチームに迷惑を掛けた部分もありました。そんな中で肉体的にきつくて暑さもあったんで、そういうところで喜びよりもホッとしたところが出てきましたね(笑)。

――前節の神奈川大戦(●1-2)から改めて全員で共有したことはありますか

まずは一人一人になんで負けてしまったのかっていうのをしっかりと振り返させて、いままで自分たちが大切にしてきたことが出せずそこを上回られたことだったり、入りのプレーの強度が低かったことだったり、そういうところがみんなから出てきました。そこをしっかり自分たちで客観視して、そういった足りないところを一週間積み上げていこうよ、という作業ができたからこそ勝利につながったのかなと思います。

――1点目は金澤選手のFKが得点につながりましたが、こちらを振り返っていかがですか

相手が競り合いに強いなら相手が整う前に勝負したほうがいいなと思っていました。宮(FW宮本拓弥、スポ4=千葉・流通経大柏)もしっかりFKになった瞬間早くアクションして先手を取ってくれましたし、それに対し堀田(MF堀田稜、商4=浦和レッズユース)も予測してセカンドボールを前向きに拾ったからこそゴールが生まれたと思うので、そういう意味では自分たちの早さが出たシーンかなと思います。

――1点目から早い時間帯で追加点を奪えたということで、2点目への意識の強さがいいかたちであらわれたのではないでしょうか

ヒロ(FW山内寛史、商3=東京・国学院久我山)と宮が入りのところから高い強度でプレッシャーを掛けてくれたので、前半の入りっていうのはすごく優位に進めることができました。そこで2点取れたっていうのが勝てた要因だと思うので、そういった前節での反省を今節で生かして表現できたことが勝利につながったなと思います。

――相手もシンプルに中に放って来て、そこに苦しめられた印象もありますが

なかなか自分と政幸(DF奥山政幸副将、スポ4=名古屋グランパスU-18)がファーストで勝てませんでしたけど、サイドバックや逆サイドのハーフ、ボランチがセカンドボールを予測していい準備をしたことによって失点は無かったのかなと思います。そういった全体の守備のつながりっていうのが最終的にゴールを守り切る力につながったと思うので、そういった面ではすごく成長を感じますしボランチの選手の運動量っていうのも多かったと思うので、そこは継続して高めていいかなと思います。

――次節への意気込みをお願いします

自分自身出場停止で出られないので、練習のところから自分の方から先発メンバーなどに刺激を与えて、間接的にはなりますけど勝利に貢献していきたいなと思います。

DF奥山政幸副将(スポ4=名古屋グランパスU-18)

――前半開始から連続2得点とリードを守り勝利を得ることができました、振り返ってみて

前節は立ち上がりの悪さというのが出てしまっていたので、その反省を生かして今週ずっと意識をしてトレーニングしてきました。それが今節の立ち上がりのエネルギーの大きさにつながり、2得点を取れたということは非常に大きかったと思います。

――1得点目はFKからつないだゴールとなりました。何か狙いはありましたか

ワセダの2トップはパワフルで相手のCBに対しても打ち勝ってくれていました。他の前線の選手、ボランチを含めて前へのエネルギーというのを今節では出してくれましたし、セカンドボールを含めチーム全体としての狙いがあったからこその得点だったと思います。

――好調な滑り出しということで、やりやすさもあったのでは

先手を取ることができれば自分たちも波に乗りやすいですし、先制点を取ることができればそこから流れに乗っていけると思うので大きな意味のある2点だったと思います。

――守備に関しては前節の反省が生かされたように思えましたが

前節は相手のFWに強烈な選手がいたのでそこで自分と拓真(DF金澤主将、スポ4=横浜F・マリノスユース)センターバックのところで打ち負けてしまった印象がありました。今節でもFWにある程度放り込んでくる攻撃の中で自分たちのところだけでなく、競り負けた後もSBのカバーであったり、ボランチの選手の意識の高さからも相手に自由にプレーをさせないということにつながったのではないかなと思います。

――後半は追加点が取れそうな印象でしたが

自分たちはどうしても前半良くても後半に押し込まれる時間が多くなってしまったりというのがある中で、一発相手が前掛かりになっているところをカウンターで1点取ることができる力というのが今後必要になってくると思います。実際にきょうも3点目を取ってゲームを終わらせるということができたと思うので、今節の2得点に満足することなくもう一度得点をねらい続けるということは意識していきたいと思います。

――現在3位という順位で迎える次節、桐蔭横浜大戦への意気込み

拓真(金澤主将)が出場停止ということで、チーム全体の力が試される試合だと思います。そういった状況も当たり前にあることだと思うので、そういったときこそチーム全体で勝ちにこだわってやっていきたいと思います。この1週間はそれに向けて個人としても頑張りたいと思います。

MF堀田稜(商4=浦和レッズユース)

――きょうの試合はいかがでしたか

前節(神奈川大戦、●1-2)の敗戦を受けて、きょうは立ち上がりから切り替えの早さなどの基本的な部分で相手を上回ろうという話をしてこの試合に臨んで、実際に立ち上がりに2点を奪って勝ち切れたことはよかったと思います。

――見事な先制ゴールでした。あの場面に関しては

FWの二人が競りにいった時は、競り勝つことを信じてこぼれ球を狙うようにしていますし、あのシーンでも宮本(FW宮本拓弥、スポ4=千葉・流通経大柏)が頑張ってくれて、そのボールを拾って中に切れ込むかたちになって、右足ではありましたが、チャンスがあったら振り切ろうということは考えていたので、その気持ちがゴールにつながったかなと思います。

――利き足とは逆の右足でのミドルとなりましたが

普段は縦に突破して、クロスであったりシュートであったりっていうケースが多いのですが、きょうは試合に入る前から、どんな状況であれチャンスが来れば思い切った決断をしようということを意識していたので、その思いもあってしっかり右足を振ることができたのだと思います。

――きょうは幸先良く2点を奪うことに成功しましたが、こういった展開に関しては

立ち上がりから相手を圧倒しようという気持ちや、ゴールに対する強いエネルギーを出していこうという気持ちで臨みましたし、流れの中からの1点目とセットプレーからの2点目でしたが、どちらも自分たちが目指しているものがしっかりとかたちとなって現れた場面になったと思います。

――この試合を通じで何か課題は見つかりましたか

相手もすごく割り切った攻撃をしてきましたし、もう少し中盤の選手も含めてプレスバックして、セカンドボールを相手に拾わせずに自分たちで奪えればよかったのですが、悪い時間帯にはそういったボールを相手に拾われて、二次攻撃につなげられるシーンもつくってしまったので、そこが反省点だと思います。

――前節の反省を生かすことはできましたか

そうですね、前節は試合の入りの部分で切り替えの早さや、球際の強さで相手を下回ってしまっていたので、先ほども言ったように、立ち上がりの部分の強度に関することを全員で共有して試合に臨めたと思います。

――次節への意気込みをお願いします

勝ちしか許されない状況は変わらないですし、そこから来るストレスやプレッシャーもあると思うのですが、自分たちが信じてやってきたことにより磨きを掛けていくことでしか勝利はつかめないと思うので、また1週間ひたむきに、チームでいい雰囲気をつくって、勝利を奪いにいきたいと思います。

FW宮本拓弥(スポ4=千葉・流通経大柏)

――試合全体としては

最初から僕たちは前からいって、相手の強みを出させなかったことと、試合の立ち上がりで相手を圧倒できたのではないかと思っています。

――立ち上がりで先制したことによりチームにいい流れができたのではないでしょうか

そうですね。試合前のミーティングでも立ち上がりが勝負だということが出て、そういうところで結果が出せたことは良かったと思います。

――この試合では前節(神奈川大、●1-2)の課題を修正できましたか

前節では前半にもったいない試合をしてしまったので、きょうは立ち上がりからいいかたちで入れたので良かったです。

――セットプレーに関しては

セットプレーでやられているというのがワセダの弱みでもありますが、逆にセットプレーで点が取れたのは本当に良かったですし、前半で取れたということが良かったです。

――後半シュートシーンが多くあった中で点は奪えませんでしたが

本当に決められれば楽なゲームになったと思いますが、決まらなかったから勝てなかったという状況にならなかったことが良かったです。

――宮本選手自身のプレーに関してはいかがでしたか

FWでボールロストをしないようにして前に運べたらということでやっていたのでこの試合では強みを出せていたのではないかと思います。

――改めて優勝へ向けチームの士気が上がったのではないでしょうか

勝ててほっとしました。本当にきょう勝てたことが良かったと思いますし、きょう負けていたら優勝はもうないと思っていたので、勝てたことは良かったです。

――次節の桐蔭横浜大戦に向けては

前期に神奈川大に引き分け、前節では苦戦して負けたので、桐蔭横浜大戦でも楽な試合はできないと思っているので、きょうみたいに立ち上がりから相手を圧倒できるようにやっていきたいと思います。

――では最後に、今後に向けての抱負をお願いします

きょうもシュートを打って相手に弾かれたので、一発ゴールを決めることを目標に、僕自身一発ゴールを決めれば次のゴールを取れるようになると思うので、1点入れられる力をもっとつけていきたいです。

MF小林大地(スポ3=千葉・流通経大柏)

――きょうの試合を振り返って

相手が駒大ということで競り合いや球際の勝負が勝敗を決めてくれると思っていたので、試合開始の笛が鳴ってからそれを意識して入ったことが前半の始めに2点取れたことにつながったと思います。

――競り合いや球際の部分についてきょうはいかがでしたか

自分自身は五分五分くらいだったかなと思います。ですが、それ以外の選手が体を張ってやってくれたので全体的に前に押し込むことができたと思います。

――きょうの試合に向けて1週間どのようなことを意識して練習しましたか

神奈川大戦では立ち上がりの入りの悪さが負けた要因だったので、トレーニング一つ一つの入りの部分から100%のぶつかり合いをするように意識して1週間高めてきました。

――きょうは序盤で2得点と入りの部分は良かったと感じましたが、それに関してはいかがですか

前節の課題をきょうの試合でしっかりと克服できたというのが勝因だったと思います。

――後半は無得点でしたがゴールを決められなかった理由は何だと思いますか

全体的にボール保持者にプレッシャーに行けなくなってロングボールがどんどんこちら側に入ってきてしまいました。陣地をあまりばん回することができずにセカンドボールも拾われてしまって押し込まれた時間が長かったので、その分攻める時間も少なかったですし、そういったところが後半点が取れなかった部分につながったと思います。

――押し込まれた時間が長かったとおっしゃっていましたが、その中で無失点で抑えられたのはプラスだったのではないかなと思います。それに関してはいかがですか

相手のFWの選手が競り合いの強いタイプの選手でした。前節でも同じようなタイプのセンターフォワードがいてそこで負けてしまったのですが、きょうはみんなで抑えることができたので無失点に終わることができたのだと思います。

――次節への意気込みをお願いします

きょうの駒大、そして次の桐蔭横浜大がヤマ場なので、ここは必ず何が何でも勝ってその次の週から始まる上位対決にしっかり臨みたいと思います。