庭球部

2015.09.29

関東学生選手権 9月23日 埼玉・秩父ミューズパーク

小堀・坂井組がダブルス優勝!夏の戦い終わる

 秩父で開催されている関東学生選手権(夏関)もいよいよクライマックスを迎えた。男子シングルス決勝ではルーキーの坂井勇仁(スポ1=大阪・清風)が渋田大樹(明大)と対戦。中盤までリードしていたが、逆転負けで準優勝となった。だが、その後の男子ダブルスでも坂井は小堀良太(スポ3=東京・大成)とペアを組み登場。慶大ペアをストレートで下し、見事ダブルス優勝を果たした。

鋭いサーブを放つ坂井 

 いよいよ迎えた決勝戦。緊張感が漂う中、試合は開始された。序盤は互いにキープする展開が続くが、第8ゲームで坂井のリターンが相手のコートに突き刺さり、ブレークチャンスをものにする。一気に流れをつかみ、6-3でファーストセットを奪った。この勢いはセカンドセットでも衰えず、強気にストロークを打ち込みポイントを積み重ねていく。試合の主導権を握っていたのは確かに坂井だった。だが、4-3で迎えた第8ゲーム。このゲームをキープすれば一気に優勝が近づく。そんな場面だったが、坂井はチャンスボールを2ポイント連続でミスしこのゲームを落としてしまう。「一気に相手が生き返ってしまって、ずるずると流れを持っていかれた」。この言葉通り、ここからペースを乱された坂井。ドロップショットで揺さぶりをかけてきた相手に調子を崩され、タイブレークの末にセカンドセットを落とした。その後のファイナルセットでも悪い流れを断ち切ることができず、最後は1-6。途中までリードしていただけに、悔しい準優勝となった。

リターンでもポイントを奪った小堀・坂井(左)組

 シングルスの試合は終わったが、坂井の戦いはまだ終わっていなかった。小堀と共に挑んだ男子ダブルス決勝。「決勝戦で負けるのは嫌だ」(小堀)、「小堀さんを絶対に優勝させてあげたい」(坂井)と、互いに優勝への強い気持ちを持って試合に臨んだ。序盤の小堀のサービスゲームを取られてしまったが、すぐさま攻撃に転じ次のゲームをブレーク。応援の声にも後押しされ、ファーストセットを獲得した。続くセカンドセットでもここぞという場面でサーブがコースに決まり、すべてのサービスゲームをキープ。リターンゲームでも不意を突くリターンとボレーで相手を押し込め、ストレート勝ちを収めた。試合後、「相手は慶大の強いペアだったのですが、しっかり自分たちのプレーで勝ち切ることができた」と振り返った小堀。納得の試合内容で夏関のダブルスタイトルをつかんだ。

 4年生の出場者が少ない中、次世代を担う選手の活躍が目立った今大会。来季は最高学年となる小堀、新戦力の坂井がダブルス優勝を果たし、今後に弾みをつける結果となった。この夏関での経験を糧に、あと1カ月後に迫った全日本大学対抗王座決定試合ではさらに進化した姿を見せてくれるはずだ。

(記事、写真 山本葵)

※掲載が遅れ、申し訳ありません。

男子ダブルス優勝を果たした小堀・坂井(左)組

結果

▽男子シングルス

決勝

●坂井勇仁(3-6、7-6(2)、6-1)渋田大樹(明大)

▽男子ダブルス

準決勝

○小堀良太・坂井勇仁(6-4、6-3)逸崎凱人・畠山成冴(慶大)

コメント

小堀良太(スポ3=東京・大成)

――ダブルス優勝おめでとうございます。いまのお気持ちは

ありがとうございます。率直に、うれしい気持ちでいっぱいです。

――決勝戦は慶大ペアにストレート勝ちされました。振り返っていかがですか

僕にとっては2回目の決勝戦で。昨年の春関(関東学生トーナメント)では大城さん(光、平25年スポ卒)と組ませていただいたのですが決勝戦で負けてしまっていて、また決勝で負けるのは嫌だなと個人的に思っていました。結果としてはしっかり自分たちのプレーができて、内容も良かったと思います。相手は慶大の強いペアだったのですが、しっかり自分たちのプレーで勝ち切ることができました。本当にうれしいです。

――ファーストセットでは序盤でサービスゲームを相手にブレークされましたが、すぐにブレークバックしました。このあたりの流れが重要だったと思いますが

最初にブレークされたことで、逆にもうやるしかないという気持ちになりました。そう思えたからこそ次のゲームをブレークすることができて、またキープ、ブレークという流れにもっていけたのだと思います。試合中は正直不安でしたが、全体を通して見るとあの場面で(ゲームを)落としたことで自分たちのギアを上げることができたので、その点はいい意味に作用したと思います。

――セカンドセットはしっかりと流れをつかんでいる印象でした

そうですね。最初にブレークすることもできましたし、相手も簡単にはサービスゲームをキープさせてくれなかったんですけど、大事な場面でサーブが決まったりボレーの決定力が上がっていたと思います。ファーストセットと比べて緊張がほぐれて自分たちらしいプレーができたので、そういった部分が勝因になったのではないかと思います。

――今回対戦した逸崎凱人・畠山成冴組(ともに慶大)とは今後も団体戦などで対戦する可能性があると思いますが、手応えはいかがでしょうか

きょうはクレーコートでの試合だということもあって、ハードコートとなるとまた相手も試合の仕方が変わってくるとは思います。でも、自分たちのプレーをしっかりやれば相手がどうであろうと今回のように勝てるというのが結果的としてわかったので、その点では自信にもつながりましたし、手応えはあったと思います。

――今回の夏関(関東学生選手権)全体を振り返っていかがですか

昨年より結果もよくなったのですが、シングルスのベスト8という結果には満足していません。正直なところ、ベスト4、決勝まで進むことができただろうという思いがあって。でも、このベスト8という屈辱を晴らしたくてダブルスを頑張って、その気持ちが優勝に結びついたのだと思います。いまは僕はダブルス要員のように思われていると思いますが、4年生になったら集大成として、単複共に結果を残したいなと思います。

――改めて、王座(全日本大学対抗王座決定試合)に向けて意気込みをお願いします

王座に向けてまたチーム一丸となって戦っていくのですが、ダブルスはまだ誰がどう組むのか、ペアリングし直すのかというのはわからないです。でも僕たちがやるべきことはもう決まっていて、勝つためにしっかり準備をするということに変わりはないので、徹底的に練習して王座で勝ち切って優勝したいなと思います。

坂井勇仁(スポ1=大阪・清風)

――シングルス準優勝、ダブルス優勝されました。いまのお気持ちは

シングルスはあれだけ自分がリードしている状態から逆転負けして、ダブルスに入る前までは「なんで負けたんだ」と自分でも思っていました。でも、ダブルスでは春から半年ほど小堀さん(良太、スポ3=東京・大成)と組ませていただいているので、小堀さんを絶対に優勝させてあげたいという思いで出だしから元気を出してプレーできたと思います。優勝することができて、本当によかったです。

――きょうの試合についてお聞きします。シングルスは惜しくも逆転負けというかたちになってしまいました

もともと相手はファイナルセットに入ったら強い選手だなと思っていて、2セット取って終わらせたいなと考えていました。でも、2セット目の4-3の僕のサービスゲームで、簡単なチャンスボールを2本ミスしてしまって。そこで一気に相手が生き返ってしまって、ずるずると流れを持っていかれたことがきょうの敗因だと思います。

――セカンドセットの後半から渋田選手(大樹、明大)がドロップショットなどで揺さぶりをかけてきましたが、このあたりの対応はいかがでしたか

僕が後ろでラリーをして相手を押し込めたいのに対し、相手はそれを見計らってドロップショットを打ったりボレーに出てきたと思うのですが、その部分のケアができていなかったです。ラリーで相手を押し込め切れていない状況でそういったことをされてしまったので、中途半端になってポイントを取られてしまいました。相手に同じパターンで攻められないように、もっと自分からドロップショットを打ったり、前に前に攻めていくといったことが必要だったなと思います。

――ダブルスは慶大の1年生ペアとの対戦となりました

逸崎・畠山ペアとはことし対戦するのは3回目で。いままでは栗林さん(聡真、スポ4=大阪・清風)と組んでいる時に当たっていたので小堀さんと組んでいる時に対戦するのは初めてで、どうなるかなと思っていました。結構しんどい試合になるかなと予想していたのですが、僕たちの勝ちたいという気持ちを前面に押し出して勝つことができました。あと、きょうは応援にすごくたくさんの人が来てくれて。慶大は応援が少なかったので、応援を力にすることができたというのも大きかったかなと思います。

――1年目ながらここまで単複勝ち進まれましたが、その点についてはどのようにお考えですか

インカレ(全日本学生選手権)でベスト8まで勝ち進むことができて、そのままこの夏関が行われるという状況で。上の方の4年生が出場していない中でどこまで自分の力を試せるかというのが自分の中で課題としてあったのですが、決勝まで勝ち進むことができてよかったです。でも、インカレの時は今井さん(慎太郎、スポ4=神奈川・湘南工大付)に負けたのでそれ以外の人には負けたくないという気持ちがすごく強かったのですが、決勝で対戦した渋田さんからは3年生で年上なので負けられないという気持ちが伝わってきて、それに押し負けてしまった部分がありました。

――夏関を終えて、王座に向けて調整していきたい点はありますか

やっぱりサーブからの展開力をもっとつけていかなければならないと思います。今回の大会も序盤はすごくサーブの調子が悪くて。準々決勝くらいから(サーブの)調子が上がってきたのですが、接戦になってしまった場面がありました。インカレ、リーグ、夏関と疲労が溜まってきている面もありますが、疲れている時でも頼りになるサーブを身に付けていかなければならないなと思いました。

――最後に、1カ月後の王座に向け意気込みをお願いします

4年生の5人を最高の気持ちで引退させてあげられるように、どうやったらチームの力になれるかこの1カ月しっかり考えて過ごしたいと思います。