準硬式野球部

2015.09.28

東京六大学秋季リーグ戦 9月27日 早大東伏見グラウンド

ようやく目覚めた稲穂打線、18得点で快勝!/東大1回戦

東大1回戦
早大 18
東大
(早)○向江-松下

◇(本塁打)勝田1号3ラン

 第2週に行われた慶大戦から3週間。この日、早大は久々となった公式戦で東大と対戦した。試合は初回から8点を奪った早大が終始主導権を握り、流れを相手に渡さない。投げては先発・向江洋光(人4=大分上野丘)が6回途中までノーヒットピッチングをするなど、相手打線をほぼ完全に抑え込み9回2失点。打線も追加点を重ねていき18得点と久しぶりの爆発力を見せた。

 チームの勝ちパターンで流れを一気に引き寄せた。初回、先頭の松本憲太郎主将(スポ4=福岡・筑紫丘)が内野安打で出塁すると、前節の慶大戦2試合でわずか1得点に沈んだ打線が奮起を見せる。相手のミスも重なり、この回だけで先発全員が走者に出る攻撃で一挙8得点。「初回にしっかり点を取って、逃げ切る」(寺西洋学生コーチ、社4=神奈川・桐蔭学園)という早大得意の展開に試合を持ち込み、試合の大勢を決定づけた。流れに乗った早大は5回、相手のミスも絡み2死ながら二、三塁の場面をつくると、打席には今季初スタメンに抜てきされた勝田優斗(スポ3=千葉・成田)。「たまたま当たってくれた」という、内角直球を豪快に振り抜いた打球は右翼ポール上段へ。飛距離十分の今季初本塁打は、チームの勢いをさらに加速させる値千金の一発となった。早大は終盤にも追加点を奪い、結局は18得点。今季これまでの4試合でわずか8得点と抑え込まれていた打線が、ようやく息を吹き返した。

本塁打を放ちベンチに迎えられる勝田

 この日も安定感抜群の投球は健在だった。第1戦を任されたのは今節も向江。初回から見逃し三振を奪うなど、東大打線を淡々と封じ込めていく。6回2死に二塁打を浴びるまで無安打に抑える、さすがな投球を披露した。その6回に固め打ちをされ2点を失ったものの、後続を抑え込みそれ以上の反撃は許さない。「真っすぐできょうは十分に押せる」(松下和樹副将、先理4=静岡・掛川西)。前回登板時より勢いを増した直球は、最後まで勢いを落とすことなく完投。3週間という長期間実戦から離れていた状況の中でも、しっかりと先発として役割を果たした。

向江の安定感抜群の投球はこの日も健在だった

 自分たちの野球をすることができず、連敗を喫した慶大戦。この公式戦から遠ざかった3週間で、チームはしっかりと状態を上げてきた。ここに達するまで至ったのには今季が最後の大会となる4年生の強い思いがある。学年でのミーティングではチームがどうするべきかを考える機会を増やし、後輩も一体となって練習に取り組む姿勢を4年生から作り上げた。そして、迎えた久々となる公式戦。東京六大学秋季リーグ戦の優勝へは負けられない戦いが続く中で、早大は見事に勝ちをもぎ取った。この勢いのまま春季リーグ戦では敗れた法大、明大に挑むには次戦での勝利は絶対に不可欠。まずは目の前の一戦を結果、内容共に充実したものにしたい。

(記事 杉田陵也、写真 栗村智弘)

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コメント

寺西洋学生コーチ(社4=神奈川・桐光学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

初回に8点を取ることができたのが全てなのかなと思います。あれできょうのゲームプランができたというか、それ以降はベンチが何をすることもなく、こちらが変なミスさえしなければ勝てる試合になったので、試合の入りがうまくいったことが一番の収穫かなと思います。

――きょうの試合ではスタメンを再び変更しました

慶大戦で2連敗して、もう一度(選手間での)競争をし直しました。ここからの東大、法大、明大戦で6連勝できるメンバーにしようということで、きょうの選手たちにしました。この後は、このスタメンが基本となって6連勝していければと思っています。

――勝田優斗選手(スポ3=千葉・成田)、吉田良平選手(スポ3=岐阜東)をスタメンで起用したのは、守備を重視してのことでしょうか

(二人には)手堅い守備がありますし、打撃も彼らなりに魅力があります。3年生ということで経験も積んできて、試合に出した時に記録には残らない活躍をしてくれることが多いので、そういったことには期待しています。

――大差での勝利となりましたが、試合後のミーティングでは反省点などは挙がりましたか

バントのミスなど記録に残らないミスがあって、そのことを直すにはどうすれば良かったのかという確認と、エラーやバントミスというのは出てしまうものなので、そういった時にどう切り替えて試合に集中するのか、そして試合後にどう修正するのかという話をしました。

――9回を2失点で投げ切った向江洋光選手(人4=大分上野丘)の投球はベンチから見ていかがでしたか

すごく良かったと思います。東大も他の大学との試合でもなかなか打っていますし、こちらも大量点を取っていたので、打たれてもいいからストライク重視でということは言っていました。ゲームプラン通りにいくことができたの、向江のピッチングに関しては問題なかったと思います。

――あすは次週以降に続く法大戦、明大戦に向けて内容、結果共に充実したものにしていきたい試合だと思います。そこに向けて一言お願いします

初回ですね。初回にしっかり点を取って、逃げ切るといううちのかたちを作ることができれば絶対に勝てますし、きょうの試合のような展開を大事にして今後もやっていきたいと思います。

松下和樹副将(先理4=静岡・掛川西)

――捕手から見た向江選手の投球を振り返っていかがですか

向江の球が良い球だったのですが上ずっていたので、そこを少し注意していれば2失点は防げたのかなと思います。

――向江選手は調子としてはあまり良くなかったということでしょうか

球自体は良かったのですが、細かい詰めの部分がもう少しというところでした。

――きょうは直球が前回の試合よりも増えた印象でしたが、向江選手の直球はいかがでしたか

自分は相手を見て配球を考えていて、相手が何を狙っているのかということやスイングの軌道を見て、真っすぐできょうは十分に押せると思っていました。逆に変化球を投げたら、ポテンヒットとかになってしまうと思ったので。配球は向江の調子や相手のことも考えてやっています。

――配球について試合前に投手と話すことなどはあまりないということでしょうか

そうですね。その場で相手の雰囲気とピッチャーの調子を見て一球一球選択しています。

――前の試合の慶大戦から2週間空きましたが、どのような練習をチームでしていましたか

打てないというのがうちのチームだったのですが、実戦を増やして、どういうケースでどういうバッティングをして、どう点数を取るのかを詰めていきました。この時期になるともうそれしかないので。

――どちらかというと打撃をメインに練習をしてきたということでしょうか

そうですね。打撃を中心にやっていました。

――松下選手自身は普段打つことがない5番打者での起用でしたが、伝えられた時の心境はいかがでしたか

元からある程度話はついていました。打てる5番では決してないので、点を取れる5番になれれば良かったのですが、2死二、三塁の場面で凡フライを上げてしまったりと、自分はまだまだだなと思いました。くさいヒットでも良いから打てたらなと。

――前節の慶大戦の後にはチームの幹部で話し合いをされていましたが、どのような話をしていたのでしょうか

これからは1敗もできない中でどうしていくのかということを話し合いました。そこで結論として出たのは、4年生が最後だからチームを引っ張っていって、まとまってやっていこうということでした。後日4年生を集めてミーティングをして、4年生も協力してくれて練習後にミーティングをやったりしました。ここにきて悪あがきではないですが、できる限りのことは全部しようと思います。

――まだ厳しい戦いが続きますが、最後にそこに向けての目標を教えてください

法大戦、明大戦に良い流れでつなげるためにもあしたは自分たちの野球をしてしっかりと勝ちたいと思います。

勝田優斗(スポ3=千葉・成田)

――今季初スタメンとなりましたこの試合振り返っていかがですか

第1打席で詰まりましたが、あれが2点タイムリーになっていくらか緊張がほぐれました。それで楽になることができたので、その後のホームランにつながったのかなと思います。

――きょうのスタメンを言い渡されたのはいつですか

金曜日の夜にLINEで知りました。うちは(チームの)全体LINEで試合前日に(スタメンを)知らせるスタイルなので。

――その時の心境はいかがでしたか

もちろん緊張はしましたが、きのう試合が中止になって1日空いたので、いくらか気持ちが楽になりました。

――きょうは5打点の活躍でしたが、ご自身の打撃についてどのようにお考えですか

先輩から言われているのは「お前は4打席中1本打てればいい」ということだったので、そういうことを言われる分楽に打席に入れると思います。

――5回の本塁打を放った打席は2死ながら好機に場面でした。その時の心境を教えてください

点差は離れていましたが、あのままいくと中だるみのようになってしまうと思っていました。自分が決めようとは思っていませんでしたが、たまたま当たってくれて試合の流れとして良いかたちで点数が取れたと思います。

――打った球は何でしたか

インコースのストレートです。

――直球は狙っていましたか

全部の球を狙っています。狙い球はありません。来た球は全部打つつもりでいます。

――最後にあす以降の試合に向けての抱負をお願いします

きょうみたいに5打点というのはまれだと思うので、守備でも打撃でも何らかのかたちでチームに貢献できればと思います。