アーチェリー部

2015.09.16

第54回全日本学生個人選手権 9月12・13日 大阪・服部緑地陸上競技場

インカレを充実した内容で終える

 真の学生日本一を決める最高峰の舞台、全日本学生個人選手権(インカレ)が幕を開けた。地方予選を勝ち抜いた者だけが出場を許される本大会に、ワセダからは男子5名、女子3名の計8名が出場。全日本学生東日本大会で好成績を残し、インカレシード権を獲得していた山本周平(スポ4=山梨・甲府一)が唯一予選を突破し本戦へ進んだものの、念願の初優勝はならず。全国の実力者が集う中でも各選手が大奮闘し、充実した内容でインカレを終えた。

 男子は、予選上位32位までの選手のみが決勝ラウンドへの切符を手にすることができる。鬼塚聡(スポ1=千葉黎明)は出だしこそコンスタントに高点数をマーク。しかし「1エンドの点数が悪いとすぐに自分の点数が落ちてしまう」という鬼塚の言葉通り、後半にかけて40点代を出してしまうなど思うように点数が伸びず、58位でフィニッシュ。関東学生リーグ戦でも大活躍を果たした池田亮(人2=東京・国際)も、後半で追い上げるいつものスタンスで挑んだが、66位で決勝進出はならなかった。そして6月で引退を迎えた4年生からは田寺洋貴(人4=茨城)、寺澤紀彦(スポ4=東京・足立学園)、山本の3名が出場。惜しくも田寺と寺澤は決勝ラウンド進出はならなかったが、山本がさすがの貫禄を見せつけ26位で決勝ラウンド進出を決めた。

ワセダからはこの6選手が出場した

 対して女子は上位16位までが決勝ラウンド進出を許される。福井瑞生女子リーダー(スポ3=埼玉・春日部共栄)、狐塚佑姫(社1=岐阜・聖マリア女学院)、舩見真奈(スポ1=山形・鶴岡南)の3名が出場した。4年生の引退後、女子リーダーに着任した福井はインカレ出場3度目なだけあってか、「気持ち的にだいぶ落ち着いて射てた」と語った。結果こそ46位だったものの、「自分たちが出せないボーダー点数ではない」と次なる大会に向けて気持ちは前向きだ。ダブルエース、狐塚と舩見も大学生初のインカレで大健闘を見せた。3名の中で一番の好成績を出した狐塚は、あと少しでボーダー点数圏に入るところで後半に挑んだが、わずか及ばず26位で予選敗退となった。

 そして2日目に行われた頂上決戦の試合形式は、1対1で点数を競い合うトーナメント方式。1セット3射の5セット制で行われる。ワセダで唯一勝ち進んだのは、ことしでインカレ4年連続出場となる山本だ。1年時に準優勝を経験済みの山本にとっては、優勝に向けて学生時代最後のチャンスとなった。まず1セット目で相手に先制を許すと、山本も負けじと2セット目で取り返す。しかし3、4セットと続いて僅差ながらも及ばず、まさかの1回戦敗退となってしまった。「もうちょっといけたかな」(山本)と悔しさをにじませながら語ったワセダの永遠のエースからは、4年間やりきったという晴れ晴れとした笑顔も垣間見ることができた。

4度目のインカレ出場で優勝を狙いたい山本

 今大会でそれぞれが現状の実力を把握したことで、これまで以上に個の力が求められていることが明確となった。しかし、ワセダの一番の持ち味と言えばやはりチーム力。次戦の六大学定期戦では、ワセダの武器を味方に底力を見せつけてくれることを期待したい。

(記事 新庄佳恵、写真 寺脇知佳)

結果

▽男子
山本 26位 【632点】 1回戦敗退

※上位32位以上決勝進出

田寺 48位 【619点】

鬼塚 58位 【613点】

池田 66位 【611点】

寺澤 75位 【603点】

▽女子

※上位16以上決勝進出

狐塚 26位 【603点】

舩見 44位 【584点】

福井 46位 【581点】

コメント

山本周平(スポ4=山梨・甲府一)

――きのうの予選ときょうの本戦をそれぞれ振り返ってみていかがですか

予選は自分の納得のいく結果だったのですがまだもっといけたかなというのがあって、きょうに関しては相手は強かったけど自分ももっといけたのではないかという感じですね。少し心残りがある試合でした。

――引退後もインカレにむけて練習はされてきたのでしょうか

やっぱり練習量は確実に減りましたね。射つというよりは、イメージトレーニングくらいしかできなかったですね。

――全国の強豪が集う大会は王座以来でしたね

インカレにくると強い人はいっぱいいるし、そういう中で自分は戦えて、順位を競うという状況は新しいなと思いましたし、ラストだったのでまた頑張りたいなと思いました。

――今大会以降何か大会に出場される予定はありますか

もしかしたら、全日本選手権大会があるかもしれませんが、インカレインドア(全日本学生室内個人選手権)は出る予定ではあるのでまた頑張りたいです。

――下級生の戦いぶりを見て何か感じるものはありましたか

頼もしいと思う部分もありますが、まだまだこれからだなというのもあります。これからがとても楽しみですし、楽しんで頑張ってもらいたいなと思います。

――これからについて

大学生活における、インカレターゲットは終わってしまいましたが、これから少ない中でも大会に向けて練習を重ねていきたいと思います。

池田亮(人2=東京・国際)

――きのうの予選を振り返ってみていかがですか

王座が初めてのターゲットで個人は今回が初めてだったので、とても緊張しました。近大があれだけいると怖かったですし(笑)、その中で細々とやっていました。やはりボーダーを越えなければいけないので、色々考えてしまったりしました。

――予選敗退となってしまいましたがその結果についてはいかがですか

反省しています。最近はやっぱり(長い)距離を射っていなかったので、練習不足を感じたのと、それにしても前半に色んなことを考えてしまったかなと思います。当たっているときはいつも何も考えないんですけど、今回は色々考えすぎていつもできていたことができなかったりして。70メートルだと4分6射で、結構早いペースで試合が進んでいって、色々考えているとすぐに終わってしまうので、もう少し早く切り替えられたらなという感じでした。

――夏の合宿はいかがでしたか

夏の合宿は個人的に色々変えることができました。改善点を直せたのが良かったなと思いますが、それから時期が短かったのもあってインカレ予選にしっかりもってこれなかったのかなと思います。

――改善点とはどのようなものだったのでしょうか

引き方も前の引き方だと怪我をしてしまいやすかったのですが、それに比べれば今のかたちだと怪我をしにくいアーチェリーができるのでそこはだいぶ成長できたかなと思います。

――初めてのインカレを通して何か収穫は得られましたか

とにかくインカレに出れたことは大きな収穫だと思います。3年生の時にはしっかり予選は軽く通過したいと思います。

――同じくインカレ初出場となった後輩3人の様子はいかがでしたか

アーチェリー的には自分は先輩ではないので、後輩はこのような大会に慣れていると思うので最初から持ち上げられていたと思います。うまいなとすごく感じましたね。

――最後に次の六大学定期戦に向けての意気込みをお願いします

今度はアベレージになってくるので、そうすると自分がいくら(点数を)上げても全体が上がらないので、しっかり周りをサポートしながらみんなで勝っていければなと思います。

鬼塚聡(スポ1=千葉黎明)

――試合を振り返って

初めてのインカレ(全日本学生個人選手権大会)で緊張してしまってあっという間に試合が終わってしまい、結果が出せなかったです。練習不足もあってうまく調整できていなかったですね。

――足りなかった部分は

最初から、予選は絶対に通るという自信がなかった部分ですかね。

――夏の合宿ではどのような練習をされましたか

合宿の時点ではインカレに出場するかが決まってなかったので、インカレに向けてというよりかは自分の射型の悪いところをいかに直すかを重視して練習したんですけど、今大会まで直らなかったですね。

――そんな中でも特に意識したことはありますか

1エンドの点数が悪いとすぐに自分の点数が落ちてしまうので、毎エンド毎エンド点数が出るように、とういう意識はしていました。

――全体を振り返って収穫点や課題点は見つかりましたか

自分の射型の悪いところの改善策は見つかってきたので、それを直して次につなげていきたいと思います。

――次の六大学定期戦に向けて意気込みや意識したいことを教えてください

六大学定期戦の形式が特殊で、初めての形式なのでとりあえずやれるところまで全部出し切りたいと思います。

福井瑞生女子リーダー(スポ3=埼玉・春日部共栄)

――きのうの予選を振り返っていかがですか

1週間ほど実習などがあって練習できていなかったのですが、今までも練習をしていないと射てないことも多かったので、そういうことを考えたら思っていたよりも点数は出たかなと思っています。夏合宿で射型を変えたということもあって、形はできたと思うのですが、これからも練習できない日が続くので、随時リセットしながら自分の射型で定期戦までに間に合わせていきたいと思います。

――練習ができなかった中でも、今大会を通して得られたこととは

今回は感覚自体がなくて、何ができて何ができていなかったのも1日を通して分からなかったので、今回の試合だけでは難しかったですね。

――3年目のインカレということでしたが

3回目ということもあって、気持ち的にはだいぶ落ち着いて射てたと思うし、毎年の予選のボーダーを見ていても、自分たちの出せないボーダー点数ではないと 思っているので、来年までにその点数を出せるような実力をつけていきたいなと思います。

――狐塚選手、舩見選手の戦いぶりはいかがでしたか

試合始まってからもずっと緊張しているのはこっちにも伝わってくるほどで、まだまだあの二人は始まったばかりだと思います。女子の経験者がいるのもなかなかない環境なので、これからも2人でお互いに伸ばしあっていってもらいたいですね。

――次の六大学定期戦に向けての意気込みをお願いします

今回の射場も風が吹いているところだったのですが、六大戦も風の吹く射場ということで、ここに出ていたメンバーもいい経験になったと思います。70メートルを射つ機会自体は少ないんですけど、来年以降のリーグ戦の優勝決定戦であったり、インカレだったりを目標に、今の自分の実力をみんなも見直してもらいたいかなと思います。

狐塚佑姫(社1=岐阜・聖マリア女学院)

――きのうの試合を振り返って

きのうは前半はわりと良い感じに撃てていて、感覚はそんなに良くなかったんですけどその分できるだけ黄色の近くに入れるという感覚がわかりました。ですが一矢で42点撃ってしまって全体の点数がもったいないことになってしまいましたね。

――初めてのインカレ(全日本学生個人選手権大会)でしたがどのような気持ちで臨みましたか

インカレはとりあえず、全然足りていないんですけど、630点という点数目標を設定していました。久しぶりの全国大会なので緊張しましたが、楽しめたと思います。

――いままではどのような練習をされましたか

とりあえず夏は本数を稼ごうと思って、普段の点数よりかはだいぶ多い点数を撃ったと思います。あと帰省中に母校とか地元の指導者のところにも行ってみてアドバイスももらったりしたのでこのインカレに合わせようと思って練習していました。

――試合中に特に意識したことはありますか

撃ち方が4ポイントくらい自分の中であって、そこを1試合1試合確認して撃ちました。あとは高校時代とかはいかに青をなくすかということを意識していたんですけど、黄色にいかに入れるかを意識しました。

――今回足りなかった部分はは

メンタルの面ですね。緊張はしたんですけどそれをうまいこと今回は楽しめる方向に持って行けたとは思うんですけど、ただ当てているだけではなくてプラスをつくっていかないと全国で通用しないと思ったので、もうちょっと強気で撃っていく力が必要だと思いました。

――全体的に収穫点はありましたか

緊張した中でもメンタルに負けてしまうことなく撃ててはいたので、自信を持って次の試合につなげたいですね。

――次の六大学定期戦に向けて意気込みや意識したいことを教えてください

インカレよりは比較的気楽に撃てると思うので出せることを出すことと、勝ちにこだわりたいと思います。

舩見真奈(スポ1=山形・鶴岡南)

――きのうの試合を振り返って

きのうは前半に緊張してしまったというのもあり、いままで練習してきたことよりも自分の射ができず、点数が落ちたときにずっと考えこんでしまって切り替えがうまくできなかったですね。

――初めてのインカレ(全日本学生個人選手権大会)でしたがどのような気持ちで臨みましたか

個人での大きい試合は初めてなので楽しんでやりました。予選は絶対に勝ち抜いて決勝までいくことを目標に臨みました。

――いままではどのような練習をされましたか

70メートルを中心にして、夏合宿のときにコーチに教えてていただいたことを重点的に直して練習してきたんですけど、試合まで伸びずというか、直前まではそこそこできてはいたんですけどまた崩れてしまいましたね。

――そんな中でも特に意識したことはありますか

形射が緩んでしまってダウンしてしまうので、ダウンだけはしないように意識していました。

――課題点は見つかりましたか

試合のときのメンタルの弱さを直すというのはいつも通りの課題ですね。引き手の動きが甘い部分があるのでそこを直していきたいと思います。

――次の六大学定期戦に向けて意気込みや意識したいことを教えてください

六大学定期戦ではショートで撃つんですけど、先輩たちも引っ張っていけるよう、自分の射をして頑張りたいと思います。