ラグビー部

2015.09.15

関東大学対抗戦 9月13日 秩父宮ラグビー場

初戦、安定したプレーで筑波大を下す

 少し風の強い秩父宮ラグビー場で行われた関東大学対抗戦。慶大の初戦は関東大学春季大会にて21-33で敗れた筑波大が相手だ。夏での成長をいかに発揮できるかが勝敗を決めると予想された。序盤に先制点を許すも相手のミスを見逃さずに堅実に点数を重ね、前半を26-11で折り返す。後半、トライから遠ざかり26-23まで追い上げられる場面もあった。しかし、焦らずに自分たちのテンポでゲームを進め、流れを取り戻し最終的に33-23で勝利をつかんだ。

 筑波大のキックオフをもらった最初の攻撃でまさかのノックオン。いきなりピンチを迎え、PGで先制される。だが、次の攻撃で相手のペナルティーからこちらもショットを選択し難なく同点に追い付く、と思いきやキック直前にボールが風で倒れ、惜しくも失敗に終わった。これには会場もどよめく。一瞬相手のムードになりかけたが、前半12分に慶大は22メートルライン付近で右サイドにボールを展開。筑波大の選手がカットしこぼれたボールを拾い、相手が体勢を立て直す前にWTB金澤徹がゴールに飛び込んだ。その後も相手の連続ペナルティーで陣地を進め、20分にWTB清水祐輔がキックパスを受け取り追加点を挙げる。しかし、続く30分にディフェンスのギャップをつくプレーで大きくゲインされそのまま失トライ。得点は14-8となった。その後、お互い加点し合い26-11で前半終了。前半を通じて筑波大は初戦の緊張からかハンドリングでのミスが目立つ。一方の慶大は相手のミスを起点としてプレーを組み立て、良いかたちで攻めることに成功した。

キックパスからトライを決めた清水

 後半開始1分、筑波大のラインアウトから一発でボールを運ばれトライを奪われる。点差を広げたい慶大だが、ゴール前まで攻めるもトライには結び付かない。オフェンスは単調になりがちで決め手に欠け、ディフェンスも次第に勢いを落とし退くようになってしまい、24分にタックルミスからまたも失点。26-23と差を縮められる。それでも32分、劇的なトライで慶大に試合が傾いた。筑波大のラインアウトを奪い大きくゲインすると素早く攻めに転じ、右サイドに展開してキックパスを狙うがチャージされてしまう。しかし、そのボールが見事に金澤の手に収まりプレーは継続、最後はFB佐野航太がゴールエリアに飛び込んだ。その後、試合終了までボールをキープし33-23で初戦を勝利で飾った。

何度も好ランを見せた金澤

 点差をみると接戦のように思われるが、実際は慶大が常に優勢で試合をリードしていた。課題は後半のディフェンスだろう。勢いよく攻められると消極的になり、ゴール前でタックルミスも起きた。また、初戦ということもあり選手には少し固さが見られた。しかし「勝ったということが一番の収穫」と金澤篤ヘッドコーチは言うように、選手たちも自信がついただろう。次の相手は日体大。慶大は気持ちの入ったプレーで連勝し、さらにチームを勢いづけたい。

(記事 高橋団、写真 平川さつき、吉澤奈生)

 

 

関東大学対抗戦
慶大 スコア 筑波大
前半 後半 得点 前半 後半
26 11 12
33 合計 23
【得点】▽トライ 清水、金澤、澤根、佐野 ▽ゴール 青井(4G)
※得点者は慶大のみ記載
関東大学対抗戦Aグループ星取表(9月13日現在)
  帝京大 早大 明大 慶大 筑波大 青学大 立大 日体大
帝京大 11/1 14:00

秩父宮
11/15 14:00

秩父宮
10/18 14:00

秩父宮
11/29 14:00

上柚木
9/22 15:00

秩父宮
9/27 15:00

秩父宮
10/4 14:00

帝京大G
早大 11/1 14:00

秩父宮
12/6 14:00

秩父宮
11/23 14:00

秩父宮
10/12 14:00

秩父宮
10/4 14:00

熊谷
〇57-12 11/8 12:00

敷島
明大 11/15 14:00

秩父宮
12/6 14:00

秩父宮

11/1 11:40

秩父宮
9/27 15:00

熊谷
10/11 12:00

熊谷
9/19 15:00

秋葉台
10/18 11:40

秩父宮
慶大 10/18 14:00

秩父宮
11/23 14:00

秩父宮
11/1 11:40

秩父宮
〇33-23 12/6 14:00

熊谷
10/11 14:00

熊谷
9/27 13:00

熊谷
筑波大 11/29 14:00

上柚木
10/12 14:00

秩父宮
9/27 15:00

熊谷
●23-33 10/25 14:00

熊谷
11/1 12:00

三ツ沢
11/14 14:00

江戸川
青学大 9/22 15:00

秩父宮
10/4 14:00

熊谷
10/11 12:00

熊谷
12/6 14:00

熊谷
10/25 14:00

熊谷
11/14 14:00

三ツ沢
〇57-10
立大 9/27 15:00

秩父宮
●12-57 9/19 15:00

秋葉台
10/11 14:00

熊谷
11/1 12:00

三ツ沢
11/14 14:00

三ツ沢
11/29 12:00

上柚木
日体大 10/4 14:00

帝京大G
11/8 12:00

敷島
10/18 11:40

秩父宮
9/27 13:00

熊谷
11/14 14:00

江戸川
●10-57 11/29 12:00

上柚木
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、熊谷は熊谷ラグビー場、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、秋葉台は秋葉台公園球技場、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場、江戸川は江戸川区陸上競技場。
関東大学対抗戦Aグループ順位表(9月13日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
青学大 57 10 47 9
早大 57 12 45 9
慶大 33 23 10 5
帝京大
明大
筑波大 23 33 -10 3
立大 12 57 -45 2
日体大 10 57 -47 1
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。

コメント

金沢篤ヘッドコーチ

――この試合を振り返っていかがですか

自分が思うに、初戦で勝つというのはとても難しいことだと思いますので、まず勝ったということが一番の収穫だと思います。自分たちのラグビーという点では、低くタックルに入り、相手にプレッシャーをかけるということをターゲットにしていて、後半の中盤に少し退いて守ってしたりするなど修正しなければならない点もあるのですが、選手たちがよく走って慶大らしいラグビーをしようとしていたなと思います。得点のところはルーズボールの転がり方などラッキーなところもあったのですが、最終的には先ほど申し上げたように勝てたことが全てだと思いますので、良かったと思います。

――ヘッドコーチとしての初戦はどのような心境でしたか

自分が前にコーチをしていた時から、初戦でつまずくことが一番ありました。Aチームは夏合宿から負けが続いていたのですが、どうやって選手たちがゲームにすんなりと入っていけるかをずっとこの一週間考えながら試合に臨みました。

――具体的にはどのようなことをしましたか

ロッカールームを出る直前にビデオを見せたり、色々な仕掛けをしたりして、選手たちがリラックスして自分たちのラグビーに集中できる環境をできるだけ作りたいと思っていました。

――矢川智基主将が戻ってきてチームはどう変わりましたか

彼はキャプテンですし自分は彼を信頼していますので、戻ってきた影響というのはチームの精神的な部分でも非常に大きいと思います。また、彼の良いところはしっかりと前を見てプレーを選択できることです。きょうも自陣から回したりキックしたりと彼がコントロールしていましたが、それを的確に判断できる選手だと思うのでエリアのコントロールやマネージメントの部分では彼がチームを引っ張ってくれたと思います。

――筑波大は自陣深くからでも蹴らずに回してきましたがどうでしたか

ひとつだけ外に回されゲインされたこと以外は、よくコミュニケーションを取りながら自陣から蹴っても揃ってプレッシャーをかけることができていたので、特に対応しなければならないことはありませんでした。きょうの試合の感じだとどちらで来ても対応できたと思います。

SO矢川智基主将

――この試合を振り返っていかがですか

初戦だったのでみんなで勝ちにこだわろうと話していて試合に臨みました。前半良いかたちで得点できて流れに乗れたのですが、同じトライの取られ方をされ、そこを修正できなかったのが良くなかったなと思います。結果相手のミスにも助けられて勝てたことは良かったです。長くきつい練習をしてきたので、やっとひとつ実ったかなと思っています。でもまだ初戦で、目標は打倒・帝京大なので慢心せずにこれからステップアップしていきたいと思います。

――久しぶりの試合だったと思いますが自分のパフォーマンスなど含めて感想を教えてください

夏合宿も試合に出られずチームに迷惑をかけました。どうしてもキャプテンであっても一緒に練習をしていないと距離があるので、一緒に練習して試合に出るというのが大切だと思いました。これまでチームに迷惑をかけた分貢献しようと考えていて、結果に出たことはうれしいです。

――筑波大は自陣深くからでも蹴らずに回してきましたがどうでしたか

回してくるというよりキックでくるイメージだったのですが、回してきたのでしっかりとチームで共有して、ディフェンスの人数をそろえて良いディフェンスをしようと試合中も継続して話していました。それができた部分が多くて、完璧ではないですけど結果に繋がったと思います。