庭球部

2015.09.06

関東大学リーグ 9月2、3日 東京・有明テニスの森

法大に勝利するも、不安残る

 3戦目を迎えた関東学生リーグ(リーグ戦)。早大は強敵・法大と対戦した。悪天候の影響により2日間にわたって行われた試合では、ダブルス3-0、シングルス2-4の計5-4で早大が勝利。快勝してきたこれまでの2戦とは異なり、最後まで決着がつかない苦しい戦いとなった。

タイブレークで作戦を練る小堀・松崎勇(左)組

 ダブルス2の栗林聡真副将(スポ4=大阪・清風)・坂井勇仁(スポ1=大阪・清風)組は、テンポよく2セットを連取して最初の1勝を早大にもたらした。今井慎太郎主将(スポ4=神奈川・湘南工大付)と河野優平(スポ2=福岡・柳川)のペアは第1セットでタイブレークに突入したものの、ガッツポーズと声出しでお互いを鼓舞し7-6(5)で制する。そのまま強気のプレーで相手のミスを誘い、第2セットは6-2と法大ペアを圧倒した。フルセットまでもつれこむ激闘となったのは小堀良太(スポ3=東京・大成)・松崎勇太郎(スポ3=神奈川・湘南工大付)組の試合。最終セットもそれぞれのサービスゲームをキープする展開が続いたが、「絶対に勝っていいかたちでシングルスに回したかった」(松崎勇)という思いの強さがプレーに表れる。多くの部員がコート脇から熱い声援を送るなかで、早大ペアが3勝目をもぎとった。

エース対決を制した今井主将

 ダブルスを3-0とした早大。この勢いのままシングルス5戦に挑んだが、法大は簡単なスコアで下せる相手ではなかった。これまでの2戦で難なく勝利を収めてきた栗林が今回も白星を飾った一方、シングルス5の村松勇紀(社3=青森山田)はストレート負け。全体スコアを4-1とした早大は勝利に王手をかけたが、あと1勝がなかなか奪えない。シングルス4の三好健太(スポ2=埼玉・秀明英光)、シングルス6の巽寛人(スポ3=福岡・柳川)は共にフルセットを戦い奮闘したが勝ち切れず、チームの勝敗は今井と松崎勇に託された。シングルス3の松崎勇はパワフルなショットを武器に第1セットを奪ったが、同時に試合をしていた巽の敗北を知り「まだ勝利が決まっていない状況で気持ちの面で引いてしまった」と、続く2セットを落としてしまう。最終的に早大の勝利を決めたのは主将の今井。調子が上向きの大友(優馬、法大)とのエース対決を6-3、6-3で制し、シングルス1の意地を見せた。

 リーグ戦を3勝で折り返したものの、法大戦は圧勝とは言い難い結果に終わった。試合後のインタビューでは、今井主将も「シングルス4、5、6で勝てなかったことについては危機感を持たなくてはいけない」と苦い顔を見せている。これまで以上に厳しい戦いになると予想されるリーグ後半戦を、早大は勝ち進むことができるのか。チームとしての総合力がいま試されている。

(記事 熊木玲佳、写真 高柳龍太郎、山本葵)

結果

▽男子1部

○早大5-4法大

ダブルス1

○今井慎太郎・河野優平(7-6(3)、6-2)大友優馬・杉本椋亮

ダブルス2

○栗林聡真・坂井勇仁(6-4、6-3)長田和典・小見山僚

ダブルス3

○小堀良太・松崎勇太郎(6-4、6(5)-7、6-3)山田晃大・塚越雄人

シングルス1

○今井慎太郎(6-3、6-3)大友優馬

シングルス2

○栗林聡真(6-1、6-0)松尾魁人

シングルス3

●松崎勇太郎(6-4、2-6、3-6)杉本椋亮

シングルス4

●三好健太(2-6、6-2、5-7)長田和典

シングルス5

●村松勇紀(3-6、3-6)村上彰啓

シングルス6

●巽寛人(6-3、2-6、3-6)塚越雄人

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コメント

今井慎太郎主将(スポ4=神奈川・湘南工大付)

――今回の法大戦では全体スコア5-4で勝利しました。この結果についてどう考えていらっしゃいますか

早大の強みはやはり層の厚さで、上(の層)はどこの大学も強いわけですから、下の(シングルス)4、5、6の強さが早大の良さです。そこで勝ち切れなかったというのは大きな課題なのではないかなと思います。僕自身は(単複)どちらも1で出ていてすごくプレッシャーもかかりますし、もちろん自分も勝たなければいけない位置にいるので、自分の役割はしっかりやり通すつもりです。それでもやはり下(の選手の試合)で取るというのがチーム全体にとって必要なことではないかなと思います。ダブルスで(全体スコアを)3-0にして、下で決着をつけるというのが早大の一番いいリズムなので、シングルス4、5、6で勝てなかったことについては危機感を持たなくてはいけないな、と。あと2戦ありますが、選手一人一人がしっかり考え直して試合に臨む必要がありますね。

――接戦で試合を落としてしまった選手もいましたが、ご覧になっていかがでしたか

巽(寛人、スポ3=福岡・柳川)の試合は自分も試合に入っていて見られなかったので何とも言えないのですが、ファイトしている選手はいましたし、全員が全員負けたからだめというわけではなくて。たとえば三好(健太、スポ2=埼玉・秀明英光)はとても頑張っていましたし、僕も負ける可能性はあるので。チームのためにという気持ちを出して全力でやって、チームにいい影響を与えてくれればいいなと思います。いいプレーを見られた試合もあったのですが、全員がそうではなくて、自分の世界に入ってしまう選手やチームのためにやり切れていない人もいます。選手はもちろん自分の試合に集中しないといけないのですが、全員で戦っているという気持ちを忘れずに臨んでほしいなと思います。

――ご自身のダブルスではファーストセットで競りました。この試合をどのように振り返りますか

固くなってしまってなかなかいいリズムを作ることができなかったのですが、終始気合だけは入れて声を出し、自分たちの勢いを落としませんでした。それがタイブレークを取れたことや、セカンドセットの勢いにつながったのかなと思います。

――シングルスは大友選手(優馬、法大)とのエース対決であり、結果的にチームの勝利を決めた試合にもなりました

大友選手は今回調子がよくて、上杉選手(海斗、慶大)にも勝っているので、僕もいい状態で臨まなくてはいけないなと思っていました。サービスゲームはキープすることができて、リターンゲームも自分から積極的にいけた部分も多くあったので、そこが今回の勝因なのかなと。ただ向こうもすごく積極的にプレーする選手なので、大事なところで引いてしまう部分もありました。守るところはしっかり守り、そういう(大事な)ところでは積極的にプレーするという今後への課題もあります。

――次の明大戦に向けて意気込みをお聞かせください

まだ分かりませんが王座(全日本大学対抗王座決定試合)の出場権も懸かっていますし、明大も法大に勝っている強いチームです。チーム全員がひとつになって全力で臨み、勝ちにこだわって勝利をとれるように頑張っていきたいと思います。

栗林聡真副将(スポ4=大阪・清風)

――これまでシングルス2として出場されていて、相手を圧倒する試合展開が多かったように思います。調子はいかがですか

悪くはないです。この夏はインカレ(全日本学生選手権)も含めて悪くない状態で現在まできています。

――坂井選手(勇仁、スポ1=大阪・清風)とのダブルスはこれまでの3戦で全勝していますね

ことしに入ってから組み始めて、最近になってだいぶペアリングも良くなってきました。もともと清風高校の後輩というのもあったのですが、お互いのやることや得点パターンも見えてきて、いいダブルスになってきています。

――リーグ戦も折り返しですが、副将としてチームの雰囲気はどうご覧になっていますか

法大戦は(全体スコアが)5-4という形で、しかも4-3まで決着がついていないという状況でした。選手はもちろんですが、チーム全体の雰囲気としてできることがまだまだあるのに力を出せていないなという感じはあります。さっきのミーティングでもそういったことをもう一度考え直さなければならないという話をしていました。やはり上級生の、特に今井(慎太郎主将、スポ4=神奈川・湘南工大付)と僕が中心になってそういった雰囲気をもっと正していかないと、次戦以降厳しくなってくるなと思います。

――栗林選手が副将としてチームに声をかけることもあるのでしょうか

僕はそんなに強く言うタイプではないのですが、今はもっと後輩に厳しく言っていかないといけない状況で。気が緩んでいる選手が1人でもいると悪影響になってしまうので、自分を含めてもっとしっかりやっていなければいけないと思います。

――残りの2戦は勝負所だと思いますが、どのように戦っていきたいですか

次の明大戦は、勝てば王座(全日本大学対抗王座決定試合)に行けることが決まり、負ければわからなくなってしまうので、本当に山場だと思います。今回の法大戦は、シングルスを4本落とすという僕が入部してから一度もなかったような状況でした。もちろんダブルスで3-0つけられればいいのですが、そんなに簡単な相手ではないと思います。集中してダブルスでリードして、シングルスに出ていたメンバーはここ2日間でもう一度しっかり準備をして戦わなければいけないなと感じています。

松崎勇太郎(スポ3=神奈川・湘南工大付)

――小堀選手(良太、スポ3=東京・大成)とのダブルスはここまで3戦3勝していますが、今回はファイナルセットまでもつれこむ接戦になりました

第1戦、第2戦とそんなに簡単な試合ではありませんでしたが、第3戦は更にレベルが上がりました。彼(小堀選手)にも若干緊張があり、僕らはダブルス3なので絶対に取っていいかたちで(シングルスに)回したいという気持ちはすごく強かったです。簡単にいくとは思っていなかったので、ファイナルにもつれこむことは想定していました。フルセットを勝ちきれたのはひとつ大きなことです。ファイナルセットに入ったときに(全体スコアが)2-0になっていたので、自分たちが負けて2-1にするよりは3-0にしてシングルスにいいかたちで回したい気持ちもありました。ファイナルを我慢しながらしっかり取りきれたことは大きいのかなとは思います。

――シングルスについてお聞きします。ファーストセットは松崎選手に流れが来ていましたが、セカンドセットからは相手の杉本選手(椋亮、法大)に勢いがあったように感じました

彼(杉本選手)は最後の年で、インカレもベスト4まで食い込んでいますし、いま心身共に充実しているのだろうなとプレーしながら感じていました。もちろんチャンスがないとは思いませんでしたし、ファーストセットをしっかり取りきれたというのはチャンスが舞い込むいい流れだったと思います。ただ、そこで巽(寛人、スポ3=福岡・柳川)が敗れたことに気づいて、まだ勝利が決まっていない(全体スコア)4-3という状態で少し気持ちの面で引いてしまったというか、守ってしまった部分がありました。そこで攻めきれなかったのはまだまだ自信がないということの表れですし、ああいう場面でも勇気をもって攻めたりポイントを自分から取りにいったりしないといけないなと思います。(相手の)杉本がどうこうというよりは巽の敗北に左右されてしまった部分がありますし、そこは反省すべき点ですね。

――勝敗がまだ決まっていないというプレッシャーがあったということでしょうか

そうですね。巽がどうなるかわからない状況で、隣のコートの今井も僕もファーストアップだったというのは大きかったのですが、勝敗がまだ決まっていない状況で(自分に)回ってくるという経験は初めてでした。シングルス1同士の対決はどうなるか分からないので僕が取って決めなきゃ、という気持ちもあって、多少なりとも自分にプレッシャーがかかったとは思います。ただ、そこでも自分のプレーができるようにもっと突き詰めていかなくてはと感じました。

――今大会ではシングルス3で出場されています。リーグ戦にはどのような気持ちで臨まれていますか

シングルス3というのはこのチームにとっては重要かなと考えています。いまは上の(シングルス)3本で勝負している部分があって、(シングルス)4、5、6がこれだけ不安定というのはいままでにない早大のパターンだと思います。いつもダブルスは3-0か2-1で折り返してシングルス4、5、6で(勝利を)決めるというのが早大の必勝パターンだったのですが、それができないチーム状況で。戦力が落ちてしまっている、上げきれていないというのは法大戦で感じました。(ダブルスで)3-0ついたのに(シングルスで)3-3まで戻ってしまったというのは本当にあってはならないことだと思いますし、そうなってくるとシングルス1、2、3はガチンコ勝負の部分があります。シングルス3というポジションはこれからの2戦では絶対に勝ちを持ってこないといけないと思います。上の二人(今井、栗林)も勝ってくれるとは信じていますがどうなってくるか分からないので、三人でしっかり勝ちきるというのはこのチームにとって重要なことですね。シングルス4、5、6にも期待したいのですが、いままでの試合を見ていると白星を取ってくるのは難しいという雰囲気があります。プレッシャーはありますが、シングルス1、2、3で勝負していかないといけないなと思っているので、その中でも3の僕が二人を励ますというわけではありませんが、一番元気を出して声を出して、やってやろうぜという気持ちを伝えるポジションなのかなと。きょうは負けてしまいましたが、残り2戦は単複共に2本取って、いいかたちで王座(全日本大学対抗王座決定試合)に行けるように準備したいと思います。

――次に当たる明大は簡単には勝たせてもらえない相手だと思います。意気込みを聞かせてください

勝てれば王座に行けることがほぼ確定だというのは分かりきっていますし、明大戦が大一番になるのは当然ですが、本当に簡単なチームではないです。ここからあと2戦は簡単にいくわけがなくて、そこに向けて何が必要かと言われると、自分を信じてアグレッシブに攻めていくことがチームの勝利につながると思っています。明大は(王座に)行けるか行けないかの瀬戸際にいて、僕らに勝てばまだ可能性があると必死にやってくるので、それを食い止めることができるように気持ちを前面に出して勝負したいなと思います。

河野優平(スポ2=福岡・柳川)

――河野選手は今大会がリーグ戦(関東学生リーグ)初出場となります。実際の雰囲気はいかがですか

そこまでリーグ戦だということを意識してプレーはしていませんが、きのうのファーストセットの5-5の場面では今までにないくらい身体が固まって、肩が回らずサーブが飛びませんでした。意識しているわけではないのですが、心のどこかでプレッシャーを感じている部分はあるのかなと思います。

――ダブルス1というポジションで戦っていらっしゃいますが、どのような気持ちで臨まれていますか

ダブルスで3本取ってもも今回のように(全体スコアが)5-4になることもあるし、(今回は)ダブルスでどこか落としてしまっていたら負けていたという状況なので、自分たちのペアはやはり絶対に取らないといけない存在でもあります。それに慶大戦に関してはインカレで敗れたペア(高田航輝・上杉海斗組)のリベンジもできるので、あと2戦もきちんと勝って、全勝のダブルス1で王座を迎えられたらな、と思います。

――きのうのダブルスの相手は大友・杉本組(ともに法大)でした。振り返っていかがですか

対抗戦で負けていたので正直勝てるイメージが薄かったのですが、ファーストセットが終わって、「セカンドはいける、きょうはいける」という自信がでてきました。ファーストセットは最後今井さん頼みになってしまったところがあったのですが、セカンドセットは練習でやってきたことがしっかり出たのかなと思います。

――セカンドセットに入るときに自信がでてきたのは、競ったファーストセットをとれたという部分が大きいのでしょうか

それもありますし、あとはリターンゲームをブレークできるというイメージが自分の中で湧いてきたというのはあります。

――次の明大戦への意気込みをお聞かせください

明大はダブルスが入れ替え可能なチームなので、どこ(のペア)と当たるか分かりませんが、もちろん一番強いペアと勝負する準備はしっかりして、絶対に負けないダブルスでいたいです。チームとしてもダブルスで3-0にできればいいなと思います。